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「マドレーヌ寺院」の版間の差分

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[[ファイル:Église de la Madeleine 3753x3156.jpg|thumb|250px|マドレーヌ寺院]]
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[[File:Église de la Madeleine201312.jpg|thumb|250px|年末のミサ]]
[[ファイル:Paris, La Madeleine, Innenraum (2).jpg|thumb|250px|内観]]
'''マドレーヌ教会'''、通称'''マドレーヌ寺院''' ([[フランス語]]:'''Église de la Madeleine''')は、[[フランス]]の[[首都]]・[[パリ]][[8区 (パリ)|8区]]にある[[聖女]]マドレーヌ(Madeleineはフランス語で「[[マグダラのマリア]]」を指す)を守護聖人とする[[カトリック教会]]。
'''マドレーヌ教会'''、通称'''マドレーヌ寺院'''、'''サント・マリー・マドレーヌ聖堂''' ([[フランス語]]:Église de la Madeleine)は、[[フランス]]の[[首都]]・[[パリ]][[8区 (パリ)|8区]]にある[[聖女]]マドレーヌ(Madeleineはフランス語で「[[マグダラのマリア]]」を指す)を守護聖人とする[[カトリック教会]]。


== 概要 ==
== 概要 ==
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外観は[[コリント式]]の高さ30mの柱が52本並べるなど[[古代ギリシア]]・[[古代ローマ]]の[[神殿]]を模したネオ・クラシック様式([[新古典主義建築]])である。内部はコリント式の大円柱が連続する[[穹隅|ペンデンティブドーム]]の天井を支えている。
外観は[[コリント式]]の高さ30mの柱が52本並べるなど[[古代ギリシア]]・[[古代ローマ]]の[[神殿]]を模したネオ・クラシック様式([[新古典主義建築]])である。内部はコリント式の大円柱が連続する[[穹隅|ペンデンティブドーム]]の天井を支えている。
正面の[[ペディメント]]は{{仮リンク|アンリ・ルメール|en|Philippe Joseph Henri Lemaire}}作の「[[最後の審判 (ルメール)|最後の審判]]」の[[彫刻]]に飾られ、[[銅]]の扉にはトリケティ(Henri de Triqueti)による「[[十戒]]」をテーマにした[[レリーフ]]が施されている。
正面の[[ペディメント]]は[[アンリ・ルメール]]作の「[[最後の審判 (ルメール)|最後の審判]]」の[[彫刻]]に飾られ、[[銅]]の扉には[[アンリ・ド・トリケティ]](Henri de Triqueti)による「[[十戒]]」をテーマにした[[レリーフ]]が施されている。


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内部に入ると右側に[[ジェームス・プラディエ]]作の『[[聖母マリア]]の[[婚礼]]』[[像]]が、左側には[[フランソワ・リュード]]作の『[[キリスト]]の[[洗礼]]』」像が安置され、主[[祭壇]]は[[カルロ・マロッティ]]らによる『聖マグダラのマリアの歓喜』像で飾られている。


このように多くの美術作品で飾られているマドレーヌ寺院だが、建物内にはサル・ロワイヤル(Salle Royale=王室の間)と呼ばれる部屋があり、現在は「[[イコン]]展」をはじめとする美術展など限られたイベントが実施されている。
このように多くの美術作品で飾られているマドレーヌ寺院だが、建物内にはサル・ロワイヤル(Salle Royale=王室の間)と呼ばれる部屋があり、現在は「[[イコン]]展」をはじめとする美術展など限られたイベントが実施されている。
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*[[マグダラのマリア]]
*[[マグダラのマリア]]
*[[パリの宗教施設の一覧]]
*[[パリの宗教施設の一覧]]
*[[ブルボン宮殿]] - マドレーヌ寺院とセーヌ川を挟んで正面向かって建つ。


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
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*[http://www.eglise-lamadeleine.com/ マドレーヌ寺院]
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*[http://www.reijinsha.com/event/madeleine.html パリ・マドレーヌ寺院 祈りの美術展]
*[https://www.reijinsha.com/event/madeleine.html パリ・マドレーヌ寺院 祈りの美術展]


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2024年8月1日 (木) 11:05時点における最新版

マドレーヌ寺院
内観

マドレーヌ教会、通称マドレーヌ寺院サント・マリー・マドレーヌ聖堂フランス語:Église de la Madeleine)は、フランス首都パリ8区にある聖女マドレーヌ(Madeleineはフランス語で「マグダラのマリア」を指す)を守護聖人とするカトリック教会

概要

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ブルボン朝末期、ルイ15世により聖女マドレーヌに捧げる教会として1764年に建設が始まるが中断。1777年に再び工事が始まるが、フランス革命の勃発により基礎工事半ばの状態で中断していた。

1805年、ナポレオン1世がフランス軍の名誉を讃える栄光の神殿とすることを決定し、建築家ピエール・ヴィーニョン(1763-1828年)が古代神殿風のデザインで設計した。1806年に工事を再開。ナポレオンの失脚後、ルイ18世によってカトリック教会に用途が戻され、1842年に完成した[1]。その外観は、以下に述べるようにキリスト教の教会としてはかなり異例である。

外観はコリント式の高さ30mの柱が52本並べるなど古代ギリシア古代ローマ神殿を模したネオ・クラシック様式(新古典主義建築)である。内部はコリント式の大円柱が連続するペンデンティブドームの天井を支えている。 正面のペディメントアンリ・ルメール作の「最後の審判」の彫刻に飾られ、の扉にはアンリ・ド・トリケティ(Henri de Triqueti)による「十戒」をテーマにしたレリーフが施されている。

内部に入ると右側にジェームス・プラディエ作の『聖母マリア婚礼が、左側にはフランソワ・リュード作の『キリスト洗礼』」像が安置され、主祭壇カルロ・マロケッティらによる『聖マグダラのマリアの歓喜』像で飾られている。

このように多くの美術作品で飾られているマドレーヌ寺院だが、建物内にはサル・ロワイヤル(Salle Royale=王室の間)と呼ばれる部屋があり、現在は「イコン展」をはじめとする美術展など限られたイベントが実施されている。

ランチのみのレストランFOYER DE LA MADELEINE[2]もあり、横から入ることができる。

アリスティッド・カヴァイエ=コルによって建造されたパイプオルガン1849年に設置され、現在のものは1923年に修復を受けたものである。歴代のオルガン奏者は著名な演奏家・作曲家で占められ、その一人であるガブリエル・フォーレが「レクイエム」の初演を行ったことでも知られる。

歴代オルガン奏者

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脚注

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  1. ^ 『西洋建築史図集』(日本建築学会編、彰国社、1993年)p203、『建築ガイド パリ』(丸善、1991年)p84、『地球の歩き方 パリ&近郊の町』(2017年)p144。
  2. ^ トニー・ラズロ小栗左多里の『フランスで大の字』(ヴィレッジブックス)によれば次の通り(データは2011年のもの)。年会費5€でランチ7.5€で1年間の「会員」になっても前菜+メイン+デザートが出てくるので経済的である。テーブルには既に前菜が何種類か置いてあり、好きな物に替えてもOK。メインも見て選べる。

関連項目

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外部リンク

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座標: 北緯48度52分12秒 東経2度19分27秒 / 北緯48.87000度 東経2.32417度 / 48.87000; 2.32417