1.5リッターカーでタイトルが争われた初年度は、周到な準備を行っていたフェラーリに支配された。時代遅れと化していたロータスを駆るスターリング・モスのみが、フェラーリのパワーを相殺する2つのサーキットで勝利することができた。フェラーリのジャンカルロ・バゲッティは自身のデビュー戦であるフランスグランプリで勝利し、最初のF1世界選手権勝者であるジュゼッペ・ファリーナを除いて、デビュー戦で優勝した唯一のドライバーとなった。バゲッティはノンタイトル戦のシラクサとナポリでも優勝したが、フランスグランプリが唯一の世界選手権での勝利であった。シリーズはフィル・ヒルとヴォルフガング・フォン・トリップスの間で争われたが、フォン・トリップスはモンツァでジム・クラークと接触、14名の観客を捲き込み事故死した。ヒルはタイトルを獲得し、初のアメリカ人チャンピオンとなった。ルールの変更とアメリカグランプリの開催により、インディ500は選手権から外れることとなった。
優勝者に与えられるポイントは9ポイントへと増加した。
チーム
|
コンストラクター
|
シャシー
|
エンジン
|
タイヤ
|
ドライバー
|
出場ラウンド
|
ポルシェ・システム・エンジニアリング ポルシェ KG
|
ポルシェ
|
787 718
|
ポルシェ F4
|
D
|
ヨアキム・ボニエ
|
全戦
|
ダン・ガーニー
|
全戦
|
ハンス・ヘルマン
|
1, 6
|
エドガー・バース
|
6
|
スクーデリア・コロニア
|
ロータス
|
18
|
クライマックス L4
|
D
|
マイケル・メイ
|
1, 4, 6
|
ヴォルフガング・ザイデル
|
3, 5-7
|
エキップ・ナツィオナーレ・ベルゲ
|
エメリソン
|
61
|
マセラティ L4
|
D
|
オリヴィエ・ジャンドビアン
|
1, 5
|
アンドレ・ピレット
|
7
|
ルシアン・ビアンキ
|
1 3
|
ロータス
|
18
|
クライマックス L4
|
ウィリー・メレス
|
3
|
カモラーディ・インターナショナル
|
クーパー
|
T53
|
クライマックス L4
|
D
|
マステン・グレゴリー
|
1-5
|
イアン・バージェス
|
6 2-5
|
ロータス
|
18
|
オーウェン・レーシング・オーガニゼーション
|
BRM
|
P48/57
|
クライマックス L4
|
D
|
トニー・ブルックス
|
全戦
|
グラハム・ヒル
|
全戦
|
ロブ・ウォーカー・レーシング・チーム
|
ロータス
|
18 18/21 21
|
クライマックス L4
|
D
|
スターリング・モス
|
全戦
|
ファーガソン
|
P99
|
5
|
ジャック・フェアーマン
|
5
|
ヨーマン・クレジット・レーシング・チーム
|
クーパー
|
T53
|
クライマックス L4
|
D
|
ジョン・サーティース
|
全戦
|
ロイ・サルヴァドーリ
|
4-8
|
クーパー・カー・カンパニー
|
クーパー
|
T55 T58
|
クライマックス L4 クライマックス V8
|
D
|
ジャック・ブラバム
|
全戦
|
ブルース・マクラーレン
|
全戦
|
チーム・ロータス
|
ロータス
|
21 18 18/21
|
クライマックス L4
|
D
|
ジム・クラーク
|
全戦
|
イネス・アイルランド
|
1, 3-8
|
トレバー・テイラー
|
2
|
ウィリー・メレス
|
4
|
UDT レイストール・レーシング・チーム
|
ロータス
|
18 18/21
|
クライマックス L4
|
D
|
クリフ・アリソン
|
1, 3
|
ヘンリー・テイラー
|
1, 3-5, 7
|
ルシアン・ビアンキ
|
4-5
|
フアン・マヌエル・ボルドゥ
|
4
|
マステン・グレゴリー
|
7-8
|
スクーデリア・フェラーリ SpA SEFAC
|
フェラーリ
|
156
|
フェラーリ V6
|
D
|
リッチー・ギンサー
|
1-7
|
フィル・ヒル
|
1-7
|
ヴォルフガング・フォン・トリップス
|
1-7
|
オリヴィエ・ジャンドビアン
|
3
|
ウィリー・メレス
|
6
|
リカルド・ロドリゲス
|
7
|
スクーデリア・セレニッシマ
|
クーパー
|
T51
|
マセラティ L4
|
D
|
モーリス・トランティニアン
|
1, 3-4, 6-7
|
デ・トマソ
|
F1
|
オスカ L4
|
ジョルジオ・スカルラッティ
|
4
|
アルファロメオ L4
|
ニノ・ヴァッカレラ
|
7
|
エキュリー・マールスベルゲン
|
ポルシェ
|
718
|
ポルシェ F4
|
D
|
カレル・ゴダン・ド・ボーフォール
|
2-7
|
ハンス・ヘルマン
|
2
|
H&L モータース
|
クーパー
|
T53
|
クライマックス L4
|
D
|
ジャッキー・ルイス
|
3-7
|
トニー・マーシュ
|
ロータス
|
18
|
クライマックス L4
|
D
|
トニー・マーシュ
|
3, 5-6
|
スクーデリア・セントロ・スッド
|
クーパー
|
T53 T51
|
マセラティ L4
|
D
|
ロレンツォ・バンディーニ
|
3, 5-7
|
マッシモ・ナティリ
|
5, 7
|
FISA
|
フェラーリ
|
156
|
フェラーリ V6
|
D
|
ジャンカルロ・バゲッティ
|
4
|
ベルナール・コローム
|
クーパー
|
T53
|
クライマックス L4
|
D
|
ベルナール・コローム
|
4, 6
|
JBW カーズ
|
JBW
|
59
|
マセラティ L4
|
D
|
ブライアン・ネイラー
|
4, 7
|
ティム・パーネル
|
ロータス
|
18
|
クライマックス L4
|
D
|
ティム・パーネル
|
5, 7
|
ジェリー・アシュモア
|
ロータス
|
18
|
クライマックス L4
|
D
|
ジェリー・アシュモア
|
5-7
|
ルィーズ・ブライデン=ブラウン
|
ロータス
|
18
|
クライマックス L4
|
D
|
トニー・マグス
|
5-6
|
ギルビー・エンジニアリング
|
ギルビー
|
61
|
クライマックス L4
|
D
|
キース・グリーン
|
5
|
スクーデリア・サント・アンブロース
|
フェラーリ
|
156
|
フェラーリ V6
|
D
|
ジャンカルロ・バゲッティ
|
5, 7
|
ペスカーラ・レーシングチーム
|
クーパー
|
T45
|
マセラティ L4
|
D
|
レナート・ピロッキー
|
6-7
|
フレッド・トラック・カーズ
|
クーパー
|
T45
|
クライマックス L4
|
D
|
ジャック・フェアーマン
|
7
|
スクーデリア・セッテコリ
|
デ・トマソ
|
F1
|
オスカ L4
|
D
|
ロベルト・リッピ
|
7
|
イソベーレ・デ・トマソ
|
デ・トマソ
|
F1
|
アルファロメオ L4
|
D
|
ロベルト・ブッシネッロ
|
7
|
ガエタノ・スタラッバ
|
ロータス
|
18
|
マセラティ L4
|
D
|
ガエタノ・スタラッバ
|
7
|
ハップ・シャープ
|
クーパー
|
T53
|
クライマックス L4
|
D
|
ハップ・シャープ
|
8
|
ジョン・M・ワイアット三世
|
クーパー
|
T53
|
クライマックス L4
|
D
|
ロジャー・ペンスキー
|
8
|
J・ホィーラー・オートスポーツ
|
ロータス
|
18/21
|
クライマックス L4
|
D
|
ピーター・ライアン
|
8
|
ジム・ホール
|
ロータス
|
18
|
クライマックス L4
|
D
|
ジム・ホール
|
8
|
J・フランク・ハリソン
|
ロータス
|
18
|
クライマックス L4
|
D
|
ロイド・ラビー
|
8
|
モモ・コーポレーション
|
クーパー
|
T53
|
クライマックス L4
|
D
|
ウォルター・ハンセン
|
8
|
|
色 |
結果
|
金色 |
勝者
|
銀色 |
2位
|
銅色 |
3位
|
緑 |
ポイント獲得
|
青
|
完走
|
† 完走扱い(全周回数の90%以上走行)
|
規定周回数不足(NC)
|
紫 |
リタイア(Ret)
|
赤
|
予選不通過(DNQ)
|
予備予選不通過(DNPQ)
|
黒 |
失格(DSQ)
|
白
|
スタートせず(DNS)
|
レース中止(C)
|
水色
|
プラクティスのみ(PO)
|
金曜日テストドライバー(TD) 2003年以降
|
空欄
|
プラクティス出走せず(DNP)
|
除外 (EX)
|
到着せず (DNA)
|
欠場 (WD)
|
|
- ベスト5戦のみがポイントランキングに数えられた。ポイントは有効ポイント、括弧内は総獲得ポイント。
- 斜体:ファステストラップ
- 太字:ポールポジション
ポイントは1位から順に6位まで 9-6-4-3-2-1 が与えられた。ベスト5戦がポイントランキングに数えられた。各コンストラクターとも最上位の車両にポイントが与えられた。
- ^ ベスト5戦のみがポイントランキングに数えられた。ポイントは有効ポイント、括弧内は総獲得ポイント。