日本語

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語源

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  • 古典日本語ひと」 < 日本祖語 *pitə
  • 「甲類ヒ(霊・日)+乙類ト(止・留・処・所・跡・迹)」で、「霊の留どまるところのもの」、との旨か。

発音

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名詞

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ひと

  1. (生物としては多く「ヒト」と表記)人類現生人。学名:Homo sapiens
    • ヒトとチンパンジーの遺伝的な差はわずかだ。
    • 案ずるに、ヒトとは日本語もと天孫民族を意味し、さらに先住民族及び帰化民族の、これに同化融合して成り立った日本民族をも意味するものとなったのである。そして一般に人類を呼ぶ場合には、かつてそれとは別の語があったらしく思われる。(喜田貞吉 『「ケット」と「マット」』)
  2. 語義1のうちの一部または一人。人間
    • 安心するがいい。ルソオも、オーガスチンも、ともに、やさしい人である。として、能うかぎり、ぎりぎりの仕事を為した。(太宰治 『思案の敗北』)
  3. 日本の法律における権利義務の主体であって法人でないもの。自然人
    • 民法第2章
    • を殺した者は、死刑又は無期若しくは5年以上の懲役に処する。(刑法第199条)
  4. (多く「人として」の形で)良識ある道徳的な人間。
    • ひととして当然のことです。
    • ひととして間違っている。
  5. (しばしば【他人】を当てる)周りにいる他の人。特に、親しくない他人
    • ひとの言うことは気にしません。 (聞き手は含まない)
    • ひとの気も知らないで、ひどい。 (話し手が他人として扱われている)
  6. 指示語形容詞などと共に形式名詞的に、あるいは複合語で)人間。多くは大人の人間で、少年期の人間を指すこともあるが乳幼児には用いない。
    • あのは働き者だ。
    • 男の
    • こわい
    一般に三人称となるが、近年の口語では一人称や二人称としても用いられる。
    • 私は外で音がするとつい気になっちゃうだから。
    • あなたはお茶とかコーヒーとか、よく飲む
    希望者を募ったり該当者に名乗り出てもらったりするための表現。返事とともに片手を挙手することが多い。
    • 「教室で遊びたい」「はーい」。「校庭に行きたい」「はーい」「はーい」。
  7. 人材。人手。
    • が足りない。
  8. 人柄。性格
    • が悪い。
    • 飲むとが変わる。
  9. 恋人。夫。
    • 心の
    • うちの
    • が来ている。

関連語

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対義語

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  • 自分(他人に対する対義語)
  • (大人の人間に対する対義語)

翻訳

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語義1:

接頭辞 

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ひと

  1. (一)1を表す接頭辞。一回。
    • ひとあし。ひといき。ひとおし。ひとくち。ひとくせ。ひとこえ。ひとこと。ひとしきり。ひと勝負。ひと騒動。ひとつき。ひとっぱしり。ひとっ風呂。ひと波乱。ひとまわり。ひと悶着

発音

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IPA: /hito/, [çi̥to]
X-SAMPA: [Ci_0to]
ト↘
修飾語を付した場合
IPA: /hitó/, [çi̥tó]
X-SAMPA: [Ci_0to_H]

派生語

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同音異義語

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ひと

  • 匪徒】暴行又は脅迫をもってその目的を達するため集団となること、又はその集団若しくは構成員。

古典日本語

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語源

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日本祖語 *pitə

発音

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二拍名詞二類(?)

名詞

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ひと

  1. ひと。人間
  2. 世間の人。万人
  3. 他人
  4. 大人おとな成人
  5. すぐれた人。立派な人。
  6. 人柄ひとがら
  7. あの人。
  8. 身分家柄いえがら
  9. 従者

代名詞

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ひと

  1. (親しい男女間で)あなた