「機動救難士」の版間の差分
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* [[第二管区海上保安本部|第二管区]][[仙台航空基地]]：2011年10月1日配置 |
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* [[第五管区海上保安本部|第五管区]][[関西空港海上保安航空基地]]：2005年配置{{Sfn|立花|2009|p=45}} |
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* [[第七管区海上保安本部|第七管区]][[北九州航空基地]]：[[福岡航空基地]]り改組<ref>[https://www.kaiho.mlit.go.jp/info/books/report2021/html/honpen/2_05_clm06.html 海上保安レポート 2021年版 / 2 生命を救う > Column Vol.06 機動救難士出動出動1,500件! 第七管区海上保安本部北九州航空基地]</ref> |
* [[第七管区海上保安本部|第七管区]][[北九州航空基地]]：[[福岡航空基地]]より改組<ref>[https://www.kaiho.mlit.go.jp/info/books/report2021/html/honpen/2_05_clm06.html 海上保安レポート 2021年版 / 2 生命を救う > Column Vol.06 機動救難士出動出動1,500件! 第七管区海上保安本部北九州航空基地]</ref> |
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* [[第八管区海上保安本部|第八管区]][[美保航空基地]]：救護士より改組、2008年7月には4名を追加<ref name="airRescue4">{{Cite news|url=http://www.47news.jp/localnews/tottori/2008/07/post_1265.html|title=機動救難士新たに４人 八管美保倍増、２４時間態勢に|date=2008/07/29 |newspaper=日本海新聞}}</ref> |
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* [[第九管区海上保安本部|第九管区]][[新潟航空基地]]：2010年10月1日、8名を配置<ref>{{Cite press release|url=http://www.kaiho.mlit.go.jp/09kanku/top10%20news%20of%202010.pdf|title= 第九管区海上保安本部 十大ニュース|publisher=第九管区海上保安本部 |year=2010|accessdate=2019-07-18}}</ref><ref name="airRescue3">{{Cite news|url=http://www.47news.jp/localnews/niigata/2010/09/8_4.html|title=機動救難士8人を配備へ|date=2010/09/18|newspaper=新潟日報}}</ref> |
* [[第九管区海上保安本部|第九管区]][[新潟航空基地]]：2010年10月1日、8名を配置<ref>{{Cite press release|url=http://www.kaiho.mlit.go.jp/09kanku/top10%20news%20of%202010.pdf|title= 第九管区海上保安本部 十大ニュース|publisher=第九管区海上保安本部 |year=2010|accessdate=2019-07-18}}</ref><ref name="airRescue3">{{Cite news|url=http://www.47news.jp/localnews/niigata/2010/09/8_4.html|title=機動救難士8人を配備へ|date=2010/09/18|newspaper=新潟日報}}</ref> |
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2022年5月22日 (日) 22:16時点における版
スーパーピューマと連携して吊上げ訓練中の機動救難士
荷崩れした貨物船からの乗員の救出作業
機動救難士（きどうきゅうなんし、英語: Mobile rescue technician）は、海上保安官の配置の一つ。航空基地に配置され、海上で急病人や海難事故が発生した際にヘリコプターで出動し、救助活動を行う。なお、当初の案では「ミニ特救隊」と称されていた[1]。
来歴
海難及び人身事故の約95％が沿岸20海里以内（約37km）の海域で発生しているため、海上保安庁では沿岸海難等の対応を重視していた[2]。海難事故では常に傷病者の移送が課題となり、特に傷病が重篤な場合は一刻も早い収容が必要となることから、洋上救急では救難ヘリコプターが重用されてきた[3]。
ヘリコプターによって要救助者をピックアップする場合、潜水士が船上あるいは洋上に降下してこれを支援するが、この際にホイストクレーンを使わないリペリング降下を行えるのは、特殊救難隊員など一部の要員に限られていた。このことから、リペリング降下などの高度な救難技術を備えた専門家チームを航空基地に配置することで、救助体制の強化・迅速化を図ることになった。これが機動救難士である[3]。
編制
潜水士として十分な経験を積んだ者から、所定の部内研修を経て選別されており、特殊救難隊経験者も多い。また隊員の約半数は救急救命士の資格を有しており[4]、必要であれば機内で処置を行うこともできる[3]。なお特救隊と潜水士の潜水深度は40メートルとされているが、機動救難士はヘリコプターで現場に到着し、空から潜水を行うことから、潜水深度は8メートルに制限されている[1]。
当初計画では5ヶ所に配備される予定であり[1]、まず2002年に福岡航空基地に配置された[5]。また2003年4月には、函館・美保・鹿児島の各航空基地に「救護士」が発足していたが[6]、2004年4月には、これらも機動救難士へと発展的に改組された[2]。2019年現在では9ヶ所の航空基地に9名ずつが配置されており[4]、羽田特殊救難基地（特殊救難隊）とあわせて、日本各地の沿岸におおむねヘリコプターで1時間以内に駆けつけられる体制が整備されている[7]。
配置基地
- 第一管区函館航空基地：救護士より改組
- 第一管区釧路航空基地：配置予定[8][9]
- 第二管区仙台航空基地：2011年10月1日配置
- 第五管区関西空港海上保安航空基地：2005年配置[3]
- 第七管区北九州航空基地：福岡航空基地より改組[10]
- 第八管区美保航空基地：救護士より改組、2008年7月には4名を追加[11]
- 第九管区新潟航空基地：2010年10月1日、8名を配置[12][13]
- 第十管区鹿児島航空基地：救護士より改組
- 第十一管区那覇航空基地：2009年10月、8名を配置[14]
- 第十一管区石垣航空基地：2015年5月15日配置
出典
- ^ a b c 佐藤 2019, ファイル5 「正義仁愛」の深い意味を知れ.
- ^ a b 海上保安庁 2004.
- ^ a b c d 立花 2009, p. 45.
- ^ a b 海上保安庁 2019.
- ^ 海上保安庁「特集2 福岡航空基地の機動救難士」『海上保安レポート2003』2003年。
- ^ “航空基地（函館、美保、鹿児島）に救護士が発足” (2003年3月19日). 2005年1月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月18日閲覧。
- ^ 米田 2019.
- ^ INC, SANKEI DIGITAL (2022年5月18日). “救助の「空白地帯」解消へ 海上保安庁、ヘリ増強など体制強化”. 産経ニュース. 2022年5月19日閲覧。
- ^ 札幌テレビ放送, ＳＴＶ. “【きょう出港】沈没した観光船の捜索「飽和潜水」１９日午後スタート 作業船が北海道・網走出港へ ｜ 北海道 ｜ ニュース ｜ ＳＴＶ札幌テレビ”. ＳＴＶ札幌テレビ 放送（北海道）. 2022年5月19日閲覧。
- ^ 海上保安レポート 2021年版 / 2 生命を救う > Column Vol.06 機動救難士出動出動1,500件! 第七管区海上保安本部北九州航空基地
- ^ “機動救難士新たに４人 八管美保倍増、２４時間態勢に”. 日本海新聞. (2008年7月29日)
- ^ "第九管区海上保安本部 十大ニュース" (PDF) (Press release). 第九管区海上保安本部. 2010. 2019年7月18日閲覧。
- ^ “機動救難士8人を配備へ”. 新潟日報. (2010年9月18日)
- ^ 海上保安庁「特集2 救難現場の最前線」『海上保安レポート2010』2010年。
参考文献
- 海上保安庁「1 海難救助」『海上保安レポート2004』2004年。
- 海上保安庁「海上保安官になるには」『世界の艦船』第902号、海人社、2019年6月、172-179頁、NAID 40021918394。
- 佐藤, 雄二『波濤を越えて 叩き上げ海保長官の重大事案ファイル』文藝春秋、2019年。ISBN 978-4163910567。
- 立花, 敬忠「海上保安庁のすべて」『世界の艦船』第714号、海人社、2009年11月、NAID 40016812500。
- 米田, 堅持「海上保安庁のスペシャリストたち」『世界の艦船』第902号、海人社、2019年6月、160-167頁、NAID 40021918394。
