Doom (日本のバンド)
DOOM(ドゥーム)は、日本のロックバンド。1985年に結成。活動初期はメンバー全員が顔面白塗りの奇抜なメイクを施し[4]、日本におけるコープス・ペイントの先駆けでもあった。[要出典]一度活動停止していたが、2014年に再始動している。
DOOM | |
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出身地 | 日本 |
ジャンル | |
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公式サイト | DOOM official site |
メンバー | |
旧メンバー |
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概要
編集プログレ、ハードコア、ブルース、ジャズなど多ジャンルの影響から創り出す独自のメタル・サウンドを確立しており、不可思議なメロディセンスを持ったジャンルにとらわれない音楽性が特徴[4][5][6]。
ビクターからは、ノン・カテゴリーの刺激的ヘヴィ・トリオというキャッチコピーで紹介されていた(1989年当時)。また、非常にテクニカルな演奏力を持つ事で知られており、変拍子や転調を多用した複雑なリズムを得意としている[4][7]。とりわけ、諸田のフレットレスベースから繰り出される恐ろしくテンションの高い演奏は圧倒的な存在感があり[4][8]、HR/HM界のジャコ・パストリアスと称される程の実力を誇っていた。[要出典]
『Complicated Mind』のミキサーを務めたスティーヴン・リンズレーは「諸田のプレイは見ていて身の毛がよだつほどだった」と後年インタビューで語っている[9]。
「Go Mad Yourself!」から『No More Pain...』まではスラッシュメタルが中心で暗い雰囲気を感じさせる楽曲が多かったが、『Killing Field...』辺りからアヴァンギャルドの要素が強くなり、『Complicated Mind』、『Incompetent...』の2作ではハードロック色を強め、『HUMAN NOISE』以降はサウンドエフェクトを使用したインダストリアル的なアプローチを見せるなど、サウンド面でも大きな変化を遂げている。[独自研究?]
ニューヨークのライヴハウス・CBGBのオーナーであったヒリー・クリスタルは、「DOOMは強烈なオリジナリティを持っている凄いバンドだ。」と彼らを評している。プロデューサーのクリス・バトラーは彼らの音楽性を「ニュー・ウェイヴ・アート・メタル」と評した[5]。
メンバー
編集- 藤田タカシ(ボーカル・ギター)
- PAZZ(ドラムス) I love you... OK?、ex:GASTUNK、Z.O.A、Shell Shock
- 広川の後任ドラマーとして加入。PAZZも白塗りメイクをしていた時期があった。
- アベ ユキヤ(ベース)セウ、GOOFYSTYLE
- 諸田コウに師事していた。
旧メンバー
編集- 諸田コウ(ベース) ex.ZADKIEL、えがおドラミ
- 広川錠一(ドラムス) ex.ZADKIEL、UNITED、War Pigs、えがおドラミ
- 千葉政己(ベース) Shell Shock、ex:GIGATIC KHMER
- 脱退した諸田に代わって、レコーディングなどに幾度か参加している。Shell Shock復活以降におけるステージネームは"DIE HARD"。
- 古平崇敏(ベース) ex.CASBAH、SKULL SMASH
- DOOMのトリビュート・バンド、SKULL SMASH(2013年無期限活動停止)のベーシストであった彼がDOOMに加入した。2019.5.25 東高円寺二万電圧のライブにて脱退(卒業)
来歴
編集- 1986年
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- 1月、諸田の誘いで広川が加入。直ぐにデモテープ「DOOM」を作成。
- 5月、インディペンデント・レーベル、エクスプロージョンより4曲入りファースト・シングル「Go Mad Yourself!」リリース。7,000枚を完売。
- 1987年
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- 2月ビクター・インビテーションより、オムニバスLP『Skull Thrash Zone』を発表。2曲参加。アルバムに参加したX、ROSE ROSE、Jurassic Jade、Ground Zero、SHELL SHOCKらと共に発売記念ツアーを行う。
- 4月、エクスプロージョンよりアルバム『No More Pain...』リリース。5,000枚のセールスを上げ[12]、インディーズ・チャート1位となる[注釈 2]。また海外においても、その音楽性が高い評価をうけ、発売直後にもかかわらず電話での問い合わせが殺到するほどであった。ドイツのスラッシュ・メタル誌に登場するなど、ヨーロッパを中心にニューヨークなどでも大きく注目される。
- 1988年
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- 2月、ビクターからミニアルバム『Killing Field...』でメジャーデビュー。
- アルバムのトラックダウンを行う為に渡米。10月14日~19日、アメリカ・ニューヨークのライヴハウスNEW YORK PYLAMID、NEW YORK CBGBなど4ヶ所でライヴを行う。10月19日に行われたCBGBでのライヴは道具を持参していなかったためノーメイクに普段着で登場[4]。オーディエンスの反応が最初は冷やかであったが、演奏が始まってからは彼らに釘付けとなり、諸田のベースプレイを真似する者も現れた。最後には観客を熱狂させアンコールまで起こったという[4][5][13]。
- 12月、アルバム『Complicated Mind』を発売。
- 1999年
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- 5月7日、諸田が不慮の事故により急逝(享年36)。
- 11月にDOOMは藤田とデフ・マスターのyu-miによるコラボレーション・ユニットとして復活し、「WHERE YOU LIFE LIES!?」を発売。
- 2007年
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- 1月24日にビクターから『Killing Field...+4』(オムニバス盤「SKULL THRASH ZONE Vol.I」、「DANCE 2 NOISE 003」、「DANCE 2 NOISE 006」での参加音源をボーナス収録)、『Complicated Mind』、『Incompetent...』、『HUMAN NOISE』を再発[7]。
- 2014年
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- 藤田、PAZZ、新メンバーに古平崇敏(ex.CASBAH)を迎え再始動。
- 2019年
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- 5月25日 東高円寺二万電圧のライブをもって古平が脱退(卒業) 新メンバーは諸田コウに師事していたアベ ユキヤ
- 8月14日 新宿wildsidetokyoにて新メンバー アベユキヤのお披露目ライブ 入場者全員に非売品CD「NO FREE」を配布 対バンはJURASSIC JADE、RIVERGE
ディスコグラフィ
編集デモテープ
編集- DOOM(1986)
アルバム
編集- Go Mad Yourself!(1986.5)
- No More Pain...(1987.4.3)
- Killing Field...(1988.2.21・VDR-9059 / 再発2007.1.24・VICL-62213)
- Complicated Mind(1988.12.16・VDR-1577 / 再発2007.1.24・VICL-62214)
- Incompetent...(1989.8.21・VDR-1635 / 再発2007.1.24・VICL-62215)
- HUMAN NOISE(1991.3.21・VICL-116 / 再発2007.1.24・VICL-62216)
- Illegal Soul(1992.11.20 / 再発2017.03.22・13RR-1006)
- WHERE YOU LIFE LIES!?(1999.11.21)
- NO MORE PAIN~COMPLETE EXPLOSIONWORKS SESSION (ノー・モア・ペイン~コンプリート・エクスプロージョンワークス・セッション)(2015/12/16)
- STILL CAN'T THE DEAD(2016/3/2)
- Instruction Manual... 1988-1991(2016.09.21 DVD付きベスト盤)
コンピレーション
編集- SKULL THRASH ZONE Vol.I 収録曲:You End.Get Up! You / Doom's Day (1987) ※共に再発盤 Killing Field...に収録
- DANCE 2 NOISE 003 収録曲:Will Never End(1992) ※再発盤 Killing Field...に収録
- RAD 収録曲:1st WILD THRUSH OF FEAR(1993)
- DANCE 2 NOISE 006 収録曲:Parasite(1993) ※再発盤 Killing Field...に収録
- New Konservatiw 収録曲:The Scraps Screamed(1994)
- EXTREME HOT CANDY ~THE NEWS FROM FAR EAST LOUD SCENE 収録曲:Afraid...(1994)
- Taste 収録曲:The Nightmare Runs(1995)※再発盤 Illegal Soulに収録
7"EP
編集- THE NIGHTMARE RUNS (from COCOBAT : DOOM / split 7"EP) ※再発盤 Illegal Soulに収録
- A CRUEL WORLD (from DOOM/Freak Out / 7"EP) ※再発盤 Illegal Soulに収録
- BROKEN WALLS (from DOOM/Freak Out / 7"EP) ※再発盤 Illegal Soulに収録
- SURE (from DOOM : HEDGEHOG / split 7"EP) ※再発盤 Illegal Soulに収録
その他
編集- LIVE(「NO MORE PAIN…」LP特典ソノシート)※再発盤 No More Pain...に収録
- Extream Hot Candy(1995年・オムニバスVHS作品)
- Insomniac Days -The History of DOOM- (2017.09.20 活動ヒストリーDVD)
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d (インタビュアー:大越よしはる)「DOOM(Rooftop2016年3月号) - インタビュー」『Rooftop』、有限会社ルーフトップ、2016年3月1日 。2021年6月13日閲覧。
- ^ a b c d “DOOM(ドゥーム)の情報まとめ”. OKMusic. ジャパンミュージックネットワーク株式会社. 2021年6月13日閲覧。
- ^ a b “DOOM / コンプリケイテッド・マインド [廃盤] [CD] [アルバム]”. CDJournal. 株式会社シーディージャーナル. 2021年6月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g 『ヘドバン Vol.5』シンコーミュージック・エンタテイメント、2014年、168-180頁。ISBN 978-4-401-64070-6 。
- ^ a b c 『別冊宝島 ROCK FILE Vol.5 1989 特別版 日本ロックバンド完全事典』JICC出版局、1989年、160頁。
- ^ a b “DOOM / 藤田氏インタビュー”. Metallization (2014年10月28日). 2014年11月2日閲覧。
- ^ a b “諸田コウが在籍、変拍子スラッシュ・バンドDOOMがリイシュー!”. CD Journal (2006年12月4日). 2014年11月23日閲覧。
- ^ “DOOMの情報”. Real Sound. 2014年11月23日閲覧。
- ^ “Stephen Linsley スペシャルインタビュー”. LIFE&MUSIC OF KOH MOROTA (2007年2月4日). 2014年11月23日閲覧。
- ^ a b アルバム『Killing Field...』ライナーノーツより
- ^ 『ロッキンf』(2000年11月号)立東社
- ^ 『ジャパニーズ・メタルII』シンコーミュージック・エンタテイメント、2014年、151頁。ISBN 978-4-401-64022-5 。
- ^ アルバム『Complicated Mind』ライナーノーツより
- ^ アルバム『Incompetent...』発売時のライブ告知パンフレットより
- ^ DOOM official site 内 "NEWS" より“DOOM official site” (2015年10月15日). 2015年10月28日閲覧。
- ^ “No More Pain - Doom”. HMV ONLINE. 2012年9月29日閲覧。
外部リンク
編集- DOOM official site
- LIFE&MUSIC OF KOH MOROTA - ウェイバックマシン(2019年1月1日アーカイブ分)
- DOOM'S DAY