コンテンツにスキップ

セル (雑誌)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。133.11.198.32 (会話) による 2014年8月19日 (火) 07:49個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎姉妹紙)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

Cell 
学術分野 生物学
言語 英語
詳細
出版社 Cell Press
出版国 USA
出版歴 1974 to present
出版間隔 隔週刊
オープンアクセス 出版後12ヶ月経過後
インパクトファクター 31.957(2012年)
分類
ISSN 0092-8674 (印刷物用)
1097-4172 (ウェブ用)
外部リンク
プロジェクト:出版Portal:書物
テンプレートを表示

セル』(英語Cell細胞の意)はアメリカのセル出版(エルゼビア社傘下)が発行している、1974年創刊の隔週刊学術雑誌。医学・生化学・分子生物学等、ライフサイエンス分野における世界最高峰の学術雑誌である。同誌からの論文の引用の数を示すインパクトファクターが高いことで有名。2012年のインパクトファクターは31.957。Nature, Scienceとともに三大科学誌に数えられ、それぞれの頭文字をとってCNSと呼ばれる。HIVの発見で2008年のノーベル生理学・医学賞を受賞したリュック・モンタニエフランソワーズ・バレ=シヌシの論文など、医学史・科学史に残る論文が多いことでも有名。

セルでは2005年から出版方式として遅延型のオープンアクセス(delayed open access)を採用している[1]。セルに掲載された論文は出版後12ヶ月経過すると、すべてネット上で無料公開される。過去の論文は1995年までさかのぼって公開されている[1]

生物学専門誌では細胞の顕微鏡写真などを表紙に使ったりするが、2007年9月7日付の表紙に漫画家・荒木飛呂彦のイラスト(同誌に掲載された日本人研究者の依頼で研究内容をイメージ化したもの)を採用した事で、通常の読者層とは違う方面からも注目を浴びた。

姉妹紙

生物学の細分化に伴い、20世紀末から各分野に特化した姉妹紙が誕生し、次第にその数が増やされつつある。

  • Cell
    • 1974年創刊。生物学全般。
  • Molecular Cell
    • 1997年創刊。細胞生物学、分子生物学。
  • Developmental Cell
    • 2001年創刊。発生生物学。
  • Cancer Cell
    • 2002年創刊。癌領域。
  • Cell Metabolism
    • 2005年創刊。代謝領域。
  • Cell Host & Microbe
    • 2007年創刊。感染症領域、微生物学。
  • Cell Stem Cell
    • 2007年創刊。幹細胞領域、再生医学。
  • Cell Reports
    • 2012年創刊。生物学全般。

その他、Current Biology, Immunity, Neuronのように、“Cell”の名を冠してはいないが、同じセル出版による雑誌もある。

脚註

関連項目

外部リンク