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| 本名 = Zvi Mosheh Skikne
| 本名 = Zvi Mosheh Skikne
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| 没月 = 11
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| 活動期間 = 1948&ndash;73年
| 活動期間 = 1948&ndash;73年
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| 配偶者 = Margaret Leighton (1957–1961)<br />Joan Perry (1968–1972)<br />Paulene Stone (1972–1973)
| 配偶者 = Margaret Leighton (1957–1961)<br />Joan Perry (1968–1972)<br />Paulene Stone (1972–1973)
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| 主な作品 = <!--皆が認める代表作品を入力-->
| 主な作品 = <!--皆が認める代表作品を入力-->
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'''ローレンス・ハーヴェイ'''（'''Laurence Harvey'''、[[1928年]][[10月1日]]-[[1973年]][[11月25日]]）は、[[リトアニア]]出身の[[映画俳優]]、[[監督]]。本名：Zvi Mosheh (Hirsh) Skikne。
'''ローレンス・ハーヴェイ'''（{{Lang-en|Laurence Harvey}}, [[1928年]][[10月1日]] - [[1973年]][[11月25日]]）は、[[リトアニア]]出身の[[映画俳優]]、[[監督]]。本名：Zvi Mosheh (Hirsh) Skikne。


== 来歴 ==
== 来歴 ==
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20代後半から活動の拠点を[[ハリウッド]]に移し、1954年『ロミオとジュリエット』、同年『善人は若死にする』、『獅子王リチャード』などに出演して評判となり、重要な役をこなすようになる。1958年の『年上の女』ではアカデミー主演男優賞にノミネートされた。端正で古風な顔立ちをいかし、重厚で知的かつインテリな役どころが多く、スマートで冷徹なことから逆手にとってライバル役や敵対者役にキャスティングされる事もあったが、現代劇、ミステリー、スパイ物から歴史、時代物まで演技の幅は広いものであった。
20代後半から活動の拠点を[[ハリウッド]]に移し、1954年『ロミオとジュリエット』、同年『善人は若死にする』、『獅子王リチャード』などに出演して評判となり、重要な役をこなすようになる。1958年の『年上の女』ではアカデミー主演男優賞にノミネートされた。端正で古風な顔立ちをいかし、重厚で知的かつインテリな役どころが多く、スマートで冷徹なことから逆手にとってライバル役や敵対者役にキャスティングされる事もあったが、現代劇、ミステリー、スパイ物から歴史、時代物まで演技の幅は広いものであった。


日本では、1968年のクールなスタイリッシュアクション作品で監督代行も兼ねた傑作『[[殺しのダンディー]]』、1972年のスリリングな逃避行劇を描いた社会派作品『亡命者』の2作品の主演で知られる。
日本では、1968年のクールなスタイリッシュアクション作品で監督代行も兼ねた<ref>監督だった[[アンソニー・マン]]の突然の交通事故死による。</ref>傑作『[[殺しのダンディー]]』、1972年のスリリングな逃避行劇を描いた社会派作品『亡命者』の2作品の主演で知られる。


しかし、この作品の後、[[胃癌]]の進行により体重が激減し、元々体調不良を訴えていたがついに病状が深刻となって翌73年の暮れに45歳の若さでこの世を去った。
この作品の後、[[胃癌]]の進行により体重が激減し、元々体調不良を訴えていたがついに病状が深刻となって翌1973年の暮れに45歳で死去した。


== 刑事コロンボゲスト出演時のエピソード ==
== 刑事コロンボゲスト出演時のエピソード ==
死の一年前、人気シリーズ『[[刑事コロンボ]]』の「断たれた音」にゲスト出演し、耳の不自由な[[チェス]]のチャンピオンを演じ（事実、[[抗癌剤]]や鎮痛剤の影響によって聴力が衰えていたと思われる）コロンボ警部と対決していたが、撮影中は胃癌の病状の悪化が進んでいたため、コロンボとレストランでの会話のシーンの際、食事をとっていたコロンボを前に、料理にはいっさい手をつけていない（演技上ではなく、本当に自身の体調で手がつけられない状況だったため）ハーヴェイの姿を見ることができる。『夜を見つめて』とほぼ同時並行で撮影されたこの作品は、ハーヴェイの遺作となってしまった。
死の一年前、『[[刑事コロンボ]]』第16話「断たれた音」で犯人のチェス棋士・クレイトン<ref>シリーズではエリートの犯人が殆どのなか、[[障害]]を持つ稀有な犯人設定。また、被害者殺害の珍しい[[ヒューマンエラー|パターン破り]]がある。</ref>役を演じコロンボ警部と対決した。撮影中はすでに胃癌の病状の悪化が進んでいたため、被害者とレストランで会食するシーンでは料理を注文せず水すら口にしていない（演出ではなく体調で手がつけられない状況だったため。ただし冒頭で酒を飲むシーンはある）。『夜を見つめて』とほぼ同時並行で撮影されたこの作品は、ハーヴェイの遺作となってしまった。


== ドミノ ==
== ドミノ ==
2005年、[[キーラ・ナイトレイ]]主演の映画『[[ドミノ (映画)|ドミノ]]』が公開された。自由奔放に賞金稼ぎとして生きた女性の半生を描いた作品であったが、この主人公ドミノは、ハーヴェイの愛娘[[ドミノ・ハーヴェイ]]([[Domino Harvey]])をモデルにしたものに他ならない。幼いころ、父ハーヴェイを亡くして以後、屈折した生き様を見せた彼女の極限的な精神状態と人物交差を生々しく描くあたりをテーマとした作品だったが、この作品公開と前後して、2005年6月にドミノ・ハーヴェイが死亡し、さらに話題を呼んだことは記憶に新しい。
2005年、[[キーラ・ナイトレイ]]主演の映画『[[ドミノ (2005年の映画)|ドミノ]]』が公開された。自由奔放に賞金稼ぎとして生きた女性の半生を描いた本作の主人公ドミノは、ハーヴェイの愛娘[[ドミノ・ハーヴェイ]]（Domino Harvey）をモデルにしている。幼いころ、父ハーヴェイを亡くして以後、屈折した生き様を見せた彼女の極限的な精神状態と人物交差を生々しく描いた作品だったが、この作品公開と前後して、2005年6月にドミノ・ハーヴェイは死亡している。


== 作品一覧 ==
== 主な出演作品 ==
[[File:Jane-Fonda-and-Laurence-Harvey-1.jpg|thumb|260px|『[[荒野を歩け]]』（1962年）]]
* 熱砂の掟 ''Cairo Road'' (1950)
* 熱砂の掟 ''Cairo Road'' (1950)
* 浮気は巴里で ''Innocents in Paris'' (1953)
* 浮気は巴里で ''Innocents in Paris'' (1953)
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* [[ロミオとジュリエット (1954年の映画)|ロミオとジュリエット]] ''Romeo and Juliet'' (1954)　-　[[キネマ旬報]]ベストテン第3位
* [[ロミオとジュリエット (1954年の映画)|ロミオとジュリエット]] ''Romeo and Juliet'' (1954)　-　[[キネマ旬報]]ベストテン第3位
* 嵐の中の青春 ''I Am a Camera'' (1955)
* 嵐の中の青春 ''I Am a Camera'' (1955)
* 年上の女 ''Room at the Top'' (1958)　-　[[キネマ旬報]]ベストテン第9位
* [[年上の女 (1959年の映画)|年上の女]] ''Room at the Top'' (1958)　-　[[キネマ旬報]]ベストテン第9位。アカデミー[[アカデミー主演男優賞|主演男優賞]]ノミネート（ハーヴェイ：ジョーゼフ・ランプトン役）
* [[アラモ (1960年の映画)|アラモ]] -''[[:en:The Alamo (1960 film)|The Alamo]]'' (1960)
* [[アラモ (1960年の映画)|アラモ]] ''[[:en:The Alamo (1960 film)|The Alamo]]'' (1960)
* [[バタフィールド8]] ''BUtterfield 8'' (1960)
* [[バタフィールド8]] ''BUtterfield 8'' (1960)
* 肉体のすきま風 ''Summer and Smoke'' (1961)
* 肉体のすきま風 ''Summer and Smoke'' (1961)
* 不思議な世界の物語 ''The Wonderful World of the Brothers Grimm'' (1962)
* 不思議な世界の物語 ''The Wonderful World of the Brothers Grimm'' (1962)
* [[影なき狙撃者]] ''The Manchurian Candidate'' (1962)
* [[影なき狙撃者 (映画)|影なき狙撃者]] ''The Manchurian Candidate'' (1962)
* [[荒野を歩け]] ''Walk On The Wild Side'' (1962)
* [[荒野を歩け]] ''Walk On The Wild Side'' (1962)
* 忘れえぬ慕情 ''A Girl Named Tamiko'' (1963)
* [[忘れえぬ慕情 (1962年の映画)|忘れえぬ慕情]] ''A Girl Named Tamiko'' (1962)
* 脱走計画 ''The Running Man'' (1963) 監督も
* 脱走計画 ''The Ceremony'' (1963) ※監督も担当
*人間の絆 Of Human Bondage(1964)
* [[暴行]] ''The Outrage'' (1964)
* [[暴行 (映画)|暴行]] ''The Outrage'' (1964)
* [[ダーリング (映画)|ダーリング]] ''Darling'' (1965)
* [[ダーリング (映画)|ダーリング]] ''Darling'' (1965)
* [[ブルドッグ作戦]] ''The Spy with a Cold Nose'' (1966)
* [[ブルドッグ作戦]] ''The Spy with a Cold Nose'' (1966)
* [[殺しのダンディー]] ''A Dandy in Aspic'' (1968)
* [[殺しのダンディー]] ''A Dandy in Aspic'' (1968) ※兼監督代行
*彼女と彼 ''L' Assoluto naturale'' (1969)
* 彼女と彼 ''L' Assoluto naturale'' (1969)
*[[マジック・クリスチャン (映画)|マジック・クリスチャン]] ''The Magic Christian'' (1969)
* [[マジック・クリスチャン (映画)|マジック・クリスチャン]] ''The Magic Christian'' (1969)
* 亡命者 ''Escape to the Sun '' (1972)
* 亡命者 ''Escape to the Sun '' (1972)
* [[刑事コロンボ]]「断たれた音」''Columbo: The Most Dangerous Match'' (1973)
* [[刑事コロンボ]]「断たれた音」''Columbo: The Most Dangerous Match'' (1973)
* 夜をみつめて ''Night Watch'' (1973)
* [[夜をみつめて]] ''Night Watch'' (1973)
*オーソン・ウェルズのフェイク(1975)
* [[オーソン・ウェルズのフェイク]] ''F for Fake'' (1975)

== 脚注 ==
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== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
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[[Category:ユダヤ系イギリス人]]
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ローレンス・ハーヴェイ
Laurence Harvey
Laurence Harvey
本名 Zvi Mosheh Skikne
別名義 Laruschka Mischa Skikne
生年月日 (1928-10-01) 1928年10月1日
没年月日 (1973-11-25) 1973年11月25日（45歳没）
出生地 リトアニアの旗 リトアニア共和国 ヨニシュキス
死没地 イングランドの旗 イングランド ロンドン
職業 俳優
映画監督
活動期間 1948–73年
配偶者 Margaret Leighton (1957–1961)
Joan Perry (1968–1972)
Paulene Stone (1972–1973)
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ローレンス・ハーヴェイ（英語: Laurence Harvey, 1928年10月1日 - 1973年11月25日）は、リトアニア出身の映画俳優、監督。本名：Zvi Mosheh (Hirsh) Skikne。

来歴

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リトアニアでユダヤ系の家庭に生まれ、5歳のときに南アフリカに移住しヨハネスブルグで育つ。第二次世界大戦中は南アフリカ軍に従軍。終戦後にロンドンに移り、王立演劇学校で演技を学んで舞台や映画に出演するようになる。

20代後半から活動の拠点をハリウッドに移し、1954年『ロミオとジュリエット』、同年『善人は若死にする』、『獅子王リチャード』などに出演して評判となり、重要な役をこなすようになる。1958年の『年上の女』ではアカデミー主演男優賞にノミネートされた。端正で古風な顔立ちをいかし、重厚で知的かつインテリな役どころが多く、スマートで冷徹なことから逆手にとってライバル役や敵対者役にキャスティングされる事もあったが、現代劇、ミステリー、スパイ物から歴史、時代物まで演技の幅は広いものであった。

日本では、1968年のクールなスタイリッシュアクション作品で監督代行も兼ねた[1]傑作『殺しのダンディー』、1972年のスリリングな逃避行劇を描いた社会派作品『亡命者』の2作品の主演で知られる。

この作品の後、胃癌の進行により体重が激減し、元々体調不良を訴えていたがついに病状が深刻となって翌1973年の暮れに45歳で死去した。

刑事コロンボゲスト出演時のエピソード

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死の一年前、『刑事コロンボ』第16話「断たれた音」で犯人のチェス棋士・クレイトン[2]役を演じコロンボ警部と対決した。撮影中はすでに胃癌の病状の悪化が進んでいたため、被害者とレストランで会食するシーンでは料理を注文せず水すら口にしていない（演出ではなく体調で手がつけられない状況だったため。ただし冒頭で酒を飲むシーンはある）。『夜を見つめて』とほぼ同時並行で撮影されたこの作品は、ハーヴェイの遺作となってしまった。

ドミノ

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2005年、キーラ・ナイトレイ主演の映画『ドミノ』が公開された。自由奔放に賞金稼ぎとして生きた女性の半生を描いた本作の主人公ドミノは、ハーヴェイの愛娘ドミノ・ハーヴェイ（Domino Harvey）をモデルにしている。幼いころ、父ハーヴェイを亡くして以後、屈折した生き様を見せた彼女の極限的な精神状態と人物交差を生々しく描いた作品だったが、この作品公開と前後して、2005年6月にドミノ・ハーヴェイは死亡している。

主な出演作品

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『荒野を歩け』（1962年）

脚注

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  1. ^ 監督だったアンソニー・マンの突然の交通事故死による。
  2. ^ シリーズではエリートの犯人が殆どのなか、障害を持つ稀有な犯人設定。また、被害者殺害の珍しいパターン破りがある。

外部リンク

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ウィキメディア・コモンズには、ローレンス・ハーヴェイに関連するカテゴリがあります。

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