Wikipedia:シンプル英語版ウィキペディア
- 注意
- このページは基本的に2005年に書かれたもので、必ずしも最新の事情とは合致しない可能性があります。
- このページは若干人の利用者によって書かれたものです。日本語版ウィキペディアが公式に、シンプル英語版への参加を推奨しているというわけではありません。
シンプル英語版ウィキペディア(シンプルえいごばんウィキペディア、Simple English Wikipedia)は、英語を母国語とはしない英語学習者や英語教育者の要望に応えて生まれた、「シンプルな英語」を使用言語とするウィキペディアです。厳密に言うとベーシック英語およびスペシャル・イングリッシュが使用される言語です(「シンプル英語」という統制言語が新たに作り出されたわけではありません)。項目数は2012年11月現在で約89,000項目。
概要・概説
[編集]シンプル英語版では、通常の英語版ウイキペディア と比較して、より少ない語彙とより簡単な文法を使用します。相違点は単にそれだけに留まりません。つまり、学生や子ども、英語の初心者、学習障害者など、一般の利用者とはおそらく別の目的を持った読者が利用することを想定しているのです。
シンプル英語版のウィキペディアの編集は、通常の英語版の記事が15万点を越え、他の言語版の記事もそれぞれ1万5千点を越えた時点で開始されました。そういった事情から、一般にシンプル英語の記事は、ウィキペディアに既に存在している重要な記事を要約し簡単な内容へと改めたものであるとされており、何か新たな記事であるということではありません。シンプル英語で書かれた記事は、込み入った内容を含んでいる通常の英語記事を紹介するのにふさわしい手段であると言えます。つまり、通常の英語記事の内容が複雑なため理解が困難な場合、シンプル英語版の記事を読めば理解の手助けになるでしょう。そういう理由から、お互いの記事に言語間リンクを貼っておくことは重要です。他の言語の記事を読むことで、色々な視点から記事を常に比較することが可能となります。ウィキペディアの記事を、より良いものへ育てていくためには、このような他言語間での記事の比較が有用でしょう。
まず、simple:ウィキペディアは何でないかに載っている方針の一覧を見て下さい。元の英語版ウィキペディアが取り組んでいる方針と何ら変わったことを行おうとしている訳ではありません。スラングや熟語、専門用語を説明することもできますし、en:Wiktionaryの機能をシンプル英語のウィキペディアに導入することも可能ですが、これは未だ実行には移されていません。
ある話題についての知識は持っているが、英語が苦手であるという人々も、シンプル英語のウィキペディアに貢献することが可能です。これについての詳細を知るには、Simple English contributors を参照すると良いです。ウィキペディアとは、単なるコミュニティではなくて、コミュニティ同士がお互いに意志の疎通を図るための道具を提供しているのです。
もしもこの記事を読み、シンプル英語のウィキペディアに投稿に興味を抱いたのであれば、simple:Wikipedia:How to write Simple English articles という箇所をまず読むことです。また simple:Wikipedia にも、全言語でシンプル英語によるプロジェクトの概要が紹介されています。simple:Wikipedia:Useful にも、有用な記事があります。何か分からないことが出てきたら、simple:Wikipedia:Simple talk で他のユーザーに気軽に質問すると良いです。
シンプルな英語で記事を書く
[編集]シンプル英語版で記事を書くことは、平易な単語を用いるという点以外、通常の英語で記事を書くのとあまり変わりません。
記事は、語彙数1500以内の一般的かつ基本的な英単語を使用し、かつ文法的に混み入った構文を使わず、短い文で平易に書かれることが提言されています。(ただし、記事の内容は一般的な水準を確保していること。) もちろん、記事をこのシンプル英語版ウィキペディアに投稿し、同時に通常の英語版へも投稿することが可能です。たいていの記事は、特に選ばれた2,000語以内で執筆されているので、英語を母国語としない人々でも数ヵ月勉強をすれば読めるようになります。
そうは言っても、英語らしい慣用的な表現を2,000語以内で説明しようとすることは容易ではありません。英語的な慣用表現を説明する記述には、一般的な概念を説明する場合と違い、それ以上の語彙数が必要なことがあります。したがって、限られた語彙で説明しようとする行為には、困難が伴うと言えます。
科学や政治、宗教に関することを詳しく説明しようとすれば、すぐに2,000語の枠を飛び出してしまい、3,000語程度の語彙が必要となるかもしれません。たとえば、科学的な分野の記事を想定してみると、この分野で、通常の見出しを使って記事を作るとすれば、「Earth(地球)」という単語がすぐ要ります。
語彙や時制、接頭語に関しては、あらかじめ決まった方針は存在しません。ある記事が850語の範囲で書かれることがあっても、他の記事でもそれが守られているとは限りません。その理由は、語彙を厳密に制限することが難しいからです。
語彙を限るというやり方は、ひとつの提言に過ぎません。したがって、シンプル英語で記事を書こうとする際、その単語を読者が容易に理解できると考えるなら、どんなものを用いても認められるのかもしれません。
一方、その単語がシンプルな単語ではなくて、ここでめったに使われていないのなら、新規にページを作成し、そこで説明するようにした方が良いでしょう。Simple English Dictionary は、将来、百科事典の一部となることとされています。通常の英語版ウィキペディア より独立したプロジェクトとして、 simple:Wiktionary というものが別に存在しますが、これは Simple English Dictionary とは編集方針が異なっています。