M51 (ミサイル)
フランスの潜水艦発射弾道ミサイル
M51はフランスが開発した潜水艦発射弾道ミサイル(フランス語:Mer-Sol-Balistique-Stratégique)。フランス海軍が運用していたM45ミサイルを更新するものであり、2010年から運用を開始した。フランス海軍のル・トリオンファン級原子力潜水艦に16基搭載される。
M51 SLBM | |
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種類 | SLBM |
原開発国 | フランス |
運用史 | |
配備期間 | 2010年9月27日 |
開発史 | |
製造業者 | EADS アストリアム・スペース・トランスポーテーション |
値段 | 計画では40億ユーロ |
諸元 | |
重量 | 52,000kg |
全長 | 12.0 m |
直径 | 2.3 m |
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エンジン | 3段式固体燃料ロケット |
誘導方式 | 慣性誘導とスタートラッカー |
発射 プラットフォーム | ル・トリオンファン級原子力潜水艦 |
概要
編集フランス海軍はM45の後継として射程11,000kmで新型弾頭を持つM5を1993年より開発していたが、この計画は1996年に縮小されM45を上回る射程8,000km-10,000kmで弾頭は同じくTN 75を使用するM51に変更された。初の発射試験は2006年11月9日に行われ、成功している[4]。引き続き2007年6月と2008年11月に行われた試射も成功し、2010年7月10日には、ル・テリブル(S619)より作戦環境下での試射に成功[5]、9月からはル・テリブルに搭載し作戦配備につけられた[6]。
三段式の固体燃料ロケットであり、先端にエアロスパイクと呼ばれる突起が出ることによりブースト段階での空気抵抗を減らす。2010年就役の初期型はM51.1と呼ばれ、TN 75核弾頭搭載であるが、製造元のEADSグループでは、新型核弾頭(TNO, Tête nucléaire océanique)を搭載した改良型のM51.2を2015年までに就役できるように開発を行っている[7]。
更なる改良型として、被迎撃性を抑えたM51.3の開発が2014年から開始されており、2025年頃を目途に開発完了の計画である[8]。
要目
編集注釈
編集- ^ The New French Nuclear Posture
- ^ M51 Missile Nears First Test Launch; Will Equip Final SSBN in 2010
- ^ http://www.techno-science.net/?onglet=glossaire&definition=12366
- ^ “Test réussi pour le M51, futur missile nucléaire à longue portée français” (フランス語). Le Monde
- ^ “Le Terrible Qualifies for Operational Launch of M51 Missile”. Defence.Professionals (13 July 2010). 13 July 2010閲覧。
- ^ M51 : La mise en service opérationnelle prononcée
- ^ “FRENCH MSBS PROGRAMMES (Submarine-Launched Ballistic Missiles)”. EADS (13 June 2005). 15 May 2011閲覧。
- ^ Pierre Tran (2016年5月10日). “Airbus and Safran Agree to Space Launcher Joint Venture”. defensenews.com. 2017年6月20日閲覧。