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'''マドレーヌ教会'''、通称'''マドレーヌ寺院''' ([[フランス語]]: |
'''マドレーヌ教会'''、通称'''マドレーヌ寺院'''、'''サント・マリー・マドレーヌ聖堂''' ([[フランス語]]:Église de la Madeleine)は、[[フランス]]の[[首都]]・[[パリ]][[8区 (パリ)|8区]]にある[[聖女]]マドレーヌ(Madeleineはフランス語で「[[マグダラのマリア]]」を指す)を守護聖人とする[[カトリック教会]]。 |
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== 概要 == |
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[[ブルボン朝]]末期に[[建設]]が開始され、[[フランス革命]]により中断。後に建設が再開されると[[ナポレオン・ボナパルト|ナポレオン1世]]の命令でフランス軍戦没将兵顕彰に造営目的が変更され、[[1842年]]に完成。このときにはナポレオンが失脚したあとなので、[[ルイ18世 (フランス王)|ルイ18世]]によってカトリック教会に用途が変更された。このためその外観は、以下に述べるようにキリスト教の教会としてはかなり異例であるといえる。 |
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[[ブルボン朝]]末期、[[ルイ15世 (フランス王)|ルイ15世]]により聖女マドレーヌに捧げる教会として1764年に[[建設]]が始まるが中断。1777年に再び工事が始まるが、[[フランス革命]]の勃発により基礎工事半ばの状態で中断していた。 |
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1805年、[[ナポレオン・ボナパルト|ナポレオン1世]]がフランス軍の名誉を讃える栄光の神殿とすることを決定し、建築家ピエール・ヴィーニョン(1763-1828年)が古代神殿風のデザインで設計した。1806年に工事を再開。ナポレオンの失脚後、[[ルイ18世 (フランス王)|ルイ18世]]によってカトリック教会に用途が戻され、1842年に完成した<ref>『西洋建築史図集』(日本建築学会編、彰国社、1993年)p203、『建築ガイド パリ』(丸善、1991年)p84<!---竣工1828年…誤り?--->、『地球の歩き方 パリ&近郊の町』(2017年)p144。</ref>。その外観は、以下に述べるようにキリスト教の教会としてはかなり異例である。 |
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このように多くの美術作品で飾られているマドレーヌ寺院だが、建物内にはサル・ロワイヤル(Salle Royale=王室の間)と呼ばれる部屋があり、現在は「[[イコン]]展」をはじめとする美術展など限られたイベントが実施されている。 |
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ランチのみのレストランFOYER DE LA MADELEINE<ref>[[トニー・ラズロ]]と[[小栗左多里]]の『フランスで大の字』([[ヴィレッジブックス]])によれば次の通り(データは[[2011年]]のもの)。年会費5€でランチ7.5€で1年間の「会員」になっても前菜+メイン+デザートが出てくるので経済的である。テーブルには既に前菜が何種類か置いてあり、好きな物に替えてもOK。メインも見て選べる。</ref>もあり、横から入ることができる。 |
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[[アリスティッド・カヴァイエ=コル]]によって建造された[[パイプオルガン]]は[[1849年]]に設置され、現在のものは[[1923年]]に修復を受けたものである。歴代のオルガン奏者は著名な演奏家・作曲家で占められ、その一人である[[ガブリエル・フォーレ]]が「[[レクイエム]]」の初演を行ったことでも知られる。 |
[[アリスティッド・カヴァイエ=コル]]によって建造された[[パイプオルガン]]は[[1849年]]に設置され、現在のものは[[1923年]]に修復を受けたものである。歴代のオルガン奏者は著名な演奏家・作曲家で占められ、その一人である[[ガブリエル・フォーレ]]が「[[レクイエム]]」の初演を行ったことでも知られる。 |
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*[[オディール・ピエール]](1969-1979) |
*[[オディール・ピエール]](1969-1979) |
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*[[フランソワ・アンリ・ウバール]](1979- ) |
*[[フランソワ・アンリ・ウバール]](1979- ) |
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== 関連項目 == |
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*[[マグダラのマリア]] |
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*[[パリの宗教施設の一覧]] |
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*[[ブルボン宮殿]] - マドレーヌ寺院とセーヌ川を挟んで正面向かって建つ。 |
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== 外部リンク == |
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2024年8月1日 (木) 11:05時点における最新版
マドレーヌ教会、通称マドレーヌ寺院、サント・マリー・マドレーヌ聖堂 (フランス語:Église de la Madeleine)は、フランスの首都・パリ8区にある聖女マドレーヌ(Madeleineはフランス語で「マグダラのマリア」を指す)を守護聖人とするカトリック教会。
概要
[編集]ブルボン朝末期、ルイ15世により聖女マドレーヌに捧げる教会として1764年に建設が始まるが中断。1777年に再び工事が始まるが、フランス革命の勃発により基礎工事半ばの状態で中断していた。
1805年、ナポレオン1世がフランス軍の名誉を讃える栄光の神殿とすることを決定し、建築家ピエール・ヴィーニョン(1763-1828年)が古代神殿風のデザインで設計した。1806年に工事を再開。ナポレオンの失脚後、ルイ18世によってカトリック教会に用途が戻され、1842年に完成した[1]。その外観は、以下に述べるようにキリスト教の教会としてはかなり異例である。
外観はコリント式の高さ30mの柱が52本並べるなど古代ギリシア・古代ローマの神殿を模したネオ・クラシック様式(新古典主義建築)である。内部はコリント式の大円柱が連続するペンデンティブドームの天井を支えている。 正面のペディメントはアンリ・ルメール作の「最後の審判」の彫刻に飾られ、銅の扉にはアンリ・ド・トリケティ(Henri de Triqueti)による「十戒」をテーマにしたレリーフが施されている。
内部に入ると右側にジェームス・プラディエ作の『聖母マリアの婚礼』像が、左側にはフランソワ・リュード作の『キリストの洗礼』」像が安置され、主祭壇はカルロ・マロケッティらによる『聖マグダラのマリアの歓喜』像で飾られている。
このように多くの美術作品で飾られているマドレーヌ寺院だが、建物内にはサル・ロワイヤル(Salle Royale=王室の間)と呼ばれる部屋があり、現在は「イコン展」をはじめとする美術展など限られたイベントが実施されている。
ランチのみのレストランFOYER DE LA MADELEINE[2]もあり、横から入ることができる。
アリスティッド・カヴァイエ=コルによって建造されたパイプオルガンは1849年に設置され、現在のものは1923年に修復を受けたものである。歴代のオルガン奏者は著名な演奏家・作曲家で占められ、その一人であるガブリエル・フォーレが「レクイエム」の初演を行ったことでも知られる。
歴代オルガン奏者
[編集]- シャルル=アレクサンドル・フェシー(1842-1846)
- ルイ・ジェームズ・アルフレッド・ルフェビュール=ヴェリー(1847-1858)
- カミーユ・サン=サーンス(1858-1877)
- テオドール・デュボワ(1877-1896)
- ガブリエル・フォーレ(1896-1905)
- アンリ・ダリエ(1905-1934)
- エドゥアール・ミニャン(1935-1962)
- ジャンヌ・ドゥメシュ(1962-1968)
- オディール・ピエール(1969-1979)
- フランソワ・アンリ・ウバール(1979- )
脚注
[編集]関連項目
[編集]- マグダラのマリア
- パリの宗教施設の一覧
- ブルボン宮殿 - マドレーヌ寺院とセーヌ川を挟んで正面向かって建つ。