「ソニック・ザ・ヘッジホッグ3」の版間の差分
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前作、前々作とBGMは[[DREAMS COME TRUE]]の[[中村正人]]が作曲してきたが、今作のBGMは社内での制作となっている。しかし、初期の企画では作曲を[[マイケル・ジャクソン]]に委託する予定だったという説がある。[[マイケル・ジャクソンの1993年の性的虐待疑惑|1993年の虐待疑惑]]によってか、セガはこれを取り消し、社内での作曲に変更した。しかし、すでにこの時点で[[マイケル・ジャクソン]]は曲をほとんどすべて完成させていたので、これらの曲は作曲スタッフによって編曲されてゲームに収録されたといわれる。これらの考えはスタッフロールに彼と関係の深い数名がクレジットされていることや、後に発表された彼の曲に類似した曲が存在することなどから予想されたことだが、この説を開発者は否定している。 |
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==ソニック&ナックルズとの関連性== |
==ソニック&ナックルズとの関連性== |
2010年3月9日 (火) 11:18時点における版
ジャンル | アクションゲーム |
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対応機種 |
メガドライブ[MD] Windows[Win] |
開発元 | セガ |
発売元 | セガ |
人数 | 1〜2人 |
メディア |
[MD]:ロムカセット [Win]:CD-ROM |
発売日 |
[MD]:1994年5月27日 [Win]:1997年2月14日 |
『ソニック・ザ・ヘッジホッグ3』は、セガが1994年5月27日に発売したアクションゲーム。メガドライブでのソニックシリーズの3作目。この作品でナックルズ・ザ・エキドゥナが初めて登場した(キャラクターに関する詳しい説明はソニックシリーズ#キャラクターを参照)。2007年8月21日からWiiのバーチャルコンソールで配信されている。要600ポイント。
ストーリーはこの作品では終わらず、『ソニック&ナックルズ』へ続く。 1997年2月14日にWindowsで『ソニック&ナックルズ コレクション』としてソニック&ナックルズとセットで発売された。
システム
基本的なシステムは『2』と同じだが、一部、新たに以下のアクションが追加された。
- ダブル回転アタック
- ソニックのみ可能で、ジャンプ中にもう一度ボタンを押すとダブル回転アタックをする。判定は極めて短いが、一瞬だけソニックの周辺に風の渦ができて、普通では倒せないような無敵範囲の広い敵、弾丸などを弾き飛ばす事が出来る。また、ごく僅かに攻撃範囲が広がるため、通常のジャンプでは、わずかに届かない相手を攻撃するのにも有効。
- 空をとぶ
- テイルスで1人プレイのキャラか2人プレイの2Pのみ可能で、ジャンプ中にボタンを連打すると尻尾を使って空を飛ぶ。このアクションの利用でソニックでは行けない所へ移動できる。2人同時プレイにおいて、テイルスが飛んでいる時に、ソニックがテイルスに向かってジャンプすると、ソニックがテイルスにつる下がり、一緒に移動できる。ただし、長い間飛び続けると疲れて降下してしまう。地面に付くと疲れが回復する。
- 泳ぐ
- テイルスのみ可能で、水中でジャンプ中にボタンを連打すると飛ぶ時と同様に泳ぐことが出来る。ただし、長い間泳ぎ続けると疲れて泳げなくなる。地面に付くと疲れが回復する。
アイテムを取得することで可能になるアクション
以下のアクションはソニックのみで、テイルス(とナックルズ)は出来ない。
- フレイムバリア
- このアイテムを取得すると炎攻撃を無効にする。溶岩や火炎放射だけではなく、エッグマンの作るロボット兵器のブースター部分などの判定も無効化するため、これを装備していれば無傷で倒せるボスも複数存在する。ジャンプ中にもう一度ボタンを押すとソニックが火に包まれた状態で空中ダッシュする。水に入ると消える。
- アクアバリア
- このアイテムを取得すると水中で息継ぎをする必要がなくなる。また、ボタンを押すことで飛び跳ねることができるようになる。この跳びはねは地上では滞空時間が短いが、水中では驚異的な高さまでジャンプする事が可能。
- サンダーバリア
- ソニックがリングを吸い寄せるようになる。また、二段ジャンプが可能になる。これもまた、水に入ると消える。
セーブ機能
今作はソニックCDに続いてバックアップ機能が搭載され、電源を切っても前回のゾーンの続きをプレイする事が可能になった。現在のゾーン・カオスエメラルドの所有数・ソニックのストック数が、進行状況としてセーブされる。 ゾーンのセーブは、各ゾーンのアクト2をクリアして次のゾーンに進むと行われるが、再開は必ずセーブされたゾーンのアクト1からになる。 カオスエメラルドは、手にいれるとその場でセーブされる。その際、クリアしたスペシャルステージはプレイできなくなる。 プレイヤーキャラはゲーム開始時にソニック&テイルス(2人プレイ)・ソニック(1人プレイ)・テイルス(1人プレイ)の3つから選択できるが、一度選択すると変更することはできない。 セーブデータは6つまで保存可能。セーブ機能なしでプレイする場合は、NO SAVEのファイルを選ぶ必要がある。
また、ソニック3の後編に当たるソニック&ナックルズのロックオンシステムを使うことで、セーブの機能が多少変化する。
スペシャルステージ
各ステージのどこかに隠されているスペシャルリングを取得するとスペシャルステージにワープする。
このステージは方向の変更とジャンプのみで操作する3Dの強制スクロールで、マップ上にある全てのブルーボールに触れてレッドボールに変えることが目的。すべてのブルーボールをレッドボールに変えることでカオスエメラルドを手に入れることができる。
時間が経つにつれてスピードが速くなり、方向が切り替えにくくなっていく。ステージ上にある星型の模様のあるバンパーボールに触れると弾かれて一定時間後ろ向きに走らされてしまう。レッドボールは触れたその場でスペシャルステージ終了となるので注意。並んでいるブルーボールは外側を全てレッドボールに変えることで、囲まれたボールが全てリングになる。リングは50個以上集めるとコンティニューが1回分増える他、ステージにあるリングをすべて集めきることでパーフェクトとなり、特別ボーナスが入るようになっている。
すべてのボールをレッドボールにするかリングに変えると、カオスエメラルドが手に入る。 これを7個全て獲得した状態でリングを50枚以上取り、さらにジャンプ中に再度ジャンプボタンを押すことでスーパーソニックに変身できる(ソニック2と同様)。 変身中は転落以外に無敵になり、スピードも速くなる。ただし、時間が経つたびにリングが1個ずつ減っていき、リングが無くなると元の姿に戻ってしまう。また、7個全て取得してクリアするとエンディングでソニックがスーパーソニックに変身する。
すでにカオスエメラルドが7個ある場合、スペシャルリングを取得してもスペシャルステージに行くことはなくなり、代わりにリングを50個獲得できる。なお、一度スペシャルリングを取ると2度と取ることが出できないが、いったんゲームをクリアしたセーブデータでプレイした場合、スペシャルリングが復活し何度も取ることができるようになる。
ステージ
各ゾーンはact2まで、計12ステージ。
- ZONE1 ANGEL ISLAND ZONE(エンジェルアイランドゾーン)
動物が多く棲息する緑豊かな島。act1の序盤でエッグマンのロボットが島に火を放ってしまい、雰囲気が一変する。ステージは、上下が広くなっており、下側のルートは水中を進んでいく構成で、上のルートがロープや足場を使って進んでいく構成になっている。
- ZONE2 HYDRO CITY ZONE(ハイドロシティゾーン)
水浸しになった都市。スライダーやループが多く、スピードを楽しめる構造となっている。反面、水没した部分は息継ぎをしないといけないので、慎重に進む必要がある。息継ぎの必要がないアクアバリア(後述)がとても役立つ。
- ZONE3 MARBLE GARDEN ZONE(マーブルガーデンゾーン)
ゴツゴツした岩場のアスレチック面。古代遺跡の中を進む。act1では青い円盤の上に乗って、床を破壊しながら進む場面が主だが、act2ではエッグマンの起こした地震によって、地形が変わる中を進むことになる。
- ZONE4 CARNIVAL NIGHT ZONE(カーニバルナイトゾーン)
前作とお馴染み、ピンボールのようなアスレチック面。非常にフィールドが広いのでタイムアップの危険性が高い。このステージの各所にある回転している縦長の台は、上下の動きに合わせて方向キーを押すことで振れ幅を大きくすることができる。ステージのある場所ではこの方法を使わなければ先へ進めない。『ソニック&ナックルズ』にロックオンしてナックルズでプレイした場合、なぜかボスが出現せずにステージクリアになる。
- ZONE5 ICE CAP ZONE(アイスキャップゾーン)
氷山を駆け回るゾーン。act1はトラップの多い洞窟を慎重に進む。act2は氷上と洞窟を行ったり来たりする上下構成の面。いずれも氷の上はスリップするので慎重な操作が求められる。このステージのスタート場面でソニックはスノーボードに乗って登場する。
- ZONE6 LAUNCH BASE ZONE(ランチベースゾーン)
エッグマンの発射基地。敵の攻撃が激しい上、マップは非常に広い。一部ではスピードを楽しめる構成にもなっている。水中を進む箇所もあり、息継ぎをできる泡が発生する場所がないので難易度は高い。act2のボスは3体存在するが、『ソニック&ナックルズ』にロックオンしてプレイした場合、ソニックでプレイすると3体目のボスは登場せず、ナックルズでプレイすると1体目のボスが登場しない。また、ナックルズが進むルートはソニックが進むルートと大きく異なっている。
アイテム
- ビッグ10リング
- リングが10枚手に入る。
- ハイスピード
- しばらくの間、移動速度が速くなる。対戦モードでも登場。
- 1UP
- 残り人数が1人増える。
- 無敵
- しばらくの間無敵になる。
- フレイムバリア
- 敵の攻撃を1回防げると同時に、敵弾の一部および炎によるダメージを無効化する。ソニックのみ特殊アクション「火の玉ダッシュ」が使用可能になる。水の中に入ると消える。
- アクアバリア
- 敵の攻撃を1回防げると同時に、敵弾の一部によるダメージを無効化し、水中での息継ぎが不要になる。ソニックのみ特殊アクション「連続バウンド」が使用可能になる。
- サンダーバリア
- 敵の攻撃を1回防げると同時に、敵弾の一部および電撃によるダメージを無効化し、周囲のリングを引き寄せる。ソニックのみ特殊アクション「二段ジャンプ」が使用可能になる。水の中に入ると消える。
- エッグマン
- 取るとダメージを受けてしまう。
対戦モードのみのアイテム
- ヘビーシューズ
- しばらくの間、移動速度が遅くなる。
- リング
- 一回だけダメージを防ぐ
- バナナ
- 触れると転ばせ、タイムロスさせる。
- バンパー
- 触れると飛ばされる。
- テレポーテーション
- 収録すると、1Pと2Pの位置が入れ替えられる。
敵キャラクター
- ドクター・エッグマン
- 前前作と前作に引き続き登場する悪の天才科学者。
COMPETITIONモード
2人で対戦できるモード。モードの種類は以下の通り。操作キャラはソニックとテイルスに加え、ナックルズもこのモードのみ操作することができる。ナックルズはソニックと同じ設定だが、スピードはソニックより若干少し遅いがテイルスより速い。同じ画面上半分が1P、下半分が2Pとなる。早く5周できたプレイヤーが勝利となる。残機数は無限だが、ミスするとペナルティとして1週引かれてしまう。スタートする前にスピンダッシュのスタンバイ可能だが、ラインに出るとファールになり、ペナルティは無いがスタートのやり直しになってしまうので注意。
- GRAND PRIX
- 5回対戦する。1人の場合は練習になる。ゲーム開始前にアイテムをありかなしを選べる。
- MATCH RACE
- 1回のみ対戦する。1人の場合は練習になる。ゲーム開始前にアイテムをありかなしを選べる。
- TIME ATTACK
- 1人でタイムアタックを行う。操作は1Pだけで対戦の練習としても最適。アイテムは一切登場しない。
音楽
前作、前々作とBGMはDREAMS COME TRUEの中村正人が作曲してきたが、今作のBGMは社内での制作となっている。しかし、初期の企画では作曲をマイケル・ジャクソンに委託する予定だったという説がある。1993年の虐待疑惑によってか、セガはこれを取り消し、社内での作曲に変更した。しかし、すでにこの時点でマイケル・ジャクソンは曲をほとんどすべて完成させていたので、これらの曲は作曲スタッフによって編曲されてゲームに収録されたといわれる。これらの考えはスタッフロールに彼と関係の深い数名がクレジットされていることや、後に発表された彼の曲に類似した曲が存在することなどから予想されたことだが、この説を開発者は否定している。
ソニック&ナックルズとの関連性
初期の企画ではソニック&ナックルズとソニック3は一本のゲーム『ソニック・ザ・ヘッジホッグ3』として発売される予定だった。しかし、当時としてはゲームに必要とするROMの容量が大きく、コストと制作時間がかかってしまったため、前編と後編に内容を分け、ロックオンカートリッジでそれを接続するという方法で制作時間とコストの低下をはかった。
その分断前の名残として、ソニック3のステージセレクト画面には『FLYING BATTERY ZONE』(これはステージセレクトでは5面に設定されている)と『MUSHROOM VALLEY ZONE』(MUSHROOM HILL ZONEの企画段階の名前と思われる)と『SANDOPOLIS ZONE』の名前が残っており、ミュージックセレクトではソニック&ナックルズのステージの音楽を聞くことができる。また、ソニック&ナックルズにおいてプレイすることができるナックルズ専用のステージのルートは、ソニック3単体の時点ですでに準備されており、裏技を使うことで入り込むことができる。
関連項目
- ソニック ジャム - 本ソフトが収録されているセガサターン用オムニバスソフト。
- ソニックメガコレクション - 本ソフトが収録されているゲームキューブ用オムニバスソフト。プレイステーション2、Xboxでは収録ソフトが追加された「ソニック メガコレクション プラス」も発売。