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ルーブ・ゴールドバーグ・マシン

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Something for nothing (1940)

ルーブ・ゴールドバーグ・マシン (英:Rube Goldberg machine) は、アメリカ合衆国の漫画家ルーブ・ゴールドバーグ (英:Rube Goldberg) が発案した表現手法。

普通にすれば簡単にできることを、手の込んだからくりを多数用い、それらが次々と連鎖していくことで実行する。樋状の棒の上に玉を転がしたり、ドミノを倒したり、台の上に何かを置いたりするなどの簡単な作業を行うことで仕掛けが作動し、それによって次の仕掛けが作動していく。このようにしていくつもの仕掛けを連鎖的に作動させ、最終的に何らかの作業を実行する。

ルーブ・ゴールドバーグはその複雑さや面倒臭さ・無駄加減さに着目し、20世紀の機械化への道を走る世界を揶揄した。

1987年にはアメリカ合衆国でコンテストが開始された。このコンテストは、ひとつの工程をどれだけのステップを踏んで行うかで判定される。日本の多摩大学など、世界各国で同様のコンテストは多く開催されている。

メディアで用いられるルーブ・ゴールドバーグ・マシン

機械文明への揶揄と言う意味でこの概念を用いた映画作品ではチャップリンの『モダン・タイムス』が有名。

NHK教育テレビの『ピタゴラスイッチ』ではこれの小型版とも言える「ピタゴラ装置」が毎回登場する。今日の日本では逆にルーブ・ゴールドバーグ・マシンが「巨大ピタゴラ装置」と呼ばれるなど、代名詞的存在となっている。

バラエティ番組では『8時だョ!全員集合』(TBS) のコントや『爆笑問題のバク天!』(TBS) の「朝の支度を全て自動で…」や『めざましテレビ』(フジテレビ)の「めざマシーン」といったものが挙げられる。『TVチャンピオン』(テレビ東京)では「コロコロからくり装置王選手権」として大掛かりな装置づくりを競った。これらは機械文明への揶揄と言うより、見た目の派手さや巧妙さ、面白さを重視したエンターテインメントとしての側面が強調されている。

アメリカのバンドOK Goは2010年の『This Too Shall Pass』のミュージック・ビデオでこの大がかりな装置を採用している。

関連項目

外部リンク