コンテンツにスキップ

「コズミック・エンカウンター」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
ほぼ新規作成。ルールの説明は追々。
1行目: 1行目:
{{otheruses|[[ボードゲーム]]|[[東京ディズニーランド]]ショップ|東京ディズニーランドのショップ#コズミックエンカウンタ|[[東京ディズニーランド]]で公演していたバンドショー|東京ディズニーランドで終了したエンターテイメント}}
'''コズミック・エンカウンター'''(''Cosmic Encounter'')とは
*1981年にEON社から発売された「エイリアン同士が惑星に植民して、奪い合う」ボードゲームの名前。1984年に[[ツクダホビー]]から日本語版が発売された。2009年に[[アークライト]]から再発売された。[[:en:Cosmic Encounter]]
*[[東京ディズニーランド]]でストラップやキーチェーンを中心に取り扱うショップの名前。[[東京ディズニーランドのショップ#コズミック・エンカウンター]]を参照。
*[[東京ディズニーランド]]のトゥモローランド・テラス・ステで公演していたバンドショーの名前。[[東京ディズニーランドで終了したエンターテイメント]]を参照。


'''コズミック・エンカウンター'''は異星人間の侵略戦争をテーマにした[[ボードゲーム]]。
{{aimai}}
[[フューチャーパスタイム]]社がデザインし、[[イオンゲームズ]]社が1977年に発売した。
その後1991年に[[メイフェア]]社版、2000年に[[アバロンヒル]]社版、2009年に[[フライングファンタジーゲームズ]]社版が発売された他、それぞれの版の拡張セットが多数発売されている。
日本語版は1984年に[[ツクダホビー]]がイオンゲームズ版を翻訳した'''コズミック・エンカウンター'''を発売、[[アークライト (企業)|アークライト]]がフライングファンタジーゲームズ社版を翻訳した'''コズミック・エンカウンター完全日本語版'''を発売している。

== ゲームの概要 ==
プレイヤーはゲームの基本ルールを無視、破壊、あるいは作りかえる固有の能力(エイリアンパワー)を持つエイリアンの種族である。侵略、交渉、能力を駆使して殖民惑星を5つ作ったプレイヤーが勝者となる。
== 歴史 ==
*1977年 - '''Cosmic encounter'''(イオンゲームズ版) 発売(3~4人用、15種族)
*1977年 - '''Cosmic encounter: expansion set #1''' 発売(10種族、5人プレイ用のコマ追加)
*1978年 - '''Cosmic encounter: expansion set #2''' 発売(10種族、6人プレイ用のコマ追加)
*1978年 - '''Cosmic encounter: expansion set #3''' 発売(15種族追加)
*1978年 - '''Cosmic encounter: expansion set #4''' 発売(フレアカード、8人プレイのルール追加)
*1980年 - '''Cosmic encounter: expansion set #5''' 発売(ルール「100 moons」追加)
*1980年 - '''Cosmic encounter: expansion set #6''' 発売(10種族追加)
*1981年 - '''Cosmic encounter: expansion set #7''' 発売(14種族追加)
*1982年 - '''Cosmic encounter: expansion set #8''' 発売(#6、#7、#9に対応したフレアカード追加)
*1983年 - '''Cosmic encounter: expansion set #9''' 発売(1種族、拡張ルール追加)
*1991年 - '''Cosmic encounter'''(メイフェア版) 発売(3~6人用49種族)
*1992年 - '''More Cosminc encounter''' 発売(54種族追加)
*1995年 - '''Simply Cosmic''' 発売(4人用、8種族のみの簡易セット)
*2000年 - '''Cosmic encounter'''(アバロンヒル版) 発売(4人用20種族)
*2009年 - '''Cosmic encounter'''(フライングファンタジーゲームズ版) 発売(3~5人用50種族)
*2010年 - '''Cosmic encounter: Cosmic Incursion''' 発売(20種族、6人プレイ用のコマ、拡張ルール追加)
*2011年 - '''Cosmic encounter: Cosmic Conflict''' 発売(20種族、拡張ルール追加)
*2012年 - '''Cosmic encounter: Cosmic Alliance''' 発売(20種族、7~8人プレイ用のコマ、チーム戦ルール追加)

== 受賞暦 ==
*1992年 - [[オリジン賞]]'''1991年最優秀ファンタジー・SFボードゲーム'''ならびに[[ドイツゲーム大賞]]6位
*1997年 - [[Academy of Adventure Gaming Arts and Design]]に殿堂入り

== コンポーネント ==
=== 基本ルール用コンポーネント ===
*'''種族カード'''
:エイリアン種族の固有の能力(エイリアンパワー)が書かれているカード。1977年に発売されたイオンゲームズ版では15種のエイリアン種族(アメーバ族、クロノス族、クローン族、エンパス族、レーザー族、マクロン族、マインド族、ミュータント族、オラクル俗、フィランソロピスト族、トレーダー族、ウイルス族、ボイド族、バルチ族、ゾンビ族)しかいなかったが、拡張版や改訂版が出るたびに増え、2009年に発売されたファンタジーフライトゲームズ社版に3つの拡張セットを加えると110種族を超えている。

*'''惑星タイル'''
:各プレイヤーの母星となるタイル。プレイヤー毎に5枚ある。他プレイヤーの惑星タイル上に宇宙船を置くことでその惑星を殖民惑星としたこととなる。

*'''宇宙船'''
:戦力を示すコマ。各プレイヤーが20個ずつ所持する。

*'''運命デッキ'''
:侵略の対象となるプレイヤーを決定するためのカードの山。プレイヤーに対応する色が描かれた通常カード、特定の条件を満たすプレイヤーから侵略対象を決定するスペシャルカード、侵略対象を自由に選べるワイルドカードがある。

*'''ワープコーン'''
:侵略の対象となる惑星を示すマーカー。

*'''遭遇カード'''
:侵略の結果を決定するのに用いるカード。戦力カード、交渉カード、変身カード、アーティファクトがある。

=== 拡張ルール用コンポーネント ===
*'''フレアカード'''
:遭遇カードに混ぜて使用する。エイリアン種族毎にフレアカードがあり、自分の種族と一致するフレアカードはエイリアンパワーを強化する効果、一致しないフレアカードは書かれた種族のエイリアンパワーを限定的に使用できる効果がある。
*'''月'''
:惑星と同じように殖民星とできる天体。勝利条件には数えないが殖民星とすることで特殊な効果を得ることが出来る。
*'''報償カード'''
:防衛側に援軍を出した報酬として山札から引くことが出来るカード。
*'''テクノロジーカード'''
:新たな能力を得ることができるカード。

== 他作品への影響 ==
[[リチャード・ガーフィールド]]は'''コズミック・エンカウンター'''の「ルールを破壊するルール」に着想を得て[[マジック・ザ・ギャザリング]]をデザインしたと公言している。

== 関連項目 ==
[[マジック・ザ・ギャザリング]]

{{DEFAULTSORT:こすみつくえんかうんたー}}
[[Category:ボードゲーム]]

2011年12月16日 (金) 00:44時点における版

コズミック・エンカウンターは異星人間の侵略戦争をテーマにしたボードゲームフューチャーパスタイム社がデザインし、イオンゲームズ社が1977年に発売した。 その後1991年にメイフェア社版、2000年にアバロンヒル社版、2009年にフライングファンタジーゲームズ社版が発売された他、それぞれの版の拡張セットが多数発売されている。 日本語版は1984年にツクダホビーがイオンゲームズ版を翻訳したコズミック・エンカウンターを発売、アークライトがフライングファンタジーゲームズ社版を翻訳したコズミック・エンカウンター完全日本語版を発売している。

ゲームの概要

プレイヤーはゲームの基本ルールを無視、破壊、あるいは作りかえる固有の能力(エイリアンパワー)を持つエイリアンの種族である。侵略、交渉、能力を駆使して殖民惑星を5つ作ったプレイヤーが勝者となる。

歴史

  • 1977年 - Cosmic encounter(イオンゲームズ版) 発売(3~4人用、15種族)
  • 1977年 - Cosmic encounter: expansion set #1 発売(10種族、5人プレイ用のコマ追加)
  • 1978年 - Cosmic encounter: expansion set #2 発売(10種族、6人プレイ用のコマ追加)
  • 1978年 - Cosmic encounter: expansion set #3 発売(15種族追加)
  • 1978年 - Cosmic encounter: expansion set #4 発売(フレアカード、8人プレイのルール追加)
  • 1980年 - Cosmic encounter: expansion set #5 発売(ルール「100 moons」追加)
  • 1980年 - Cosmic encounter: expansion set #6 発売(10種族追加)
  • 1981年 - Cosmic encounter: expansion set #7 発売(14種族追加)
  • 1982年 - Cosmic encounter: expansion set #8 発売(#6、#7、#9に対応したフレアカード追加)
  • 1983年 - Cosmic encounter: expansion set #9 発売(1種族、拡張ルール追加)
  • 1991年 - Cosmic encounter(メイフェア版) 発売(3~6人用49種族)
  • 1992年 - More Cosminc encounter 発売(54種族追加)
  • 1995年 - Simply Cosmic 発売(4人用、8種族のみの簡易セット)
  • 2000年 - Cosmic encounter(アバロンヒル版) 発売(4人用20種族)
  • 2009年 - Cosmic encounter(フライングファンタジーゲームズ版) 発売(3~5人用50種族)
  • 2010年 - Cosmic encounter: Cosmic Incursion 発売(20種族、6人プレイ用のコマ、拡張ルール追加)
  • 2011年 - Cosmic encounter: Cosmic Conflict 発売(20種族、拡張ルール追加)
  • 2012年 - Cosmic encounter: Cosmic Alliance 発売(20種族、7~8人プレイ用のコマ、チーム戦ルール追加)

受賞暦

コンポーネント

基本ルール用コンポーネント

  • 種族カード
エイリアン種族の固有の能力(エイリアンパワー)が書かれているカード。1977年に発売されたイオンゲームズ版では15種のエイリアン種族(アメーバ族、クロノス族、クローン族、エンパス族、レーザー族、マクロン族、マインド族、ミュータント族、オラクル俗、フィランソロピスト族、トレーダー族、ウイルス族、ボイド族、バルチ族、ゾンビ族)しかいなかったが、拡張版や改訂版が出るたびに増え、2009年に発売されたファンタジーフライトゲームズ社版に3つの拡張セットを加えると110種族を超えている。
  • 惑星タイル
各プレイヤーの母星となるタイル。プレイヤー毎に5枚ある。他プレイヤーの惑星タイル上に宇宙船を置くことでその惑星を殖民惑星としたこととなる。
  • 宇宙船
戦力を示すコマ。各プレイヤーが20個ずつ所持する。
  • 運命デッキ
侵略の対象となるプレイヤーを決定するためのカードの山。プレイヤーに対応する色が描かれた通常カード、特定の条件を満たすプレイヤーから侵略対象を決定するスペシャルカード、侵略対象を自由に選べるワイルドカードがある。
  • ワープコーン
侵略の対象となる惑星を示すマーカー。
  • 遭遇カード
侵略の結果を決定するのに用いるカード。戦力カード、交渉カード、変身カード、アーティファクトがある。

拡張ルール用コンポーネント

  • フレアカード
遭遇カードに混ぜて使用する。エイリアン種族毎にフレアカードがあり、自分の種族と一致するフレアカードはエイリアンパワーを強化する効果、一致しないフレアカードは書かれた種族のエイリアンパワーを限定的に使用できる効果がある。
惑星と同じように殖民星とできる天体。勝利条件には数えないが殖民星とすることで特殊な効果を得ることが出来る。
  • 報償カード
防衛側に援軍を出した報酬として山札から引くことが出来るカード。
  • テクノロジーカード
新たな能力を得ることができるカード。

他作品への影響

リチャード・ガーフィールドコズミック・エンカウンターの「ルールを破壊するルール」に着想を得てマジック・ザ・ギャザリングをデザインしたと公言している。

関連項目

マジック・ザ・ギャザリング