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上厚内信号場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
上厚内信号場
駅舎(上厚内駅時代、2013年9月)
かみあつない
Kami-Atsunai
常豊(信) (7.5 km)
(6.6 km) 厚内 K42
地図
所在地 北海道十勝郡浦幌町字上厚内
北緯42度49分54.82秒 東経143度44分59.43秒 / 北緯42.8318944度 東経143.7498417度 / 42.8318944; 143.7498417座標: 北緯42度49分54.82秒 東経143度44分59.43秒 / 北緯42.8318944度 東経143.7498417度 / 42.8318944; 143.7498417
駅番号K41
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 根室本線
キロ程 107.2 km(新得起点)
電報略号 カア
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
0人/日(降車客含まず)
-2012年-
開業年月日 1910年明治43年)12月1日[1]
備考 設置当初は信号所(信号場)、1926年大正15年)8月1日より上厚内駅となり、2017年平成29年)3月4日に駅として廃止[報道 1]、現在は信号場。
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1977年の上厚内駅と周囲約500m範囲。右が根室方面。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

上厚内信号場(かみあつないしんごうじょう)は、北海道十勝郡浦幌町字上厚内にある北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線信号場電報略号カア事務管理コードは▲110426[2]。旅客営業当時の駅番号K41であった。

歴史

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信号場名の由来

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厚内川の上流にあるため「上」を冠した[3]

構造

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1線スルー化はされておらず、駅舎側の旧1番線が下り線、旧2番線が上り線となっている。

旅客駅時代は相対式2面2線ホームを有する地上駅で、互いのホームは屋根のない跨線橋で連絡していた。

廃止前の利用状況

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  • 2011 - 2015年(平成23 - 27年)の乗降人員調査(11月の調査日)平均は「1名以下」[報道 3]

記録と調査

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  • 浦幌町立博物館では廃止になった当駅の調査と研究を行っており、記録や資料、証言を収集している。駅廃止及び駅舎解体後、駅名標行先標、その他旧駅備品や資料がJR北海道釧路支社から浦幌町立博物館に寄贈された。寄贈資料は2019年(平成31年)3月2日から4月21日まで、同館特別展示ホールにて開催された「上厚内駅回顧展」にて各種写真などとともに一般公開された[9]。また浦幌町立博物館では、この展示会期中に廃止となった尺別駅直別駅についても「十勝にとっての尺別駅・直別駅」コーナーを設けて紹介。両駅の調査と研究を行っている釧路市立博物館が展示に協力した[10]

駅周辺

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小集落があるのみ[新聞 6]

隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
根室本線
浦幌駅 (K40) - (常豊信号場) - (上厚内信号場(K41) - 厚内駅 (K42)

脚注

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出典

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  1. ^ a b c d 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、879頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、233頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  3. ^ a b c 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、127頁。ASIN B000J9RBUY 
  4. ^ 内閣印刷局, ed (1926‐07-23). “鉄道省告示 第133号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (4175). https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2956326/2. 
  5. ^ 「日本国有鉄道公示第408号」『官報』1971年10月2日。
  6. ^ 「通報 ●根室本線西帯広駅ほか6駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1971年10月2日、2面。
  7. ^ 「存廃に揺れる北辺の本線」『鉄道ジャーナル』No.610、2017年8月、56頁。 
  8. ^ 旧上厚内駅木造駅舎が解体されました『浦幌町立博物館だより』 2018年10月号 2018年10月1日 浦幌町立博物館
  9. ^ 2019年(平成31年)4月行事案内『浦幌町立博物館だより』 2019年4月号 2019年4月1日 浦幌町立博物館
  10. ^ 上厚内駅回顧展…想い出や写真、全国から」(浦幌町立博物館 学芸員 持田誠) 『浦幌町立博物館だより』 2019年4月号 1頁 2019年4月1日 浦幌町立博物館
  11. ^ 浦幌町コミュニティバス 郊外路線図” (PDF). 浦幌町. 2018年5月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月27日閲覧。

報道発表資料

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  1. ^ a b 平成29年3月ダイヤ改正について” (PDF). 北海道旅客鉄道 (2016年12月16日). 2016年12月16日閲覧。
  2. ^ 駅番号表示(駅ナンバリング)を実施します』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2007年9月12日。オリジナルの2007年9月30日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20070930015220/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2007/070912-3.pdf2014年9月6日閲覧 
  3. ^ 極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2017年9月25日閲覧。

新聞記事

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  1. ^ 旧上厚内駅 木造駅舎の解体始まる”. どうしんweb・北海道新聞 (2018年9月16日). 2018年9月19日閲覧。
  2. ^ どうしんウェブ/電子版(経済) (2016年10月4日). “上厚内駅も廃止方針 根室線 JR、浦幌町に伝達” (日本語). 北海道新聞 (北海道新聞社). オリジナルの2016年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20161005095435/http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0323071.html 2016年10月5日閲覧。 
  3. ^ WEB TOKACHI (2016年10月3日). “上厚内駅 来年3月廃止 JR北海道” (日本語). 十勝毎日新聞 (十勝毎日新聞社). オリジナルの2016年10月3日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/20161003130920/http://kachimai.jp/article/index.php?no=2016103133228 2016年10月3日閲覧。 
  4. ^ 浦幌の上厚内駅 25、26日に最後の見学会”. 十勝毎日新聞 (2017年2月19日). 2021年6月21日閲覧。
  5. ^ 「古くても立派」 JR上厚内の駅舎見学会”. 十勝毎日新聞 (2017年2月25日). 2021年6月21日閲覧。
  6. ^ 思い出刻む木造駅舎 浦幌・上厚内駅3月廃止見通し”. 十勝毎日新聞 (2016年10月7日). 2021年8月8日閲覧。「駅周辺の集落の衰退とともに、生活者による利用はほとんどなくなっていた」「最盛期には60世帯が住んでいた上厚内地区には現在(2016年)、3世帯しかいない」とある。

関連項目

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外部リンク

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