フェンダー・エスクワイヤー
フェンダー・エスクワイヤー Fender Esquire | |
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フェンダー・エスクワイヤー | |
メーカー/ブランド | フェンダー |
製造時期 | 1949年-1970年代 |
構造 | |
スケール長 | 25.5 |
フレット数 | 21 |
材質 | |
ボディ | アッシュ |
ネック | メイプル |
フィンガーボード | メイプル |
ハードウェア | |
ブリッジ | 3サドル(ストリングス・スルー・ボディ・テレ・ブリッジ) |
電気系統 | |
ピックアップ | シングルコイルx1 |
ピックアップ(R) | シングルコイル・テレ・ピックアップ(アルニコ・マグネット) |
テンプレート | カテゴリ |
エスクワイヤー (Esquire) はフェンダーのエレクトリックギターである。「エスクワイア」「エスクワイヤ」などとカタカナで表記される場合もある。
解説
1949年にレオ・フェンダーが完成させたフェンダー・テレキャスターの原型となったエレクトリックギター。
当初、1ピックアップ仕様と、2ピックアップ仕様が存在したが、1950年に2ピックアップ仕様のモデルが「ブロードキャスター」に改名されたため、「エスクワイヤー」は1ピックアップ仕様のモデルのみに与えられる名称となった。
1960年代にはボディにカスタム・テレキャスターと同様にバインディングが巻かれる仕様になり「エスクワイヤー・カスタム」に名称が変更され、1970年代前半まで製造された。
発表された当初は、「弦の付いた板」、「パドル」、「便座のシート」などと酷評されていた。
トーン・セレクター
外観上はブロードキャスターとほぼ同じではあるが、最大の(回路的な)特徴はトーン・コントロールにある。
現在まで流通しているテレキャスターは一般的に2ピックアップ仕様で、3WAYピック・アップ・セレクターでピック・アップ(フロント、フロント+リア、リア)を選択し、トーン・コントロールは(今までに作製された一部を除いて)全てのピック・アップに有効なスペックに仕上げられている。
それに対しエスクワイヤーはリア・ピック・アップが一つのみのスペックであるため、搭載されている3WAYセレクターの役割が異なり、内部に独自のトーン回路が内蔵されている。
このスイッチは(テレキャスターで言うところの)リア側にするとピック・アップの信号がバイパス状態になり、トーン・ノブを回しても一切の音色の変化がない(ボリュームは有効)。 センターの位置にスイッチを動かすとトーン・ノブが効き、フェンダーのほとんどのエレクトリックギターと同じく左に回せば高音がカットされる回路(ハイ・カット)が効くようになる。 フロント側を選択するとトーン・ノブの動きに関係なく「トーン0」の状態になり、センター選択時のトーン・ノブを絞りきったときと同様なハイ・カット・サウンドになる。
このように非常に独特な回路であるためか、現在までに全世界で普及しているエレクトリックギターの各モデル(派生モデル含む)ではあまり採用されていない模様である(「全く出ていない」というわけではない。事実ビル・ローレンス製のエスクワイヤー派生モデルもマニアの間では有名である)。
因みに1ピック・アップ仕様のエスクワイヤーにフロント・ピック・アップを増設して使用しているミュージシャンもおり(後述)、その際には一般的に上記のトーン回路を取り外し、通常のテレキャスターと同じスペックにしているミュージシャンも存在する。基本的にはボディがテレキャスターと共通で、ピックアップを取り付けるルーティングが施されているため、フロントピックアップの増設はそれ程苦にはならない。
1994年ころにZZトップのギタリスト、ビリー・ギボンズがフェンダーに特注で製作して貰ったエスクワイヤー(何台か作製したらしい)の中に上記のトーン回路とは異なる「トーンはあるが3WAYセレクターが無い」というスペックのモデル(ピック・アップはリアのみ。さらに特注のインレイ(彫刻等)などが挙げられる)があり、当時のアルバム(「アンテナ」)時のレコーディング時やプロモーション・フィルム内で使用しているのが確認されている。
関連項目
愛用ミュージシャン
- ブルース・スプリングスティーン - フロント・ピックアップを追加した2ピックアップ仕様。
- デヴィッド・ギルモア(ピンク・フロイド) - フロント・ピックアップを追加した2ピックアップ仕様。
- ジェフ・ベック
- キース・リチャーズ
- ポール・マッカートニー
- ビリー・ギボンズ(ZZトップ)
- 忌野清志郎 - フロント・ピックアップ(ギブソンP-90)を追加した2ピックアップ仕様。
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