カゲトラには敗れた田村だが、鬼神道のエースの座は死守!光留と村上は不完全燃焼!崖のふちワールドを葛西が体感!

121218_Kishindo11-1_edited.jpg鬼神道プロモーション
ミスター雁之助プロデュース興行
鬼神道Returns11
日時:12月18日(火)開始:19:00
場所:新木場1stRING
観衆:228人(満員)

 18日、新木場1stRINGで行われたミスター雁之助プロデュース興行『鬼神道Returns11』。前回の7・24『リターンズ10』で佐藤光留とのジャンケン対決に勝利して、鬼神道のエースの座を手に入れた田村和宏。STYLE-Eは活動休止となったが、前日に新団体『プロレスリングHEAT UP』を旗揚げすることを発表したばかりの田村は、鬼神道でのテーマにしている"vs.ドラゴンゲート"として、今回はジミー・カゲトラと対戦した。

 田村はカゲトラの左腕、カゲトラは田村の左ヒザを徹底的に攻撃し合った末に、カゲトラの張り手に対し、カウンターの蹴りからラリアット、バズソーキックと叩き込んだ田村だが、カウントは2。朦朧とするカゲトラに掌底とソバットのコンビネーションからミノルスペシャルを狙った田村だが、カゲトラは丸め込みで切り返す。
 だが、カウント2で返した田村はニーリフトで蹴り上げると、今度こそミノルスペシャル。辛くもクラッチしたカゲトラは、田村がクラッチを切った瞬間にロープに脱出。徹底的に痛めつけた左腕をパンチで殴っていく田村だが、カゲトラもカウンターの張り手。さらに垂直落下式ブレーンバスターで叩き付けるがこちらもカウントは2。15分を経過し、半月で蹴り上げたカゲトラはファイアーマンキャリー。これを横十字で丸め込んだ田村は、ミノルスペシャルからHEATクラッチ。
 カウント2で返したカゲトラはカウンターの延髄斬りから車懸り。何とかカウント2で返した田村だが、カゲトラは間髪入れず一騎当千で叩き付けて3カウント。好勝負だったが、僅差で敗れた田村。すると田村は「俺は諦めの悪い男。ドラゴンゲートの負けたって諦めない。STYLE-Eがなくなったって諦めないんだよ、俺は。今日は負けちゃってアレだけど、1つだけ言いに来たことがあります」と言うと、プロデューサーのミスター雁之助の向かって「今まで以上に人生をかけてHEAT UPという団体を大きくしたいと思います。僕は不器用な男なので2つのことを同時に出来ません。今日で鬼神道のエースを卒業します!」と宣言。
 しかし雁之助が「今日もメインで負けたけども素晴らしい試合をしてくれた。鬼神道の名前をまだ高めてくれると思うし、任せられると思うし、お前は二足のわらじでやれると思うよ」と言うと、田村はアッサリ「じゃあ、やります」とエース続投宣言。そこに山田太郎が待ったをかけ、鬼神道のエースを賭けてアッチ向いてホイで勝負するが、田村が勝利してエースの座を死守した。

121218_Kishindo11-2_edited.jpg 雁之助プロデューサーから厳しい相手との対戦がマッチメークされている佐藤光留。ドラゲーの新井健一郎から勝利したため、今大会では光留同様、総合格闘家としての実績も持っている"平成のテロリスト"村上和成と対戦。
 お互い牽制の打撃を出しながらタックルを狙うという総合格闘技のような展開に。差し合いから払い腰で投げた村上だが、光留はすぐに立ち上がって猪木−アリの体勢からスタンディングのアキレス腱固め。ロープを掴んだ村上だが、光留はそのままリング中央に引っ張ってグラウンドでのアキレス腱固め。苦しそうな表情で悲鳴をあげた村上だが、辛くもロープが届く。
 下から左フックで殴り飛ばした村上は、パンチでコーナーに追い込むと、両足で踏みつける。レフェリーがブレイクを命じるが、レフェリーを突き飛ばして踏みつけた村上は、四つん這いの光留を下から蹴り上げると、馬乗りナックルパンチ。グッタリと倒れる光留になおも馬乗りパンチを叩き込む村上は、「終わりか、コラ?」と挑発しながら頬を叩いていく。すると光留は下から腕を取って三角絞めへ。ガッチリと極まったが、ポジションがコーナー際だったため村上はロープブレイク。
 だが、光留が離さないでいると、村上はそのまま持ち上げていく。ならばとタランチュラ式腕十字で絞め上げた光留。そのまま2人とも場外に転落すると、そこからは激しい場外乱闘に。止めようとするレフェリーも巻き込まれしまい、結局ノーコンテストに終わってしまうと、雁之助が「光留と村上、俺、期待していんだよ。お客さんも絶対期待していたんだよ。こういう不完全なことしちゃダメだよ。リングで決着つけろ!」と光留を一喝。
 それを聞いた光留が「雁之助さん、俺、お客さんを納得させた上で、村上に勝ちますよ。もう1回、この鬼神道のリングで組んでください」と要求すると、雁之助は「ここは俺のリングだから、俺の権限で、次の鬼神道(大会時期未定)でリングアウトとか反則なしの完全決着で村上vs.佐藤光留組むよ」と約束。光留は「レフェリーも2人用意してください。逃げ場のないリングで村上を倒すことを約束します」と言い放った。

121218_Kishindo11-3_edited.jpg 久しぶりの鬼神道参戦となる崖のふちプロレス・松本都は、385都猿気違'sというタッグを組み、インターナショナル・リボンタッグ王者になったこともある葛西純と"崖のふちルール"による3本勝負で対戦!
 いきなり「私は4年間、あなたに憧れ続けてきました。4年経って初めてあなたに向き合えることができた。この身体1つであなたにぶつかっていきたい! お客さんが望むような試合になるかどうかは分からないけど、それでいいんです。私は覚悟は出来ています!」と思いの丈をぶちまけた都だが、真摯な決意表明に反して(?)1本目のお題はなぞかけ。
 葛西が「ゴルフとかけまして貧乳と解きます。その心はパットを入れてナイスバディ(バーディー)です」と見事ななぞかけを披露したのに対し、都は「ジャイアンの足元とかけまして、この会場の空気と解く。その心はどちらもどっかん!」......観客の支持は当然葛西で1本目を先取。
 2本目は季節感がまるでないスイカ割り。お互いに目隠しをして、10回転してからスタートすると、比較的スイカの側まで来た葛西が手探りでスイカを見つけヘッドバットで叩き割って勝利。2本連取であっさり葛西の勝利かと思われたが、雁之助プロデューサーがちょっと待て! 終わり? 都、昔、俺がプロレスを教えたじゃん。俺はこんな小手先のこと教えてないぞ。お前のプロレスをお客さんに見せなきゃダメだよ」と都のダメ出しした上で、プロデューサー権限で3本目のプロレス対決のゴングを鳴らした。
 エルボーと張り手でガムシャラに向かっていく都だが、葛西は張り倒すとコーナーに叩き付けてから「こんなものか!」と叫びながら踏みつける。都のシャイニング・ウィザードもブロックし、ロープに張り付けての鼻フック攻撃を見舞った葛西だが、都もスイカ割りで使った棒で葛西を殴打していくと、今度こそシャイニング・ウィザードを叩き込んで必殺のマンマミーヤへ。
 だが、すぐに立ち上がった葛西は振り向き様の都にハイキックを叩き込むと、垂直落下式ブレーンバスター。カウント2で返す意地を見せた都だったが、葛西はダメ押しのパールハーバー・スプラッシュを投下すると、自らカウント2で引き起こし、「若手にはコレだ!」と叫んでから逆片エビ固めへ。
 すると突如ムーディーな曲がかかり、葛西にマイクが渡される。前代未聞! 逆片エビ固めをかけながら石原裕次郎の『ブランデーグラス』を歌い出した葛西だったが、歌い出したところで都がギブアップしたため曲は強制終了! 崖のふちワールドを体感した葛西は「何だかカオス過ぎてよく分からなかったけど、オイ、都っち。4年間、お前がやってきたプロレス、しかと受け止めたよ。お前はこれからも誰に何と言われようと、2ちゃんねるに何を書かれようと、お前はお前のプロレスをやっていけばいいんだよ。プロレス界に一番目指している奴なんていくらでもいるんだ。だからお前はナンバー1じゃなく、オンリー1を目指せ。あい、整いました! 松本都とかけましてSMAPと解きます。どちらも世界にたった1つでございます」と言うと、『世界に1つだけの花』が流れる中、ガッチリと握手を交わした。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼ダークマッチ 18時45分から18時57分まで1本勝負
佐野直(フリー)/△勇者アモン改めアモン・ザ・キシンドー(東京多摩ルチャス)
18時57分時間切れ引き分け
△ばってん多摩川(西口プロレス)/有賀兄さん(フリー)

▼第1試合 ヤマビコージィvs悪魔同盟6人タッグマッチ 30分1本勝負
吉野達彦(ガッツワールド)/●山田太郎(666)/Kouzy(666)
11分29秒 山田のダブルニードロップ自爆→エビ固め
ガッツ石島(ガッツワールド)/○CHANGO(フリー)/ミクロ(REINA×WORLD)

▼第2試合 385都猿気違's師弟対決 崖のふちプロレスルール 時間無制限3本勝負
●松本都(崖のふち)
0-3
○葛西純(FREEDOMS)

<1本目/なぞかけ>
●松本都(崖のふち)
2分48秒 観客判定
○葛西純(FREEDOMS)

<2本目/スイカ割り>
●松本都(崖のふち)
5分26秒 スイカ破壊
○葛西純(FREEDOMS)

<3本目/プロレス>
●松本都(崖のふち)
5分10秒 逆片エビ固め
○葛西純(FREEDOMS)

▼第3試合 だんじり親分vsU-FILE CAMP シングルマッチ 30分1本勝負
○マグニチュード岸和田(フリー)
11分18秒 ラストライド→片エビ固め
●竹田誠志(U-FILE CAMP)

▼第4試合 元KHMvs怒頭破血 タッグマッチ 30分1本勝負
○藤田峰雄(ZERO1)/ヤス・ウラノ(DDT)
12分20秒 雁之助クラッチ
木高イサミ(ユニオン)/●矢野啓太(ワラビー)

▼第5試合 特攻ヤンキーvsウインドウズ シングルマッチ 30分1本勝負
●宮本裕向(666)
11分56秒 高角度前方回転エビ固め
○新井健一郎(DRAGON GATE)

▼第6試合 変態vs平成のテロリスト シングルマッチ 30分1本勝負
佐藤光留(パンクラスMISSION)
9分39秒 ノーコンテスト
村上和成(コラソン女子)

▼第7試合 鬼神道エースvsジミーズ シングルマッチ 30分1本勝負
●田村和宏(HEAT UP)
16分17秒 一騎当千→エビ固め
○ジミー・カゲトラ(DRAGON GATE)

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