(セ・リーグ、巨人1ー0阪神、19回戦、9勝9敗1分、12日、東京D)オリックス、阪神で通算176勝を挙げ、引退後も両チームでコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家の星野伸之氏(58)が適時失策の阪神・佐藤輝明内野手(25)に言及した。
一回に佐藤輝の悪送球で1点を失って、そのまま試合が終わるとは思わなかった。失策での失点による「スミ1」は記憶にない。山崎より西勇の方がが数段いい投球をしていたから、打線に力が入り過ぎたのか。いつの間にかゼロが並んでしまった感じ。ただ負け方としてはよくない。雰囲気も非常に悪くなる敗戦だ。
佐藤輝は捕球するまでは良かったし、ワンバウンドを投げるのも間違いではない。が、送球の方向がダメ。大山は後ろに逸らすのを防げなかったか、とは思うが、あのバウンドは難しいかもしれない。佐藤輝は打って取り返そうと思ったはずだが、何となく中途半端に映った。
巨人バッテリー配球ははっきりしている。インハイがないのだ。これは最近、インハイをうまくさばいてヒットにしていたから、狭い東京ドームだから、などの理由が考えられる。とにかく外角ばかり。しかもボール球ではなく、ストライクゾーンが多い。傾向ははっきりしている。
ならば、もっと割り切って、「外しか来ない」と大ヤマを張ってもいいのでは。13日の阪神先発は才木。1点勝負だから、ますます長打になる内角は投げにくいはず。早い時期に仕留めてもらいたい。最近の好調な佐藤輝なら可能だと思う。
自力優勝の話題が出てきたが、経験上、気にする必要はない。数字が算出される前提として「全部勝てば…」という条件が付く。現時点で広島が阪神戦以外のすべて勝つことなんてありえない。落ち着いて戦ってもらいたい。