妙見口駅
妙見口駅* | |
---|---|
妙見口駅駅舎 (2014年6月) | |
みょうけんぐち Myokenguchi (豊能町 吉川) | |
◄NS13 ときわ台 (1.0 km) | |
所在地 | 大阪府豊能郡豊能町吉川 |
駅番号 | NS14 |
所属事業者 | 能勢電鉄 |
所属路線 | 妙見線 |
キロ程 |
12.2 km(川西能勢口起点) 4.0 km(山下起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
702人/日 -2021年- |
開業年月日 | 1923年(大正12年)11月3日[1] |
備考 | 無人駅 |
* 改称経歴 - 1965年4月 妙見駅 → 能勢妙見口駅 - 1965年7月 能勢妙見口駅 → 妙見口駅 |
妙見口駅(みょうけんぐちえき)は、大阪府豊能郡豊能町吉川にある能勢電鉄妙見線の駅。駅番号はNS14。
概要
[編集]妙見線の終着駅にして、大阪府内で最北端に位置する駅である[2]。
駅名の通り妙見山への玄関口であり、能勢妙見堂への参拝客が存在する。
戦前には亀岡駅と当駅(吉川)を結ぶ「摂丹鉄道」や、当駅と妙見鋼索鉄道滝谷駅(現在の妙見の森ケーブル 黒川駅、2023年12月4日廃止)を結ぶ鉄道の計画もあったが[3]、実現していない。
歴史
[編集]開業時は「妙見駅」を名乗っていたが、能勢妙見堂まで距離があることから、現在の「妙見口駅」に改称された。また、ホームは1面1線しかなかった。
なお、妙見山の東側の余野地区(京都府南桑田郡西別院村・大阪府豊能郡東能勢村の旧府境付近)に「妙見口」という名称の交差点やバス停があるが、こちらは妙見山の参詣道である能勢街道上(国道423号線)に位置しており、1950年の時点で現地にバス路線を有する丹波交通・阪急バスがこの名称を使っていた。このため、能勢電は競合するバス各社に対抗するために駅名を「妙見口」に改称したため、「妙見口」という地名は当駅のほうが歴史が浅い。
年表
[編集]- 1923年(大正12年)11月3日:能勢電気軌道の妙見駅として開業[1]。
- 1956年(昭和31年)9月15日:駅舎を改築[4]。
- 1965年(昭和40年)
- 1966年(昭和41年)12月25日:ホームを3両編成分に延長[4]。
- 1978年(昭和53年)10月1日:社名変更により能勢電鉄の駅となる[1]。
- 1983年(昭和58年)8月31日:駅の改良工事が施される[5]。
- 2017年(平成29年)4月13日:通常のベルに合わせて、発車メロディーが流されるようになる[6]。
駅構造
[編集]2面2線の頭端式ホームで、有効長は各ホーム共に4両。改札口などのすべての施設が同一平面上にある。
改札口のすぐ外側には「のせでん駅のギャラリー」と言う名の待合室がある。トイレは男女別で、多目的タイプも併設されている。
1・2 | ■妙見線 | 山下・日生中央・川西能勢口方面 |
---|
-
改札口
-
ホーム
-
車止め
-
駅名標
- ほとんどの列車は1号線から発車する。1号線のみ両側をホームに挟まれており、1号線ホームの反対側のホームを降車専用としているが、基本的に使用されていない。
- 2号線の外側には各ホームと同じ長さの留置線があり、保線用車両が留置されていることが多い。
駅周辺
[編集]バス路線
[編集]2024年4月現在、駅前に乗り入れるバス路線はない。
1985年から2022年6月末までは、阪急バスによって豊能町東ときわ台住宅地への循環バス(豊能西線)が発着していた。
能勢町東部(野間出野・東郷・歌垣)・亀岡方面ならびに能勢町西部(森上・今西)・豊能町東部(野間峠・余野)方面へは、京都交通バスによる運行(吉川線・森上線・野間線など)がおこなわれていた。豊能町吉川142番地内には京都交通吉川営業所ならびに「吉川」停留所があったが、2000年頃に吉川営業所が、2003年6月末をもってバス路線がそれぞれ廃止されると、能勢町の路線維持に関する助成を受けて、阪急バスによる廃止代替路線(妙見口能勢線)に変わった。旧京都交通バス停に発着していたが、能勢町による運行維持の助成金のうち年間およそ200万円が用地の賃貸料になっていたことから、2009年2月に運行ルートの変更にあわせて、駅南側にある東ときわ台線の発着場に停留所を移設した。
2023年12月3日をもって、妙見ケーブル・リフトの運行が廃止されることから、日曜・祝日に運行されていたケーブル黒川駅への区間便が廃止。また、東郷・歌垣・奥田橋方面への路線は、能勢町の運営方針に変更のために、2024年4月からは能勢町が運営する定時定路線型乗合タクシーへ変更[7]。
利用状況
[編集]2021年(令和3年)度のある特定日における1日の乗降人員は702人である。
各年度の特定日における1日乗降・乗車人員数は下表の通り。
年度 | 特定日 | 出典 | |
---|---|---|---|
乗降人員 | 乗車人員 | ||
2000年 | 2,805 | 1,386 | [8] |
2001年 | 2,807 | 1,432 | [9] |
2002年 | 1,977 | 992 | [10] |
2003年 | 2,206 | 1,122 | [11] |
2004年 | 2,136 | 1,076 | [12] |
2005年 | 1,986 | 992 | [13] |
2006年 | 2,040 | 1,132 | [14] |
2007年 | 1,981 | 1,086 | [15] |
2008年 | 1,790 | 884 | [16] |
2009年 | 1,594 | 760 | [17] |
2010年 | 1,444 | 709 | [18] |
2011年 | 1,513 | 728 | [19] |
2012年 | 949 | 538 | [20] |
2013年 | 1,019 | 554 | [21] |
2014年 | 964 | 534 | [22] |
2015年 | 1,132 | 611 | [23] |
2016年 | 1,143 | 615 | [24] |
2017年 | 923 | 504 | [25] |
2018年 | 890 | 477 | [26] |
2019年 | 877 | 465 | [27] |
2020年 | 712 | 381 | [28] |
2021年 | 702 | 370 | [29] |
隣の駅
[編集]- 能勢電鉄
- 妙見線
- ■普通
- ときわ台駅 (NS13) - 妙見口駅 (NS14)
- ■普通
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 14号 神戸電鉄・能勢電鉄・北条鉄道・北近畿タンゴ鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年6月19日、16-17頁。
- ^ 米屋こうじ『あなたの知らない大阪「駅」の謎』洋泉社、2016年、160-161頁。ISBN 978-4-8003-0924-2。
- ^ 『かわにし 川西市史第三巻』 川西市史編集専門委員会、1980年、276・284頁
- ^ a b 『風雪60年』 能勢電気軌道株式会社編 、1970年、139頁。
- ^ 『能勢電鉄80年史』 能勢電鉄株式会社、1991年、371頁。
- ^ “妙見口駅の出発指示合図(発車メロディ)が変わりました|各種お知らせ│能勢電鉄” (2017年4月13日). 2017年10月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月13日閲覧。
- ^ “令和5年度第2回能勢町地域公共交通会議 資料1(令和6年(2024年)4月実施予定の公共交通再編について)”. 能勢町. 2023年11月29日閲覧。
- ^ 大阪府統計年鑑(平成13年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成14年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成15年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成16年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成17年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成18年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成19年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成20年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成21年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成22年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成23年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成24年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成25年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成26年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成27年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成28年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成29年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成30年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(令和元年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(令和2年) (PDF) 182頁
- ^ 大阪府統計年鑑(令和3年) (PDF) 182頁
- ^ 大阪府統計年鑑(令和4年) (PDF) 182頁
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 妙見口駅 - 能勢電鉄