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2022年2月1日 (火) 11:18時点における版
なすび | |
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なすび (タレント).jpg | |
本名 | 浜津 智明 (はまつ ともあき) |
生年月日 | 1975年8月3日(49歳) |
出身地 | 日本・福島県福島市 |
言語 | 日本語 |
コンビ名 | 覇王樹(サボテン)〔活動時期不明〕 |
相方 | ルンルン金城 [1] |
事務所 | NF.L |
配偶者 | 未婚 |
なすび(本名:浜津 智明(はまつ ともあき)、1975年8月3日 - )は、日本のタレント、俳優。福島県立福島東高等学校、専修大学法学部卒業。劇団「なす我儘(がまま)」主宰、劇団丸福ボンバーズ参加中。所属事務所はNF.L。血液型はO型。
来歴・人物
芸名は、ナスのような30cmの長い顔に由来。家族は普通の大きさの顔であり両親とは血が繋がってないのかと疑っていた時期もあった。
かつては覇王樹(さぼてん)というお笑いコンビを組んでおり、当時は本名の「浜津智明」名義で活動していた。また、コンビ時代に「ダウンタウンのごっつええ感じ」に出演したこともある。元の所属事務所はワタナベエンターテインメント。
後述する『進ぬ!電波少年』への出演で一躍有名になったが、この番組での「懸賞生活」のイメージが強すぎたこともあり、お笑い芸人としては売れなかった。『電波少年』への出演後は、出身地である福島で冠番組を持ち、ローカルタレントとして活動。一方で、憧れの存在の渥美清を目指しての志望だった喜劇俳優としての活動を本格化させ、2002年に劇団「なす我儘(がまま)」を立ち上げ、座長をつとめる。以後は舞台を中心に活動。
2005年の『電車男』出演をきっかけに、テレビドラマ等で俳優としての出演も増えている。
趣味はお菓子作り。父は警察官であり、自身も俳優になれなかったら警察官を目指そうと考えていた。
サッカーの元日本代表の高原直泰とは親友で、一緒にテレビゲームなどをする仲だった。本人達曰く、「無理せず気も使わずずっと一緒に居れる」との事。
懸賞生活
日本テレビ系列で放映されていたバラエティー番組『進ぬ!電波少年』で開催された「運だけが頼りの企画」のオーディションでくじ引きを当て合格。「人は懸賞だけで生活をしていけるか」をテーマに掲げて放送された「電波少年的懸賞生活」のチャレンジャーとなった。アパートの一室に監禁され、文字通り裸一貫からスタートして、様々な懸賞に応募。日本と韓国を舞台に1998年から1999年の1年3ヶ月にわたってそれぞれの目標商品総額(日本では100万円、韓国では日本までの片道飛行機代の81万6000ウォン)をクリアした[注 1]。
懸賞生活をテレビ放映していた事は本人には知らされておらず、本人の知らぬ間に有名人になっていた。懸賞生活の日々を綴った書籍『懸賞日記』も出版され、ベストセラーとなった。また、「世界で最も長く懸賞生活を続けた人」としてギネスブックにも掲載された[2]。
ちなみに、企画終了後に行われた記者会見で、「また同じような企画があったらやってみたいですか?」との質問に「懸賞生活につきましては、もう金輪際二度とやりたくありません」とはっきりと答えている。懸賞生活終了後は、有名にはなったものの「自分のやりたいことと世間のイメージとのギャップに悩んだ」とも語っている。
また懸賞生活開始当時は専修大学法学部の4年生だったが、企画参加のため留年せざるを得なくなった。しかし、担当教授がたまたまテレビでなすびの懸賞生活を目にし、休学扱いにしてくれたため企画終了後に改めて通い直し卒業したという[3]。
ちなみに開始から終了まで髪・髭・爪が伸び続けていたが、爪は1998年7月に当たった裁縫セットのハサミで切っている。
第二日本テレビの企画で、小島よしおが「電波少年的懸賞生活2009」に挑んだときに、ドロンズや有吉弘行(元・猿岩石)など『電波少年』に出演したタレントが出演し、プロデューサーの土屋敏男と当時の裏話で盛り上がったが、なすびは出演せず、土屋によると「出演依頼をしたが『今は土屋さんと会う気になれない』と拒否された」と語っている[注 2]。
「電波少年」での1年3ヶ月の経験は、現在の活動にも強く影響を与えており、「精神力が鍛えられて、タフになりました。底が深くなったと思います。あの時はずっと一人でいて、同じ作業の繰り返しがつらかった。あの時の苦労を思えば、何でもできます。番組が終わって、精神的におかしくなった時期があって。何度も死のうと思いました。そんなこともあり、『やりたいことをやらなければ損』と思うようになりました。今は、やりたいことをやっています。舞台中心に役者活動ができていますし、幸福を追求しています」等と述べている。
2020年、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた外出自粛ムードの中で、1年3ヶ月の懸賞生活で培った内容をツイートし[4]、反響を呼んだ[5]。
エベレスト挑戦
2013年、東日本大震災で被災した故郷・福島県の復活と再生を祈願しエベレスト登山を実行、5月20日に登頂への最終アタックを行うも、山頂から100メートル下で無念の撤退となりエベレスト登頂はならなかった[6]。
2014年にも募金で数百万円を集めエベレストに再挑戦するが、大規模な雪崩発生によりシェルパが登山をボイコットしたため登頂を断念。
2015年に再び募金で数百万円集め、みたびエベレストに挑むが、4月25日に発生した大地震と、ベースキャンプで起きた氷河崩落事故の影響で断念[7][8]。
2016年5月19日、4度目の挑戦にして遂に登頂に成功した[9]。
このエベレスト登頂成功が話題になり、その後多くのテレビ番組に出演した際、必ずと言っていい程、懸賞生活を引き合いに出され、その際なすびは「『もう一度懸賞生活やってくれ』て言われたら『じゃあ僕はエベレストに100回登ります』て言います」と語っている。
出演
テレビドラマ
- OUT〜妻たちの犯罪〜(1999年10月 - 12月、フジテレビ) - 上原刑事 役
- サイコメトラーEIJI 特別版(2000年9月24日、日本テレビ) - クリーニング屋 役
- 電車男(フジテレビ、2005年7月 - 10月、2006年9月) - ハンドルネーム「名無しカップル男」 役
- TRICK(2005年、テレビ朝日) - 神部明 役
- 嫌われ松子の一生(2006年10 - 12月、TBS)
- 月曜ゴールデン「捜し屋★諸星光介が走る! 3」(2007年4月16日、TBS)
- 上海タイフーン(2008年9月、NHK)
- 水戸黄門(TBS)
- 第39部第5話「ゴリ押し父子の悪企み・赤穂」(2008年11月10日) - 繁太郎 役
- 第40部第17話「暴かれた芭蕉の正体!?・山中」(2009年11月30日) - 若連 役
- ケータイ捜査官7 第36話「ともだち」(2009年1月14日、テレビ東京)
- アタシんちの男子(2009年4月 - 6月、フジテレビ)
- 仮面ライダーW(2009年9月 - 2010年8月、テレビ朝日) - ウォッチャマン 役
- ラストメール2〜いちじく白書〜(2009年、BS朝日) - 那須ゴロー 役
- 宇宙犬作戦 第5話(2010年8月20日、テレビ東京) - オソレ 役
- グッドライフ〜ありがとう、パパ。さよなら〜 第1話(2011年4月19日、関西テレビ) - コンビニ店員 役
- 461個のありがとう〜愛情弁当が育んだ父と子の絆〜(2015年3月、NHK-BSプレミアム) - 佐土原 役
- 時効警察(2019年) - ナスB
バラエティ
- 進ぬ!電波少年(1998年1月 - 1999年3月、日本テレビ)
- おしゃれカンケイ(1999年、日本テレビ) - ゲスト出演
- 志村けんのバカ殿様(1999年秋、フジテレビ) - ゲスト出演
- いろもん(日本テレビ) - ゲスト出演
- メレンゲの気持ち(1999年 - 2000年、日本テレビ)
- 天才てれびくんワイド(2000年 - 2002年、NHK教育)
- 年中夢中コンビニ宴ス(2000年 - 2001年、テレビ朝日)
- 千葉さん一家のWeekend(2004年 - 2005年、千葉テレビ)
- なすびの目八丁耳八丁(2007年3月31日終了、テレビユー福島)
- なすびが行く 人情編 (2009年3月28日終了、「なすびの目八丁耳八丁」の後継番組)
- もったいなすびのエコひいき!(「なすびが行く 人情編」の後継番組、2010年3月20日終了)
- 福島まるごとライブ ヨジデス(2017年 - 、福島放送) - 月曜レギュラー
- 10万円でできるかな 懸賞に1万通応募したらどれくらい当たるかなスペシャル! (2018年11月12日・21日、テレビ朝日) - ゲスト出演[10]
ラジオ
- かっとびワイド(2015年4月 - 2018年9月、ラジオ福島)
- なすびのリゾート見聞録(ふくしまFM)
- Radio de Show ラジオでしょう(2018年10月 - 、ラジオ福島)
- まかせて!クールチョイス(2018年10月 - 、FMポコ)
ドキュメンタリー
- 報道の魂「なすび、残された100メートル〜ふるさと・福島を応援するということ〜」(2014年3月16日、TBS)
- This American Life 「529: Human Spectacle」(2014年6月27日、WBEZ シカゴ公共ラジオ)
- JNN報道特別番組「Nスタ3.11震災5年 記憶を未来に伝える力」(2016年3月11日、TBS) - 福島県南相馬市から中継出演
CM
- うまかっちゃん(ハウス食品) - このCMは「電波少年的懸賞生活」でなすびが日本でのゴールをした時にご褒美として食べていたラーメンがハウス食品の製品であったため、この時の映像とタイアップされたものである。
- 超ひもQ(明治)
映画
- 少女・an adolescent(2001年、ゼロ・ピクチュアズ)
- Rodeo Drive(ロデオドライブ)(2003年、ケイエスエス)
- るにん(2004年、ゼロ・ピクチュアズ)
- M(2007年) - 主人公、正木稔の同僚 役
- 仮面ライダーシリーズ - ウォッチャマン 役
- 仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010(2009年、東映)
- 仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ(2010年、東映)
- 仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE(2010年12月、東映)
- 紲〜庵治石の味〜(2010年) - 東野五郎 役
ネットムービー
- ネット版 仮面ライダーW FOREVER AtoZで爆笑26連発(2010年)- ウォッチャマン 役
ゲーム作品
- 電波少年的懸賞生活ソフト なすびの部屋(ドリームキャスト、ハドソン、1999年)
- 428 〜封鎖された渋谷で〜(柳下純一)
DVD
- 電波少年 BEST OF BEST 雷波もね!(電波少年的懸賞生活、2010年)
- 声優グランプリ公認!声優界<雀王>決定戦! <J-1グランプリ> Vol.1 DVD(2008年)
- 声優グランプリ公認!声優界<雀王>決定戦! <J-1グランプリ> Vol.2 DVD(2009年)
- 声優グランプリ公認!声優界<雀王>決定戦! <J-1グランプリ> Vol.3 DVD(2010年)
- 声優グランプリ公認!声優界<雀王>決定戦! <J-1グランプリ> TheFinal DVD(2012)
書籍
- 懸賞日記(壱) (1998年3月、日本テレビ放送網、ISBN 978-4820396888)
- 懸賞日記(弐) (1998年6月、日本テレビ放送網、ISBN 978-4820396932)
- 懸賞日記(参) (1998年9月、日本テレビ放送網、ISBN 978-4820397014)
- 懸賞日記(四) (1998年12月、日本テレビ放送網、ISBN 978-4820397113)
- 懸賞日記in KOREA(第一巻) (1999年3月、日本テレビ放送網、ISBN 978-4820397205)
- 懸賞日記in KOREA(第二巻) (1999年4月、日本テレビ放送網、ISBN 978-4820397236)
舞台
- 天才てれびくんMAX in NHKホール ロック星の叫び プラズマ宇宙旅行(2004年夏、NHKホール)
- 劇団男魂 第12回本公演「バカデカ」(2012年8月5日-12日、テアトルBONBON)[11]
脚注
注釈
- ^ 韓国に行くきっかけになったのは日記に「焼肉が食べたい」と言ったためであり、韓国で骨付きカルビを舌鼓を打った後にアパートに連れて来られ、懸賞生活をする羽目となった。
- ^ その後、土屋とは2014年10月19日放送の『SKE48 エビカルチョ!』内の企画『SKE48的懸賞生活』にて共演を果たしている(但し、なすびはその時何の説明もなく土屋に呼び出されたため、初めのうちは極度に怯えた様子を見せていた。)。
出典
- ^ “再会”. ルンルン金城のブログ. (2019年4月16日) 2020年4月30日閲覧。
- ^ 『ギネスブック2001』ティム・フットマン(編)、田中孝顕(日本語版監修)、きこ書房、2001年、101頁。ISBN 4-87771-510-X
- ^ “なすび エベレスト挑戦は“監禁生活”の経験があったから”. THE PAGE (ワードリーフ株式会社). (2014年6月29日). オリジナルの2014年7月7日時点におけるアーカイブ。 2020年4月17日閲覧。
- ^ なすび [@hamatsutomoaki] (2020年4月16日). "要するに、懸賞生活を御覧になっていた皆様に告ぐ!幾ら何でも一年三ヶ月とは言いません、願わくは一ヶ月、でも流石に一般的に一ヶ月も無理としても、一週間や十日位、試しに家に閉じ籠ってみませんか?私が出来たんだから、貴方にだって出来ます!!". X(旧Twitter)より2020年5月13日閲覧。
- ^ “「懸賞生活」のなすびが外出自粛を呼びかけ ネット「ものすごい説得力」「すげぇ納得」”. イザ! (産経デジタル). (2020年4月17日) 2020年5月13日閲覧。
- ^ 小泉カツミ (2017年4月24日). ““自殺も考えた”懸賞生活のなすびがエベレストに登頂するまで (4)”. 週刊女性PRIME 2017年4月24日閲覧。
- ^ “なすび、エベレスト登頂断念「慙愧の念に堪えない」大地震と氷河崩落事故の影響”. ZAKZAK (2015年5月8日). 2015年5月8日閲覧。
- ^ 小泉カツミ (2017年4月24日). ““自殺も考えた”懸賞生活のなすびがエベレストに登頂するまで (5)”. 週刊女性PRIME 2017年4月24日閲覧。
- ^ “なすび 4度目挑戦でエベレスト登頂成功「山頂です!青空!」”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2016年5月19日) 2016年5月19日閲覧。
- ^ “なすび:20年ぶり懸賞に挑戦 「電波少年」のトラウマでハガキ書く手が震え…”. まんたんウェブ (株式会社MANTAN). (2018年11月6日) 2020年4月17日閲覧。
- ^ “第12回本公演 バカデカ | これまでの公演 | 劇団 男魂(メンソウル) Offical Website”. g-mensoul.jp. 2021年9月9日閲覧。
関連項目
外部リンク
- なすびOfficialSite
- なすび (@hamatsutomoaki) - X(旧Twitter)
- エベチャレ~なすびの福島パワーアップ的エベレスト登頂計画~
- みんなで東北応援隊! 東北を元気に!なすびといっしょに!みんなで東北応援隊!
- 丸福ボンバーズ 参加劇団