ジェイ・ベル

ジェイ・ベル
*Jay Bell*
基本情報
国籍	アメリカ合衆国
出身地	フロリダ州エスカンビア郡ペンサコーラ
生年月日	1965年12月11日（58歳）
身長; 体重	6' 0" ＝約182.9 cm; 185 lb ＝約83.9 kg
選手情報
投球・打席	右投右打
ポジション	二塁手、遊撃手
プロ入り	1984年 MLBドラフト1巡目
初出場	1986年9月29日
最終出場	2003年9月28日
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
	選手歴 J.M.テイト高等学校（英語版）; クリーブランド・インディアンス (1986 - 1988); ピッツバーグ・パイレーツ (1989 - 1996); カンザスシティ・ロイヤルズ (1997); アリゾナ・ダイヤモンドバックス (1998 - 2002); ニューヨーク・メッツ (2003); コーチ歴アリゾナ・ダイヤモンドバックス (2005 - 2006); ピッツバーグ・パイレーツ (2013); シンシナティ・レッズ (2014 - 2015);
	この表について

ジェイ・スチュアート・ベル（Jay Stuart Bell, 1965年 12月11日 - ）は、アメリカ合衆国・フロリダ州エスカンビア郡ペンサコーラ出身の元プロ野球選手（内野手）。右投右打。

経歴

現役時代

1984年のMLBドラフト1巡目（全体8位）でミネソタ・ツインズから指名され、プロ入り。1985年8月1日にバート・ブライレブンとの大型トレードで、クリーブランド・インディアンスへ移籍した。

翌1986年9月29日の古巣のツインズ戦で9番・二塁手としてメジャーデビュー。この試合の先発で、交換トレードの相手だったブライレブンからメジャー初打席初本塁打を放つ。その後は内野の控えとしてメジャーに残ったが、開幕前の1989年3月25日、デニー・ゴンザレスとのトレードの後日発表選手として、ピッツバーグ・パイレーツへ移籍。その年の後半から遊撃のレギュラーを獲得。翌1990年からはアンディ・バンスライク、バリー・ボンズ、ボビー・ボニーヤらの主軸へつなぐ二番打者として、パイレーツのナ・リーグ東部地区（当時）3連覇に大きく貢献した。

しかし、チームは財政難だったため、主力が相次いで放出して低迷期に突入の中、1993年は稀代の名手オジー・スミスの13年連続受賞中だったゴールドグラブ賞を阻止し、初受賞。さらに、初の打率3割で初のオールスターに選出された。

チームは2年連続最下位と低迷の1996年12月13日、ジョー・ランダら若手選手のトレードで、ジェフ・キングと共に打線強化を目論むカンザスシティ・ロイヤルズへ移籍した。21本塁打、92打点と好調だったが、ロイヤルズも2年連続最下位と沈み、さらに財政難だったため、オフにはFAとなった。11月17日、翌1998年から参入のアリゾナ・ダイヤモンドバックスと5年契約を結んだ。

しかし、この大型契約に賛否両論が多く、1年目は低調に終わった。2年目の1999年は長年守った遊撃のポジションをトニー・バティスタに譲り、自身は二塁にコンバートし、打撃では開幕から本塁打王争いの参戦するほどの好調さで、オールスターに6年振り選出され、しかもファン投票ではクレイグ・ビジオ（ヒューストン・アストロズ）を押し退け初の選出となった。打率.289・38本塁打・112打点・132得点の自己最高の成績でチームを創設2年目で初の地区優勝に貢献した。2001年は低迷したが、初のワールドシリーズに出場、16年目にして初のチャンピオンリングを手に入れた。しかし2002年は故障もあったため、ジュニア・スパイビーにポジションを奪われ、2003年はニューヨーク・メッツと契約したが、その年限りで引退した。

引退後

引退後はダイヤモンドバックス、パイレーツ、シンシナティ・レッズでコーチを務めた。

2017年はニューヨーク・ヤンキース傘下のA+級タンパ・ヤンキースの監督に就任し^[1]、以降2019年までヤンキース傘下のマイナー球団（2018年はAA級トレントン・サンダー、2019年はAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダース）で指揮を執った。

2020年からはロサンゼルス・エンゼルス傘下のAA級ロケットシティ・トラッシュパンダズの監督に就任することになった^[2]が、この年は新型コロナウイルスの影響でマイナーリーグの試合が開催されなかったため、実際に指揮を執ることは無かった。リーグ再開の2021年に一年間監督を務めて退任した。

詳細情報

年度別打撃成績

年度	球団	試合	打席	打数	得点	安打	二塁打	三塁打	本塁打	塁打	打点	盗塁	盗塁死	犠打	犠飛	四球	敬遠	死球	三振	併殺打	打率	出塁率	長打率	O P S
1986	CLE	5	16	14	3	5	2	0	1	10	4	0	0	0	0	2	0	0	3	0	.357	.438	.714	1.152
1987		38	137	125	14	27	9	1	2	44	13	2	0	3	0	8	0	1	31	0	.216	.269	.352	.621
1988		73	236	211	23	46	5	1	2	59	21	4	2	1	2	21	0	1	53	3	.218	.289	.280	.569
1989	PIT	78	303	271	33	70	13	3	2	95	27	5	3	10	2	19	0	1	47	9	.258	.307	.351	.658
1990		159	696	583	93	148	28	7	7	211	52	10	6	39	6	65	0	3	109	14	.254	.329	.362	.691
1991		157	697	608	96	164	32	8	16	260	67	10	6	30	3	52	1	4	99	15	.270	.330	.428	.757
1992		159	712	632	87	167	36	6	9	242	55	7	5	19	2	55	0	4	103	12	.264	.326	.383	.709
1993		154	701	604	102	187	32	9	9	264	51	16	10	13	1	77	6	6	122	16	.310	.392	.437	.830
1994		110	487	424	68	117	35	4	9	187	45	2	0	8	3	49	1	3	82	15	.276	.353	.441	.794
1995		138	593	530	79	139	28	4	13	214	55	2	5	3	1	55	1	4	110	13	.262	.336	.404	.739
1996		151	598	527	65	132	29	3	13	206	71	6	4	6	6	54	5	5	108	10	.250	.323	.391	.714
1997	KC	153	660	573	89	167	28	3	21	264	92	10	6	3	9	71	2	4	101	13	.291	.368	.461	.829
1998	ARI	155	645	549	79	138	29	5	20	237	67	3	5	5	3	81	3	7	129	14	.251	.353	.432	.785
1999		151	688	589	132	170	32	6	38	328	112	7	4	4	9	82	2	4	132	9	.289	.374	.557	.931
2000		149	649	565	87	151	30	6	18	247	68	7	3	6	5	70	0	3	88	7	.267	.348	.437	.786
2001		129	509	428	59	106	24	1	13	171	46	0	1	8	4	65	3	4	79	9	.248	.349	.400	.749
2002		32	56	49	3	8	1	0	2	15	11	0	0	0	1	5	0	1	9	2	.163	.250	.306	.556
2003	NYM	72	142	116	11	21	1	0	0	22	3	0	0	1	1	22	1	2	38	4	.181	.319	.190	.509
MLB:18年		2063	8525	7398	1123	1963	394	67	195	3076	860	91	60	159	58	853	25	57	1443	165	.265	.343	.416	.759

表彰

シルバースラッガー賞：1回（1993年）
ゴールドグラブ賞：1回（1993年）
MLBオールスターゲーム選出：2回（1993年、1999年）

背番号

16（1986年 - 1988年）
3（1989年 - 1996年、2003年）
28（1997年）
33（1998年 - 2002年、2005年 - 2006年）
44（2003年）
49（2014年 - 2015年）

脚注

^ “2017 Coaching Staff Tampa Yankees” (英語). MiLB.com (2017年1月13日). 2017年3月26日閲覧。
^ https://www.waff.com/2020/01/07/trash-pandas-announce-new-team-manager-coaching-staff/

外部リンク

選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)

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[1] “2017 Coaching Staff Tampa Yankees” (英語). MiLB.com (2017年1月13日). 2017年3月26日閲覧。

[2] ttps://www.waff.com/2020/01/07/trash-pandas-announce-new-team-manager-coaching-staff/

[1]

[2]

表話編歴ナショナルリーグゴールドグラブ賞（遊撃手）
1950年代	57 ロイ・マクミラン（英語版） 58 ロイ・マクミラン（英語版） 59 ロイ・マクミラン（英語版）
1960年代	60 アーニー・バンクス 61 モーリー・ウィルス 62 モーリー・ウィルス 63 ボビー・ワイン（英語版） 64 ルーベン・アマロ（英語版） 65 レオ・カルデナス（英語版） 66 ジーン・アレー（英語版） 67 ジーン・アレー（英語版） 68 ダル・マックスビル（英語版） 69 ドン・ケッシンジャー
1970年代	70 ドン・ケッシンジャー 71 バド・ハレルソン（英語版） 72 ラリー・ボーワ 73 ロジャー・メッツガー（英語版） 74 デーブ・コンセプシオン 75 デーブ・コンセプシオン 76 デーブ・コンセプシオン 77 デーブ・コンセプシオン 78 ラリー・ボーワ 79 デーブ・コンセプシオン
1980年代	80 オジー・スミス 81 オジー・スミス 82 オジー・スミス 83 オジー・スミス 84 オジー・スミス 85 オジー・スミス 86 オジー・スミス 87 オジー・スミス 88 オジー・スミス 89 オジー・スミス
1990年代	90 オジー・スミス 91 オジー・スミス 92 オジー・スミス 93 ジェイ・ベル 94 バリー・ラーキン 95 バリー・ラーキン 96 バリー・ラーキン 97 レイ・オルドニェス 98 レイ・オルドニェス 99 レイ・オルドニェス
2000年代	00 ネイフィ・ペレス 01 オーランド・カブレラ 02 エドガー・レンテリア 03 エドガー・レンテリア 04 シーザー・イズトゥリス 05 オマー・ビスケル 06 オマー・ビスケル 07 ジミー・ロリンズ 08 ジミー・ロリンズ 09 ジミー・ロリンズ
2010年代	10 トロイ・トゥロウィツキー 11 トロイ・トゥロウィツキー 12 ジミー・ロリンズ 13 アンドレルトン・シモンズ 14 アンドレルトン・シモンズ 15 ブランドン・クロフォード 16 ブランドン・クロフォード 17 ブランドン・クロフォード 18 ニック・アーメド 19 ニック・アーメド
2020年代	20 ハビアー・バエズ 21 ブランドン・クロフォード 22 ダンズビー・スワンソン 23 ダンズビー・スワンソン
投手捕手一塁手二塁手三塁手外野手

表話編歴ナショナルリーグシルバースラッガー賞（遊撃手）
1980年代	80 ギャリー・テンプルトン 81 デーブ・コンセプシオン 82 デーブ・コンセプシオン 83 ディッキー・ソン 84 ギャリー・テンプルトン 85 ヒュービー・ブルックス 86 ヒュービー・ブルックス 87 オジー・スミス 88 バリー・ラーキン 89 バリー・ラーキン
1990年代	90 バリー・ラーキン 91 バリー・ラーキン 92 バリー・ラーキン 93 ジェイ・ベル 94 ウィル・コルデロ（英語版） 95 バリー・ラーキン 96 バリー・ラーキン 97 ジェフ・ブラウザー 98 バリー・ラーキン 99 バリー・ラーキン
2000年代	00 エドガー・レンテリア 01 リッチ・オーリリア 02 エドガー・レンテリア 03 エドガー・レンテリア 04 ジャック・ウィルソン 05 フェリペ・ロペス 06 ホセ・レイエス 07 ジミー・ロリンズ 08 ハンリー・ラミレス 09 ハンリー・ラミレス
2010年代	10 トロイ・トゥロウィツキー 11 トロイ・トゥロウィツキー 12 イアン・デズモンド 13 イアン・デズモンド 14 イアン・デズモンド 15 ブランドン・クロフォード 16 コーリー・シーガー 17 コーリー・シーガー 18 トレバー・ストーリー 19 トレバー・ストーリー
2020年代	20 フェルナンド・タティス・ジュニア 21 フェルナンド・タティス・ジュニア 22 トレイ・ターナー 23 フランシスコ・リンドーア
投手捕手一塁手二塁手三塁手外野手

表話編歴アリゾナ・ダイヤモンドバックス 1998年の創設時ロースター
投手	40 アンディ・ベネス 34 ブライアン・アンダーソン 19 ウィリー・ブレアー 37 オマー・ダール 20 ジェフ・スーパン 38 ジョエル・アダムソン 46 ウィリー・バンクス 46 スコット・ブロウ 57 ボビー・シュイナード 49 ブライアン・コーリー 32 アラン・エンブリー 50 ベン・フォード 39 バリー・マニュエル 48 クリス・ミカラック 67 ブラディミール・ヌニェス 30 グレッグ・オルソン 57 リッキー・ピケット 47 フェリックス・ロドリゲス 36 クリント・ソドウスキー 31 アーロン・スモール 31 ラス・スプリンガー 44 アモーリー・テレマーコ 58 エフレイン・バルデス 66 ニール・ウィーバー 29 ボブ・ウォルコット
捕手	35 ケリー・スティネット 26 ダミアン・ミラー 12 ホルヘ・ファブレガス
内野手	16 トラビス・リー 6 アンディ・フォックス 9 マット・ウィリアムズ 33 ジェイ・ベル 10 トニー・バティスタ 5 アンディ・スタンキビッチ 7 ダニー・クラッセン 2(60) ハンリー・フリアス 41 エドウィン・ディアス
外野手	25 デビッド・デルーチ 22 デボン・ホワイト 24 カリーム・ガルシア 14(15) ブレント・ブリード 43 ヤミル・ベニテス 23 バーナード・ギルキー 18 クリス・ジョーンズ 29 ヘンスリー・ミューレンス
指名打者	51 マイク・ロバートソン
監督・コーチ	11 バック・ショーウォルター（監督）

表話編歴野球ニュージーランド代表 - 2013 ワールド・ベースボール・クラシック
監督	アンディ・スキールズ
コーチ	ジェイ・ベルダレル・エバンススティーブ・クラインクリス・ウッドウォードコーラ・イェー
投手	4 ウェイド・ブレムナー 7 ニック・ドーソン 10 ジョー・ボイス 12 アンドリュー・マルク 17 ヨンミン・リー 19 マコーリー・フォックス・ロルフ 20 ジョン・ホルツコム 24 サム・ビショップ 25 ランドン・アデルマン 28 リキ・パエワイ 30 クリスティアン・ワイズ 37 リンカーン・ホルツコム 44 ジェイミー・ウィルソン
捕手	9 デビット・スキールズ 16 アーロン・キャンベル 35 ベアウ・ビショップ
内野手	2 ダニエル・タン 8 ボス・モアナロア 13 スコット・キャンベル 14 ダニエル・ラブ＝ハント 23 ダニエル・デボンシャー 31 レーガン・ホート 38 アラン・ショーエンバーガー
外野手	3 ティム・アウティ 11 マックス・ブラウン 18 ダニエル・ブラッドリー 22 マルコ・レジャイッチ 27 モコ・モアナロア

経歴

現役時代

引退後

詳細情報

年度別打撃成績

表彰

背番号

脚注

関連項目

外部リンク