変なホテル
変なホテル(へんなホテル、英称:Henn na Hotel)は、エイチ・アイ・エス (H.I.S.) グループが展開するホテル。2015年(平成27年)7月17日に長崎県佐世保市ハウステンボスに1号店がオープンし、以後全国に展開している。
「変なホテル」の「変な」とは「奇妙な」という意味ではなく、「変わり続けることを約束する」という意味である[1]。
本項目では、首都圏・近畿圏などで同ブランドのホテルを運営するH.I.S.ホテルホールディングス株式会社についても記す。
概要
[編集]H.I.S.創業者でハウステンボス社長の澤田秀雄の肝いりで発足した「スマートホテルプロジェクト」の一環で誕生したホテル[2]で、「滞在時の快適性」と「世界最高水準の生産性」を両立するローコストホテルを目指して建設された[3]。2017年3月に2号店「変なホテル 舞浜東京ベイ」、8月に3号店「変なホテル ラグーナテンボス」とテーマパーク周辺に相次いで開業したあと、大都市圏中心に新規店舗の展開を進めている。2021年10月時点で21店舗の運営をしている。
最大の特徴は、生産性の向上(人件費の削減)を目的に、フロント業務や荷物運びなど、これまで人が担っていた業務のほとんどをロボットに任せていることで、「世界初のロボットホテル」としてギネス世界記録認定を受けた[4]。ロボットは女性姿のもの、恐竜型、人形型、ポーターロボット、卓上ロボットなど館内に約80台を配備し、人間の従業員はベッドメークや監視カメラ要員など十数人のみ。人件費を抑えることでローコストでの宿泊価格を提供している[5]。ロボット導入の他にも、顔認証システムでキーレス滞在を実現[6]し、客室内の設備は設置されたタブレットで一括操作ができる[7]。
H.I.S.ホテルホールディングス
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変なホテル大阪心斎橋 | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
略称 | HHH |
本社所在地 |
日本 〒105-6905 東京都港区虎ノ門 4-1-1 神谷町トラストタワー5F |
設立 | 2016年11月1日 |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 6011101078646 |
事業内容 | ホテル事業 |
代表者 | 代表取締役社長 澤田秀雄 |
資本金 | 10,000,000円 |
決算期 | 9月30日 |
主要株主 | 株式会社エイチ・アイ・エス 100% |
外部リンク | https://www.hishotelgroup.com/ |
H.I.S.ホテルホールディングス株式会社(H.I.S. Hotel Holdings Co., Ltd.)は、H.I.S.グループのホテルを運営する企業。
当初はハウステンボスが直接運営する「変なホテル ハウステンボス」以外の「変なホテル」の展開のみを手がけていたが、2017年9月1日付でH.I.S.本体が有していたホテル事業部門を簡易吸収分割により承継し、H.I.S.グループのホテル事業全体を統轄する会社となった[8]。
- 運営ブランド
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- 変なホテル / 変なホテルエクスプレス / 変なリゾート&スパ - 変なホテルエクスプレスは、事前支払いと事前チェックインを行った後当日QRコードで最速10秒チェックインを実現したホテル。変なリゾート&スパは2024年11月から登場したブランドで、リゾートエリアにある温浴施設付きの施設。
- ウォーターマークホテル
- グアムリーフ&オリーブスパリゾート
- グリーンワールドホテル/ホステル
- リゾートホテル 久米アイランド
- 満天ノ 辻のや - 旧・辻のや花乃庄。親会社のエイチ・アイ・エスが手がける新規プロジェクト「ホテル・旅館再生支援」第一号。運営は当社が行う。
- ヴィソンホテルズ - 商業リゾート「VISON」内の「HOTEL VISON」と「旅籠ヴィソン」。当社と住友林業、アクアイグニスが出資するヴィソンホテルマネジメントが運営。
沿革
[編集]- 2015年(平成27年)
- 2016年(平成28年)3月15日 - 「変なホテル ハウステンボス」2期棟開業・グランドオープン
- 2018年(平成30年)12月21日 - 「変なホテル ハウステンボス」3期棟開業。合計客室数は200室に。
- 2021年(令和3年)
- 8月1日 - 初の海外出店、「変なホテル ソウル 明洞」 開業
- 9月1日 - 初の東北地方出店、「変なホテル 仙台 国分町」開業
- 10月1日- 「変なホテル ニューヨーク」開業
- 2023年
- 10月26日 - ハウステンボス株式会社の株式がPAG HTB Holdingsへ譲渡されたことに伴い、「変なホテル ハウステンボス」を「ホテルロッテルダム」の名称でリニューアル[11]。
脚注
[編集]- ^ 岡村繁雄 (2018年3月6日). “"変なホテル"が生産性4倍を実現した理由”. PRESIDENT Online. p. 3. 2018年3月20日閲覧。
- ^ a b 平松さわみ (2015年1月31日). “ハウステンボス、「変なホテル」に秘めた野望”. 東洋経済オンライン. 2016年6月24日閲覧。
- ^ 大江岳世志「スマートホテルプロジェクトについて —世界初のローコストホテル2015年7月第一期開業—」『日本ロボット学会誌』第34巻第5号、2016年、316-319頁、doi:10.7210/jrsj.34.316。
- ^ 岡村繁雄 (2018年3月6日). “"変なホテル"が生産性4倍を実現した理由”. PRESIDENT Online. p. 1. 2018年3月20日閲覧。
- ^ “ハウステンボス:フロントやボーイはロボット…変なホテル”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2015年7月15日). オリジナルの2015年7月17日時点におけるアーカイブ。
- ^ “最先端のおもてなし?「変なホテル」登場”. elthe (2015年7月17日). 2016年6月24日閲覧。
- ^ News Center Japan (2015年6月22日). “ハウステンボスの「変なホテル」の全客室に Windows タブレットと Skype for Business Online を採用”. マイクロソフト. 2016年6月24日閲覧。
- ^ 『H.I.S.ホテルホールディングス株式会社との会社分割(簡易吸収分割)契約締結に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)株式会社エイチ・アイ・エス、2017年7月28日 。2018年1月27日閲覧。
- ^ “ロボットが対応する「変なホテル」、報道陣に公開”. StartHome. KINGSOFT JAPAN (2015年7月16日). 2015年7月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年9月28日閲覧。
- ^ 湯地正裕 (2015年7月16日). “ロボットが接客…ハウステンボスに「変なホテル」”. 朝日新聞. 2016年6月24日閲覧。
- ^ “ハウステンボスが名称一新 「変なホテル」→「ホテルロッテルダム」 10月26日リニューアル”. 長崎新聞 (2023年6月30日). 2023年11月14日閲覧。