大地vs.自演乙のルーキー対決が実現!曙に圧殺された大地だが、父の七回忌に高山善廣と一騎打ちが決定!

110614_Zero1-1.jpgプロレスリングZERO1
レスラーズ
日時:6月14日(火) 開始:19:00
会場:後楽園ホール
観衆:未発表

 14日、後楽園ホールで行われたプロレスリングZERO1『レスラーズ』。今大会では5・5『ブシロードレスリング』で佐藤耕平相手にプロレスデビューした"コスプレK-1ファイター"長島☆自演乙☆雄一郎が曙とのK-1タッグを結成し、乙にとってはプロレスの師匠である大谷晋二郎&以前から対戦を希望していた橋本大地と対戦。何と曙にもコスプレする約束を取り付けた自演乙はチーム名を"AKB64(AKeBono第64代横綱)"と名付けた!

 AKB64は自演乙が『ONE PIECE』のボン・クレー、曙がルフィ、さらにセコンドはエースのコスプレをして登場したのだが、曙のルフィコスチュームは明らかにサイズが小さく着れていない状況! だが、ひとたびリングに上がった自演乙は大地と額をくっつけて睨み合い、試合開始のゴングが鳴ると、お互いにロープに押し込んでいき、相手の髪の毛を掴んで揉み合うという熱い展開に。
 さらもエルボーを連打していく大地をデビュー戦で佐藤耕平を破った横十字で丸め込んでいった自演乙は、曙にタッチ。果敢に真正面から曙に向かっていき、ガンガン蹴っていった大地だが、曙はビクともせず突っ張り一発で大地を吹っ飛ばして大谷を指名。何とか大谷が曙とやり合い、曙をハーフダウンさせたところで大地にタッチ。まだ立ち上がっていない曙に対し、とにかくガンガン蹴っていった大地は、父親譲りの三角絞めに捕らえるが、ロープに逃れた曙は仁王立ちすると、張り手一発で大地をまたも吹っ飛ばす!
 「終わりか、コラ!」と挑発する曙になおもミドルキックを打っていき、ドロップキックの連打でどうにか自軍のコーナーまで追い詰めた大地は大谷にタッチ。しかし曙はすぐに自演乙にタッチ。すると自演乙は大谷対して、掟破りの逆顔面ウォッシュをお見舞い! だが、続く曙のコーナースプラッシュをかわして大地にタッチすると、大地はミドルキック、ソバット、ニールキックと叩き込み、そこに大谷が低空ドロップキックでアシスト。片膝をついた曙に大地はシャイニング・ウィザードをお見舞い。だが、カウンターのラリアットで大地をなぎ倒した曙が自演乙にタッチすると、自演乙は掌底と蹴りのコンビネーションを見舞っていく。大地も打撃戦に対応してみせるが、大地のハイキックをキャッチした自演乙はアッパー掌底。だが、大地もハイキックと掌底を相打ちに持ち込むと、すかさずシャイニング・ウィザード。だが、乙も返す刀でシャイニング・乙ザード!
 さらに自演乙は大谷をストレート掌底で場外に追いやると、K-1ファイターとは思えぬ思い切りのいいケブラーダ(本人曰く乙ラーダ)を発射! さらにリングに戻り、大谷を雪崩式フランケンで投げ飛ばすと、土俵入りポーズをする曙の頭上からムーンサルトプレスを投下。続いて曙もボディプレスとAKB64は連係技の乙噴火を繰り出していく。だが、「負けるかー!」と絶叫した大谷はジャンピングキックを返して大地にタッチ。曙のコーナースプラッシュをかわした大地は、望月成晃戦で食らった三角蹴りをお見舞い(ただし、この技は望月戦の前から考えていた三角蹴り+流星キックのオリジナル技とのこと)。
 さらにローキックの連打でついに曙をハーフダウンまで追い込むと、ランニングローを連打。しかしのど輪で大地を捕まえた曙は豪快なのど輪落としで叩き付ける。辛くも大谷がカットに入ると、今度はZERO1師弟タッグが大谷の袈裟斬りチョップ+大地のミドルキックの合体技から、AKB64に対して同時に水面蹴り。大谷が乙を場外に連れ出している間に、大地はまたも曙にランニングローを連打するが、張り手で吹っ飛ばしてみせた曙はショートレンジラリアットを叩き込むと、「立てー!」と叫んで、敢えて大地が自力で立ち上がってくるのを待ってから、もう一発ショートレンジラリアットを叩き込み、最後はダメ押しの大肉弾プレスで圧殺して3カウント。

110614_Zero1-2.jpg 試合後も大地が自力で立ち上がるのを待った曙は、立ち上がってきた大地と抱き合って健闘を称える。大谷とガッチリ握手を交わして健闘を称えられた自演乙は、まず曙に予想以上に曙が大きかったためコスプレのサイズが間に合わなかったことを詫びた。「コスプレ、コスプレって言うならちゃんと着られるのを用意しておけ!」と文句をつけた曙だが、このことが余程悔しかったのか、自演乙は今後もAKB64を継続させてほしいと懇願。
 「ちゃんと着れるものを用意しておけよ!」という条件付きで承諾した曙は、「ZERO1に帰ってきました。これからもZERO1を熱くしたいと思います!」とZERO1への継続参戦を表明。大谷もこれを歓迎すると、プロレス2戦目を終えた乙に対して「まだまだプロレスもスタートしたばっかり。プロレスはめちゃくちゃ厳しいけど、めちゃくちゃ楽しいからこれからも一緒に頑張ろう!」とエールを送った。
 そして同じルーキーの自演乙とはバチバチやり合ったものの、曙には文字通り叩き潰された大地に関して「橋本大地。毎日大きな選手と闘ってボロボロにされていますが、ただの一度も弱音を吐いたことがありません。いつか必ず、偉大なる父親と肩を並べる、いや超えられるレスラーになれるようZERO1が責任を持って育てます」と言うと、新たなる試練として、これまで三銃士や四天王とは数々の激闘を繰り広げながらも、橋本真也との対戦だけは実現しなかった"帝王"高山善廣と7・3後楽園大会で、大地が一騎打ちを行うことを発表した!
 そのカードを聞かされていなかった大地は唖然としたが、「いま本当に何も聞いていなく、リング上で初めてこのカードを聞きました。でも、僕はもうデビューしました。やるからには絶対に勝ちます。勝てるように頑張りますじゃありません! 勝ちます!」と力強く宣言。その後はこの日がデビュー丸10周年記念だった佐藤耕平をリング上に招き入れ、最後は耕平の音頭による「スリー、ツー、ワン、ゼロワーン!」と締めくくった。
 バックステージに戻った大谷は「俺も勝てなかった高山善廣。その高山を7月3日、橋本(真也)さんの七回忌興行だろ。これ以上の相手いねぇだろ! コイツの頭の中でその日まで必死に、恐怖と、そしてワクワク感と、いろんなものと戦いながら、7月3日を迎えてほしいと思います。そしていい試合をしただけで終わらない橋本大地をこの試合で見せてもらいたいと思います」と大地に檄を飛ばして退席。
 曙の攻撃で大きなダメージを負ってしまった大地は、途中何度も咳き込みながらも「僕の中でも高山さんがどうとかじゃないです。あの人とカードが決まって、すごく光栄に思いますけど、でも......デビューしてプロレスラーになったからには、(父・橋本真也に)追いつかなくてはいけないですし、追いつきたいです。父親が出来なかったことを、まずは(高山との)試合ですか。その後、試合だけじゃなくて七回忌です。......勝ちます。勝って......勝たなきゃ、そのあと岐阜に帰れないですよ」と偉大なる父に追いつき、追い越すために、まず橋本真也と試合が出来なかった高山と試合をし、勝つと誓った。

110614_Zero1-3.jpg 5・23後楽園大会で日高郁人を破り、インターナショナルJrヘビー級王座を奪取した菅原拓也は、初防衛戦の相手に3月にデビューしたマスクマンの美熊を指名。すると美熊は自らマスクを脱いで正体が藤田峰雄であることを明かし、さらにZERO1入団を直訴! ZERO1ジュニアを盛り上げるために、敢えて素顔になって入団を決めた藤田が王座獲りに挑んだ。
 菅原のセコンドには高西翔太ではなく、かなりスリムになったベアー福田がつく。ちょいちょいベアーが介入しながら、菅原は藤田の左ヒザを集中攻撃。だが、藤田もスワンダイブ式ミサイルキックで菅原を場外に叩き落とすと、すかさずコーナーに登っていく。だが、ベアーが足を掴んで場外ダイブを阻止すると、菅原がエプロンまで上がってきて叩き落とし、天敵・笹崎レフェリーにぶつけていく。
 すかさずベアーがリング内に乱入して藤田を攻撃しようとするが、うまくかわした藤田はそのままの勢いで、場外の菅原目がけて対角線ダッシュのノータッチトペコンを発射! だが、リングに戻った菅原はベアーがレフェリーを引きつけている間に急所攻撃。さらに雪崩式ブレーンバスターで投げていき、藤田が場外に出たところにトペを狙った菅原だが、エプロンに飛び乗った藤田は蹴りで迎撃すると、スワンダイブ式ミサイルキックからレッグラリアット。
 だが、これをキャッチした菅原はドラゴンスクリューから足横須賀で叩き付け、さらに足4の字固めに捕らえていく。左ヒザ攻撃が効いている藤田は悶絶しながらもどうにかロープに脱出。菅原は雪崩式の足横須賀を狙うが、これを雪崩式フランケンで切り返した藤田は今度こそレッグラリアットを叩き込むと、必殺のスワントーンボムを投下! だが、ヒザを立てて迎撃した菅原は垂直落下式ブレーンバスターから十三不塔の体勢に。
 丸め込みで切り返した藤田はタイガースープレックスで投げ、さらに雁之助クラッチで丸め込むがカウントは2。菅原は日高戦でも見せたレイネーラの体勢から、藤田を頭から垂直に落とす変型シュバインで叩き付けると、ランニングエルボーを叩き込んでからの十三不塔を決めて3カウント! 王座初防衛に成功した菅原は改めてベアー福田が、今後ZERO1で菅原と一緒にやっていくことを紹介。そこに澤宗紀が挑戦表明をするが、菅原は前回同様即却下!
 ならばと日高も出て来るが、菅原は「日高、お前とはこの間やったばかりじゃねぇか。もうちょっと後にしてくれ」と日高も却下。だが、「でも逃げてばっかじゃつまらねぇよな。お前らの挑戦受けてやろうじゃねぇか!」と一転して澤と日高の挑戦を受けるという。しかし、挑戦を受けるのはインターナショナルJrヘビー王座ではなく、怪人ハブ男と共に保持しているNWAライトタッグ王座のほう。
 「それもいいか」と前向きに捕らえた澤だったが、菅原は「お前ら相棒タッグとはやり飽きたよ」と言うと、澤と日高にそれぞれパートナーを見つけてくるように言い、その上で7・3後楽園大会で日高&Xvs.澤&XXのNWAライトタッグ次期挑戦者決定戦をやるように要求。日高も澤もとりあえずこの要求を飲むことにした。 

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負
●横山佳和
10分37秒 ミサイルキック→片エビ固め
○小幡優作(フリー)

▼第2試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
佐藤耕平/柿沼謙太/●アランド・スレックス
13分43秒 スーパープレス→体固め
KAMIKAZE/植田使徒/○フランク・デビッド

▼第3試合 ありがとうディック東郷 引退直前ZERO1最終試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
○ディック東郷(DDT)/日高郁人/FUNAKI(フリー)
14分2秒 ダイビング・セントーン→片エビ固め
田中将斗/●澤宗紀(バトラーツ)/フジタ"Jr"ハヤト(みちのくプロレス)

▼第4試合 インターナショナルJrヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]○菅原拓也(フリー)
20分57秒 十三不塔→片エビ固め
[挑戦者]●藤田峰雄
※第10代王者が初防衛に成功

▼第5試合 世界ヘビー級選手権 60分1本勝負
[王 者]○崔領二
10分25秒 那智の滝→体固め
[挑戦者]●マーク・フセイン(NWA)
※第10代王者が2度目の防衛に成功

▼第6試合 ドリームタッグマッチ 60分1本勝負
大谷晋二郎/●橋本大地
19分25秒 大肉弾プレス→体固め
○曙(フリー)/長島☆自演乙☆雄一郎(フリー)

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