光の村秩父自然学園
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- 光の村養護学校秩父自然学園(ひかりのむらようごがっこう ちちぶしぜんがくえん)は、
- 全寮制で、知的障害者を対象とする。
運営法人
学校法人 光の村学園
所在地
〒369-1901 埼玉県秩父市大滝1535
- TEL 0494-55-0120 FAX 0494-55-0344 E-mail smile.ocn.ne.jp
- 自動車でのアクセス
- 詳細な地図は光の村養護学校秩父自然学園のサイトに詳しい。
- カーナビにも「光の村養護学校秩父自然学園」の掲載あり。
- 秩父市中心部の西武秩父駅から約50分(30km)
- 関越自動車道「花園インター」から約2時間(70km)
- 中央自動車道「甲府昭和インター」から約1時間(40km)
- 電車でのアクセス
- 自宅
- ↓
- ↓
- 西武池袋線/西武秩父駅-------池袋から(特急で80分)/大人一人1370円
- 西武池袋線/西武秩父駅-------所沢から(特急で約60分)/大人一人1020円
- または
- 秩父鉄道/御花畑駅-------------羽生から(約90分)/大人一人940円
- 秩父鉄道/御花畑駅-------------寄居駅から(約40分)/大人一人650円
- ↓
- ↓ (西武秩父駅~御花畑駅は徒歩 数分)
- ↓
- 秩父鉄道/お花畑駅
- ↓
- ↓ お花畑駅~三峰口駅(30分)/ 大人一人430円
- ↓
- 秩父鉄道/三峰口駅
- 西武観光バス/三峰口バス停留所
- ↓
- ↓ 三峰口駅~秩父湖(30分) / 大人一人470円
- ↓
- 西武観光バス/秩父湖バス停留所
- 秩父鉄道バス/秩父湖バス停留所
- ↓
- ↓ 徒歩約30~60分
- ↓ あるいは
- ↓ 秩父鉄道バス/川又行きバスに乗り、光の村前下車(8分)
- ↓
- 学校
- 家庭学校の場合のアクセス
- 自宅~西武秩父駅 : 親が引率(ご参考までに、池袋駅から特急で約80分)
- 西武秩父駅~学校 : 先生方が引率(約90分)(時に自動車で、約50分)
沿革
- 1986年:開校。
- 1989年:高等部を開設。
コース
- 1学年8名、全校で定員48名。
- 中学部
- 高等部
- さながら体育専門学校のような特異な養護学校である。
- 養護学校としては極めて珍しい「私立の中高一貫校」という事もあり、6年かけて地道に、そして着実に、生徒に応じて体幹筋・心肺系を主体に鍛え上げる。
- 他の高等養護学校によく見られる家政技術科、工業技術科、環境・サービス科などの、科は一切ない。
- 高校卒業旅行として、「宮古島トライアスロン」に参加し、完遂することを目標としている。
- 健常児の進学校が、東大に合格する事を校是とし、中高一貫で6年間、親子共々頑張るのととても似ている。
- また、甲子園出場常連校で、高校球児が合宿生活を送りながら甲子園を目指すのに似ているとも言えるだろう。
- 全ての教師・生徒が、トライアスロンに準備する事を校是とし、職員と親子が一丸となって、それに努力・協力している。
- 外部からは走ってばかりの毎日に見えるが、先生方の24時間を通した温かく、かつ忍耐強いご指導のもと、自立した寮生活を送っている。そうして得る、実生活に即した学習(作業、調理、言語、計算など)は座学には到底代え難いものがあり、他校の○○コース以上の結果が期せずして、後からついて出て来るという教育システムとなっている。
施設
- 廃校となった旧・上中尾小学校を市より借り受け、使用している。
- 木造2階建て校舎
- 1階 : 畳ベッドとタンスを置いた、10人用?のサンルーム付き
- 居室3室・サンルームなし4人用?居室2?室、事務室、
- 調理室、食堂、集会室
- 2階 : 屋内体育館(20m x 15m?、斜め天井高4m~8m?)、
- および教室跡を二分したクラス別小教室5~7室、
- 器材倉庫、校長室
- 屋外プール(15メートル?4コース?水深1メートル?)
- 運動場(1周200メートル?、楕円形)、鉄棒
- 大浴場(6~10人用?)、中浴場(2~4人用?)
- 本校から数百メートル?離れた所に、木工教室。
- (旋盤等かなり充実した機材が複数あり。広さは20m x 15m?)
- 本校から数km離れた秩父湖の二瀬に、パンの製造直販店。
- (巡回販売用の専用車も1台あり)
学校生活
- 秩父市大滝の学校内に10日間居住し、金曜日から月曜日まで4日間帰省(家庭学校)。
- 住民票は自宅におく。
- 「2週間ごと、4日間の家庭学校」は秩父校の最大の特徴であり、魅力である。
- ちなみに、光の村土佐校にはこのシステムはない。数カ月毎の家庭学校となる。
- 全寮制
- 24時間自由時間はほとんどなし。密度の濃い指導のもとで寮生活を送っている。
- 男女はもちろん別室だが、学年別の部屋割りはない。10人程度の大部屋の1段シングル畳みベッドで居住。
- タンスの個別引き出しに、最小限の下着等を入れ、適宜、ご指導の元、自分たちで洗濯しながら生活している。
- 制服等はないものの、基本はポロシャツ、寒くなればその上にトレーナーを重ね着するスタイルである。
- おもちゃはもとより、個人的な嗜好品等の持ち込みは許されない。
- 歯磨き指導、マラソン指導が徹底しているため、歯ブラシ、運動靴の消耗が激しい。特に、運動靴は底の厚い、上等なものを購入しておかないと足を痛めるので、要注意。
- 校内生活
- 午前5時50分起床、先生方のご指導の元、布団たたみ、着がえ、洗面
- 準備運動の後、山道を5kmマラソン(25分程度が指導目標らしいが、速い生徒は20分程度で帰ってくる。先生方も伴走。バイク伴走の時もある。)
- 校内清掃(走り拭き等で足腰も鍛える。)
- 朝食(調理の先生のご指導で炊事当番が準備、配膳、偏食等も強く矯正指導)
- 授業(作業、体育、和太鼓練習などが主体。木工、パン実習も時々実施)(いわゆる座学はほとんどないものの、寮生活を通じて生活に則した言葉、計算等を子供に応じて適宜指導)
- 昼食
- 授業
- 入浴(1時間以上もかけた先生方の毎回の、洗い方、拭き方、指導あり。)
- 洗濯
- 夕食
- 日記、刺し子
- 午後9時 就寝(布団しき、着がえ)
- 帰省・帰校
- 発達度に応じて3つのグループに分かれ、最重度のグループは、帰省時:西武秩父駅まで、帰校時:お花畑駅から、先生方が引率。
- 大滝の学校~秩父湖は山道を徒歩にて移動(30~40分、親の足では約1時間)、秩父湖~三峰口はバスに乗車(約30分)、三峰口~お花畑は秩父鉄道で移動(約30分)。
- 金曜日正午ごろ、秩父鉄道お花畑駅から徒歩数分の西武秩父駅で、先生方と親が合流、子供を受け取る。以後は、各自別行動となるが、飯能・所沢・池袋方面は西武池袋線(特に、特急レッドアロー号)、寄居・熊谷・羽生方面は秩父鉄道を利用する方が多い。
- 月曜日正午ごろ西武秩父駅にて、親は先生方に子供を託し、以後、西武秩父駅の外側を徒歩でお花畑駅まで移動、帰省時と逆コースで帰校する。
- 時に西武秩父駅から、学校あるいは先生方の自動車で直接帰校となることもある(約50分)。
- 帰省・帰校グループは発達に応じて、適宜変更となる。単独で帰省・帰校している生徒も数名いる。
- 家庭学校
- ランニング : 学校では毎朝5kmの山道をほぼ全員が25分程度で走っている。せっかく鍛えた体も、数日休めば、それを取り戻すのは1週間以上かかる。そのため、家庭学校でも走るのは欠かせない。
- その他の運動(腹筋、背筋、腕立て支持、縄跳び、ぶら下がり、など深部筋・体幹筋トレーニングが主体。)および自転車、できればプールで水泳
- 掃除、洗濯、調理、買い物、衣服の整理整頓、布団の上げ下げ、刺し子、日記、など
- いわゆる休暇のための帰省と思うのは大間違い。親も子供もとても忙しい。帰省時には、家庭学校のレポート提出も求められる。
- 施設に預ける感覚で、この学校に子供を入学させるのは大間違いである。
- 寮生活は、障害児のしつけも含めた学校教育の一部だという位置づけだ。
- だからこそ、その効果を帰省中に半減させないよう、家庭学校の充実が強く求められる。
- ただし、驚く程伸びていく子供の体力に互して付き合うのは親には辛い。
- 当初は付き合わざるを得ないが、自転車で伴走するだけ、一緒にいてかけ声をかけるだけでもいいように子供を慣らせていく事が肝要である。
- それでも、先生方はほとんどの競技に直に付き合っておられるが・・・。
- この学校の先生方は、健常児の体育の先生とは大違いである。
- まさに一緒に走り、一緒に山を駆け登って駆け降りて下さるのだ。本当にご苦労な事だ。そして、表現する十分な言葉が見つからない程、親にとっては有り難い事である。
- こういう学校が今の日本にも存在し、そして、それに就職、勤務して下さる若い先生方がおられるという事は、暗いニュースばかりの昨今の日本においても、その将来は必ずしも悲観したものではないと信じる。
年間行事
- 4月
- 入学式
- 新入生親子合宿(一泊二日)
- 健康診断
- 5月
- 太陽寺バザー、マルシェバザー、等で、
- 出張パン販売に交代で親が参加、生徒は和太鼓の出張演奏
- 6月
- 三峰マラソン参加(高校10km、中学4km、親は炊き出し等の大会補助)
- 7月
- 自転車記録会(約5時間の持久走)
- 雲取山登山(約5-8時間、発達度に合わせた目標タイム設定あり、
- 親は登山か学校清掃に参加、)
- 8月
- 夏期家庭学校
- 中学部は1ヶ月、完全に自宅で休暇
- 高等部は1ー2週間のみ
- 9月
- 10月
- 体育祭(全生徒がほぼ全種目に参加、親は玉入れ・綱引き等に自由参加)
- 中学3年生・卒業旅行(19年は、4日間で荒川沿いを160km徒歩旅行)
- 高校3年生・宮古島トライアスロン(土佐校と合同で実施/スイム3km、
- バイク約160km、ラン約42kmを各1日ずつ、計3日間で実施)
- 11月
- 入学選考会(身体計測、面談等)
- 秩父宮記念ロードレース参加(5km)
- 12月
- 光の村マラソン(中学は20km/2~3時間、高校は42km/5~6時間、
- 発達度に応じてグループ分け、親は応援)
- 冬季家庭学校(約2週間)
- 1月
- 2月
- 新入生・体験入学
- 3月
- 文化祭(演劇、和太鼓演奏、ハーモニカ演奏、合唱)
- 卒業式
- 春期家庭学校(約2週間)
- 他に、
- マラソン記録会(5km)を毎月実施。
- 半日の公開授業を年数回、実施。