深田晃司
ふかだ こうじ 深田 晃司 | |||||||||||||||
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生年月日 | 1980年1月5日(44歳) | ||||||||||||||
出生地 | 日本 東京都小金井市 | ||||||||||||||
職業 | 映画監督 脚本家 | ||||||||||||||
ジャンル | 映画 | ||||||||||||||
事務所 | CRG | ||||||||||||||
主な作品 | |||||||||||||||
『歓待』 『淵に立つ』 『よこがお』 『本気のしるし』 『LOVE LIFE』 | |||||||||||||||
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深田 晃司(ふかだ こうじ、1980年 - )は、日本の映画監督。東京都小金井市出身。大正大学文学部、映画美学校卒業。株式会社CRG(クリエイティブ・ガーディアン)所属。
経歴
[編集]1999年、映画美学校第3期フィクション・コース入学。2002年 、長編自主映画『椅子』を初監督、2004年渋谷アップリンク・ファクトリーにてロードショー公開。2006年映画『ざくろ屋敷』バルザック「人間喜劇」より』を東映アニメーションより発表。
2005年、平田オリザ主宰の劇団青年団に演出部として入団。2011年2月にこまばアゴラ劇場で初の映画祭を青年団俳優とともに企画開催し、富田克也、濱口竜介、真利子哲也といった若手監督たちの作品を上映した。[1]
2011年3月に大阪アジアン映画祭で特集企画「Directors in Focus:深田晃司という才能」として、『歓待』『東京人間喜劇』『ざくろ屋敷」』『自転車と音楽』が上映。[2] 2013年二階堂ふみ主演の『ほとりの朔子』でナント三大陸映画祭 グランプリ金の気球賞と若い審査員賞をダブル受賞、タリンブラックナイト映画祭最優秀監督賞を受賞。
2015年、『さようなら』で東京国際映画祭メインコンペティション選出。同作の脚本で第18回菊島隆三賞ノミネート。マドリッド国際映画祭 にてディアス・デ・シネ最優秀作品賞受賞。
2016年、『淵に立つ』が第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞を受賞。また同年6月には、第40回アヌシー国際アニメーション映画祭にて『ざくろ屋敷』が正式招待された。カンヌとアヌシーに同年に別個の作品で呼ばれることは極めて珍しい。
2017年、『淵に立つ』による成果に対して、第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。
2020年、新型コロナウイルス感染拡大の影響で全国の映画館が営業自粛を余儀なくされ、経営危機に陥るミニシアターが続出。政府の補償も不明瞭な中、同じく映画監督の濱口竜介とともに全国の小規模映画館支援のためのクラウドファンディング『ミニシアター・エイド基金』を立ち上げた[3]。
主な作品
[編集]映画
[編集]- 綱渡り(2000年、映画美学校、監督:小出豊) - 美術[4]
- 蘇州の猫(2001年、映画美学校、監督:内田雅章) - 助監督・スクリプター [5]
- ひとりだち(2003年、イーアンドエー/劇団シニア、監督:越坂康史) - 助監督[6]
- 愛の人イーグ(2004年、監督:長谷川健) - 撮影部[7]
- ルック・オブ・ラブ(2005年、映画美学校、監督:植岡喜晴) - 制作[8]
- すでに老いた彼女のすべてについては語らぬために(2001年、ユーロスペース/映画美学校、監督:青山真治) - 制作部
- AA(2005年、ユーロスペース/映画美学校、監督:青山真治) - 制作部[9]
- 椅子(2002年) - 監督・脚本・製作・撮影・編集・音楽[10]
- Home Sweet Home(2004年) - 監督・脚本・制作・撮影[11]
- Alice in Caprices~奇想曲のアリス~(2004年) - 監督・脚本・制作・撮影[11]
- ざくろ屋敷 バルザック『人間喜劇』より(2006年、幻冬舎/東映アニメーション) - 監督・脚本・編集
- 東京人間喜劇(2008年、青年団/(有)アゴラ企画) - 企画・監督・脚本・編集
- 自転車と音楽(2009年、Watch That Sound) - 監督・脚本
- 歓待(2010年、和エンタテインメント) - 監督・脚本・編集・プロデューサー
- いなべ(2013年、よしもとクリエイティブエージェンシー) - 監督・脚本・編集
- ほとりの朔子(2013年) - 監督・脚本・編集・コプロデューサー
- さようなら(2015年) - 企画・監督・脚本・プロデューサー
- 淵に立つ(2016年) - 監督・脚本・編集 [12]
- 海を駆ける(2018年、日活=東京テアトル) - 監督・脚本・編集[13][14]
- よこがお(2019年) - 監督・脚本[15]
- 本気のしるし〈劇場版〉(2020年) - 監督・脚本
- LOVE LIFE(2022年) - 監督・脚本・編集[16]
テレビドラマ
[編集]書籍
[編集]- 小説『淵に立つ』(2016年9月15日、ポプラ社)[17]
- 小説『海を駆ける』(2018年5月11日、文藝春秋[18]
- エッセイ「小津安二郎と家族の孤影」『小津安二郎 大全』(2019年3月、朝日新聞出版)収録
- 『日本映画の「働き方改革」 : 現場からの問題提起』(2024年10月、平凡社新書)
受賞歴
[編集]- 2008年 - 第3回KINOTAYO映画祭 - ソレイユ・ドール新人賞(『ざくろ屋敷』)[19]
- 2009年 - 大阪シネドライヴ2010 - 大賞(『東京人間喜劇』)
- 2010年 - 第23回東京国際映画祭 - 日本映画「ある視点」部門 作品賞(『歓待』)
- 2011年 - 第15回プチョン国際ファンタスティック映画祭 - 最優秀アジア映画賞(『歓待』)
- 2011年 - 第3回TAMA映画賞 - 最優秀新進監督賞(『歓待』)
- 2013年 - 第35回ナント三大陸映画祭 - グランプリ金の気球賞 & 若い審査員賞(『ほとりの朔子』)
- 2013年 - 第17回タリンブラックナイト映画祭 - 最優秀監督賞(『ほとりの朔子』)
- 2014年 - 第28回フリブール国際映画祭 - タレントテープアワード(『ほとりの朔子』)
- 2016年 - FILMADRID マドリード国際映画祭 - ディアス・デ・シネ最優秀作品賞(『さようなら』)
- 2016年 - 第69回カンヌ国際映画祭 - 「ある視点」部門 審査員賞(『淵に立つ』)
- 2016年 - エル シネマ大賞 2016 ベストディレクター賞(『淵に立つ』) [20]
- 2017年 - 第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞(『淵に立つ』)
- 2018年 - フランス文化省 芸術文化勲章シュバリエ(騎士)授与[21][22]
- 2022年 - 第35回東京国際映画祭 - 黒沢明賞[23]
脚注
[編集]- ^ 小劇場が舞台の『こまばアゴラ映画祭』、入江悠、柴田剛ら参加の公開座談会も
- ^ 特集企画「Directors in Focus : 深田晃司という才能」
- ^ “全国の劇場支配人が危機訴える 深田晃司、濱口竜介、斎藤工ら無観客配信で会見”. シネマトゥデイ (2020年4月13日). 2020年4月27日閲覧。
- ^ 映画美学校作品一覧
- ^ 蘇州の猫 - MOVIE WALKER PRESS
- ^ ひとりだち作品概要
- ^ アップルリンク作品一覧監督プロフィール
- ^ 映画美学校作品一覧
- ^ 映画美学校作品一覧
- ^ アップルリンク作品一覧
- ^ a b アップルリンク作品一覧
- ^ “浅野忠信主演の日仏合作「淵に立つ」、カンヌ映画祭のある視点部門に正式出品”. 映画ナタリー. (2016年4月14日) 2016年4月15日閲覧。
- ^ “ディーン・フジオカのビデオコメントも 深田晃司監督作『海を駆ける』インドネシアで製作発表”. Real Sound (株式会社blueprint). (2017年11月8日) 2017年11月8日閲覧。
- ^ “世界も注目!深田晃司監督の新作「海を駆ける」はファンタジー×青春「入口と出口が違う映画を作りたかった」”. NewsWalker (2018年5月18日). 2018年5月18日閲覧。
- ^ “『淵に立つ』深田晃司監督×筒井真理子が再タッグ 共演に市川実日子&池松壮亮”. クランクイン!. (2019年1月24日) 2019年1月29日閲覧。
- ^ "木村文乃主演で矢野顕子の「LOVE LIFE」映画化…深田晃司監督が構想20年以上". スポーツ報知. 報知新聞社. 25 February 2022. 2022年2月25日閲覧。
- ^ “深田晃司の監督映画「淵に立つ」、ラスト異なる小説版が本日発売”. ステージナタリー. (2016年9月15日) 2016年9月15日閲覧。
- ^ “ディーン・フジオカ主演「海を駆ける」小説版発売、監督・深田晃司が自ら執筆”. 映画ナタリー (2018年5月10日). 2018年5月10日閲覧。
- ^ KINOTAYO現代日本映画祭. “受賞者・作品アーカイブ”. 2024年10月1日閲覧。
- ^ “黒木華がELLE主催の映画アワード受賞、2016年の充実ぶりに「輝けた!」”. 映画ナタリー. (2016年12月20日) 2016年12月21日閲覧。
- ^ “深田晃司監督 フランスから芸術文化勲章…過去に北野武監督、市川海老蔵ら”. デイリースポーツ (2018年5月7日). 2018年5月7日閲覧。
- ^ “深田晃司監督が芸術文化勲章を受章”. 駐日フランス大使館 (2019年1月17日). 2021年6月4日閲覧。
- ^ “黒沢明賞に深田晃司監督ら 第35回東京国際映画祭”. サンスポ (産経デジタル). (2022年10月7日) 2022年10月7日閲覧。