出雲空港
出雲空港 Izumo Airport | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
IATA: IZO - ICAO: RJOC | |||||||||
概要 | |||||||||
国・地域 | 日本 | ||||||||
所在地 | 島根県出雲市斐川町沖洲2636番1 | ||||||||
種類 | 商業 | ||||||||
運営者 | 島根県 | ||||||||
運用時間 | 7:30 - 20:30 | ||||||||
開港 | 1966年(昭和41年)6月30日 | ||||||||
敷地面積 | 57 ha | ||||||||
標高 | 1.8 m (15 ft) | ||||||||
座標 | 北緯35度24分53秒 東経132度53分10秒 / 北緯35.41472度 東経132.88611度座標: 北緯35度24分53秒 東経132度53分10秒 / 北緯35.41472度 東経132.88611度 | ||||||||
公式サイト | 出雲縁結び空港 | ||||||||
地図 | |||||||||
出雲空港の位置 | |||||||||
滑走路 | |||||||||
| |||||||||
統計(2022年度) | |||||||||
旅客数 | 838,254人 | ||||||||
貨物取扱量 | 363t | ||||||||
リスト | |||||||||
空港の一覧 |
出雲空港(いずもくうこう、Izumo Airport)は、島根県出雲市にある地方管理空港。近くにある出雲大社が縁結びの神様であることから「出雲縁結び空港」(いずもえんむすびくうこう、Izumo Enmusubi Airport)の愛称がつけられている[1][2]。
概要
[編集]出雲空港は島根県の県庁所在地の松江市中心部から西に約15km(バスで約30分)の宍道湖の西端に位置する。縁結びの神様で知られる出雲大社にも近い。
滑走路は07/25の方向に2000mで、一部宍道湖に突き出るような形で配置されている。平行誘導路は無く、滑走路両端にターニングパッドを備えている。着陸帯の幅は150mと狭く計器着陸には対応できず(ローカライザのみ設置)、ILSに対応する米子空港に比べ欠航率が高い[3][4]。
統計
[編集]利用者数
[編集]現在、技術上の問題で一時的にグラフが表示されなくなっています。 |
元のウィキデータクエリを参照してください.
島根県東部の空運を担い、年間利用客数は国内1,014,079人、国際1,862人(2019年度)である。日本の三大都市圏である東京(羽田)、大阪(伊丹)、名古屋(中部・小牧)と空路で結ばれており[5]、中国地方の空港で三大都市圏全てから直行便を有する唯一の空港である。近年は羽田便の機材大型化、伊丹便のジェット化・機材大型化、福岡便・隠岐便の機材置き換え・大型化、フジドリームエアラインズ(FDA)による相次ぐ新規路線開設の影響で利用者が増加傾向にある。
行き先 | 旅客数 | 国内線順位 |
---|---|---|
東京国際空港 | 約48万人 | 上位48位 |
沿革
[編集]- 1964年4月15日- 建設工事着工
- 1966年
- 6月30日 - 島根県営出雲空港として開港[9]。滑走路1200m×30m
- 7月11日 - 東亜航空がYS-11で大阪(伊丹)便、デ・ハビランド ヘロンで隠岐便を開設
- 1967年4月1日 - 東亜航空が広島便を開設(1968年12月1日廃止)
- 1970年12月25日 - 滑走路延長・拡幅。1,500m×45m
- 1979年8月10日 - 東亜国内航空が東京(羽田)便を開設
- 1980年6月20日 - 出雲空港ターミナルビル株式会社設立
- 1981年3月1日 - 旧ターミナルビル供用開始
- 1984年12月25日 - 東亜国内航空が福岡便を開設
- 1991年3月7日 - 滑走路延長(1,500m→2,000m)供用開始
- 1993年7月17日 - 現旅客ターミナルビル完成
- 1996年
- 1997年
- 4月4日 - 日本エアシステムが那覇便(季節運航)を開設(2002年運休)
- 10月1日 - 日本エアコミューターが名古屋便を開設(2002年8月31日運休)
- 1998年
- 7月17日 - 空港の運用時間が1時間半延長され、7:30~20:30までの13時間になる
- 9月21日 - 累計乗降客1,000万人達成
- 2000年9月1日 - 同年9月30日まで、ジェイエアが実験的に高知空港との間に路線を設置[10]。ジェットストリーム・スーパー31を用いた
- 2001年4月1日 - ジェイエアが福岡便を開設[11](2003年8月31日運休)[12]
- 2002年
- 8月8日 - 島根県道335号出雲空港宍道線が開通[13]し、山陰自動車道との距離が短縮
- 11月1日 - ジェイエアが名古屋便を再開(2004年10月31日運休)
- 2003年2月1日 - 日本エアコミューターの大阪(伊丹)便にボンバルディア Q400が就航
- 2005年5月11日 - 累計乗降客1,500万人達成
- 2010年10月1日 - 「出雲縁結び空港」に愛称化。11月20日に記念セレモニー実施[1]
- 2012年5月24日 - 累計利用者2,000万人達成
- 2013年4月1日 - 関西航空地方気象台出雲空港出張所閉鎖[要出典]
- 2014年8月1日 - 日本航空が札幌(新千歳)便を再開[14]
- 2015年3月29日 - フジドリームエアラインズが名古屋(小牧)便を再開
- 2016年8月5日 - 開港50周年記念式典開催
- 2017年4月5日 - 保安検査場が2レーンに拡張[15]
- 2018年
- 2019年
- 2024年
- 1月8日 - フジドリームエアラインズが仙台便を廃止、運航終了[23]。
施設
[編集]空港内施設
[編集]種類 | 株式会社 |
---|---|
本社所在地 |
日本 〒699-0551 島根県出雲市斐川町沖洲2633番地1 |
業種 | 不動産業 |
法人番号 | 5280001003399 |
事業内容 | 空港ターミナルビルの運営 |
主要株主 | 島根県、出雲市、日本航空株式会社、一畑電気鉄道株式会社 |
外部リンク | https://www.izumo-airport.co.jp/ |
空港ターミナルビルは滑走路北側に1棟あり、国内線/国際線で使用している。国内線用に2基、国際線兼用で1基のボーディングブリッジを備え、出雲空港ターミナルビル株式会社が運営している。
- 1階
- 2階
- 国内線出発ロビー
- 国際線出発ロビー
- 手荷物預かり所
- 出国審査場
- 売店(BLUE SKYなど)
- カードラウンジ
- 3階
- 見学・送迎デッキ(無料)
- レストラン
- 喫茶店
-
空港ターミナルビル
(滑走路側) -
エプロン
-
バスターミナル
-
2F 国内線出発ロビー
周辺施設
[編集]東駐車場・公園駐車場・VOR/DME周辺に公園が整備されており、滑走路を行きかう飛行機を至近距離で見ることができることから、休日は家族連れで賑わう。
就航路線
[編集]2024年1月10日現在
- 国内線
航空会社 | 就航地 |
---|---|
日本航空 (JAL) | 東京/羽田、大阪/伊丹[24]、札幌/新千歳(季節運航)、隠岐[25]、福岡[25] |
フジドリームエアラインズ (FDA) [26] | 名古屋/小牧、名古屋/中部、静岡 |
- 国際線
航空会社 | 就航地 |
---|---|
ベトナム航空(VN) | ハノイ(就航時期未定)[27] |
- 大阪/伊丹線は長らく日本エアコミューターのプロペラ機のみの運航だったが、ジェイエアのCRJにより2016年4月より久しぶりにジェット機が就航した(旧・日本エアシステムの運航以来。)。その後、CRJの置き換えに伴い、同路線のジェット機はエンブラエル170での運航になっていた。2018年5月7日にはジェイエアのエンブラエル170に機材が統一され、同路線は全便がジェット機での運航となる[28]。
- また期間限定の韓国チャーター便もあったが[29]、日韓関係悪化のため運休した後、終了した[30][31]。
- なお島根県が2023年にベトナムのベトナム航空との協定締結で将来的にはハノイとの定期国際線就航を目指した協定が締結され[32]、2014年5月25日往路と2024年5月29日復路で出雲~ハノイ間のチャーター便が運航された[33]。
かつての定期就航路線
チャーター実績
- 国際線
- コリアエクスプレスエア ソウル(2019年)
- ベトナム航空 ハノイ(2024年)
アクセス
[編集]脚注
[編集]- ^ a b “出雲空港の愛称が決定しました”. 交通対策課. 島根県. 2012年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年4月14日閲覧。
- ^ 「縁結び空港」「砂丘コナン空港」「おいしい空港」… 空港の妙な愛称が次々に生まれる理由(2018年10月20日、乗りものニュース編集)2020年10月3日閲覧
- ^ “国内空港整備について~今後の国内空港(一般空港)の質の充実のための国、地方、民間の取組みについて~ 参考資料”. 第7回空港整備部会議事概要. 国土交通省. 2022年3月26日閲覧。
- ^ “出雲空港の欠航率について”. 県民ホットライン > 今までにいただいたご提案と回答 > 2016年12月. 島根県. 2022年3月26日閲覧。
- ^ 『管内空港の利用状況概況集計表(令和元年度速報値)』(PDF)(プレスリリース)国土交通省大阪航空局 。
- ^ “航空輸送統計年報の概要 令和 4 年度(2022 年度)分”. 2023年9月26日閲覧。
- ^ “2021出雲空港概要”. 島根県出雲空港管理事務所. 2022年3月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月20日閲覧。
- ^ “空港概要|出雲縁結び空港”. 出雲空港ターミナルビル株式会社. 2022年3月20日閲覧。
- ^ なお、同じ日に福井空港と旭川空港も開港式を行なっている。
- ^ “出雲−高知実験運航開始”. 島根日日新聞. (2000年9月2日)
- ^ 2003年8月31日の運休までは日本エアコミューターとのダブルトラック。
- ^ 朝日新聞 2003年1月25日付 朝刊、島根地方面、P.24
- ^ 「島根県告示第六百八十二号」『島根県報第一,三八七号』島根県、2002年7月23日、10頁 。2022年4月17日閲覧。
- ^ JALグループ、2014年度 路線便数計画を決定 日本航空(2014年1月22日付)
- ^ 保安検査場が2レーンになりました 出雲空港ターミナルビル株式会社 (2017年4月5日付)
- ^ FDA、来春から静岡-出雲を新規就航 札幌線も再開(2017年12月12日、産経新聞)2020年10月3日閲覧
- ^ 出雲線の就航祝い 静岡空港で式典(2018年3月26日(5月27日更新)、中日新聞)2020年10月3日閲覧
- ^ FDA、仙台-出雲線4月就航へ 仙台空港で「しまねっこ」と「むすび丸」がPR(2018年3月1日、仙台経済新聞)2020年10月3日閲覧
- ^ 出雲縁結び空港、エアポートラウンジをオープン(2019年6月17日、TRAICY)2020年10月3日閲覧
- ^ 【出雲市】出雲縁結び空港2階にエアポートラウンジがOPEN!待ち時間が快適に♪(号外ネット出雲市・雲南市=本氣メディア)2020年10月3日閲覧
- ^ a b 兵庫)神戸空港に松本便と出雲便 FDAが就航(2019年10月28日、朝日新聞)2020年10月3日閲覧
- ^ “2021年3月28日以降の路線・便数・各種運賃額について”. フジドリームエアラインズ. 2022年1月22日閲覧。
- ^ [1]
- ^ ジェイエアの機材・乗務員による運航
- ^ a b 日本エアコミューターの機材・乗務員による運航
- ^ 日本航空 (JAL) と共同運航
- ^ 出雲空港とベトナム結ぶ定期便就航へ 県が協定締結(2024年8月19日閲覧)
- ^ 『JALグループ、2018年度路線便数計画を決定』(プレスリリース)日本航空株式会社、2018年1月18日 。
- ^ 島根)出雲-ソウルのチャーター便就航 10月末まで(2019年6月7日、朝日新聞)2020年10月3日閲覧
- ^ 島根、出雲空港―ソウルのチャーター便終了(2019年9月25日、日本経済新聞)2020年10月3日閲覧
- ^ 【出雲市】残念!出雲空港-ソウルのチャーター便が再開することなく終了しました。(号外ネット出雲市・雲南市=本氣メディア)2020年10月3日閲覧
- ^ 出雲空港とベトナム結ぶ定期便就航へ 県が協定締結(2024年8月19日閲覧)
- ^ \ベトナムと出雲縁結び空港を結ぶ国際チャーター便が運航されました/(しまねの航空、国際線誘致の取組)
外部リンク
[編集]- 出雲縁結び空港 - 出雲空港ターミナルビル(出雲空港公式サイト)
- 出雲空港ターミナルビル (izoap.bld) - Facebook
- 出雲空港管理事務所 - 島根県
- 出雲空港 - 国土交通省大阪航空局