中国宇宙ステーション
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完成型天宮宇宙ステーション(かんせいがたてんきゅううちゅうステーション)は、現在中国で開発中の宇宙ステーションである。三つのモジュールで設計されており、総質量は80トンに達すると予想されている。現在、コアモジュール「天和」は性能試験を完了し、最終検査に合格している。2021年前半に打ち上げされる予定。
概要
2022年までに打ち上げ予定の宇宙ステーション。試験機ではなく、旧ソ連のミールに匹敵するサイズの完成した宇宙ステーションと位置づけられている。コアモジュール「天和」(てんわ)、2つの実験モジュール「問天」(もんてん) と「夢天」(むてん)、無人補給船「天舟」(てんしゅう) といった構成要素が公表されている。打ち上げには長征5号B型ロケットが用いられる予定。
2016年6月に国際連合宇宙局は中国国家航天局と「天宮」の利用機会を国際連合加盟国にも開放する協定を結んでおり、日本の東京大学など17ヵ国23機関による9件の科学実験が予定。
デザイン
構成(T字型な宇宙ステーション)
公募、投票、研究者や科学家の意見を組み合わせた後、中国載人航天工程辦公室は2013年10月末に、中国の有人宇宙ステーション全体を「天宮」、コアモジュールを「天和」、無人宇宙補給機を「天舟」、2つの宇宙実験室を「問天」と「夢天」と名付ける[1] 。
主要的ミッション
- ランデブーとドッキング技術を更に進歩。
- 長期的な宇宙飛行と居住、軌道上での宇宙機の長期飛行、再生的な生命維持、無人宇宙補給機の補充等の主要技術の飛躍的な進歩。
- 宇宙船の性能と機能を検証。
- 中大型的な軌道上宇宙実験を実行。