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関智一

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関 智一
せき ともかず
プロフィール
愛称 チイチ
出生地 日本の旗 日本東京都江東区
生年月日 (1972-09-08) 1972年9月8日(52歳)
血液型 AB
所属 アトミックモンキー
活動
活動期間 1991年 -
デビュー作 トマーシュ・マサリク
機動戦士Vガンダム
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

関 智一(せき ともかず、1972年9月8日 - )は、日本の男性声優アトミックモンキー所属。東京都江東区深川出身。血液型はAB型。星座はおとめ座。

概要

  • あだ名は『チイチ』(智一の音読み)、『ちんちん』(山口勝平に呼ばれている)『シモネタ王』、『関さん』等。
  • 誕生日は9月8日となっているが、実際は前日の9月7日に生まれている。しかし両親が「末広がりの八の方が良い」という事で、翌日の9月8日に役所へ出生届けを出した。
  • かつては東京俳優生活協同組合に所属していた。
  • 声優業の傍ら舞台も精力的にこなし、劇団「ヘロヘロQカムパニー」の座長である。
  • 山口勝平高木渉と「さんにんのかい」と言う三人芝居のユニットを結成して活動している。
  • 2000年までは岩永哲哉と王子とお頭のイベントをやっていた。それ以降もドラマCDであるCafe吉祥寺でにて共演している。
  • 現事務所・アトミックモンキーの看板俳優であり設立メンバーであるが、長沢美樹や杉田智和が所属している様に同事務所が関の個人事務所と言う訳ではない(一部で誤解されている向きがある)。

特色

  • 中堅で人気声優の一人であり、演技力の高さから多くの女性ファンを持つ。また、デビュー当時より必殺技の雄叫びに定評があり、男性ファンからの支持も根強くある。
  • 声域の広さから少年役から青年役まで実に様々な役をこなす。また福山潤川澄綾子と並び、『機動武闘伝Gガンダム』のドモン・カッシュをはじめ、数々の主役(ヒーロー役)を担当している。
  • またその他担当キャラクターに『ONE PIECE』(ロブ・ルッチ)などのようなクールな悪役や『夢使い』(橘一)のようなヘタレな三枚目、『焼きたて!!ジャぱん』(ピエロ・ボルネーゼ)のようなコミカルな役、『ふたりはプリキュアシリーズ』(メップル)のような動物キャラ、『フルーツバスケット』(草摩夾)『のだめカンタービレ』(千秋真一)のような熱血系二枚目、『とっても!ラッキーマン』(天才マン)のような甘い声、『フルメタル・パニック!シリーズ』(相良宗介)の「ふもっふ!」での宗介のボケ役と、「the second raid」でのクールで格好のいい宗介役を見事にこなして原作ファンを喜ばせたり、更には盗賊などの悪党などの役までこなす。またタフ-ガイなキャラも多く演じることがあり、加えて『ドラえもん』の新スネ夫役でも既存キャラと被らない声での演技を見せた程、役柄の開発能力は高い。
  • 近年は洋画吹き替えやナレーションを担当するなど、活躍の場は広くなったようだ。
  • 関西出身ではないのにもかかわらず、『新世紀エヴァンゲリオン』の鈴原トウジ役を関西弁で演じている。他の声優に比べれば珍しいことである(同じ例に堀江由衣の『陸上防衛隊まおちゃん』(丸山シルヴィア)がある)。
  • 川澄綾子や久川綾との共演作品が多い(久川綾の役とは会話をしていない作品もある)。また、置鮎龍太郎緑川光との共演も多い。
  • 子安武人とは共演する作品が多く、プライベートでも親交があるが、彼と作ったコントCD『VERSUS』では、自分が出演した『頭文字D』『キャプテン翼』のパロディコントをしている。余談ではあるが、そんな子安が『∀ガンダム』で演じたギム・ギンガナムの愛機ターンXシャイニングガンダムの必殺技を引き継いで使用。子安の放った「なるほど、シャイニングフィンガーとはこう言うものか」の台詞は色々な意味でファンの心に驚きを与えた。
  • 週刊少年サンデー』のアニメ作品を5本以上出演しているのは彼と小杉十郎太の二人だけであり、小杉と共演することも多い。

人物

  • 女性声優の長沢美樹とは19歳頃から4年ほど交際があったものの破局、現在では腐れ縁的な親友関係である。なお、長沢曰く「私と付き合ってた時も、別れてからも(関智一は)浮気ばかり!」とのこと。長沢の親に「娘を傷物にした」と言われたらしい。しかし、結構好きらしく、関に彼女が出来てはうるさく言っている。
  • 下ネタが好きで、ラジオ等で連発したこともある。その差にファン等が非常に驚き、親交のあるあかほりさとるからも「外道」と言われている。同じく下ネタを連発する岩田光央から「あいつは下ネタ声優No.2だよ」と言われた(ちなみにNo.1は小野坂昌也、No.3は岩田光央)。
  • 当初は自動車運転免許を持っていなかったが、『頭文字D』の高橋啓介を演じた事を機に、触発されて運転免許を取得した(愛車をぶつけた事を、同作の中里毅の名セリフ(?)に引っ掛けて「板金○万円コースになってしまった」とトークイベントで語っている)。
  • 自身の出演作以外のアニメはあまり見ない。理由は、「この役は自分がやりたかった。自分ならこうする」など、出演声優と自分の演技を比べて色々と考えてしまうため。
  • 声優デビューする以前の学生時代にフィギュアメーカー海洋堂へ通いガレージキット製作を学んでいた。それが実を結び後に数量限定ではあるが関自ら原型を製作したフィギュアが販売された。模型専門雑誌『月刊モデルグラフィックス』誌とは『Gガンダム』放送当時より親密で、その後も長きに渡って連載ページをもっていた。コラム記事だけでなく、自身もモデラーとして多数の作品を発表している。関自身の原作による『コスモX』や、「長く続いてるシリーズの中で異端児的扱いされている様子が自分(=『Gガンダム』のドモン)には他人事に思えない」と言う事で、ウルトラマンレオのフィギュア等も自作した。また、何とマスターグレード・ゴッドガンダム発売の折には、ドモン=関自身がレビュー作例を担当するという模型雑誌史上に残る驚愕の展開へと発展した。現在も『電撃ホビーマガジン』にてコラム連載を継続中である。模型誌上では「関さま」と呼称される事が多い。
  • 造型だけでなくイラストも得意とし、『衛星アニメ劇場』にゲスト出演の際は色紙に彩雲国物語の紫劉輝のカラーイラストを(本人いわく「徹夜して」)描いて持参するほどであった。
  • ケロロ軍曹』のアニメにて、影の架かったシャイニングガンダム(前述のドモンの乗機)が登場し、必殺技・シャイニングフィンガーを発動するシーンがあるが、このシーンでは、関本人がゲスト出演して技名を叫んでいる。この他にも『ニニンがシノブ伝』や『破邪巨星Gダンガイオー』等の出演作でも(スタッフ側の思い入れから)『Gガンダム』のパロディネタを演じさせられる機会が多い。
  • 業界屈指の特撮好きであり、特に仮面ライダーマニアとして知られている。
    • 自身のCD『関智一の勝手に祝うライダー35周年!』では、歴代(1号ライダーから仮面ライダーZXまで)の関連曲の数々を熱唱。主題歌だけでなく、おやっさんのテーマ『俺は立花藤兵ェだ』などの挿入歌までをも網羅してカヴァーしており、さらにこのアルバムの為に滝和也(1号ライダーの名パートナー)のテーマ曲を新たに製作するほどである(作詞は関が担当)。さらに、自らの歴代ライダー(変身前)のコスプレ姿をジャケットにするという蛮勇を奮っている。このアルバムについては漫画家でこれまた業界屈指のマニアである村枝賢一も『週刊少年マガジン』の『仮面ライダーをつくった男たち』の最終話掲載号に巻末コメントで太鼓判を押している。
    • また意外に知られていない事だが、平成ライダーシリーズにも複数作連続で参加している数少ない声優の一人でもある(この他に該当するのは塩野勝美遊佐浩二など)。歌手という形で参加した『仮面ライダー響鬼』を含めると、『仮面ライダー電王』まで三年連続での参加となる。
    • 特撮好きが講じ、自身が考案した実写ヒーロー作品『銀河ロイドコスモX』はビデオシリーズとして全三巻がリリースされている。本作品では原作だけでなく、関本人が十文字宙/コスモX役と主題歌を担当した。

エピソード

  • 自身のラジオ番組内で、過去に声優の三石琴乃に告白し、ふられた事があると告白した。
  • 子供のころ、ドラマのロケで近所に来ていた武田鉄矢を呼び捨てしてゲンコツを頂戴してしまったことがある(『ドラことば 心に響くドラえもん名言集』でのインタビューより)。
  • らっきー☆ちゃんねる』でゲスト出演した際、イベントで渡米中に後1日いれる筈だったが急遽出演と言うことで帰国し、その足で収録したことがある。
  • 尚、『らき☆すた』内の「らっきー☆ちゃんねる」内でもゲストとして、『アニメ店長』の主人公兄沢命斗演じた時、無理に声を出し次の日の仕事を休んでしまったと、後に関自身が証言している。

ガンダム関連

  • 機動武闘伝Gガンダム』の主人公・ドモン・カッシュを演じていた時に、凄まじいまでの絶叫演技の連続で喉を潰してしまった。
    • そのドモン役のオーディション当日の天気は雪で、帰り道で滑って転んでしまい、「これは完全に落ちたな」と落ち込んでいたが、後日合格の連絡を得て、晴れて人気シリーズの主役を獲得する。
    • このドモン役での熱演は関の名を世に知らしめるターニングポイントともなったが、前述した様に喉を潰した事から演技の幅がデビュー時よりも狭まったという意見も出た時期があり、当の本人も苦悩していた事もあったと言われる。しかし、先のスネ夫の件に象徴される様に現在の若手・中堅所の男性声優では演技巧者の一人である。
    • ガンダムシリーズのキャラクターはテレビシリーズ終了後も『スーパーロボット大戦シリーズ』や『SDガンダム GGENERATIONシリーズ』などのゲームで再演のオファーがかかる機会が比較的多く、最近では株式会社コスパのネットCMにもドモン役で出演している。しかし、如何せん時間が経過していた事もあり、最初は当時の感覚を取り戻すのに苦労したと言う。『Another Century's Episode 2』収録の際には実際に自分が思っていたトーンよりも実際は声が低かった事等をスタッフに指摘された様で、当時の自分のモノマネをする様な感覚も伴いつつ、最終的には当時のドモンの感覚を取り戻し、見事に演じ切った。
    • スーパーロボット大戦MX』の新録音台詞はそんな指摘を受ける前の収録であり、本来のドモンよりもかなり声が高いとの指摘もある。比較的原作放送時に近い『新スーパーロボット大戦』あるいは『スーパーロボット大戦F』当時に録られた声も同時に使用されている事から、新旧で些かギャップがある部分は否めない。
    • 実際、『Another Century's Episode 2』の声も大分高い。『機動戦士ガンダムSEED』のイザークの声とほぼ同じになってしまっている。『ガンダム無双』においてもほとんど高い声になってしまっており、やはり時間の経過によるものか、当時の低く厚みのある声を出すのは至難のようだ(しかし『ゾイドフューザーズ』のアルファ・リヒター役や『武装錬金』の火渡赤馬役などにおいては割合ドモンに近い低い声を実現している)。
    • しかし演じている本人は、DVD化のおり宣伝ポスターのラフを描いたり、トイレにはキャラクターデザインを担当した逢坂浩司から貰ったドモンとレインの最終回後の絵を飾っているなどと語っており、Gガンダム及びドモンに対して未だに思い入れがあるようだ。本作で監督を務めた今川泰宏の関連作品にはその後も多数出演。『鉄人28号』には関刑事なる本人をモチーフにしたキャラクターで登場している。
  • ガンダムシリーズではドモンの他に『機動戦士Vガンダム』でトマーシュ・マサリク、『機動戦士ガンダムSEED』シリーズのイザーク・ジュールを演じる。トマーシュのガンブラスター、ドモンのシャイニングガンダムゴッドガンダム、そしてイザークのデュエルガンダムと、主役や準主役級の派手な役が続いた事もあり、模型雑誌の連載でも関は「四機のガンダムを乗り継いだ男」と自負する(だが、実際の所ガンブラスターは準ガンダム、「ガンダムもどき」にあたる)。本人はこの話を事ある事に長沢美樹(ガンダムとアムロのファンを公言する)に自慢していたが、昨今は一年戦争を舞台とした『機動戦士ガンダム MS IGLOO』にジオン軍の士官モニク・キャディラック役で出演した彼女に「一年戦争を戦ってない男に!」と切り捨てられている(だが、実はそれ以前に関、長沢ともに一年戦争を舞台としたゲーム『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』に連邦軍側のキャラクターで出演している)。
  • 過去にテレビ番組のインタビューで語った所では、好きなモビルスーツは初代『グフ』。好きなキャラクターは『ブライト・ノア』。あのシャアをして「ブライトやるな!」と二度も言わしめた所がお気に入りらしい。
  • 近年ではガンダムばかりに留まらず『機動戦士ガンダムSEED』の続編に当たる『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』ではザクにもグフにも「搭乗」した。また、デスティニーガンダムに対して、「他人の機体な感じがしない」という発言を残している。

ドラえもん関連

  • ドラえもん』で新スネ夫役に決まった直後のイベントで、大勢の女性ファンの声援を受けている関を見て一部のマスコミが付けたあだ名は「声優界のヨン様」。実は関は、前シリーズで既にスネ夫の幼少時代役を演じた経験があり(映画『おばあちゃんの思い出』)、今回の抜擢にあたっては、スネ夫役向けに新しい声を開発し、関が演じた既存のキャラと被らない演技を見せている。一部報道で先代の肝付との不仲説が報じられたが、肝付は『TVブロス』誌での同じく先代ジャイアン役のたてかべ和也との対談記事で、それを明確に否定する趣旨の発言をしている(新幹線に乗車中でよく声が聞き取れず、「誰だって?」の「誰だって?」の部分だけ報道された)。そもそも、肝付はキャスト交代以前から関がパーソナリティを務める『智一・美樹のラジオビッグバン』の公開放送でゲストに招かれるほどの親しい関係であり、不仲説を報じた雑誌がきちんとした裏づけ調査をしたのかと疑問視する指摘もある。関と肝付は『超力戦隊オーレンジャー』や『燃えろ!!ロボコン』でも共演していた。
  • 元々スネ夫が好きだった関だが、リニューアル版『ドラえもん』のオーディションは、当初スネ夫役ではなくドラえもん役で参加オファーが届いていた。自分でもさすがにドラえもん役は無理だろうと思いつつオーディションに臨むが、そちらは落選。だが、後日開かれたスネ夫役のオーディションに参加し、見事スネ夫役を獲得した。またスネ夫以外にもスペシャル等における番組ナレーションも担当している。
  • リニューアル前の『ドラえもん』の映画『おばあちゃんの思い出』で幼いころのスネ夫役をやっているが、リニューアル後の『ドラえもん』でも『おばあちゃんの思い出』がリメイクされた時に幼いころのスネ夫役もやっているので、リニューアル前とリニューアル後で唯一同じ役をやっていることになる。

出演作品

太字は主役・主要キャラ

テレビアニメ

OVA

劇場版アニメ

ゲーム

吹き替え

特撮

テレビ

ラジオ

 

ドラマCD

CD

  • 仮面ライダー威吹鬼 写真集付きCD 「風雅勇伝」(2005年9月14日)

本人名義アルバム

  • Naked Mind(2000年2月16日)
  • 遊心 ~ Mind Player ~(2002年7月31日)
  • 間心 ~ MA mind~[MINI ALBUM](2003年4月30日)

CM

その他

関連項目

外部リンク