「蛇鶴八拳」の版間の差分
年代による相違を修正 |
|||
32行目: | 32行目: | ||
ジャッキーの自伝『僕はジャッキー・チェン』によれば、ロー・ウェイの古い考えと横暴とも言える製作方針に早々から対立していたジャッキーが、やりたいことをスタッフとよく話し合い、互いに若い感性を活かして面白いものを作ることが出来た最初の作品とのこと。その分、何度も撮影は中断され、またはジャッキーのこだわりで何度も撮り直しと、他の作品と掛け持ちをしながら長い時間をかけて作った作品。 |
ジャッキーの自伝『僕はジャッキー・チェン』によれば、ロー・ウェイの古い考えと横暴とも言える製作方針に早々から対立していたジャッキーが、やりたいことをスタッフとよく話し合い、互いに若い感性を活かして面白いものを作ることが出来た最初の作品とのこと。その分、何度も撮影は中断され、またはジャッキーのこだわりで何度も撮り直しと、他の作品と掛け持ちをしながら長い時間をかけて作った作品。 |
||
本作の特徴は、他のほとんどのジャッキークンフー作品と違って、ジャッキー扮する主人公が「最初から強い」という点である。多くのジャッキークンフー作品では、最初はどうにもならない弱者の主人公が猛特訓を経て腕を上げていく成長スタイルで描かれていたのに対し、本作でははじめから「蛇鶴八歩の達人」として登場、キャラクターの性格や個性も自信に満ちた男として描かれており、ジャッキー作品としては異質のキャラクターであった。更に、秘宝の拳法を狙って、主人公の元に集まる敵たちが徐々に仲間になっていく、という展開は、 |
本作の特徴は、他のほとんどのジャッキークンフー作品と違って、ジャッキー扮する主人公が「最初から強い」という点である。多くのジャッキークンフー作品では、最初はどうにもならない弱者の主人公が猛特訓を経て腕を上げていく成長スタイルで描かれていたのに対し、本作でははじめから「蛇鶴八歩の達人」として登場、キャラクターの性格や個性も自信に満ちた男として描かれており、ジャッキー作品としては異質のキャラクターであった。更に、秘宝の拳法を狙って、主人公の元に集まる敵たちが徐々に仲間になっていく、という展開は、画展開どに大響、こでも人気が60年代初頭からあり |
||
代表的なものでは鉄人28号のブラックオックスやキカイダーのハカイダー、怪傑ライオン丸のタイガージョーなどオマージュなどで連綿と受け継がれるパターンであり特別な物ではない |
代表的なものでは鉄人28号のブラックオックスやキカイダーのハカイダー、怪傑ライオン丸のタイガージョーなどオマージュなどで連綿と受け継がれるパターンであり特別な物ではない |
2016年7月21日 (木) 02:46時点における版
蛇鶴八拳 | |
---|---|
蛇鶴八歩 Snake & Crane Arts Of Shaolin | |
監督 | チェン・チーホワ |
脚本 | 張信義 |
製作 | シュー・リーホワ |
製作総指揮 | ロー・ウェイ |
出演者 |
ジャッキー・チェン ノラ・ミャオ |
撮影 | チェン・チョンユァン |
配給 | 東映 |
公開 |
1978年3月8日 1983年2月19日 |
上映時間 | 90分 |
製作国 | イギリス領香港 |
言語 | 北京語 |
興行収入 | 香港年間ランキング118位 |
『蛇鶴八拳』(原題:蛇鶴八歩、英題:Snake & Crane Arts Of Shaolin)は、1977年制作、1983年2月19日東映系真田広之の「龍の忍者」と併映で日本公開された香港映画。ジャッキー・チェン主演、監督チェン・チーホワ。
概要
ロー・ウェイの個人プロダクションに所属していた当時の若きジャッキー・チェン主演作品。今回ローは製作に留まり、スタッフは若手中心の編成で製作された。
ジャッキーの自伝『僕はジャッキー・チェン』によれば、ロー・ウェイの古い考えと横暴とも言える製作方針に早々から対立していたジャッキーが、やりたいことをスタッフとよく話し合い、互いに若い感性を活かして面白いものを作ることが出来た最初の作品とのこと。その分、何度も撮影は中断され、またはジャッキーのこだわりで何度も撮り直しと、他の作品と掛け持ちをしながら長い時間をかけて作った作品。
本作の特徴は、他のほとんどのジャッキークンフー作品と違って、ジャッキー扮する主人公が「最初から強い」という点である。多くのジャッキークンフー作品では、最初はどうにもならない弱者の主人公が猛特訓を経て腕を上げていく成長スタイルで描かれていたのに対し、本作でははじめから「蛇鶴八歩の達人」として登場、キャラクターの性格や個性も自信に満ちた男として描かれており、ジャッキー作品としては異質のキャラクターであった。更に、秘宝の拳法を狙って、主人公の元に集まる敵たちが徐々に仲間になっていく、という展開は、画展開どに大響、こでも人気が60年代初頭からあり
代表的なものでは鉄人28号のブラックオックスやキカイダーのハカイダー、怪傑ライオン丸のタイガージョーなどオマージュなどで連綿と受け継がれるパターンであり特別な物ではない
古くは滝沢馬琴の里見八犬伝などあるが滝沢馬琴自体が水滸伝などに影響を受けている訳で
起源を語りだすと小説を始めて描いた人間にたどり着くような話になり意味は無く
こういう話は作品のイメージ強化でしかないことを心得るべきだろう
敵のボスには『少林寺木人拳』に続いてカム・コンが扮し、初期ジャッキー作品では屈指の勝負を繰り広げる(カム・コンは同時期に『カンニング・モンキー 天中拳』でも敵のボスを演じた)。
全体的にハードで重めの展開であるが、後のコミッククンフーに繋がる要素も散見される。その後の作品にもある少々生意気なキャラ設定など、『僕はジャッキー・チェン』によれば、ジャッキー・チェンが自分の持ち味を認識したという点でも重要な作品となった、と書いている。
ストーリー
少林寺八流派の長老たちが集まり、天下の平和を維持する目的で、それぞれの流派の長所を複合した究極の拳「蛇鶴八歩」が生み出された。
だがその後、8人の長老たちは突然失踪し、蛇鶴八歩の教本も行方不明になってしまった。時は流れ、数多くの流派は蛇鶴八歩を我がものにしようと教本の所在を捜すため狂奔していた。
そんなある日、酒場の諍いに巻き込まれた青年・徐英風(ジャッキー・チェン)。トラブルの最中、彼の懐から落ちたのは、なんと「蛇鶴八歩」の教本だった。「徐英風なる男が教本を持っている」との噂はたちまちに世を駆けめぐる。
キャスト
日本語吹替
俳優 | TBS版 | ブロードウェイ版 |
---|---|---|
ジャッキー・チェン | 石丸博也 | 山野井仁 |
ノラ・ミャオ | 小山茉美 | |
カム・コン | 仁内建之 | |
キム・チンラン | 太田淑子 | |
リー・マンチン | 滝口順平 | |
武徳山 | 上田敏也 |
- TBS版 - 初放送1985年1月11日 『正月特番ロードショー』※BD、日本語吹替収録版DVD収録(約97分)
スタッフ
日本公開版
日本公開は、既に何本もの主演作品が公開されてすっかり安定した人気を誇っていた比較的後期の公開である。公開に際して配給元の東映が、オリジナル主題歌 小清水ミツルの「デンジャラス・アイズ」とオリジナルBGMを本編に挿入したオリジナル仕様であった。このバージョンは上映時のほかは、東映自身が発売した最初期のビデオソフト(ただし主題歌のみ使用でオリジナルBGMの使用は無し)及び、1985年4月15日TBS「月曜ロードショー」で初放送以降、初期のテレビ放送で幾度か放送された(TV放送版こそが劇場公開版)のみで、その後東映が権利を喪失した以降は放送されることはなくなり、長らく入手可能なビデオ類は全て香港公開版若しくは東南アジアでの公開版のみとなった。
しかし2012年に発売されたブルーレイソフトには映像特典として吹き替え版を収録、ビデオの日本公開版をそのままコピーして収録し、漸く「デンジェラス・アイズ」の流れるバージョンが再び日の目を見るに至った。
なお、本作に登場する拳「蛇鶴八歩」について、日本公開時の字幕などはすべて邦題通り「蛇鶴八拳」の表記であったが、テレビ放送時の吹き替えは原題に併せて「蛇鶴八歩の拳」という呼称となっていた。