Document Object Model
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Document Object Model (DOM) は、HTML文書やXML文書をアプリケーションから利用するためのAPIである。WHATWGがLiving Standardとして定義している。
WHATWG以前は、W3Cが仕様を策定しており、Level 1からLevel 4まで勧告している。
XMLを読み込む別のAPIであるSAXと異なり、XMLデータをツリー構造として扱う事ができる。ただし、通常の場合対象のXML文書を全て読み込んでからの扱いを前提とするため動作速度が遅かったり、メモリーの使用量が大きくなる欠点もある。
W3CではAPIの仕様を定義しているのみで、特定のプログラム言語を対象としたものではない。 DOMの実装は各メーカーに委ねられており、DOMを実装したXMLパーサが各メーカーから提供されている。
仕様
W3C勧告
W3Cによって、Level 1からLevel 4まで勧告されており、XML文書を扱う「Core」、HTML文書を扱う「HTML」等のモジュールに分かれている。
また、正式な仕様ではないが、Level 1 以前からある各ブラウザの独自実装を DOM Level 0 と呼称する場合がある[1]。
Level 1
Level 2
- Document Object Model (DOM) Level 2 Core Specification
- XML 1.0を扱う基本的メソッドと、名前空間に関する拡張
- Document Object Model (DOM) Level 2 HTML Specification
- Document Object Model (DOM) Level 2 Views Specification
- ビューに関する拡張
- Document Object Model (DOM) Level 2 Style Specification
- Document Object Model (DOM) Level 2 Events Specification
- イベント(ユーザインタフェースイベント、マウスイベント、DOMツリーの変化に伴うイベント、HTML 4.01のイベント)に関する拡張
- Document Object Model (DOM) Level 2 Traversal and Range Specification
- DOMツリーの横断と、DOMツリーの操作範囲に関する拡張
Level 3
- Document Object Model (DOM) Level 3 Core Specification
- XML 1.0を扱う基本的メソッドと、名前空間に関する拡張。
- Document Object Model (DOM) Level 3 Load and Save Specification
- DOMツリーの読み書き
- Document Object Model (DOM) Level 3 Validation Specification
- DOMツリーに含まれるスキーマ定義の編集
Level 4
DOM Level 4は、すでに活動を開始していたWHAWG DOM Living Standardの当時の版のスナップショットと言えるものである。
WHATWG DOM Living Standard
参照
- ^ 山田祥寛『JavaScript 本格入門』P.254
関連
外部リンク
- Document Object Model (DOM) Specifications - W3C
- DOM について
- Gecko DOM Reference
- DOM Central - Netscape DevEdge