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帯広送信所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
十勝川から見た十勝が丘。高台には放送送信所等が並んでいる。(2007年11月撮影)

帯広送信所(おびひろそうしんじょ)は北海道河東郡音更町十勝川温泉にあるテレビ・ラジオの送信所。十勝が丘と呼ばれる小高い丘陵地にある。

送信設備

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NHK帯広放送局と北海道をエリアとする民放各社の送信所があり、十勝地方の基幹送信所という位置づけになっている。UHBテレビ(アナログ・デジタル)、HBCテレビ(デジタル)、民放FM2社の送信所は、少し西に離れた山東山(十勝が丘展望台の北側)に設置されている。

NHK帯広第1・NHK帯広第2HBCラジオSTVラジオ各送信所と2011年7月24日まで運用されていたHBCテレビ(アナログ)帯広送信所については、帯広ラジオ送信所を参照。

放送エリアは、おおむね十勝総合振興局管内の全域(帯広市・河東郡・河西郡・池田町・清水町・豊頃町・浦幌町・足寄町芽登・幕別町幕別地区・本別町南部)としている。

テレビジョン放送

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地上デジタルテレビ放送

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リモコン
キーID
放送局名 呼出符号 物理
チャンネル
空中線
電力
ERP 放送対象地域 放送区域
内世帯数
開局日
1 HBC
北海道放送
なし 19 1kW 9.1kW 北海道 約121,700世帯[1] 2007年
10月1日
2 NHK
帯広教育
JOOC-DTV 13 7.8kW 全国
3 NHK
帯広総合
JOOG-DTV 15 7.9kW 十勝圏
5 STV
札幌テレビ放送
なし 21 9.8kW 北海道
6 HTB
北海道テレビ放送
23 12.5kW
7 TVh
テレビ北海道
17 9.8kW 約127,600世帯[2] 2011年
11月7日
8 UHB
北海道文化放送
25 9.1kW 約121,700世帯 2007年
10月1日
デジタル放送施設の画像

地上アナログテレビ放送

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チャンネル 放送局名 呼出符号 空中線
電力
ERP 放送対象地域 放送区域
内世帯数
4 NHK
帯広総合
JOOG-TV 映像1kW/
音声250W
映像7.4kW/
音声1.85kW
十勝圏 約130,000世帯
10 STV
札幌テレビ放送
帯広局
JOWL-TV[6] 映像9.3kW/
音声2.3kW
北海道 -
12 NHK
帯広教育
JOOC-TV 映像8.1kW/
音声2kW
全国 約130,000世帯
32 UHB
北海道文化放送
なし 映像10kW/
音声2.5kW
映像91kW/
音声23kW
北海道 -
34 HTB
北海道テレビ放送
映像125kW/
音声31kW
26
(割当のみ)
TVh
テレビ北海道
(開局せず)
  • 全局が2011年7月24日をもって運用を終了し、廃局となった。
  • NHK・HBC・STVの地上アナログ放送物理チャンネルは函館送信所と同じであり(ただし、NHK総合とHBCはオフセット[7]、STVとNHK教育は物理チャンネルとオフセットが違う[8])、HBCはJNN系キー局TBSテレビと同じ6ch、STVはNNN系準キー局讀賣テレビ放送と同じ10chであった。
  • TVhにはチャンネルが割り当てられていたが、中継局が開設されなかった。なお、地元ケーブルテレビ局の帯広シティーケーブル(OCTV)が再送信しているが、札幌で親局を受信して専用回線を利用したのものである。

FMラジオ放送

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周波数
(MHz)
放送局名 呼出符号 空中線電力 ERP 放送対象地域 放送区域
内世帯数
78.5 エフエム北海道
(AIR-G')
なし 250W 830W 北海道 -
82.1 FM NORTH WAVE
(NORTH WAVE)
87.5 NHK
帯広FM
JOOG-FM 890W 十勝圏 約130,000世帯

マルチメディア放送

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周波数
(MHz)
放送局名 空中線電力 ERP 放送区域 放送区域内世帯数 開局日
214.714286 モバキャス
NOTTV
2.5kW -kW 北海道十勝管内広範囲及び周辺の一部地域[9] 約140,000世帯 2013年11月

備考

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  • 全局偏波面は水平偏波となっている。
  • 民放テレビ各局のアナログテレビジョン放送では、技術的・コスト的問題から、他の道内基幹局と同様音声多重放送を実施していないため、音声はモノラル。ただし、字幕放送やアナログデータ放送は回線使用料を現状維持できるため利用可能であった。なお、デジタル放送では実施されている音声多重放送は、アナログ放送では行われなかった。
  • テレビ北海道(TVh)は、アナログでは開局しないことが確定したものの、2011年11月7日[2]にデジタル新局で開局、2007年10月1日の帯広送信所での地上デジタル放送開始から運用しているSTVの中継局施設に相乗りした。
  • 民放の地上デジタルテレビ放送局全社は、札幌放送局を親局とする中継局として扱われるため、コールサインはない。NHK帯広放送局のデジタルテレビ放送はコールサインが付いているため、帯広送信所は帯広放送局の親局となっている。
  • 帯広市を放送対象地域とするコミュニティFM放送局の送信所は、2局とも帯広市役所に置かれている。 ※詳細は、帯広市役所を参照。

送信所について

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  • NHK帯広放送局(テレビ・FM放送共用)、HTBはそれぞれ単独。
    • HTB単独の送信所施設は、帯広局と函館局[11]の2か所のみである。HTBのロゴは、1968年開局時のものをアクリル板で壁面に貼り付けて記されている。
  • STV送信所は自社のデジタルテレビ局に加え、2011年11月7日に開局したTVhデジタルテレビ局の送信設備を包含する。鉄塔・局舎はもともとSTV単独のアナログテレビ送信所として使用していたものである。
    • STVのロゴは、1959年開局時のものをアクリル板で壁面に貼り付けて記されていたが、TVhが相乗りすることになったため、新ロゴのSTVが11月7日に開局したTVhのロゴとともに、ペンキで壁面に記されることになった。但し、TVhのロゴは「V」の下の部分が丸まっていない(本来のロゴは丸まっている)。ラジオ送信所に関しては、1959年開局時のものをそのまま使用し、アクリル板で壁面に張り付けて記されている。
  • UHB送信所は自社のデジタルテレビ局に加え、HBC帯広デジタルテレビ局、AIR-G'(FMラジオ)、NORTH WAVE(FMラジオ)の送信設備を包含する。
    • 鉄塔・局舎はもともとUHB単独のアナログテレビ送信所として使用していたもので、開局当初は1983年9月まで使用されていたロゴをペンキで壁面に記されていた(後に現行ロゴに変更)。
    • HBCのロゴは、2002年3月の開局50周年を機に新しくなったロゴをUHBの左側にペンキで壁面に記されている。
    • 民放FM局は、ロゴが記されていない。

脚注・出典

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  1. ^ 北海道内の最新デジタル中継局最新開局情報 - 総務省 北海道総合通信局 ※放送区域内世帯数についても記述あり。
  2. ^ a b c 株式会社テレビ北海道の地上デジタルテレビ中継局に予備免許(報道資料) - 北海道総合通信局
  3. ^ テレビ北海道が道東へ拡大計画 Archived 2011年1月2日, at the Wayback Machine. - 釧路新聞(2010年11月20日付)
  4. ^ 来夏から釧路で放送/テレビ北海道 Archived 2011年8月16日, at the Wayback Machine. - 釧路新聞(2010年12月22日付)
  5. ^ TVh、8月放送開始へ/釧路局などに予備免許 Archived 2012年1月12日, at the Wayback Machine. - 釧路新聞(2011年6月2日付)
  6. ^ コールサイン「JOWL-TV」はアナログ放送終了で廃止されたが、「JOWL」はSTVラジオ旭川放送局に付与されている為、コールサイン「JOWL」自体は、存続している。
  7. ^ 函館はオフセットなし、帯広はマイナスオフセット(-10kHz)で放送。
  8. ^ NHK教育は函館が10chでオフセットなし、帯広が12chでマイナスオフセット(-10kHz)。STVは函館が12chでプラスオフセット(+10kHz)、帯広が10chでマイナスオフセット(-10kHz)。
  9. ^ 具体的な地域は、帯広市、音更町、士幌町、清水町、芽室町、池田町、中札内村、上士幌町及び鹿追町、新得町、幕別町、豊頃町、本別町、浦幌町、更別村のそれぞれ各一部地域。
  10. ^ 携帯端末向けマルチメディア放送局の予備免許 - 帯広エリアで11月放送開始予定 -(プレスリリース) - 総務省 北海道総合通信局(2013年9月18日付)
  11. ^ ただし、函館局は局舎に限ってはUHBと共有しているため完全な単独施設は帯広局のみである。