アダムの星
| 名称 | アダムの星 |
|---|---|
| 宝石の種類 | サファイア |
| 重さ | 1404.49 カラット(280.898 g) |
| 色 | 青 |
| 産出国 | スリランカ |
| 価値 | 約352億円[1] |
アダムの星（アダムのほし、英: The Star of Adam）は現在知られている中で最大のサファイアである[2][3][4]。
質量は1,404.49カラット(280.898 g)で、2015年に発掘されるまでは733カラット(146.6 g)のクイーンズランドの黒い星が世界最大のサファイアであった[5]。
概要
[編集]アダムの星は青色の宝石で、中心付近から放射状に特徴的な6本の線が伸びている[6]。
2015年8月にスリランカ南部のラトゥナプラで発掘され[7]、現在の所有者により「アダムの星」と名付けられた。これは、アダムがエデンの園を去った後スリランカに辿り着き、アダムスピークに定住したとのイスラム教の言い伝えによるものである[2]。
GIC(Gemmological Institute of Colombo)により質量は1,404.49カラット(280.898 g)と鑑定され、これはGICによる報告の中で最大の値であるが[3]、重さ数十キロに及ぶコランダムの結晶が発掘されたこともあり、高級な宝石に関して、大きさは意味をなさない[8]:374–375。同国の大手宝石・宝飾店によって、アダムの星は世界で最大のブルーサファイアだと確認された[3]。鉱物学者のサイモン・レッドファーンによれば、この宝石はスリランカの花崗岩の高地の中で生成されたと推定でき、何百万年もの期間穏やかで一定[9]に近い温度・圧力下におかれていたため巨大化したと考えられる。
脚注
[編集]- ^ Sinha, Sanskrity (5 January 2016). “World's largest blue star sapphire stone worth £119m found in Sri Lanka”. International Business Times. 2024年3月22日閲覧。
- ^ a b Sivaramakrishnan, P. (2016年1月4日). “World's largest blue star sapphire 'found in Sri Lanka'”. BBC. 2024年3月22日閲覧。
- ^ a b c “World's largest blue sapphire found in Sri Lanka”. Daily Mirror (5 January 2016). 2024年3月22日閲覧。
- ^ Crilly, Rob (5 January 2016). “World's largest blue star sapphire 'found in Sri Lanka'”. The Daily Telegraph. 2024年3月22日閲覧。
- ^ Victoria, Kim (5 January 2010). “For some, a sapphire has not been their best friend”. Los Angeles Times. 2024年3月22日閲覧。
- ^ “World's largest blue star sapphire worth $100 million found in Sri Lanka's 'City of Gems'”. Daily News and Analysis (5 January 2016). 2024年3月22日閲覧。
- ^ Taylor, Lin (5 January 2016). “World's largest blue star sapphire – worth $100M – discovered”. CNN. 2024年3月22日閲覧。
- ^ Hughes, Richard W. (2017). Ruby & Sapphire: A Gemologist's Guide. RWH Publishing/Lotus Publishing. ISBN 978-0-9645097-1-9
- ^ Nace, Trevor (10 January 2016). “World's Largest Blue Star Sapphire Found – Worth $300 Million”. Forbes. 2024年3月22日閲覧。