コンテンツにスキップ

15の夜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Techo05 (会話 | 投稿記録) による 2019年4月18日 (木) 03:18個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

「15の夜
(THE NIGHT)」
尾崎豊シングル
初出アルバム『『十七歳の地図』』
B面 「傷つけた人々へ」
リリース
規格 7インチレコード
録音 ソニー信濃町スタジオ
ジャンル ロック
時間
レーベル CBSソニー
作詞・作曲 尾崎豊
プロデュース 須藤晃
尾崎豊 シングル 年表
15の夜
1983年
十七歳の地図
1984年
十七歳の地図 収録曲
A面
  1. 「街の風景」   
  2. はじまりさえ歌えない」    
  3. I LOVE YOU」   
  4. 「ハイスクールRock'n'Roll」  
  5. 15の夜
B面
  1. 十七歳の地図」    
  2. 「愛の消えた街」   
  3. OH MY LITTLE GIRL」    
  4. 傷つけた人々へ」 
  5. 僕が僕であるために」 
テンプレートを表示

15の夜」(じゅうごのよる)は、日本のミュージシャンシンガーソングライターである尾崎豊のデビューシングル。英題は「THE NIGHT」(ザ・ナイト)。

背景

この歌は尾崎が14歳のときに、尾崎の同級生で友人の一人が髪が長いという理由で中学校の教師にバリカンで髪の毛を刈られたことに反発して、仲間とともに実際に家出した経験をもとに作られた[1]。当初は「14の夜」と作詞したかったが、語呂が悪いため「15の夜」とした。その仲間たちとよく集まり、歌詞にもある家出の計画を立てた場所は練馬区にある向山公園である。

尾崎がプロデューサー須藤晃に初めて持っていった詞であり、その際のタイトルは『無免で…』というタイトルだった。その後、デモテープの段階で『無免許』となり、さらに『15の夜』に改められた[2]

プロデューサーの須藤晃は、のちに著書でこの歌の歌詞について「誰も書いたことのないような、ティーンエイジャーのための、ティーンエイジャーによる、ティーンエイジャーの詞だった」と書き著している[3]。繁美夫人は尾崎の死後に、「バイクを盗んだのは尾崎の友人で、それを曲にした」と語っている。

リリース

1983年12月1日CBSソニーより7インチレコードで発売された。

ライブ・パフォーマンス

尾崎のライブではほぼ欠かさず演奏されていたが、通常はスタジオ録音と同じアレンジで演奏されていた。しかし、最終公演となった1991年の「TOUR 1991 BIRTH ARENA TOUR 約束の日 THE DAY」公演では、アコースティック・ギター1本での演奏が行われており、後にシングル「15の夜 (ライブ)」としてリリースされた(後述)。

カバー

シングル収録曲

全作詞・作曲: 尾崎豊。
#タイトル作詞作曲・編曲編曲時間
1.15の夜(THE NIGHT)尾崎豊尾崎豊町支寛二
2.傷つけた人々へ(TO ALL THAT I HURT)尾崎豊尾崎豊西本明
合計時間:

スタッフ・クレジット

参加ミュージシャン

スタッフ

  • 須藤晃 - プロデューサー
  • 助川健 - レコーディング、ミックス・エンジニア
  • 田島照久 - デザイン、アート・ディレクション、写真撮影
  • TAKASHI ITO - セカンド・エンジニア
  • 大野邦彦 - セカンド・エンジニア
  • 村上茂 - プロモーション・スタッフ

リリース履歴

No. 日付 レーベル 規格 規格品番 最高順位 備考
1 1983年12月1日 CBSソニー EP 07SH1433 -
2 1989年3月21日 CBSソニー 8センチCD 10EH-3248 8位 卒業」との両A面シングル

ライブ版

収録アルバム

15の夜(ライブ)

「15の夜 (ライブ)
(THE NIGHT (LIVE))」
尾崎豊シングル
初出アルバム『『約束の日 Vol.2』』
B面 「ダンスホール (ライブ)」
リリース
規格 8センチCD
録音 1991年10月30日
代々木オリンピックプール
ジャンル ロック
時間
レーベル ソニー・ミュージックレコーズ
プロデュース 尾崎豊
須藤晃
チャート最高順位
尾崎豊 シングル 年表
汚れた絆
1992年
15の夜 (ライブ)
1993年
OH MY LITTLE GIRL
1994年
約束の日 Vol.2 収録曲
  1. 「Freeze Moon」   
  2. 永遠の胸」    
  3. 太陽の破片」   
  4. 「誕生」  
  5. I LOVE YOU」    
  6. 15の夜」   
テンプレートを表示

15の夜 (ライブ)」(じゅうごのよる・ライブ)は、尾崎豊の13枚目のシングル

背景

このシングルは、同年5月10日に発売されたライブアルバム『約束の日 Vol.2』に先駆けて発売された先行シングルである。本作とそのライブアルバムは1991年10月30日に行われた代々木オリンピックプール第一体育館での最終公演ライブの音源を使用している。2曲目の「ダンスホール (ライブ)」は同ライブアルバムには未収録となっているため、このライブ・テイクはこのシングルにのみ収録されている。

2曲ともにアンコールの際に歌われ、アンコールの最終曲である「ダンスホール」の演奏後に、尾崎は「また次のツアーで会いましょう」という言葉を残したが、翌1992年4月25日に急死し、次のツアーは行われなかったため、尾崎が生前最後にライブで演奏した曲は「ダンスホール」となった。

音楽性

オリジナル盤「15の夜」(1983年)やアルバム「回帰線」収録バージョンとは異なり、全編アコースティック・ギターでの尾崎単独の弾き語りの演奏となっている。

尾崎の死後、テレビの報道番組などで映像とともに多く使用されたのはこちらのバージョンとなっている。邦楽曲としては珍しくA面が(カップリング曲とともに)ライブ・テイクであるので、前述のライブアルバムに対してライブ・シングルとでも言うべき内容である。また、尾崎は以前にもA、B両面がライブ音源のシングル「DRIVING ALL NIGHT」(1985年)を発売している。

リリース

尾崎の逝去から1年後である1993年4月25日ソニー・ミュージックレコーズより8センチCDで発売された。規格品番はSRDL3635。

チャート成績

オリコンチャートで最高位15位を記録している。

シングル収録曲

全作詞・作曲: 尾崎豊。
#タイトル作詞作曲・編曲収録日時、会場時間
1.15の夜(THE NIGHT)尾崎豊尾崎豊1991年10月31日、代々木オリンピックプール第一体育館
2.ダンスホール(DANCE HALL)尾崎豊尾崎豊1991年10月31日、代々木オリンピックプール第一体育館
合計時間:

スタッフ・クレジット

参加ミュージシャン

スタッフ

  • 尾崎豊 - プロデューサー
  • 須藤晃 - コ・プロデューサー
  • 諸鍛治辰也 - レコーディング、ミックス・エンジニア
  • 笠井鉄平 - マスタリング・エンジニア
  • 中沢慎太郎 - アシスタント・ディレクター
  • 徳永陽一 - アシスタント・エンジニア
  • 田島照久(田島デザイン) - アート・ディレクション、デザイン、写真撮影
  • アイソトープ - エグゼクティブ・プロデューサー

収録アルバム

脚注

  1. ^ 日本テレビ系「知ってるつもり!?」1997年4月13日放送分より
  2. ^ 須藤晃 - 「尾崎豊 覚え書き」(1998年小学館ISBN 4094021019)P12
  3. ^ 須藤晃 - 「尾崎豊 覚え書き」(1998年、小学館、ISBN 4094021019)P13