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特攻野郎Aチーム THE MOVIE

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特攻野郎Aチーム THE MOVIE
The A-Team
監督 ジョー・カーナハン
脚本 スキップ・ウッズ
ブライアン・ブルーム
ジョー・カーナハン
原作 キャラクター創造
スティーブン・J・キャネル
フランク・ルポ
製作 スティーブン・J・キャネル
ジュールズ・デイリー
アレックス・ヤング
イアイン・スミス
スパイク・セルディン
トニー・スコット
製作総指揮 リドリー・スコット
マーク・シルベストリ
ロス・ファンガー
出演者 リーアム・ニーソン
ブラッドリー・クーパー
クイントン・ジャクソン
シャールト・コプリー
音楽 アラン・シルヴェストリ
撮影 マウロ・フィオーレ
編集 ロジャー・バートン
ジム・メイ
製作会社 20世紀フォックス
デューン・エンターテインメント
トップ・カウ・プロダクション
スコット・フリー・プロダクションズ
配給 20世紀フォックス
公開 アメリカ合衆国の旗 2010年6月11日
日本の旗 2010年8月20日
上映時間 117分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $110,000,000[1]
興行収入 $77,222,099[1] アメリカ合衆国の旗カナダの旗
$177,238,796[1] 世界の旗
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特攻野郎Aチーム THE MOVIE』(とっこうやろうエーチーム ザ・ムービー、原題:The A-Team)は、2010年のアメリカのアクションスリラー映画。フランク・ルーポとスティーブン・J・キャネルが制作した1980年代のテレビシリーズ『特攻野郎Aチーム』を基にし、監督はジョー・カーナハン、脚本はカーナハン、ブライアン・ブルームスキップ・ウッズが務めた。リーアム・ニーソンブラッドリー・クーパークイントン・ジャクソンシャールト・コプリージェシカ・ビールパトリック・ウィルソンユル・ヴァスケスらが出演する。無実の罪で投獄された特殊部隊が脱走し、汚名を晴らすために行動を起こすというストーリー。

本作は1990年代半ばから開発されていたが、何人もの脚本家やストーリーのアイデアを経て、何度も保留になっていた。ニーソン、クーパーをはじめとするキャストは2009年夏に参加し、同年末にはカナダ各地で撮影が行われた。2010年6月11日に20世紀フォックスから劇場公開された。批評家からは、キャストやアクションシーンは評価されたものの、脚本については批判され、賛否両論の評価を受けた。当初は続編が期待されていたが、1億1000万ドルの製作費に対して全世界での興行収入が1億7700万ドルにとどまったため、計画は中止された。

ストーリー

メキシコでの作戦行動中、ハンニバルことジョン・スミス大佐(リーアム・ニーソン)は独断専行したフェイスことテンプルトン・ペック中尉(ブラッドリー・クーパー)を救出するため、偶然出会ったB.A.ことボスコ B.A.バラカス軍曹(クイントン・ジャクソン)と、マードックことH・M・マードック大尉(シャールト・コプリー)を仲間に引き入れる。彼らは作戦を無事に成功させ、Aチームことアルファ部隊[2]を結成する。

それから8年後、イラクの前線基地に「バグダッドで活動するゲリラが『USドル紙幣の偽造原版』と大量の偽札を持って逃亡しようとしている」という情報が、中央情報局(CIA)によってもたらされる。ゲリラへの対処はパイク(ブライアン・ブルーム)率いるブラックフォレスト部隊が行う予定だったが、ハンニバルは自分たちが対処することをモリソン将軍(ジェラルド・マクレイニー)に直訴する。Aチームはゲリラを襲撃し、見事に偽造原版と偽札の奪取に成功する。

しかし作戦の完了直後、Aチームの目の前でモリソン将軍の乗る車両が爆発し、混乱の中で偽造原版は何者かによって持ち去られてしまう。軍法会議にかけられたAチームは極秘命令だったゲリラ襲撃を疑われ、10年の禁固刑と初年兵降格の上で不名誉除隊の処分まで下されてしまう。

半年後、ハンニバルは原版を盗んだのがパイクだと確信しており、同様に考えるCIAのリンチ捜査官(パトリック・ウィルソン)の協力を取り付けると、名誉を回復して軍へ復帰するため刑務所を脱走する。難なく助け出した3人の仲間と共にAチームは再結成され、追跡してくる軍を追い払いつつパイクが目撃されたフランクフルトへと向かう。

辛くも原版を取り戻すAチームだったが、同時に誘拐してきたパイクの協力者は死んだはずのモリソンだった。バグダッドでの原版強奪はパイクとモリソンの計画であり、それに一枚噛んでいたリンチの独り占めを避けるため、Aチームが濡れ衣を着せられたのだ。リンチはモリソンをも亡き者にすべくAチームの居場所を爆撃するが、生き残ったAチームはモリソンと原版の引き渡しを軍に持ちかける。

リンチはAチームと軍のやり取りを盗聴し、仲間に引き入れたパイクと共に取引場所である港に部隊を配置して待ち構える。しかし、フェイスの罠に嵌って部隊が壊滅状態になると、不甲斐なさに呆れたパイクが船にロケットランチャーを撃ったことで港は大混乱に陥る。

これまで高みの見物をするだけだったリンチだが、仕方なく自ら原版を回収するため崩れたコンテナ群へと入っていく。ハンニバルはとあるコンテナの中に彼を誘導し、巧みに煽って本性を露わにさせる。すると間を置かずコンテナの壁と天井が取り払われ、包囲していた軍にリンチは逮捕される。

事件は解決したものの、リンチことヴァンス・バリスの身柄はCIAに持っていかれてしまう。Aチームの面々も脱走の罪で拘束されるが、彼らの手元には再び脱走するための手立てが用意されていた。

キャスト

“ハンニバル”ジョン・スミス大佐
演 - リーアム・ニーソン、吹替 - 菅生隆之
どのような閉鎖的あるいは絶体絶命の環境におかれても、すんなりと情報収集や脱出を行う人物として描かれ、テレビ版よりも強力なキャラクターになっている。
“フェイス”テンプルトン・ペック中尉
演 - ブラッドリー・クーパー、吹替 - 堀内賢雄
英語ではテレビ版同様“フェイスマン”のまま表記。根回しが得意で刑務所であっても厚待遇を受け、どんなときにも必要なものを手配する物資調達のカリスマ。ただし女性関係のトラブルがたえず、作戦全体を何度か危機に陥れる面もある。
“B.A.”ボスコ B.A.バラカス軍曹
演 - クイントン・ジャクソン、吹替 - 乃村健次
本作では飛行機恐怖症になった経緯が描かれており、マードックの無茶な操縦が原因になっている。また、好物であるココナツカレーのタプナードトーストの話になると途端に機嫌を直す描写もある。服役中に非暴力を学び、一時的に無抵抗となるが、ハンニバルがマハトマ・ガンディーの「臆病と暴力のうちどちらかを選ばなければならないとすれば、わたしはむしろ暴力をすすめるだろう」を借りて説得することになった。彼の愛車でAチームの象徴であるGMCバンも登場、テレビ版と同様マードックのせいでバンが潰されてしまう。
“マードック”H・M・マードック大尉
演 - シャールト・コプリー、吹替 - 多田野曜平
原作よりもさらに狂った人物として描かれており、空中戦の際は大はしゃぎして飛行機を無茶に操縦し、チーム全員に冷や汗をかかせるどころか振り落としかけるほどのトラブルメーカー。演じるコプリー(南アフリカ出身)のネタとして、マードックとバラカスの偽造パスポートが入れ替わり、イスラエル出身のはずがタンザニア国籍にされてしまったトラブルの際、スワヒリ語をすんなりと話して切りぬけるシーンがある。
キャリサ・ソーサ大尉
演 - ジェシカ・ビール、吹替 - 岡寛恵
リンチCIA調査官[3](ヴァンス・バリス)
演 - パトリック・ウィルソン、吹替 - 木下浩之
ブロック・パイク
演 - ブライアン・ブルーム、吹替 - 山路和弘
ラッセル・モリソン将軍
演 - ジェラルド・マクレイニー、吹替 - 羽佐間道夫[4]
国務長官
演 - ヘンリー・ツェニー
ペンサコーラの囚人
演 - ダーク・ベネディクト[5]、吹替 - 安原義人
ドイツ人医師
演 - ドワイト・シュルツ[6]、吹替 - 多田野曜平[7]

製作

1990年代半ばより、映画化が企画され、いくつものストーリー原案が挙がっていた。プロデューサーのスティーブン・J・キャネルは、ストーリーの背景に湾岸戦争を組み込んで設定を大きくすることを望んでいた[8]。当初はジョン・シングルトンが監督に選ばれていたが、2008年10月にプロジェクトから外れた[9]

スタッフ

日本語吹替版スタッフ
  • 演出:安江誠
  • 翻訳:平田勝茂
  • 翻訳監修:岩本令
  • 録音・調整:安部雅博
  • 日本語版制作:グロービジョン株式会社
  • ミキサー:イアン・マクローリン
  • ドルビーコンサルタント:ブルース・エメリー
  • 整音:サウンドファーム(シドニー オーストラリア

カメオ出演

テレビ版でフェイスマンを演じたダーク・ベネディクトとマードックを演じたドワイト・シュルツカメオ出演している。日本語吹替版の方でも、テレビ版でハンニバルの声を演じた羽佐間道夫とフェイスマンの声を演じた安原義人がゲスト出演しており、特に安原は当時と同じくダーク・ベネディクトの吹き替えを担当している。

また、羽佐間はエンディングで、テレビシリーズの日本語吹替版オープニングの「道理の通らぬ世の中に敢えて挑戦する――」という御馴染みの台詞を披露している。これは日本語版独自の仕様である。

DVD・BD

日本

20世紀フォックスより2011年1月7日にDVD、DVD+BDセット、Amazon.co.jp限定版のBDが発売された。BD版では「無敵バージョン」として劇場公開版よりも15分長く本編が収録されている。また、BD版・DVD版いずれにもテレビシリーズでハンニバル役の吹き替えを担当した羽佐間道夫によるオーディオコメンタリー「ザ・Aチーム談義」が収録されている。Amazon.co.jp限定盤はパッケージがスチールブック仕様のケースとなっている。

DVD+BDセットは2011年1月17日付オリコンBDランキングで、2万枚を売り上げ初登場1位となった[10]

テレビ放送

回数 テレビ局 番組名(放送枠名) 放送日 放送時間 放送分数 視聴率
1 テレビ朝日 日曜洋画劇場 2013年1月27日 21:00 - 23:10 130分 10.2%
テレビ東京 午後のロードショー 2017年11月22日 13:35 - 15:40 125分 2.9%
  • 視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。

脚注

  1. ^ a b c The A-Team (2010)” (英語). Box Office Mojo. 2011年5月5日閲覧。
  2. ^ テレビシリーズでは第5特殊部隊グループ(ベレーフラッシュは黒地に赤の三本線入り黄帯のレジメンタル)だったが、映画版では第7特殊部隊グループ(ベレーフラッシュは赤一色)。
  3. ^ 役柄こそ異なるものの、テレビ版にも同名の登場人物が存在している。
  4. ^ テレビシリーズでハンニバルの吹き替えを担当
  5. ^ テレビシリーズでフェイスを演じていた俳優
  6. ^ テレビシリーズでマードックを演じていた俳優
  7. ^ テレビ版でドワイト・シュルツ=マードックの吹き替えを担当していたのは富山敬であるが、本作公開時点では故人となっていたため多田野が担当。
  8. ^ A-Team Movie Update, September 4, 2006
  9. ^ Singleton Quits A-Team Movie”. Imdb.com. 2009年6月9日閲覧。
  10. ^ 特攻野郎Aチーム:BD総合ランキングで初登場首位 オリコン,毎日新聞,2011年1月12日

外部リンク