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'''ヴァイオレション'''('''Violations''')または'''イオレション'''
'''イオレション'''('''Violations''')または'''ヴァイオレション'''


# [[バスケットボール]]の[[反則]]の一つについては本項で解説。
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'''ヴァイオレション'''('''Violations''')は、[[バスケットボール]]における反則のうち、身体の接触およびスポーツマンらしくない行為以外の総称。以下の反則がヴァイオレションに含まれる。プロバスケットボールリーグの[[NBA]]では、ルールが異なる場合がある<ref>{{cite web|url=http://www.nba.com/officiating/|title=Official Rules of the National Basketball Association |publisher=[[NBA]].com |date=2012-03-01 |accessdate=2012-04-17 }}</ref>。
'''イオレション'''('''Violations''')は、[[バスケットボール]]における反則のうち、身体の接触およびスポーツマンらしくない行為以外の総称。以下の反則がイオレションに含まれる。プロバスケットボールリーグの[[NBA]]では、ルールが異なる場合がある<ref>{{cite web|url=http://www.nba.com/officiating/|title=Official Rules of the National Basketball Association |publisher=[[NBA]].com |date=2012-03-01 |accessdate=2012-04-17 }}</ref>。


イオレーション、ヴァイオレションと書くこともあるが、日本バスケットボール協会発行の競技規則での表記はヴァイオレションである。以下、特に断りがない限り、日本バスケットボール協会発行の競技規則の表記に従う。
ヴァイオレーション、ヴァイオレションと表記されることもあるが、[[日本バスケットボール協会]]発行の競技規則での表記はイオレションである。以下、特に断りがない限り、2023年時点の日本バスケットボール協会発行の競技規則の表記に従う。


== 国際ルールにおけるヴァイオレション ==
== 国際ルールにおけるイオレション ==
以下のことに対する反則はヴァイオレションとなり、それが起こった場所に最も近いアウトからの相手チームによる[[スローイン]]でプレが再開される。
以下のことに対する反則はイオレションとなり、それが起こった場所に最も近いアウトからの相手チームによる[[スローイン]]でプレが再開される(ディフェンスのプレーヤーによるゴールテンディング及びインタフェアランスを除く)
=== 時間制限に関するもの ===
=== 時間制限に関するもの ===
;3秒ルール
;3秒ルール
:フロントコート内でボールをコントロールしているチームのプレヤーが、相手チームのバスケットに近い[[制限区域 (バスケットボール)|制限区域]]内に3秒を超えてとどまったとき。
:フロントコート内でボールをコントロールしているチームのプレヤーが、相手チームのバスケットに近い[[制限区域 (バスケットボール)|制限区域]]内に3秒を超えてとどまったとき。
:そのプレヤーが、制限区域外に両足をつけたとき、制限区域外に出たと判断される。
:そのプレヤーが、制限区域外に両足をつけたとき、制限区域外に出たと判断される。
:なお、[[NBA]]では、ディフェンスプレーヤーにも3秒ルールがある。
:なお、[[NBA]]では、ディフェンスプレーヤーにも3秒ルールがある。
{{Ref_bsk|3秒ルール}}<BR>
{{Ref_bsk|3秒ルール}}<BR>
;5秒ルール
;5秒ルール
:次に掲げる状況となったとき、5秒ルール違反によるヴァイオレションとなる。
:次に掲げる状況となったとき、5秒ルール違反によるイオレションとなる。
:*近接して防御されているプレヤーが、5秒以内に[[パス]]、[[ショット]]、あるいは[[ドリブル (バスケットボール)|ドリブル]]しなかったとき。
:*1m以内の距離に近接してガードされプレヤーが、5秒以内に[[パス (バスケットボール)|パス]]、[[ショット]]、あるいは[[ドリブル (バスケットボール)|ドリブル]]しなかったとき。
:*スローイン、[[フリースロー]]において、ボールを渡されてから5秒以内に行わなかったとき。
:*スローイン、[[フリースロー]]において、ボールを渡されてから5秒以内に行わなかったとき。
;8秒ルール
;8秒ルール
:バックコートでボールをコントロールしているチームが8秒以内にボールをフロントコートへ進めなかったとき。この8秒は、ボールをコントロールしている限り、継続して数え続けられる。
:バックコートでボールをコントロールしているチームが8秒以内にボールをフロントコートへ進めなかったとき。この8秒は、ボールをコントロールしている限り、継続して数え続けられる。
::例:アウトオブバウンズ[[ジャンプボール]]シチュエションでデッドのボールをサイドラインの外で再び保持する=スローインする場合は、8秒について継続して数えられる。
::例:[[アウトオブバウンズ]][[ジャンプボール]]シチュエションでデッドのボールをサイドラインの外で再び保持する=スローインする場合は、8秒について継続して数えられる。
;24秒ルール(ショットクロック・ヴァイオレション)
;24秒ルール(ショットクロックイオレション)
:ボールをコントロールしているチームが、24秒以内にボールがゴールのリングの内側を通過させ、もしくはリングに触れるようショットできなかったとき。8秒ルールと同じく、ボールをコントロールしている限り、数え続けられる。
:ボールをコントロールしているチームが、24秒以内にボールがゴールのリングの内側を通過させ、もしくはリングに触れるようショットできなかったとき。8秒ルールと同じく、ボールをコントロールしている限り、数え続けられる。
:ただし、ショットしたボールが空中にあるときに24秒が経過した場合は、ショットしたボールがリングの内側を通過、もしくはリングに触れればヴァイオレションは適用されない。
:ただし、ショットしたボールが空中にあるときに24秒が経過した場合は、ショットしたボールがリングの内側を通過、もしくはリングに触れればイオレションは適用されない。
{{Ref_bsk|[[ショットクロック]]}}<br>
{{Ref_bsk|[[ショットクロック]]}}<br>


=== 行為に関するもの ===
=== 行為に関するもの ===
;アウトオブバウンズ
;アウトオブバウンズ
:ボールを保持しているプレヤー又はボールが境界線(サイドライン、エンドライン)を超え、もしくは境界線の外にある物に触れたとき。
:ボールを保持しているプレヤー又はボールが境界線(サイドライン、エンドライン)を超え、もしくは境界線の外にある物に触れたとき。
;適正でないドリブル(ダブルドリブル、イリーガルドリブル)
;適正でないドリブル([[ダブルドリブル]]、イリーガルドリブル)
:一連の[[ドリブル (バスケットボール)|ドリブル]]を終えた後に再び新たなドリブルを行い(ダブルドリブル)、もしくはドリブル中に完全に手で支え持つ状態になっていると判断された(イリーガルドリブル)とき。
:一連の[[ドリブル (バスケットボール)|ドリブル]]を終えた後に再び新たなドリブルを行い(ダブルドリブル)、もしくはドリブル中に完全に手で支え持つ状態になっていると判断された(イリーガルドリブル)とき。
:なお、ドリブルの終了とはドリブラーの両手がボールに触れたときまたは片手もしくは両手でボールを支え持ったときである。
:なお、ドリブルの終了とはドリブラーの両手がボールに触れたときまたは片手もしくは両手でボールを支え持ったときである。
:また、ファンブル(ボールを持ち損なうこと)はドリブルとはみなされない。
:また、ファンブル(ボールを持ち損なうこと)はドリブルとはみなされない。
{{Ref_bsk|ドリブル (バスケットボール)}}<br>
{{Ref_bsk|ドリブル (バスケットボール)}}<br>
;{{仮リンク|トラベリング (バスケットボール)|en|Traveling (basketball)|label=トラベリング}}
;トラヴェリング
:ボールを持ったまま3歩を超えて歩いたり、止まった状態でピヴォットフットを当初の位置から動かしたとき。「トラベリング」とも書く
:ボールを持ったまま3歩を超えて歩いたり、止まった状態で[[バスケットボール#ット|ピボット]]フットを当初の位置から動かしたとき。
:ドリブルを始める際にはピヴォットフットが床から離れる前にボールを手から離さなければならないため、ボールを持ったままピヴォットフットが床から離れたときは、ドリブルを開始することはできず、3歩以内にパス、もしくはショットしなければならない。
:ドリブルを始める際にはピットフットが床から離れる前にボールを手から離さなければならないため、ボールを持ったままピットフットが床から離れたときは、ドリブルを開始することはできず、3歩以内にパス、もしくはショットしなければならない。
:なお、ピヴォットフットとは、ボールを保持した状態で身体を動かす際に支点となる足のことである。両足が床に降りた状態でボールを保持、または空中でボールを保持し両足同時に床に降りて停止した場合はどちらの足でもよく、その後最初に上げた足の他方の足がピヴォットフットになり、空中でボールを保持して片足で床に降りたり片足を床についてボールを保持して停止した場合は最初に床に降りた足がピヴォットフットとなる。
:なお、ピットフットとは、ボールを保持した状態で身体を動かす際に支点となる足のことである。両足が床に降りた状態でボールを保持、または空中でボールを保持し両足同時に床に降りて停止した場合はどちらの足でもよく、その後最初に上げた足の他方の足がピットフットになり、空中でボールを保持して片足で床に降りたり片足を床についてボールを保持して停止した場合は最初に床に降りた足がピットフットとなる。
;キックボール
;キックボール
:故意に足または腿でボールを蹴ったり止めたとき。ボールを拳で殴る行為もキックボールとして扱われる。
:故意に足または腿でボールを蹴ったり止めたとき。ボールを拳で殴る行為もキックボールとして扱われる。
:ただし、偶然に当たったと判断された場合はヴァイオレションにはならない。
:ただし、偶然に当たったと判断された場合はイオレションにはならない。
;バックコートヴァイオレション
;バックコートイオレション
:チームでコントロールしているボールをフロントコートへ進め、もしくはフロントコートにおいてボールを[[スティール (バスケットボール)|スティール]]した後、そのチームのプレヤーがボールをバックコートにいる味方のプレヤーにパスし、もしくはボールをコントロールしてフロントコートからバックコートにドリブル等で持ち込んだとき。
:チームでコントロールしているボールをフロントコートへ進め、もしくはフロントコートにおいてボールを[[スティール (バスケットボール)|スティール]]した後、そのチームのプレヤーがボールをバックコートにいる味方のプレヤーにパスし、もしくはボールをコントロールしてフロントコートからバックコートにドリブル等で持ち込んだとき。
:ただし、フロントコートにいるプレヤーが味方からのパスをジャンプして空中においてキャッチし、バックコートへ着地した場合は、バックコートヴァイオレションにはならない。
:ただし、フロントコートにいるプレヤーが味方からのパスをジャンプして空中においてキャッチし、バックコートへ着地した場合は、バックコートイオレションにはならない。
;ゴールテンディング
;ゴールテンディング
:ショットされたボールが放物線の一番高いところから落ち始めた後、全体がリングより高いところにある間にプレヤーが、そのボールに触れたとき。
:ショットされたボールが放物線の一番高いところから落ち始めた後、全体がリングより高いところにある間にプレヤーが、そのボールに触れたとき。
;インタフェア
;インタフェアランス
:ショットされたボールがリング上にある場合に、次に掲げる行為をしたとき、インタフェア(イターフェアとも書く)となる。なお、2005年のルール改正前までは「バスケットインターフェア」と呼ばれていた。
:ショットされたボールがリング上にある場合に、次のことをしたとき、インタフェアとなる。なお、2005年のルール改正前までは「バスケットインターフェア」と呼ばれていた。<br>なお、ディフェンスのプレーヤーがゴールテンディングもしくはインタフェアランスを行った場合は、そのバイオレーションに係るショットが成功したものとみなされ、得点が認められる
:*プレヤーがバスケットやバックボードに触れる。
:*プレヤーがバスケットや{{仮リンク|バックボード (バスケットボール)|en|Backboard (basketball)|label=バックボード}}に触れる。
:*ゴールのリングの下から手を入れてボールに触れる。
:*ゴールのリングの下から手を入れてボールに触れる。
:*ショットのボールがバスケットの中にある間に防御側プレヤーがボールやバスケットに触れる。
:*ショットのボールがバスケットの中にある間にディフェンスのプレヤーがボールやバスケットに触れる。
:*ショットされたボールが空中にある間に防御側プレヤーがバックボードやリングをたたいたり振動させてボールがバスケットにはいるのを妨げる。
:*ショットされたボールが空中にある間にディフェンスのプレヤーがバックボードやリングをたたいたり振動させてボールがバスケットにはいるのを妨げる。
;ジャンプボールにおけるヴァイオレション
;ジャンプボールにおけるイオレション
:[[ジャンプボール]]において、次に掲げる行為を行ったときは、ヴァイオレションになる。
:[[ジャンプボール]]において、次に掲げる行為を行ったときは、イオレションになる。
:*トスが最高点に達する前にタップしたとき。
:*トスが最高点に達する前にタップしたとき。
:*ボールがタップされる前に、ジャンパーがサークル外へ出たとき。
:*ボールがタップされる前に、ジャンパーがサークル外へ出たとき。
:*トスボールあるいは、タップされたボールが床,リング、バックボード、ジャンパー以外の8名の選手に触れる前にジャンパーがキャッチしたとき。
:*トスボールあるいは、タップされたボールが床リング、バックボード、ジャンパー以外の8名の選手に触れる前にジャンパーがキャッチしたとき。
:*ジャンパーが2回を超えてタップしたとき。(3回以上のタップ)
:*ジャンパーが2回を超えてタップしたとき。(3回以上のタップ)
:*タップされる前にサークル内へジャンパー以外のプレヤーが入ったとき。
:*タップされる前にサークル内へジャンパー以外のプレヤーが入ったとき。


==NBAにおけるヴァイオレション==
== NBAにおけるイオレション ==
;ヴァイオレションとペナルティ
;イオレションとペナルティ
;アウトオブバウンズ
;アウトオブバウンズ
: プレヤーはボールがアウトオブバウンズになるようなことをしてはならない。
: プレヤーはボールがアウトオブバウンズになるようなことをしてはならない。
:;ペナルティ
:;ペナルティ
::ボール保持権を失い、直近のバウンダリーラインから相手チームのスローイン。
::ボール保持権を失い、直近のバウンダリーラインから相手チームのスローイン。
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{{Ref_bsk|ドリブル (バスケットボール)}}<br>
{{Ref_bsk|ドリブル (バスケットボール)}}<br>


;スローイン
;スローイン
:1.インバウンズに持ち込んではならない。
:1.インバウンズに持ち込んではならない。
:2.5秒以内にボールを離さなくてはならない。
:2.5秒以内にボールを離さなくてはならない。
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:9.コート上のプレーヤーにボールを手渡ししてはならない。
:9.コート上のプレーヤーにボールを手渡ししてはならない。
:;例外
:;例外
::フィールドゴール後、フリースロー後、各ピリオドの開始時は、エンドライン外を移動したり、エンドライン外の味方にパスしてもよい。
::[[フィールドゴール (バスケットボール)|フィールドゴール]]後、フリースロー後、各[[クォーター]]の開始時は、エンドライン外を移動したり、エンドライン外の味方にパスしてもよい。
:;ペナルティ
:;ペナルティ
::ボール保持権を失い、直近のバウンダリーラインから相手チームのスローイン。
::ボール保持権を失い、直近のバウンダリーラインから相手チームのスローイン。


;ストライク・ザ・ボール
;ストライク・ザ・ボール
:プレーヤーは足でボールをること及び拳でボールを叩くことをしてはならない。
:プレーヤーは足でボールをること及び拳でボールを叩くことをしてはならない。
::故意に叩いたり蹴ったりした場合は、ヴァイオレションだが、偶発的に当たった場合はヴァイオレションにはならない。
::故意に叩いたり蹴ったりした場合は、イオレションだが、偶発的に当たった場合はイオレションにはならない。
:意図的に足のどの部分でも、ボールに触れてはならない。
:意図的に足のどの部分でも、ボールに触れてはならない。
:;ペナルティ
:;ペナルティ
::オフェンス側が起こした場合は、直近あるいは、ベースラインとフリースローラインの間ではフリースローライン延長上のサイドラインから相手チームのスローイン。
::オフェンス側が起こした場合は、直近あるいは、ベースラインとフリースローラインの間ではフリースローライン延長上のサイドラインから相手チームのスローイン。
::ディフェンス側が起こした場合は、ボールポゼッションは代わらずに、直近あるいは、ベースラインとフリースローラインの間ではフリースローライン延長上のサイドラインからオフェンス側のスローイン。
::ディフェンス側が起こした場合は、ボールポゼッションは代わらずに、直近あるいは、ベースラインとフリースローラインの間ではフリースローライン延長上のサイドラインからオフェンス側のスローイン。
::スローインの際に起きた場合は、相手チームで同じ場所からのスローイン。
::スローインの際に起きた場合は、相手チームで同じ場所からのスローイン。
ボールを暴力的に投げたり、蹴ったりして直接客席に入れたプレーヤーは、理由や着地点に拘わらずテクニカルファウルを宣告され退場となる。
ボールを暴力的に投げたり、蹴ったりして直接客席に入れたプレーヤーは、理由や着地点に拘わらずテクニカルファウルを宣告され退場となる。
111行目: 111行目:
;8秒ルール
;8秒ルール
:チームは、ボールポゼッションのあるとき、バックコートからフロントコートにボールを運ぶのに連続して8秒より多く費やしてはならない。
:チームは、ボールポゼッションのあるとき、バックコートからフロントコートにボールを運ぶのに連続して8秒より多く費やしてはならない。
:;例外 1 ディフェンス側が、次のをした場合、新たに8秒が与えられる
:;例外 1 ディフェンス側が、次のことをした場合、新たに8秒が与えられる
::1.キック(パンチ)ボール、
::1.キック(パンチ)ボール、
::2.パーソナルファル、テクニカルファ
::2.パーソナルファル、テクニカルファ
::3..ゲーム遅延への警告
::3..ゲーム遅延への警告
:;例外 2 次の場合、新たに8秒が与えられる
:;例外 2 次の場合、新たに8秒が与えられる
::1.インフェクションコントロール(治療)で、ゲーム進行が止まったとき。
::1.インフェクションコントロール(治療)で、ゲーム進行が止まったとき。
::2.バックコートでのジャンプボールでボールコントロール得た場合。
::2.バックコートでのジャンプボールでボールコントロール得た場合。
::3.4thピリオドやオーバータイムの最後2分で行うフロントコートからバックコートへのスローインの時。
::3.第4クォーターやオーバータイムの最後2分で行うフロントコートからバックコートへのスローインの時。
:;ペナルティ
:;ペナルティ
::相手チームのコート中央ミッドコートラインからのフリースローライン
::相手チームのコート中央ミッドコートラインからのフリースローライン
124行目: 124行目:
;バックコート
;バックコート
:ボールコントロールのあるチームのプレーヤーは、味方がフロントコートから、バックコートへ到達させたボールに触れてはならない。
:ボールコントロールのあるチームのプレーヤーは、味方がフロントコートから、バックコートへ到達させたボールに触れてはならない。
:ジャンプボール、ショット、やリバウンドで、味方へボールを送る時など、混み合った区域でボールをタップする状況では、ボールコントロールはいずれのチームにもないので、適用されない。
:ジャンプボール、ショット、や[[リバウンド]]で、味方へボールを送る時など、混み合った区域でボールをタップする状況では、ボールコントロールはいずれのチームにもないので、適用されない。
:;ペナルティ
:;ペナルティ
::相手チームのコート中央ミッドコートラインからのフリースローライン
::相手チームのコート中央ミッドコートラインからのフリースローライン
132行目: 132行目:
:;ペナルティ
:;ペナルティ
::直近あるいは、ベースラインとフリースローラインの間ではフリースローライン延長上のサイドラインから相手チームのスローイン。
::直近あるいは、ベースラインとフリースローラインの間ではフリースローライン延長上のサイドラインから相手チームのスローイン。
::スローインの際に起きた場合は、ゲームクロックはスタートない。
::スローインの際に起きた場合は、ゲームクロックは動かさない。


;バスケットの下からのボール通過
;バスケットの下からのボール通過
175行目: 175行目:
::両チーム同時の場合、センターサークルでジャンプボール。
::両チーム同時の場合、センターサークルでジャンプボール。


==脚註==
== 脚註 ==
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{{脚注ヘルプ}}
{{reflist}}
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==関連項目==
== 関連項目 ==
{{Wiktionary|violation}}
* [[バスケットボール]]
* [[バスケットボール]]
* [[アルティメット]]
* [[アルティメット]]
* [[ファウル (バスケットボール)|ファウル]]
* [[ファウル (バスケットボール)|ファウル]]


== 外部リンク ==
{{DEFAULTSORT:うあいおれしよん}}
* [http://www.japanbasketball.jp/files/referee/rule/2020rule.pdf 公益財団法人日本バスケットボール協会 2020バスケットボール競技規則]

{{DEFAULTSORT:うあいおれしよん}}
[[Category:バスケットボール用語]]
[[Category:バスケットボール用語]]
[[Category:スポーツの違反行為]]
[[Category:スポーツの違反行為]]

2023年5月8日 (月) 09:57時点における最新版

バイオレーション(Violations)またはヴァイオレイション

  1. バスケットボール反則の一つについては本項で解説。
  2. ヒューマンエラーの一因となる、楽をしたい、面倒臭いなどを理由とした意図的な規則違反・正規マニュアル違反のこと。東海村JCO臨界事故が例とされる。

バスケットボール > ヴァイオレイション

バイオレーション(Violations)は、バスケットボールにおける反則のうち、身体の接触およびスポーツマンらしくない行為以外の総称。以下の反則がバイオレーションに含まれる。プロバスケットボールリーグのNBAでは、ルールが異なる場合がある[1]

ヴァイオレーション、ヴァイオレイションと表記されることもあるが、日本バスケットボール協会発行の競技規則での表記はバイオレーションである。以下、特に断りがない限り、2023年時点の日本バスケットボール協会発行の競技規則の表記に従う。

国際ルールにおけるバイオレーション

[編集]

以下のことに対する反則はバイオレーションとなり、それが起こった場所に最も近いアウトからの相手チームによるスローインでプレーが再開される(ディフェンスのプレーヤーによるゴールテンディング及びインタフェアランスを除く)。

時間制限に関するもの

[編集]
3秒ルール
フロントコート内でボールをコントロールしているチームのプレーヤーが、相手チームのバスケットに近い制限区域内に3秒を超えてとどまったとき。
そのプレーヤーが、制限区域外に両足をつけたとき、制限区域外に出たと判断される。
なお、NBAでは、ディフェンスプレーヤーにも3秒ルールがある。


5秒ルール
次に掲げる状況となったとき、5秒ルール違反によるバイオレーションとなる。
  • 1m以内の距離に近接してガードされたプレーヤーが、5秒以内にパスショット、あるいはドリブルしなかったとき。
  • スローイン、フリースローにおいて、ボールを渡されてから5秒以内に行わなかったとき。
8秒ルール
バックコートでボールをコントロールしているチームが8秒以内にボールをフロントコートへ進めなかったとき。この8秒は、ボールをコントロールしている限り、継続して数え続けられる。
例:アウトオブバウンズジャンプボールシチュエーションでデッドのボールをサイドラインの外で再び保持する=スローインする場合は、8秒について継続して数えられる。
24秒ルール(ショットクロックバイオレーション)
ボールをコントロールしているチームが、24秒以内にボールがゴールのリングの内側を通過させ、もしくはリングに触れるようショットできなかったとき。8秒ルールと同じく、ボールをコントロールしている限り、数え続けられる。
ただし、ショットしたボールが空中にあるときに24秒が経過した場合は、ショットしたボールがリングの内側を通過、もしくはリングに触れればバイオレーションは適用されない。


行為に関するもの

[編集]
アウトオブバウンズ
ボールを保持しているプレーヤー又はボールが境界線(サイドライン、エンドライン)を超え、もしくは境界線の外にある物に触れたとき。
適正でないドリブル(ダブルドリブル、イリーガルドリブル)
一連のドリブルを終えた後に再び新たなドリブルを行い(ダブルドリブル)、もしくはドリブル中に完全に手で支え持つ状態になっていると判断された(イリーガルドリブル)とき。
なお、ドリブルの終了とはドリブラーの両手がボールに触れたときまたは片手もしくは両手でボールを支え持ったときである。
また、ファンブル(ボールを持ち損なうこと)はドリブルとはみなされない。


トラベリング英語版
ボールを持ったまま3歩を超えて歩いたり、止まった状態でピボットフットを当初の位置から動かしたとき。
ドリブルを始める際にはピボットフットが床から離れる前にボールを手から離さなければならないため、ボールを持ったままピボットフットが床から離れたときは、ドリブルを開始することはできず、3歩以内にパス、もしくはショットしなければならない。
なお、ピボットフットとは、ボールを保持した状態で身体を動かす際に支点となる足のことである。両足が床に降りた状態でボールを保持、または空中でボールを保持し両足同時に床に降りて停止した場合はどちらの足でもよく、その後最初に上げた足の他方の足がピボットフットになり、空中でボールを保持して片足で床に降りたり片足を床についてボールを保持して停止した場合は最初に床に降りた足がピボットフットとなる。
キックボール
故意に足または腿でボールを蹴ったり止めたとき。ボールを拳で殴る行為もキックボールとして扱われる。
ただし、偶然に当たったと判断された場合はバイオレーションにはならない。
バックコートバイオレーション
チームでコントロールしているボールをフロントコートへ進め、もしくはフロントコートにおいてボールをスティールした後、そのチームのプレーヤーがボールをバックコートにいる味方のプレーヤーにパスし、もしくはボールをコントロールしてフロントコートからバックコートにドリブル等で持ち込んだとき。
ただし、フロントコートにいるプレーヤーが味方からのパスをジャンプして空中においてキャッチし、バックコートへ着地した場合は、バックコートバイオレーションにはならない。
ゴールテンディング
ショットされたボールが放物線の一番高いところから落ち始めた後、全体がリングより高いところにある間にプレーヤーが、そのボールに触れたとき。
インタフェアランス
ショットされたボールがリング上にある場合に、次のことをしたとき、インタフェアランスとなる。なお、2005年のルール改正前までは「バスケットインターフェア」と呼ばれていた。
なお、ディフェンスのプレーヤーがゴールテンディングもしくはインタフェアランスを行った場合は、そのバイオレーションに係るショットが成功したものとみなされ、得点が認められる。
  • プレーヤーがバスケットやバックボード英語版に触れる。
  • ゴールのリングの下から手を入れてボールに触れる。
  • ショットのボールがバスケットの中にある間にディフェンスのプレーヤーがボールやバスケットに触れる。
  • ショットされたボールが空中にある間にディフェンスのプレーヤーがバックボードやリングをたたいたり振動させてボールがバスケットにはいるのを妨げる。
ジャンプボールにおけるバイオレーション
ジャンプボールにおいて、次に掲げる行為を行ったときは、バイオレーションになる。
  • トスが最高点に達する前にタップしたとき。
  • ボールがタップされる前に、ジャンパーがサークル外へ出たとき。
  • トスボールあるいは、タップされたボールが床、リング、バックボード、ジャンパー以外の8名の選手に触れる前にジャンパーがキャッチしたとき。
  • ジャンパーが2回を超えてタップしたとき。(3回以上のタップ)
  • タップされる前にサークル内へジャンパー以外のプレーヤーが入ったとき。

NBAにおけるバイオレーション

[編集]
バイオレーションとペナルティ
アウトオブバウンズ
プレーヤーはボールがアウトオブバウンズになるようなことをしてはならない。
ペナルティ
ボール保持権を失い、直近のバウンダリーラインから相手チームのスローイン。
例外
スローインの際に、アウトオブバウンズへ誰も触れずにボールが出た場合、ボールはスローインの元の位置に戻される。
ドリブル


スローイン
1.インバウンズに持ち込んではならない。
2.5秒以内にボールを離さなくてはならない。
3.コート上の他のプレーヤーが触るまで、コート上でボールに触れてはならない。
4.決められたスローイン位置から離れてスローしてはならない。
5.コート上の他のプレーヤーが触るまで、ボールをバスケットに入れてはならない。
6.ボールが離れるまでラインを越えてインバウンドにステップしてはならない。
7.誰も触らず直接アウトオブバウンズに出してはならない。
8.スローインに有利なように床から離れてはならない。
9.コート上のプレーヤーにボールを手渡ししてはならない。
例外
フィールドゴール後、フリースロー後、各クォーターの開始時は、エンドライン外を移動したり、エンドライン外の味方にパスしてもよい。
ペナルティ
ボール保持権を失い、直近のバウンダリーラインから相手チームのスローイン。
ストライク・ザ・ボール
プレーヤーは足でボールを蹴ること及び拳でボールを叩くことをしてはならない。
故意に叩いたり蹴ったりした場合は、バイオレーションだが、偶発的に当たった場合はバイオレーションにはならない。
意図的に足のどの部分でも、ボールに触れてはならない。
ペナルティ
オフェンス側が起こした場合は、直近あるいは、ベースラインとフリースローラインの間ではフリースローライン延長上のサイドラインから相手チームのスローイン。
ディフェンス側が起こした場合は、ボールポゼッションは代わらずに、直近あるいは、ベースラインとフリースローラインの間ではフリースローライン延長上のサイドラインからオフェンス側のスローイン。
スローインの際に起きた場合は、相手チームで同じ場所からのスローイン。

ボールを暴力的に投げたり、蹴ったりして直接客席に入れたプレーヤーは、理由や着地点に拘わらずテクニカルファウルを宣告され退場となる。

ジャンプボール


オフェンス3秒ルール


ディフェンス3秒ルール


8秒ルール
チームは、ボールポゼッションのあるとき、バックコートからフロントコートにボールを運ぶのに連続して8秒より多く費やしてはならない。
例外 1 ディフェンス側が、次のことをした場合、新たに8秒が与えられる
1.キック(パンチ)ボール、
2.パーソナルファウル、テクニカルファウル
3..ゲーム遅延への警告
例外 2 次の場合、新たに8秒が与えられる
1.インフェクションコントロール(治療)で、ゲーム進行が止まったとき。
2.バックコートでのジャンプボールでボールコントロール得た場合。
3.第4クォーターやオーバータイムの最後2分で行うフロントコートからバックコートへのスローインの時。
ペナルティ
相手チームのコート中央ミッドコートラインからのフリースローライン
バックコート
ボールコントロールのあるチームのプレーヤーは、味方がフロントコートから、バックコートへ到達させたボールに触れてはならない。
ジャンプボール、ショット、やリバウンドで、味方へボールを送る時など、混み合った区域でボールをタップする状況では、ボールコントロールはいずれのチームにもないので、適用されない。
ペナルティ
相手チームのコート中央ミッドコートラインからのフリースローライン
肘のスウィング
ディフェンスが近傍におり、オフェンスがボールを持っている時に、どちらのプレーヤーも接触が無くても、過度で過大に肘を振り回してはならない。
ペナルティ
直近あるいは、ベースラインとフリースローラインの間ではフリースローライン延長上のサイドラインから相手チームのスローイン。
スローインの際に起きた場合は、ゲームクロックは動かさない。
バスケットの下からのボール通過
どのプレーヤーもバスケットの下からボールを通過させてはならない。
ペナルティ
フリースローライン延長上のサイドラインから相手チームのスローイン。
イリーガルアシスト
a.プレーヤーは、ゴールを得るために、リング、バックボード、支柱などにぶら下がったり登ったりして使ってはならない。
b.プレーヤーは、他のプレーヤーがゴールを得るために、高さを得ることを助けてはならない。
ペナルティ
フリースローライン延長上のサイドラインから相手チームのスローイン。
トラベリング
国際ルールと同じ
イリーガルオフェンススクリーンセット


5秒ルール
フロントコート上でフリースローライン延長線を越えたオフェンスプレーヤーは、バスケットの背や横を向けて、5秒より長くドリブルを続けてはならない。カウントは次の時点で終了する。
1.プレーヤーがボールを保持したとき。
2.フリースローライン延長線を出たとき。
3.ディフェンスプレーヤーがボールを逸らしたとき。
ペナルティ
フリースローライン延長上のサイドラインから相手チームのスローイン。
バスケットインターフェア - ゴールテンディング
プレーヤーは次のことをしてはならない
  • ボールがバスケットリングを使って転がったり、乗っている時に触れる。
  • バスケットリングより上の仮想円柱上にあるボールに触る。
  • フィールドゴールを狙ったボールがリングより上でバックボードに触れ落ちてきたところを触れる。
  • フィールドゴールを狙ったボールがリングより下でバックボードに触れ上がってきたところを触れる。
  • バスケットリングを通過してきたボールに触れる。
  • フィールドゴールを狙ったボールがリングより上で下降しているところを触れる
  • ボールがリングに触れたり転がっているとき、リングを傾けたり、リング、ネット、バックボードに振動を与えボールに不自然な動きをさせる。
  • ボールがネットに通過してきたとき、リング、ネット、ボールに触れる
  • バックボード面と手で放たれたボールをトラップする。(ボールをボードにぶつけるのはトラップではない)
ペナルティ
ディフェンス側が起こした場合は、通常のフィールドゴール成功と同じ扱い。
オフェンス側が起こした場合は、ゴールしても得点にはならず、フリースローライン延長上のサイドラインから相手チームのスローイン。
両チーム同時の場合、センターサークルでジャンプボール。

脚註

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  1. ^ Official Rules of the National Basketball Association”. NBA.com (2012年3月1日). 2012年4月17日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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