「N-SAT-110」の版間の差分
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'''N-SAT-110'''(エヌサット-ワンテン)とは[[経度|東経]]110度[[赤道]](=[[東南アジア]]・[[ボルネオ島]])付近上空の[[静止軌道|対地静止軌道]]を周回していた[[日本]]の[[人工衛星]]([[静止衛星]]、[[通信衛星]])である。機体メーカは[[ロッキード・マーティン]]で、同社[[A2100|A2100-AX]][[衛星バス]]をもとに製作されている。保有者は[[スカパーJSAT]]で、日本国内相互間の[[通信]]及び[[放送]]の中継を行っていた。 |
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[[2008年]]10月に[[宇宙通信]]及び[[JSAT]]がスカイパーフェクト・コミュニケーションズと合併しスカパーJSATとなったがそれ以前は衛星の軌道・姿勢制御といった管制業務を宇宙通信が中継業務は両者がそれぞれ行っており、衛星全体の名称はN-SAT-110であるが宇宙通信においては'''[[SUPERBIRD]] D'''(スーパーバード ディー、調達呼称SUPERBIRD-5)、JSATにおいては'''[[JCSAT]]-110'''(ジェイシーサットひゃくじゅう、調達呼称JCSAT-7)の別名を使用しており、各社管理部分を区分して指す場合にもその別名が用いられる。 |
[[2008年]]10月に[[宇宙通信]]及び[[JSAT]]がスカイパーフェクト・コミュニケーションズと合併しスカパーJSATとなったが、それ以前は衛星の軌道・姿勢制御といった管制業務を宇宙通信が、中継業務は両者がそれぞれ行っており、衛星全体の名称はN-SAT-110であるが、宇宙通信においては'''[[SUPERBIRD]] D'''(スーパーバード ディー、調達呼称SUPERBIRD-5)、JSATにおいては'''[[JCSAT]]-110'''(ジェイシーサットひゃくじゅう、調達呼称JCSAT-7)の別名を使用しており、各社管理部分を区分して指す場合にもその別名が用いられる。 |
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== 沿革 == |
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*[[2000年]][[10月7日]] [[フランス領ギアナ]]の[[ギアナ宇宙センター]]から、[[アリアンスペース]]により[[アリアンロケット|アリアン4ロケット]]に搭載し打ち上げ |
*[[2000年]][[10月7日]] [[フランス領ギアナ]]の[[ギアナ宇宙センター]]から、[[アリアンスペース]]により[[アリアンロケット|アリアン4ロケット]]に搭載し打ち上げ |
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*[[2002年]][[3月1日]] 東経110度CS受託国内放送開始 |
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*[[2019年]][[1月]] [[デオービット]]<ref name="skyperfectjsat-2019q3">{{Cite web|和書| author = スカパーJSAT | url = https://www.skyperfectjsat.space/news/files/pdf/news_sjc_jp_20190207_01.pdf| title = スカパーJSATグループ2018年度 第3四半期決算説明会| date = 2019-02-07| accessdate = 2022-08-22}}</ref> |
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== 東経110度CS放送 == |
== 東経110度CS放送 == |
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''詳細については、[[日本における衛星放送]]を参照。また当該放送事業者の一覧については、[[スカパー! (東経110度BS・CSデジタル放送)#衛星基幹放送事業者一覧]]を参照。'' |
''この衛星退役後も別の衛星でサービスは行われている。詳細については、[[日本における衛星放送]]を参照。また当該放送事業者の一覧については、[[スカパー! (東経110度BS・CSデジタル放送)#衛星基幹放送事業者一覧]]を参照。'' |
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右旋円[[偏波]]の[[トランスポンダ]]12本は、東経110度CS放送に用いられている。スカパーJSATが[[放送法]]に基づく[[基幹放送局提供事業者]]となり、同社[[有料放送管理事業者|プラットフォーム]]の「[[スカパー! (東経110度BS・CSデジタル放送)|スカパー!]]」と提携する23社の[[衛星基幹放送事業者]]が[[デジタル放送]]([[ISDB-S]]方式)を行っている。 |
右旋円[[偏波]]の[[トランスポンダ]]12本は、東経110度CS放送に用いられている。スカパーJSATが[[放送法]]に基づく[[基幹放送局提供事業者]]となり、同社[[有料放送管理事業者|プラットフォーム]]の「[[スカパー! (東経110度BS・CSデジタル放送)|スカパー!]]」と提携する23社の[[衛星基幹放送事業者]]が[[デジタル放送]]([[ISDB-S]]方式)を行っている。 |
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[[衛星基幹放送局]]の免許は東経110度CS国内基幹放送の用途で |
[[衛星基幹放送局]]の免許は東経110度CS国内基幹放送の用途で[[関東総合通信局]]より以下の計6局(12波)が免許されている。 |
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!衛星名称!!基幹放送提供事業者<br />(衛星呼称)!![[識別信号|コールサイン]]!!物理チャンネル!![[空中線電力]] |
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== 通信 == |
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左旋円偏波のトランスポンダ12本は映像通信、[[Internet Protocol|IP]]その他のデータ通信などに用いられる。 |
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=== 提供サービス === |
=== 提供サービス === |
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*Sky-Access、V-Drive110 - 映像・データ配信(スカパーJSAT) |
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*[[日本における衛星放送]] |
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*[[w:A2100|A2100 - Wikipedia(en)]] |
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== 外部リンク == |
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2024年10月7日 (月) 00:44時点における最新版
N-SAT-110 (SUPERBIRD-D、JCSAT-110) | |
---|---|
所属 |
スカパーJSAT (旧宇宙通信、JSAT) |
主製造業者 | ロッキード・マーティン |
国際標識番号 | 2000-060A |
カタログ番号 | 26559 |
状態 | 運用終了(デオービット済) |
目的 | 通信(放送を含む) |
設計寿命 | 15年 |
打上げ機 | アリアン42L |
打上げ日時 | 2000年10月7日 |
物理的特長 | |
衛星バス | A2100AX |
最大寸法 | 全幅26.4m(含ソーラーセール及び太陽電池パネル) |
質量 | 2,100kg |
発生電力 | 7,200W |
姿勢制御方式 | 三軸制御 |
軌道要素 | |
周回対象 | 地球 |
軌道 | 静止軌道 |
静止経度 | 東経110度 |
高度 (h) | 35,786km |
軌道傾斜角 (i) | 0.0度 |
軌道周期 (P) | 23時間56分04秒 |
搭載機器 | |
中継器 | Kuバンド 36MHz×24(右旋円偏波12,左旋円偏波12)、出力120W |
N-SAT-110(エヌサット-ワンテン)とは東経110度赤道(=東南アジア・ボルネオ島)付近上空の対地静止軌道を周回していた日本の人工衛星(静止衛星、通信衛星)である。機体メーカはロッキード・マーティンで、同社A2100-AX衛星バスをもとに製作されている。保有者はスカパーJSATで、日本国内相互間の通信及び放送の中継を行っていた。
2008年10月に宇宙通信及びJSATがスカイパーフェクト・コミュニケーションズと合併しスカパーJSATとなったが、それ以前は衛星の軌道・姿勢制御といった管制業務を宇宙通信が、中継業務は両者がそれぞれ行っており、衛星全体の名称はN-SAT-110であるが、宇宙通信においてはSUPERBIRD D(スーパーバード ディー、調達呼称SUPERBIRD-5)、JSATにおいてはJCSAT-110(ジェイシーサットひゃくじゅう、調達呼称JCSAT-7)の別名を使用しており、各社管理部分を区分して指す場合にもその別名が用いられる。
沿革
[編集]- 2000年10月7日 フランス領ギアナのギアナ宇宙センターから、アリアンスペースによりアリアン4ロケットに搭載し打ち上げ
- 2002年3月1日 東経110度CS受託国内放送開始
- 2019年1月 デオービット[1]
東経110度CS放送
[編集]この衛星退役後も別の衛星でサービスは行われている。詳細については、日本における衛星放送を参照。また当該放送事業者の一覧については、スカパー! (東経110度BS・CSデジタル放送)#衛星基幹放送事業者一覧を参照。
右旋円偏波のトランスポンダ12本は、東経110度CS放送に用いられている。スカパーJSATが放送法に基づく基幹放送局提供事業者となり、同社プラットフォームの「スカパー!」と提携する23社の衛星基幹放送事業者がデジタル放送(ISDB-S方式)を行っている。
衛星基幹放送局の免許は東経110度CS国内基幹放送の用途で関東総合通信局より以下の計6局(12波)が免許されている。
衛星名称 | 基幹放送提供事業者 (衛星呼称) |
コールサイン | 物理チャンネル | 空中線電力 |
---|---|---|---|---|
N-SAT-110 | 旧 宇宙通信 (SUPERBIRD D) |
JO81-CS-HDTV JO81-CS-TV JO81-CS-DAT |
ND2,8,10 | 114.5W |
ND16,18,24 | 104.7W | |||
旧 JSAT (JCSAT-110) |
JO82-CS-HDTV JO82-CS-TV JO82-CS-DAT |
ND2,8,10 | 114.5W | |
ND16,18,24 | 104.7W | |||
HDTV-高精細度テレビジョン放送、TV-標準テレビジョン放送、DAT-データ放送 |
通信
[編集]左旋円偏波のトランスポンダ12本は映像通信、IPその他のデータ通信などに用いられる。
提供サービス
[編集]- Sky-Access、V-Drive110 - 映像・データ配信(スカパーJSAT)
- SafetyBIRD - 緊急地震速報等の配信(スカパーJSAT)
- JDS衛星ネットワーク「i-HITS」(日本デジタル配信)
- 東経144度通信衛星のSUPERBIRD C2とともに、ケーブルテレビ局向けデジタル配信に利用している。
- 駿台サテネット21(駿台予備学校)
予備衛星
[編集]2011年8月6日(※日本時間8月7日)に打ち上げたBS現用・東経110度CS予備ハイブリッド衛星となるBSAT-3c/JCSAT-110R(放送衛星システムとの共同調達機)の運用開始までの間、東経110度通信衛星事業を行うことができる衛星は、既に設計寿命の大半を経過している本機1機のみの体制が約11年続いていた。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ スカパーJSAT (2019年2月7日). “スカパーJSATグループ2018年度 第3四半期決算説明会”. 2022年8月22日閲覧。