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国道182号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
一般国道
国道182号標識
国道182号
地図
地図
総延長 80.3 km
実延長 80.3 km
現道 80.1 km
制定年 1963年昭和38年)
起点 岡山県新見市北緯35度0分44.99秒 東経133度26分1.30秒 / 北緯35.0124972度 東経133.4336944度 / 35.0124972; 133.4336944
主な
経由都市
広島県庄原市
終点 広島県福山市
明神町交差点(北緯34度29分23.40秒 東経133度24分1.33秒 / 北緯34.4898333度 東経133.4003694度 / 34.4898333; 133.4003694 (明神町交差点)
接続する
主な道路
記法
国道180号標識 国道180号
国道314号標識 国道314号
国道486号標識 国道486号
国道313号標識 国道313号
国道2号標識 国道2号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML
国道182号 起点付近
岡山県新見市 上市(国道180号交点)
国道182号 終点
広島県福山市 明神町交差点付近

国道182号(こくどう182ごう)は、岡山県新見市から広島県福山市に至る一般国道である。

概要

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岡山県新見市哲西町畑木
(2020年6月撮影)

起点の岡山県新見市から南に進路を取り、広島県の東端に位置している庄原市神石郡神石高原町を経て、終点である福山市に至る路線である。終点の福山市の一部に4車線区間が存在するが、その他の区間は片側1車線で整備されている。

路線データ

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一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および経過地は次のとおり。

歴史

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現行の道路法(昭和27年法律第180号)に基づく国道として初回指定された1953年昭和28年)では、広島松江線(広島市 - 松江市)として指定されていた[4]1963年(昭和38年)に一級国道54号への昇格に伴って欠番となり、同日新たに指定された新見福山線に採番された[5][6]

新見福山線として指定された区間の前身は、主要地方道に指定されていた県道であり、広島県道・岡山県道庄原新見線(広島県道23号庄原東城線の前身)の一部[7]、広島県道福山東城線の全線[7]、広島県道福山井原線(国道313号の前身)の一部[7]をもって成立した。

なお、福山市加茂町下加茂から終点にかけては新道として整備され、経路が新道に一本化されるまでの間は、福山市道 - 広島県道391号加茂福山線 - 国道313号を通り、国道2号府中分かれ交差点に至る経路が存在していた[8]

年表

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路線状況

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広島県福山市加茂町
(2020年6月撮影)

通称

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  • 全線
    • イチハチニ、イッパチニ(俗称)
  • 区間
    • やまなみ街道(神石高原町)
    • 油木バイパス(神石高原町)
    • 坂瀬川バイパス(神石高原町)
      • かつてバイパス道路として整備された区間。1976年(昭和51年)9月に開通[9]
    • 鋼管道路(福山市加茂町 - 福山市明神町)
      • 福山市内の4車線区間(都市計画道路 神辺水呑線等)。日本鋼管福山製鉄所(現・JFEスチール西日本製鉄所)の操業に伴い、周辺道路の整備が進んだことから、かつて呼称されていた。

重複区間

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国道314号(重複区間)との分岐
広島県庄原市東城町
  • 国道314号(広島県庄原市東城町・友末交差点 - 福山市明神町・明神町交差点(終点))

道路施設

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道の駅

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並行する旧街道

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新見市の新見往来(松山往来)から福山市の石州街道(石見銀山街道)にかけて、本国道とほぼ似た形の経路で、伊能忠敬の『日本図(中図)』に街道の存在が記されている[10]。また、福山市蔵王町の宮の前廃寺跡付近の本国道が通る場所は、古代備後国の中心とされる府中市周辺と、古代備後国の海上交通の基地とされる深津(福山市蔵王町周辺一帯)を結ぶ重要な道が通っていたとされる[11]

  • 東城往来 東城街道 (新見市 - 福山市加茂町
  • 府中往還 古道 (福山市神辺町 - 福山港
    • 広島県道神辺引野線[8](廃止)の一部となり、その県道の福山市千田町 - 福山市南蔵王町にかけての区間が部分的に本国道に吸収され、途切れ途切れにはなっているものの、かつての道が並行。

交通量

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24時間交通量(台)道路交通センサス

観測地点 平成22年度(2010年度)
庄原市東城町川東 03,850
庄原市東城町久代 02,458
神石高原町新免 02,143
神石高原町油木 02,863
神石高原町坂瀬川 06,539
福山市加茂町上加茂 14,789
福山市千田町千田 43,953
福山市明神町2丁目 37,636

(出典 : 「平成22年度道路交通センサス」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)

地理

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広島県神石郡神石高原町
(2020年6月撮影)

通過する自治体

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交差する道路

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国道313号との交差
広島県福山市千田町
交差する道路 都道府県名 市町村名 交差する場所
国道180号
岡山県道・鳥取県道8号新見日南線 重複区間起点
岡山県 新見市 上市 起点
岡山県道・鳥取県道8号新見日南線 重複区間終点 神郷下神代
岡山県道441号下神代哲多線 神郷下神代
岡山県道200号坂根停車場線 神郷下神代
岡山県道157号哲多哲西線 哲西町矢田
岡山県道50号北房井倉哲西線 哲西町八鳥(はっとり)
E2A 中国自動車道 広島県 庄原市 東城町川東 東城インターチェンジ交差点
20 東城IC
国道314号 重複区間起点
広島県道25号三原東城線
東城町川西 友末交差点
岡山県道・広島県道108号大野部東城線 東城町久代
広島県道451号三坂手入線 神石郡 神石高原町 新免
広島県道・岡山県道107号奈良備中線 新免
広島県道412号牧油木線 油木 油木高校入口交差点
岡山県道・広島県道9号芳井油木線 油木
広島県道416号三和油木線 安田
広島県道27号吉舎油木線 安田
岡山県道・広島県道106号布賀油木線 安田
広島県道21号加茂油木線
広島県道411号木割谷小吹線 重複
近田
広島県道259号帝釈峡井関線 井関 上井関交差点
広島県道418号井関加茂線 井関 三和の森入口交差点
広島県道・岡山県道104号坂瀬川芳井線 坂瀬川
広島県道419号坂瀬川駅家線 坂瀬川
広島県道462号百谷新市線 福山市 加茂町百谷
広島県道391号加茂福山線 加茂町中野 中野交差点
広島県道21号加茂油木線
広島県道392号中野駅家線
加茂町中野 中野南交差点
広島県道181号下御領新市線 神辺町道上(みちのうえ) 雨宮池前交差点
国道486号 神辺町十九軒屋 十九軒屋北交差点
広島県道395号川南近田線 神辺町川南 片山北交差点
国道313号 千田町千田 神辺第1陸橋(南)交差点[注釈 5]
E2 山陽自動車道 蔵王町6丁目 福山東インター(北)交差点
21 福山東IC[注釈 6]
蔵王町3丁目 福山市民病院入口交差点
21 福山東IC[注釈 7]
蔵王町3丁目 福山東インター(南)交差点
21 福山東IC[注釈 8]
広島県道379号坪生福山線 南蔵王町5丁目 広尾交差点
国道2号
国道314号 重複区間終点
広島県道244号福山港線
手城町4丁目 明神町(みょうじんちょう)交差点 / 終点

脚注

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注釈

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  1. ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
  2. ^ 2005年3月31日、庄原市ほか6町が合併して、新・庄原市発足。
  3. ^ 2006年3月1日、福山市に編入。
  4. ^ a b c d e f g 2022年3月31日現在
  5. ^ 神辺第1陸橋東交差点を介して接続。
  6. ^ 東城方面から入口へ進入する場合のみ接続。
  7. ^ 出口から東城方面へ進入する場合のみ接続。
  8. ^ 福山市街地方面のみ接続。

出典

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参考文献

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  • 広島県企画室『県政概要 昭和31年 - 37年』広島県庁、1963年。 
  • 昭文社『県別マップル 岡山県広域詳細道路地図』(1999年1月1版6刷)昭文社、1997年。ISBN 4-398-62733-2 
  • 昭文社『福山市街図』昭文社〈ナショナル都市地図シリーズ〉、1967年。 
  • 日本国際地図学会伊能忠敬研究会『伊能図』(東京国立博物館所蔵 伊能中図原寸複製)式揚堂、2002年4月1日。ISBN 978-4829708019 
  • 山陽新聞社編集局 編『備後路』山陽新聞社〈山陽教養シリーズ〉、1973年4月15日。 
  • 三和町閉庁記念誌編さん委員会『三和町閉庁記念誌 ふるさと高原ものがたり』神石郡三和町役場、2004年。 

関連項目

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外部リンク

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