木村次郎
木村 次郎 きむら じろう | |
---|---|
国土交通大臣政務官就任に際し公表された公式肖像写真 | |
生年月日 | 1967年12月16日(56歳) |
出生地 | 青森県南津軽郡藤崎町 |
出身校 | 中央大学法学部卒業 |
前職 | 青森県職員 |
所属政党 | 自由民主党(安倍派→無派閥) |
称号 | 法学士(中央大学・1991年) |
親族 |
木村文男(祖父) 木村守男(父) 木村太郎(兄) |
公式サイト | 木村次郎 公式ホームページ |
選挙区 | 青森3区 |
当選回数 | 2回 |
在任期間 | 2017年10月24日[1] - 2024年10月9日 |
木村 次郎 (きむら じろう、1967年12月16日 - )は、日本の政治家。自由民主党所属の元衆議院議員(2期)。
国土交通大臣政務官、防衛大臣政務官兼内閣府大臣政務官を歴任。
父は青森県知事や衆議院議員を務めた木村守男。祖父は元衆議院議員の木村文男。兄は元衆議院議員の木村太郎。
経歴
1986年、青森県立弘前高等学校卒業。1991年、中央大学法学部法律学科卒業[2]。同年青森県庁に入り、交通政策課副参事、企画政策部地域活力振興課課長代理などを務める[3]。
2017年7月に兄の木村太郎が死去すると、同年10月に予定される衆議院青森4区の補欠選挙に出馬の意欲を示し[4]、青森県庁を退職、9月に自民党公認で出馬することが決まった[5]。しかし、同月、衆議院解散となり、補欠選挙でなく総選挙となったため、区割り変更により選挙区が青森4区から青森3区に変更された。そのため、青森3区の自民党公認候補となり、10月の第48回衆議院議員総選挙で初当選した[1]。11月2日、細田派に入会[6]。
2021年10月31日、第49回衆議院議員総選挙で再選。
2024年9月27日に行われた自民党総裁選挙において、1回目の投票では小泉進次郎に投じ[7]、得票数1位の高市早苗と2位の石破茂が進んだ決選投票については、朝日新聞の取材に対し、投票先を公表しなかった[7]。
2024年10月27日実施の第50回衆議院議員総選挙に青森3区から立候補したが、小選挙区で立憲民主党の岡田華子に敗れ、政治資金問題の影響で比例名簿に登載されなかったことから落選した[8]。
政策
受動喫煙問題
その他
- アベノミクスを評価する[10]。
- 消費増税の先送りを評価する[10]。
- 安全保障関連法の成立を評価する[10]。
- 安倍内閣による北朝鮮問題への取り組みを評価する[10]。
- 組織犯罪処罰法の改正を評価する[10]。
- 安倍内閣による森友学園問題・加計学園問題への対応を評価する[10]。
- 幼稚園・保育所から大学まで教育を無償化すべきだ[10]。
- 財政赤字は危機的水準であるので、国債発行を抑制すべきだ[10]。
- 原子力規制委員会の審査に合格した原子力発電所は運転を再開すべきだ[10]。
- 将来も原子力発電は電力源のひとつとして保つべきだ[10]。
- 非核三原則を堅持すべきだ[10]。
- 日本の防衛力はもっと強化すべきだ[10]。
- 消費税増収分は幼児教育の無償化や高等教育の負担軽減に使うべきだ[10]。
- 憲法改正に賛成。改正すべき項目として、戦争放棄と自衛隊、憲法改正の手続、緊急事態条項を挙げる[10]。
人物・不祥事
政治資金パーティー収入の裏金問題
2024年1月28日、政治資金パーティー収入の裏金問題で、2018年からの5年間で派閥から受けていた計236万円のキックバックを政治資金収支報告書に記載していなかったことを明らかにした[11]。この問題では計39人の議員が党から処分を受けたが、木村については党則に基づく処分ではなく幹事長による厳重注意となった[12]。
同年5月14日、衆議院政治倫理審査会は、裏金事件に関与しながら同審査会で弁明していない自民党議員44人に出席と説明を求める野党の申立てを全会一致で可決した[13]。同月17日、参議院政治倫理審査会も同様に、弁明していない議員29人に出席と説明を求める申立てを全会一致で可決した[14]。木村を含む関係議員73人は全員出席を拒否し、6月23日に通常国会は閉会した[15]。
統一教会との関係
ジャーナリストの鈴木エイトが作成した「旧統一教会関連団体と関係があった現職国会議員168人」によれば、旧統一教会関連団体との関係について、2019年3月に教団関連団体に会費を支出していた。
秘書へのパワハラ
2024年8月6日、元秘書の男性が勤務中に木村から繰り返しパワーハラスメントを受けたと訴え出た。信号無視を示唆する指示をして運転席を殴打する、次期衆院選の対立候補予定者のポスターを運転中にスマートフォンで撮影するよう要求するなどの行動があったという。木村はこれに対し、道交法違反を教唆する指示はしていないとしつつ、「一部行き過ぎた言動があったことは事実」などとするコメントを出した[16][17]。
選挙
当落 | 選挙 | 執行日 | 選挙区 | 政党 | 得票数 | 得票率 | 定数 | 得票順位 /候補者数 |
政党内比例順位 /政党当選者数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 第48回衆議院議員総選挙 | 2017年10月22日 | 青森県第3区 | 自由民主党 | 12万8740票 | 64.22% | 1 | 1/4 | / |
当 | 第49回衆議院議員総選挙 | 2021年10月31日 | 青森県第3区 | 自由民主党 | 11万8230票 | 64.95% | 1 | 1/2 | / |
落 | 第50回衆議院議員総選挙 | 2024年10月27日 | 青森県第3区 | 自由民主党 | 7万3848票 | 42.27% | 1 | 2/4 | / |
脚注
- ^ a b 平成29年(2017年)10月24日青森県選挙管理委員会告示第78号(衆議院小選挙区選出議員選挙における当選人の住所及び氏名並びに候補者届出政党の名称
- ^ a b “プロフィール”. 木村次郎公式ホームページ. 2024年10月29日閲覧。
- ^ 産経新聞 (2017年9月1日). “青森4区補選、死去した木村太郎氏の弟・次郎氏が出馬表明”. 産経新聞:産経ニュース. 2024年10月29日閲覧。
- ^ “衆院青森4区補選:故木村太郎氏の弟の木村次郎氏が出馬へ”. 毎日新聞. 2024年10月29日閲覧。
- ^ 産経新聞 (2017年9月8日). “自民、衆院青森4区補選に木村次郎氏を公認”. 産経新聞:産経ニュース. 2024年10月29日閲覧。
- ^ “細田派4人、岸田派1人入会=自民党”. 時事通信. (2017年11月2日) 2017年11月20日閲覧。
- ^ a b 野田佑介、鵜沼照都、渡部耕平、江湖良二 (2024年9月28日). “自民総裁選、青森県内の党員票も石破氏が1位に 野党は警戒”. 朝日新聞. 2024年10月1日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “衆院選 青森県の小選挙区 自民党1議席減り2議席に|NHK 青森県のニュース”. NHK NEWS WEB. 2024年10月29日閲覧。
- ^ “2017年 衆議院議員選挙 立候補予定者 タバコ問題アンケート・回答”. 青森県タバコ問題懇談会 (2017年10月6日). 2018年8月22日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 2017衆院選 候補者アンケート 朝日東大谷口研究室共同調査
- ^ “安倍派から還流236万円 木村次郎氏認める 「すべて任せていた」:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2024年1月27日). 2024年3月18日閲覧。
- ^ “自民党裏金処分、木村氏は幹事長厳重注意 野党、争点化図る”. 朝日新聞. (2024年4月5日) 2024年8月7日閲覧。
- ^ 鈴木春香 (2024年5月20日). “衆院政倫審での弁明、裏金議員44人全員が拒否 全会一致の議決でも”. 朝日新聞. 2024年9月30日閲覧。
- ^ “参院政倫審 政治資金問題 関係議員29人に出席と説明求める決定”. NHK (2024年5月17日). 2024年9月30日閲覧。
- ^ 鈴木春香、小木雄太、森岡航平 (2024年6月24日). “裏金議員73人、政倫審に応ぜず閉会 「レッテル貼られるだけ」”. 朝日新聞. 2024年9月30日閲覧。
- ^ 産経新聞 (2024年8月7日). “赤信号「行ってしまえ」運転席殴打 自民木村次郎衆院議員パワハラ元秘書告発「深く反省」”. 産経新聞:産経ニュース. 2024年10月3日閲覧。
- ^ “「勤務中に木村次郎衆院議員からパワハラ」、元秘書が労基署に…木村氏「行き過ぎた言動あった」”. 読売新聞オンライン (2024年8月10日). 2024年10月3日閲覧。
外部リンク
公職 | ||
---|---|---|
先代 岩本剛人 中曽根康隆 |
防衛大臣政務官 小野田紀美と共同 2022年 - 2023年 |
次代 松本尚 三宅伸吾 |
先代 山田太郎 宮路拓馬 小寺裕雄 島村大 吉川有美 穂坂泰 中曽根康隆 宗清皇一 泉田裕彦 高橋はるみ 岩田和親 |
内閣府大臣政務官 尾﨑正直 鈴木英敬 自見はなこ 中野英幸 本田顕子 長峯誠 里見隆治 柳本顕 西田昭二と共同 2022年 - 2023年 |
次代 土田慎 神田潤一 古賀友一郎 平沼正二郎 吉田宣弘 石井拓 加藤竜祥 国定勇人 三宅伸吾 |
先代 小林茂樹 朝日健太郎 鳩山二郎 |
国土交通大臣政務官 加藤鮎子 泉田裕彦と共同 2021年 - 2022年 |
次代 古川康 清水真人 西田昭二 |