モンキーターン
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モンキーターンとは、競艇における旋回(ターン)法の一つ。
概要
ボートの上に前傾姿勢で立ち上がり、舟の外側を蹴るように回る。外側に荷重がかかって通常のターン(落としマイ)よりも高速旋回が可能になり、従来の膝で体重を支える乗り方よりも膝への負担が軽くなったとされる。
最初に始めたのは飯田加一だとされる。競馬のモンキー乗りに似ていることからこの名が付けられた。
当初は危険な乗り方として真似する選手はほとんどいなかった。飯田自身、モンキーターンを使い始めた頃はよく転覆をしていた。しかし、飯田は何年も試行錯誤をしてモンキーターンを使い続けていく内に、結果を出し始める。飯田が1着を取ったレースでたびたびそのレース場での最高タイムを出すようになる。飯田のモンキーターンが当時の若手選手の間で注目され、徐々に真似をする選手が増えていった。
そして、1993年の総理大臣杯で植木通彦がモンキーターンを駆使した選手としては初めてSGを獲得する。以後、競艇界はモンキーターン全盛時代に突入するようになった。