「2004年アテネオリンピックの柔道競技」の版間の差分
表示
削除された内容 追加された内容
m 外部リンクの修正 [https://www.olympic.org/ olympic.org] (Botによる編集) |
m Bot作業依頼: 繡蔣を含む記事の改名に伴うリンク修正依頼 (蔣盛晧) - log |
||
57行目: | 57行目: | ||
| rowspan="2" | 100kg以下級 |
| rowspan="2" | 100kg以下級 |
||
| rowspan="2" | {{flagIOCmedalist|[[イハル・マカラウ]]|BLR|2004夏季}} |
| rowspan="2" | {{flagIOCmedalist|[[イハル・マカラウ]]|BLR|2004夏季}} |
||
| rowspan="2" | {{flagIOCmedalist|[[ |
| rowspan="2" | {{flagIOCmedalist|[[蔣盛晧]]|KOR|2004夏季}} |
||
| {{flagIOCmedalist|[[アリエル・ゼエビ]]|ISR|2004夏季}} |
| {{flagIOCmedalist|[[アリエル・ゼエビ]]|ISR|2004夏季}} |
||
|- |
|- |
2020年9月15日 (火) 15:34時点における版
2004年アテネオリンピックの柔道競技は、2004年に開催されたアテネオリンピックにて2004年の8月14日から8月20日までの日程で実施された柔道競技である。
男女とも7階級が行われた。
概要
男子
- 60kg以下級の野村忠宏(日本)が五輪柔道史上初の三連覇を達成した。
- 66kg級では、世界選手権を連覇し優勝候補であったアラシュ・ミレスマイリ(イラン)が、イスラエル選手との対戦を拒みボイコット(計量失格)した。政治的理由によるボイコットは問題視されたが、断定が困難であったため最終的に処罰は行われなかった。なお、ミレスマイリの棄権はイラン国内では賞賛され、金メダリストと同等の待遇を受けた[1]。
女子
- 78kg以下級では、世界選手権4連覇を誇りながら過去2度の五輪はいずれも初戦敗退していた阿武教子が3度目の挑戦で優勝した。日本の女性警察官史上初の金メダル獲得となった。
- 韓国の女子選手が不甲斐ない負け方をしたという理由で控え室においてコーチに殴られるという暴力事件が発生した。それを見て非常にショックを受けたカナダの選手がその一件をカナダのマスコミに伝えると、IOCのジャック・ロゲ会長に知られるところとなり、IJFに事実確認が要請されることになった。IJFの教育コーチング理事である山下泰裕がそのコーチに事の真偽を確かめると、女子選手を殴った事実を認めた。これを受けて、韓国側はこのコーチを選手村から追放して本国へ送還させる処置を取った。さらに、この件で柔道界に多大な迷惑を掛けたことを山下に詫びることにもなった[2][3]。
競技結果
男子
階級 | 金 | 銀 | 銅 |
---|---|---|---|
60kg以下級 | 野村忠宏 日本 (JPN) |
ネストル・ヘルギアニ グルジア (GEO) |
崔敏浩 韓国 (KOR) |
ハシュバータル・ツァガンバータル モンゴル (MGL) | |||
66kg以下級 | 内柴正人 日本 (JPN) |
ヨゼフ・クルナーチ スロバキア (SVK) |
ヨルダニス・アレンシビア キューバ (CUB) |
ゲオルギ・ゲオルギエフ ブルガリア (BUL) | |||
73kg以下級 | 李元熹 韓国 (KOR) |
ビタリー・マカロフ ロシア (RUS) |
ジミー・ペドロ アメリカ合衆国 (USA) |
レアンドロ・ギルヘイロ ブラジル (BRA) | |||
81kg以下級 | イリアス・イリアディス ギリシャ (GRE) |
ロマン・ゴンチュク ウクライナ (UKR) |
フラビオ・カント ブラジル (BRA) |
ドミトリー・ノソフ ロシア (RUS) | |||
90kg以下級 | ズラブ・ズビャダウリ グルジア (GEO) |
泉浩 日本 (JPN) |
マルク・ハイジンハ オランダ (NED) |
ハサンビ・タオフ ロシア (RUS) | |||
100kg以下級 | イハル・マカラウ ベラルーシ (BLR) |
蔣盛晧 韓国 (KOR) |
アリエル・ゼエビ イスラエル (ISR) |
ミヒャエル・ユラック ドイツ (GER) | |||
100kg超級 | 鈴木桂治 日本 (JPN) |
タメルラン・トメノフ ロシア (RUS) |
デニス・ファンデルヘースト オランダ (NED) |
インドレク・ペルテルソン エストニア (EST) |
女子
階級 | 金 | 銀 | 銅 |
---|---|---|---|
48kg以下級 | 谷亮子 日本 (JPN) |
フレデリク・ジョシネ フランス (FRA) |
高峰 中国 (CHN) |
ユリア・マティヤス ドイツ (GER) | |||
52kg以下級 | ショウ東妹 中国 (CHN) |
横沢由貴 日本 (JPN) |
アマリリス・サボン キューバ (CUB) |
イルス・ヘイレン ベルギー (BEL) | |||
57kg以下級 | イボンヌ・ベニシュ ドイツ (GER) |
ケー・スンヒ 北朝鮮 (PRK) |
ユリスレイディス・ルペティ キューバ (CUB) |
デボラ・フラベンステイン オランダ (NED) | |||
63kg以下級 | 谷本歩実 日本 (JPN) |
クラウディア・ハイル オーストリア (AUT) |
ドリュリス・ゴンサレス キューバ (CUB) |
ウルシカ・ジョルニル スロベニア (SLO) | |||
70kg以下級 | 上野雅恵 日本 (JPN) |
エディス・ボッシュ オランダ (NED) |
アネット・ベーム ドイツ (GER) |
秦東亜 中国 (CHN) | |||
78kg以下級 | 阿武教子 日本 (JPN) |
劉霞 中国 (CHN) |
ユリセル・ラボルデ キューバ (CUB) |
ルチア・モリコ イタリア (ITA) | |||
78kg超級 | 塚田真希 日本 (JPN) |
ダイマ・ベルトラン キューバ (CUB) |
テア・ドングザシビリ ロシア (RUS) |
孫福明 中国 (CHN) |
各国メダル数
順 | 国・地域 | 金 | 銀 | 銅 | 計 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 日本 | 8 | 2 | 0 | 10 |
2 | 中国 | 1 | 1 | 3 | 5 |
3 | 韓国 | 1 | 1 | 1 | 3 |
4 | グルジア | 1 | 1 | 0 | 2 |
5 | ドイツ | 1 | 0 | 3 | 4 |
6 | ベラルーシ | 1 | 0 | 0 | 1 |
ギリシャ | 1 | 0 | 0 | 1 | |
8 | ロシア | 0 | 2 | 3 | 5 |
9 | キューバ | 0 | 1 | 5 | 6 |
10 | オランダ | 0 | 1 | 3 | 4 |
11 | オーストリア | 0 | 1 | 0 | 1 |
フランス | 0 | 1 | 0 | 1 | |
北朝鮮 | 0 | 1 | 0 | 1 | |
スロバキア | 0 | 1 | 0 | 1 | |
ウクライナ | 0 | 1 | 0 | 1 | |
16 | ブラジル | 0 | 0 | 2 | 2 |
17 | ベルギー | 0 | 0 | 1 | 1 |
ブルガリア | 0 | 0 | 1 | 1 | |
エストニア | 0 | 0 | 1 | 1 | |
イスラエル | 0 | 0 | 1 | 1 | |
イタリア | 0 | 0 | 1 | 1 | |
モンゴル | 0 | 0 | 1 | 1 | |
スロベニア | 0 | 0 | 1 | 1 | |
アメリカ合衆国 | 0 | 0 | 1 | 1 |
関連項目
脚注
- ^ Mystery over Iran judo 'protest' BBC 2004年8月15日
- ^ 国際柔道連盟理事としてのアテネ
- ^ 「山下泰裕IJF教育コーチング理事の4年間」近代柔道 ベースボールマガジン社、2008年4月号、91-95頁