コンテンツにスキップ

ジム・ジョンソン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジム・ジョンソン
Jim Johnson
ブレーブス時代(2015年7月27日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ニューヨーク州ブルーム郡ジョンソンシティ英語版
生年月日 (1983-06-27) 1983年6月27日(41歳)
身長
体重
6' 6" =約198.1 cm
240 lb =約108.9 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2001年 MLBドラフト5巡目
初出場 2006年7月29日 シカゴ・ホワイトソックス
年俸 $5,000,000(2018年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ジェームズ・ロバート・ジョンソンJames Robert Johnson, 1983年6月27日 - )は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ブルーム郡ジョンソンシティ英語版出身のプロ野球選手投手)。右投右打。現在は、フリーエージェント(FA)。愛称はJJ[2]

経歴

[編集]

プロ入りとオリオールズ時代

[編集]

2001年MLBドラフト5巡目(全体143位)でボルチモア・オリオールズから指名され、プロ入り。その後、約6年のマイナー生活が続いた。

2006年7月29日のシカゴ・ホワイトソックス戦でようやく先発投手としてメジャー初登板を果たした。しかし、その試合で3回、9安打、8失点と炎上する。

2007年の初登板の試合でも2回2失点と打ち込まれるなど、メジャーデビュー当初はほとんど結果を残せていなかった。

2008年は、開幕直後にメジャー昇格を果たすと、4月13日に迎えたシーズン1試合目の登板から10試合連続で相手を無失点に抑え、7月10日の39試合目の登板で2失点するまで防御率1点台をキープし続けた。8月31日のゲームを最後に故障者リスト入りしてしまうが、最終的に54試合登板で防御率2.23という抜群の数字を残した。

2009年もリリーフエースとしての役割を期待されているが、マイナーリーグでは先発を務めていたこともあるため、チームの状態次第では先発投手として登板することも考えられていた。しかし、実際には先発に回ることはなかった。

2011年の終盤から不振のケビン・グレッグに代わってクローザーに定着する。

2012年オールスターに初選出され[3]、9月21日に46セーブ目を記録してオリオールズの球団記録を更新した。最終的にリーグ最多で球団記録の51セーブを記録し、チームを15年ぶりのプレーオフへと導いた。

2013年は、エリック・ガニエ2003年)以来史上2人目となる2年連続での50セーブを記録し、2年連続で両リーグ最多セーブを記録した。前年はセーブ失敗が3回だけと安定していたが、この年は9回と不安定であった。

アスレチックス時代

[編集]

2013年12月2日ジェマイル・ウィークス後日発表選手12月12日デビッド・フレイタスと発表)とのトレードで、オークランド・アスレチックスへ移籍した[4]

2014年1月16日にアスレチックスと1000万ドルの1年契約を結んだ[5][6]。開幕後は38試合に登板したが、4勝2敗2セーブ、防御率7.14と結果を残せず、7月24日にDFAとなった[7]。8月1日に自由契約となった。

タイガース時代

[編集]

2014年8月5日にデトロイト・タイガースとマイナー契約を結んだ[8]。移籍後は傘下のAAA級トレド・マッドヘンズで4試合に登板して0勝1敗、防御率3.86だった。8月16日にタイガースとメジャー契約を結んだ[9]。昇格後も乱調は改善されず、16試合の登板で防御率6.92と炎上。13.0イニングで12四球、3死球を与えるなど、制球も大いに荒れた。結局アスレチックスとのシーズン通算では、4年連続となる50試合以上に投げた(54試合)ものの、防御率7.09・9イニング当たりの与四球率5.9と大荒れで、2012~2013シーズンの2年間で101セーブをマークした姿は見る影もなかった。オフの10月30日にFAとなった。

ブレーブス時代

[編集]

2014年12月3日にアトランタ・ブレーブスと160万ドル+出来高90万ドルの1年契約を結んだ[10][11]

ドジャース時代

[編集]

2015年7月30日にドジャース、ブレーブス、マーリンズでの三角トレードが成立し、ジョンソンはエクトル・オリベラパコ・ロドリゲスザック・バード英語版とのトレードで、アレックス・ウッドルイス・アビランブロンソン・アローヨホセ・ペラザと共にロサンゼルス・ドジャースへ移籍した[12][13]。移籍後は防御率10点台と大荒れで、10月14日にDFAを経て、FAとなった[14]

ブレーブス復帰

[編集]

2015年11月30日にブレーブスと1年契約を結んだ[15]

2016年はクローザーとして起用され、65試合に登板・通算500試合登板を達成した。2勝6敗20セーブ、防御率3.06、WHIP1.19を記録し、通算150セーブも記録。また、通年成績としてはキャリアハイの奪三振率9.5もマークした。

2017年は開幕からクローザーとして起用されたが、8月にはアローディス・ビスカイーノに役割を奪われた。この年は61試合登板で6勝3敗22セーブ、防御率5.56、WHIP1.48と成績を落とした。

エンゼルス時代

[編集]

2017年11月30日にジャスティン・ケリーとのトレードで、インターナショナル・ボーナス・プール(海外選手契約金枠)と共にロサンゼルス・エンゼルスへ移籍した[16]

2018年は62試合に投げ、5勝3敗2セーブ、防御率3.84、WHIP1.36とだった。オフの10月29日にFAとなった[17]

投球スタイル

[編集]

平均球速93.5mph(約150km/h)のツーシームを主体に、カーブチェンジアップフォーシームの4球種を持ち球とする。ゴロを打たせる投球スタイルで、いわゆるグラウンドボールピッチャーだが、2016年以降は奪三振率9.00以上と例年よりも大幅増となっている[18]

詳細情報

[編集]

年度別投手成績

[編集]




















































W
H
I
P
2006 BAL 1 1 0 0 0 0 1 0 0 .000 21 3.0 9 1 3 0 1 0 0 0 8 8 24.00 4.00
2007 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 11 2.0 3 0 2 0 0 1 0 0 2 2 9.00 2.50
2008 54 0 0 0 0 2 4 1 19 .333 281 68.2 54 0 28 3 3 38 1 1 18 17 2.23 1.19
2009 64 0 0 0 0 4 6 10 14 .400 300 70.0 73 8 23 3 3 49 2 1 32 32 4.11 1.37
2010 26 0 0 0 0 1 1 1 11 .500 117 26.1 32 2 5 1 1 22 4 0 11 10 3.42 1.41
2011 69 0 0 0 0 6 5 9 18 .545 366 91.0 80 5 21 3 2 58 2 1 30 27 2.67 1.11
2012 71 0 0 0 0 2 1 51 0 .667 269 68.2 55 3 15 1 3 41 1 0 21 19 2.49 1.02
2013 74 0 0 0 0 3 8 50 0 .273 291 70.1 72 5 18 4 7 56 2 0 26 23 2.94 1.28
2014 OAK 38 0 0 0 0 4 2 2 2 .667 200 40.1 60 5 23 3 3 28 4 0 33 32 7.14 2.06
DET 16 0 0 0 0 1 0 0 0 1.000 63 13.0 9 0 12 3 3 14 0 0 13 10 6.92 2.57
'14計 54 0 0 0 0 5 2 2 2 .714 263 53.1 69 5 35 6 7 42 4 0 46 42 7.09 2.26
2015 ATL 49 0 0 0 0 2 3 9 20 .400 291 48.0 45 2 14 2 1 33 2 0 14 12 2.25 1.23
LAD 23 0 0 0 0 0 3 1 5 .000 291 18.2 32 3 6 0 4 17 1 0 22 21 10.13 2.04
'15計 74 0 0 0 0 2 6 10 25 .250 291 66.2 77 5 20 2 5 50 3 0 36 33 4.46 1.46
2016 ATL 65 0 0 0 0 2 6 20 8 .250 266 64.2 57 3 20 0 3 68 6 0 23 22 3.06 1.19
2017 61 0 0 0 0 6 3 22 1 .667 256 56.2 59 8 25 3 1 61 3 0 39 35 5.56 1.48
2018 LAA 62 1 0 0 0 5 3 2 8 .625 268 63.1 64 9 22 1 1 45 5 0 38 27 3.84 1.36
MLB:13年 674 2 0 0 0 38 46 178 106 .452 3000 704.2 704 54 237 27 36 531 33 3 330 297 3.79 1.34
  • 2019年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル

[編集]

表彰

[編集]

記録

[編集]

背番号

[編集]
  • 47(2006年 - 2007年)
  • 43(2008年 - 2013年)
  • 45(2014年 - 同年途中)
  • 49(2014年途中 - 同年終了)
  • 53(2015年 - 同年途中、2016年 - 2017年)
  • 54(2015年途中 - 同年終了)
  • 33(2018年)

脚注

[編集]
  1. ^ Jim Johnson Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2018年5月14日閲覧。
  2. ^ Braves Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月19日閲覧
  3. ^ Brittany Ghiroli (2012年7月1日). “Orioles trio tabbed for AL All-Star squad” (英語). MLB.com. 2015年7月31日閲覧。
  4. ^ Mike Axisa (2013年12月3日). “Athletics acquire Jim Johnson from Orioles for Jemile Weeks” (英語). CBS Sports. http://www.cbssports.com/mlb/eye-on-baseball/24315709/report-athletics-acquire-jim-johnson-from-orioles-for-jemile-weeks 2015年7月31日閲覧。 
  5. ^ A's agree to terms with RHP Jim Johnson on one-year contract” (英語). MLB.com Athletics Press Release (2014年1月16日). 2015年7月31日閲覧。
  6. ^ Spencer Fordin, Andrew Simon (2014年1月17日). “Oakland avoids arbitration with Johnson, Jaso” (英語). MLB.com. 2014年12月17日閲覧。
  7. ^ A's Recall Scribner from Sacramento; Designate Johnson for Assignment” (英語). MLB.com Athletics Press Release (2014年7月24日). 2015年7月31日閲覧。
  8. ^ Jamal Collier (August 5, 2014). “Tigers ink reliever Johnson in hopes he regains form”. MLB.com. August 6, 2014閲覧。
  9. ^ Jason Beck (2014年8月16日). “Tigers call up veteran Johnson to aid 'pen” (英語). MLB.com. 2014年12月17日閲覧。
  10. ^ Braves Agree to Terms with Jim Johnson on One-Year Contract” (英語). MLB.com Braves Press Release (2014年12月4日). 2014年12月17日閲覧。
  11. ^ Mark Bowman (2014年12月4日). “Braves sign reliever Johnson to one-year deal” (英語). MLB.com. 2014年12月17日閲覧。
  12. ^ ドジャース、3球団13選手が絡む超大型トレードで補強に成功!”. ISM (2015年7月31日). 2015年8月6日閲覧。
  13. ^ Ken Gurnick (2015年7月30日). “LA deals for Braves' Wood, Marlins' Latos” (英語). MLB.com. 2015年7月31日閲覧。
  14. ^ Steve Dilbeck (2015年10月14日). “Dodgers designate Jim Johnson and claim Brooks Brown from Rockies” (英語). Los Angels Times. http://www.latimes.com/sports/dodgers/dodgersnow/la-sp-dn-dodgers-designate-jim-johnson-20151014-story.html 2015年10月15日閲覧。 
  15. ^ Mark Bowman (2015年11月30日). “Braves reunite with veteran reliever Johnson” (英語). MLB.com. http://m.mlb.com/news/article/158496948/jim-johnson-rejoins-braves-on-one-year-deal 2015年12月1日閲覧。 
  16. ^ Maria Guardado (2017年11月30日). “Halos land Johnson, bolster Ohtani pursuit” (英語). MLB.com. 2017年12月4日閲覧。
  17. ^ MLB公式プロフィール参照。2019年2月19日閲覧。
  18. ^ Jim Johnson Pitch Data” (英語). The Baseball Cube. 2017年12月6日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]