タンゴのもつれ
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タンゴのもつれ | |
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Tango Tangles | |
監督 | マック・セネット |
脚本 | マック・セネット |
製作 | マック・セネット |
出演者 |
チャールズ・チャップリン フォード・スターリング ロスコー・アーバックル チェスター・コンクリン |
撮影 | フランク・D・ウィリアムズ |
配給 | キーストン・フィルム・カンパニー |
公開 | 1914年3月9日 |
上映時間 | 12分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 |
サイレント映画 英語字幕 |
『タンゴのもつれ』(Tango Tangles) は、1914年公開の短編サイレント映画。キーストン社による製作で、監督はマック・セネット。1971年に映画研究家ウノ・アスプランドが制定したチャールズ・チャップリンのフィルモグラフィーの整理システムに基づけば、チャップリンの映画出演6作目にあたる[1][注釈 1]。
あらすじ
ダンスホールに来たバンドのリーダー(フォード・スターリング)とミュージシャン(アーバックル)。舞台では模範的なダンサーがダンスを踊っているが、それとは別にほろ酔いのダンサー(チャップリン)が珍妙なタンゴを踊っていた。やがてクロークの娘(ミンタ・ダーフィ)をめぐってバンドのリーダー、ミュージシャンとほろ酔いダンサーが三つ巴の争いを繰り広げる[2]。
背景・評価
マック・セネットがスケジュールの合間を縫って、チャップリンとスターリング、アーバックル、チェスター・コンクリンを引き連れてダンスホールに来場し、本物の観客を前にして撮影した文字通り即興ものの作品である[2]。コンクリンがキーストン・コップスの扮装であるほかは普段着姿であり、チャップリンもいわゆる「チャーリー」の扮装ではない[2]。チャップリンの伝記を著した映画史家のデイヴィッド・ロビンソンは、乱闘シーンにおけるチャップリンの仕草が、後年の『街の灯』(1931年)などにおけるボクシングのシーンの先駆けを見出すことができると論じている[3]。
キャスト
- チャールズ・チャップリン:ほろ酔いのダンサー
- フォード・スターリング:バンドのリーダー
- ロスコー・アーバックル:ミュージシャン
- チェスター・コンクリン:警官
- ミンタ・ダーフィ:クロークの娘
脚注
注釈
- ^ 1914年製作、2010年発見の『泥棒を捕まえる人』を除く
出典
- ^ #大野 (2007) p.253
- ^ a b c #ロビンソン (上) pp.159-160
- ^ #ロビンソン (上) p.160
参考文献
- チャールズ・チャップリン『チャップリン自伝』中野好夫(訳)、新潮社、1966年。ISBN 4-10-505001-X。
- デイヴィッド・ロビンソン『チャップリン』 上、宮本高晴、高田恵子(訳)、文藝春秋、1993年。ISBN 4-16-347430-7。
- デイヴィッド・ロビンソン『チャップリン』 下、宮本高晴、高田恵子(訳)、文藝春秋、1993年。ISBN 4-16-347440-4。
- 大野裕之『チャップリン再入門』日本放送出版協会、2005年。ISBN 4-14-088141-0。
- 大野裕之『チャップリン・未公開NGフィルムの全貌』日本放送出版協会、2007年。ISBN 978-4-14-081183-2。
外部リンク
- Tango Tangles - IMDb
- Tango Tangles - youtube(BGM有り)