コンテンツにスキップ

チーム・ヴィスマ・リースアバイク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。2400:2410:d042:4900:182d:441e:6cb0:400c (会話) による 2019年9月27日 (金) 12:13個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

チーム・ユンボ・ヴィスマ
チーム情報
UCIコード TJV[1]
本拠地 オランダの旗 オランダ
創設年 1984年
種目 ロードレース&シクロクロス
格付け UCIプロチーム
自転車 ビアンキ
首脳陣
GM リシャール・プルッへ
監督 ニコ・ヘルフォーヘン
イェロン・ブライレーヴェンス
ヤン・ボーフェン
エリック・デッケル
ミハエル・エイレーセン
フランス・マーセン
メレン・ゼーマン
過去のチーム名
1984–1986
1987–1989
1990–1992
1993–1994
1995
1996–2012
–2013.6
2013.6–2014
2015-2018
2019-
クワンテュム
スーパーコンフェックス
ブクラー
ワードパーフェクト
ノヴェル
ラボバンク
ブランコ・プロサイクリング・チーム
ベルキン・プロサイクリング・チーム
チーム・ロットNL・ユンボ
チーム・ユンボ・ヴィスマ

チーム・ユンボ・ヴィスマ(Team Jumbo-Visma、UCIチームコード:TJV)は、UCIワールドチームに属する自転車競技チームである。2014年までのチーム名は「ベルキン・プロサイクリング・チーム」、2012年以前のチーム名は以前のメインスポンサー企業名の「ラボバンク」、2013年のメインスポンサー決定前のチーム名は「ブランコ・プロサイクリング・チーム」であった。

概要

1983年まで活動していた、TI=ローリー(TI-Raleigh)がチーム内分裂により解散を余儀なくされ、同チームの主力選手であったヤン・ラースが中心となって、1984年に、クワンテュム・ハレン=デコソル=ヨーコ(Kwantum Hallen-Decosol-Yoko)を結成したのが当チームのルーツである。

その後、スーパーコンフェックス=ヨーコ(Superconfex-Yoko、1987年1989年)、ブクラー=コルナゴ=デッカ(Buckler-Colnago-Decca、1990年1992年)、ワードパーフェクト=コルナゴ=デッカ(Wordperfect-Colnago-Decca、1993年1994年)、ノヴェル・ソフトウェア=デッカ(Novell Software-Decca、1995年)という変遷を経て、1996年ラボバンクとなる。

2012年10月19日、ランス・アームストロングのドーピング問題の余波を受けラボバンクが同年限りでのスポンサー撤退を表明。2013年、シンボルネームとして「Blanco(スペイン語で白の意味)」を採用し、ブランコ・プロサイクリング・チーム(Blanco Pro Cycling Team)と名称を変更した。その後6月にベルキンとスポンサー契約を結んだことが発表され、同年のツール・ド・フランス開幕の5日前の6月24日、プレゼンテーションにて新チーム名「ベルキン・プロサイクリング・チーム(Belkin Pro Cycling Team)」が発表された。2015年オランダの宝くじ公社(LottoNL)と同じくオランダのスーパーマーケットJUMBO(ユンボ)がスポンサーとなり、チーム・ロットNL・ユンボとなった。2019年よりノルウェーの非公開会社ヴィスマ(en:Visma)がスポンサーに加わり、チーム・ユンボ・ヴィスマ(Team Jumbo-Visma)となる。

当チームは、UCIワールドカレンダー(旧UCIプロツアー)を中心に活動するロードレースのトップチームの他、UCIヨーロッパツアーの活動が主体の下部組織である、ラボバンク・ディヴェロップメント(Rabobank Development Team)や、シクロクロス専門チームも抱えている。

チーム力の変遷

チーム結成当初は、アドリ・ファンデルプール(1996年)、リハルト・フルネンダール(2000年)がエリートで、スヴェン・ネイス(1998年、2005年にはエリートでも優勝)、テイス・フェルハーヘン(2002年)がU23で、それぞれ世界選手権を制したことで、シクロクロスにおける活躍が目覚しかったが、2001年UCI・ロードワールドカップで総合優勝を果たしたエリック・デッケルがきっかけとなってロードレースにおける活躍の場も広がり、エリックの他、レオン・ファンボンロビー・マキュアンマイケル・ボーヘルトカルステン・クローンらがツール・ド・フランスにおいて区間優勝を果たし、チーム力が次第に強化されていった。

2004年、現役生活の晩年に当チームの選手として在籍していたエリック・ブロイキンクがチームディレクターに就任すると、グランツールで総合優勝を狙えるチーム力を作り上げていくことになる。同年、2003年に加入したオスカル・フレイレが、自身3度目となる、世界選手権・個人ロードを制覇。

2005年、2003年に加入したミカエル・ラスムッセンが、ツール・ド・フランス山岳賞を獲得。そして、同年に加入したデニス・メンショフは、同年のブエルタ・ア・エスパーニャで総合優勝を果たした。そしてシクロクロスでは、ネイスが世界選手権をはじめ、他の3シリーズ大会でも総合優勝を果たし、シクロクロス史上初のグランドスラムを達成。

2006年、再びラスムッセンがツール・ド・フランスで山岳賞を獲得。またトーマス・デッケルが、UCIプロツアー対象レースとしては史上最年少となる21歳6ヶ月の年齢で、ティレーノ〜アドリアティコにおいて総合優勝を果たした。

2007年、ラスムッセンはツール・ド・フランス第16ステージまで総合首位を堅持し、チーム史上初のツール総合優勝制覇に王手をかけていた。ところが、同年6月、当チームに対し、抜き打ちドーピング検査で義務付けられている所在地を偽って報告していたことを理由に、同ステージ終了後に突然契約を打ち切る処置を取った。一方、同年のブエルタで、メンショフが2度目の総合優勝を果たし、チームに2度目のグランツール制覇をもたらした。

2008年、フレイレがツール・ド・フランスポイント賞を獲得。また、ラース・ボームがシクロクロス世界選手権で優勝。

2009年、名実ともにチームリーダーとなったメンショフが、ジロ・デ・イタリアで総合優勝を果たした。

2011年にメンショフが移籍した後は、ロベルト・ヘーシンクバウク・モレマステーフェン・クラウスヴァイクといった地元オランダの中堅選手達がステージレースで好成績を残した。

2012年USADA(英語版)によってランス・アームストロングのドーピング問題など、過去のUSポスタルチーム内部のドーピングスキャンダルが明らかにされ、これに関与していた選手やスポンサー、関係機関のみならず、その影響は運営・活動を行なっているチームにまでに波及した。ラボバンクは10月19日、2012年12月31日限りでの男女プロロードチームからのスポンサー撤退を発表した。

2013年、ラボバンクのスポンサー撤退に伴い、「ブランコ・プロサイクリング・チーム」(Blanco Pro Cycling Team)と名称を変更[2]。ラボバンク社は2013年度のチーム活動資金を確約しており、同チームはラボバンク名義ですでにUCIワールドツアーライセンスを更新済みであった。

主な戦績

2016年

2017年

2018年

2019年

2019年陣容

2019年6月13日更新[3]

選手名 国籍 生年月日 前年所属チーム
ジョージ・ベネット ニュージーランドの旗 ニュージーランド (1990-04-07) 1990年4月7日(34歳)
クーン・ボウマン オランダの旗 オランダ (1993-12-02) 1993年12月2日(30歳)
ローレンス・デプルス ベルギーの旗 ベルギー (1995-09-04) 1995年9月4日(29歳) クイックステップ・フロアーズ
フローリス・デティエ英語版 ベルギーの旗 ベルギー (1992-01-20) 1992年1月20日(32歳)
パスカル・エーンクホーン英語版 オランダの旗 オランダ (1997-02-08) 1997年2月8日(27歳)
ロベルト・ヘーシンク オランダの旗 オランダ (1986-05-31) 1986年5月31日(38歳)
ディラン・フルーネヴェーヘン オランダの旗 オランダ (1993-06-21) 1993年6月21日(31歳)
レナード・ホフステッド英語版 オランダの旗 オランダ (1994-12-29) 1994年12月29日(29歳) チーム・サンウェブ
アムントグレンダール・ヤンセン英語版  ノルウェー (1994-04-11) 1994年4月11日(30歳)
ステーフェン・クラウスヴァイク オランダの旗 オランダ (1987-06-07) 1987年6月7日(37歳)
セップ・クス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 (1994-09-13) 1994年9月13日(30歳)
トム・レーザー英語版 オランダの旗 オランダ (1985-12-26) 1985年12月26日(38歳)
ベアトヤン・リンデマン英語版 オランダの旗 オランダ (1989-06-16) 1989年6月16日(35歳)
パウル・マルテンス英語版 ドイツの旗 ドイツ (1983-10-26) 1983年10月26日(41歳)
トニー・マルティン ドイツの旗 ドイツ (1985-04-23) 1985年4月23日(39歳) カチューシャ・アルペシン
ダーン・オリヴィエ英語版 (5/1まで) オランダの旗 オランダ (1992-11-24) 1992年11月24日(31歳)
ニールソン・ポーレス英語版 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 (1996-09-03) 1996年9月3日(28歳)
プリモシュ・ログリッチ スロベニアの旗 スロベニア (1989-10-29) 1989年10月29日(35歳)
ティモ・ローセン英語版 オランダの旗 オランダ (1993-01-11) 1993年1月11日(31歳)
マイク・テウニッセン オランダの旗 オランダ (1992-08-25) 1992年8月25日(32歳) チーム・サンウェブ
アントワン・トルホーク英語版 オランダの旗 オランダ (1994-04-29) 1994年4月29日(30歳)
ワウト・ファン・アールト ベルギーの旗 ベルギー (1994-09-15) 1994年9月15日(30歳) Vérandas Willems–Crelan英語版
タコ・ファンデルホールン英語版 オランダの旗 オランダ (1993-12-04) 1993年12月4日(30歳) Roompot - Nederlandse Loterij英語版
ヨス・ファン・エムデン オランダの旗 オランダ (1985-02-18) 1985年2月18日(39歳)
ダニー・ファン・ポッペル オランダの旗 オランダ (1993-07-26) 1993年7月26日(31歳)
ヨナス・ヴィンゲゴー  デンマーク (1996-12-10) 1996年12月10日(27歳) Team ColoQuick英語版
マールテン・ワイナンツ英語版 ベルギーの旗 ベルギー (1982-05-13) 1982年5月13日(42歳)

歴代陣容

外部リンク

脚注