夕陽が3連勝、花月がアジャを、世IV虎が里村を撃破し、8vs8シングル勝ち抜き戦は新星が勝利!ついに里村と長与千種が相対する!
センダイガールズプロレスリング
大変革 為せば成る...
日時:10月17日(木)開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:1200人
17日、後楽園ホールで行われたセンダイガールズプロレスリング『大変革 為せば成る...』。花月の「ベテランは引退させる」という過激発言をキッカケに、8・30新宿FACE大会で行われた花月を中心とした新星と、アジャ・コングを中心とした重鎮による超世代闘争。
この試合ではアジャが花月に完勝したが、試合後にスターダムの世IV虎らが超世代闘争への参戦を表明。静観していた里村明衣子も重鎮に合流したことで、新星vs重鎮 シングルマッチ勝ち抜き戦8vs8で完全決着をつけることになった。
新星は花月、アイスリボンの志田光、スターダムの世IV虎と彩羽匠、ZERO1野良犬道場の夕陽、ディアナのSareee、JWPの勝愛美、WNCの朱里の8人、平均年齢20歳。対する重鎮は里村、OZアカデミーのアジャ・コングとダイナマイト関西、フリーの豊田真奈美、JWPのコマンド・ボリショイ、LLPW-Xの井上貴子、ディアナの井上京子、そして当日発表となる"X"の8人、平均年齢42歳。
勝ち抜き戦の順番は入場時に分かるようになっていたのだが、新星の1番手はスターダムの彩羽。すると重鎮はいきなり"X"のダンプ松本が登場! 竹刀で殴りまくり、場外で暴れ回ったダンプはデビューしてまだ半年の彩羽の額にフォークを突き刺して流血させると、止めに入ったレフェリーを一斗缶で殴り反則負けとなってしまう。
するとダンプは「ふざけるな、オラ! 何が反則負けだ! まだ何もやってねぇじゃねぇか! お前、長与千種のダファンでプロレス界に入ったんだよな? 千種はやられてもやられても立ち上がったんだよ。だから面白かったんじゃねぇか! お前、千種の何を見てきたんだ! 何を知ってんだ? そんなんで長与千種のファンだとか抜かすな」と激怒すると、花月が"打倒・里村"のための秘密兵器としてコーチとして仙女道場に招へいし、さらにこの日来場することを予告していた長与千種に向かって、ダンプが「千種、いるのか? どこだ!」と絶叫。
南側客席通路前の席で観戦していた長与が立ち上がると、ダンプは竹刀で長与をさし、「お前のことが好きなコイツ、お前が面倒みて育てろや。それでダンプにかかってこいや!」と、何と彩羽を育てた上でもう一度自分とやれと仰天要求! それを聞いた長与は「彩羽、必ず代わりに倒してくれ。お前が倒すんだ。お前が倒せ!」と彩羽にメッセージを送ると、彩羽の弟子入りに関しては「ロッシー(小川スターダム代表)と話す」と明言を避けた。
その後、初流血のダメージが大きい彩羽は、重鎮2人目井上京子のラリアットに沈み、その京子は新星2人目の朱里の蹴りを食らいまくった上で、10分時間切れに終わり両者失格に。重鎮3人目のコマンド・ボリショイはガムシャラに向かって来る新星3人目のSareeeをセンセイ固めIIに捕らえてギブアップを奪う。
だが、新星4人目の志田光は竹刀攻撃で奇襲攻撃を仕掛けると、ダイナミックな攻撃から魂のスリーカウントを叩き込んで勝利。重鎮4人目の豊田真奈美は志田の攻撃を受けきった上で、ジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックスで投げて勝利。新星5人目として勝愛実が食らい付いていったが、豊田はカカト落としからジャパニーズ・オーシャン・クインビー・ボムで叩き付けて連勝。
そして新星5人目として夕陽が入ってきて疲れの見える豊田を蹴りまくる。ケブラーダ、スワンダイブ式ミサイルキック、619と機動力を活かした攻撃を繰り出していった夕陽は、ジャパニーズ・オーシャン・サイクロンを逃れると、夏樹☆たいようからも3カウントを奪ったことがあるハニートラップをズバリと決めて3カウント!
重鎮5人目として井上貴子が入ってくると、インサイドワークで若い夕陽を翻弄しつつ、厳しいビッグブーツやDDTを決めていく。しかしバックドロップ・ホールドをカウント2で返し、デスティニーハンマーをかわした夕陽はバックブローを食らいながらもバックを取り、ロープに押し込んでからの後方回転エビ固めで丸め込んで3カウント。重鎮に連勝してみせた。
追い込まれてきた重鎮だが、6人目としてダイナマイト関西が登場。さすがに疲れが見える夕陽をスリーパーで捕らえ、さらにスタミナを奪っていった関西はスプラッシュ・マウンテンを狙うが、落とされる直前にウラカン・ラナで切り返した夕陽はそこからまたしてもハニートラップを決めて3カウント! 何と"放課後女子高生レスラー"の夕陽が重鎮を3タテするという偉業をやってのけた。
だが、重鎮7人目として登場したのはアジャ・コング。まさしく野良犬のような目つきでアジャを睨み付けていった夕陽は、諦めることなくアジャの巨体をジャーマンで投げてみせたが、アジャは垂直落下式ブレーンバスターで叩き付け、21秒で夕陽を沈めた。
そして大将と思われた花月が、新星7人目として登場。アジャは場外で花月を急襲すると、あえて南側客席に連れていき、長与の目の前で花月を痛めつける。さらに暴れまくったアジャはリングに戻ると急角度バックドロップ2連発から垂直落下式ブレーンバスターを狙う。これは踏ん張った花月だが、アジャは一斗缶攻撃。さらに一斗缶の上に垂直落下式ブレーンバスターで叩き付けると、ダイビング背面エルボーを投下。
「オメーはやっぱりつまらねぇな」と挑発したアジャに、花月が唾を吐きかけるとアジャは必殺の裏拳一閃! だが、そのまま花月は首固めで丸め込み、3カウント! カウントが入ったあとも花月が首固めを離さないでいると、重鎮最後の一人である里村が入場曲が鳴る前に入ってきて花月に襲いかかる。
ハイキックを叩き込んでいって里村だが、花月もダイビング・ボディプレスを剣山で迎撃すると、デスバレーボムで叩き付ける。さらに雪崩式ブレーンバスター、ハリケーンドライバー、もう一度デスバレーと里村を追い込んでいくが、オーバーヘッドキックから回転式のバズソーキックを返した里村はデスバレーボムをお返し。カウント2で返した花月をスリーパーで絞め上げていった里村は、客席の長与を指差してから完璧なデスバレーボムで叩き付けて3カウント。
そして新星も最後の一人として世IV虎が登場。まさに女子プロレス大変革の期待を一身に浴びて登場した世IV虎は、顔面ウォッシュ、世IVコブラで追い込むが、里村もコーナーに登った世IV虎を追いかけていってコーナー上で変型卍固めを決める。デスバレーを狙った里村に対し、何とか逃れた世IV虎はカウンターでのネックハンギングボムから、逆に里村を担ぎ上げてアティテュード・アジャストメント。
だが、コーナー二段目からのダイビング・セントーンをかわした里村は、ランニング式デスバレーから正調デスバレーで叩き付ける。それでも「まだまだ」と叫んでカバーにいかない。すると世IV虎がラリアットで反撃。里村をなぎ倒した世IV虎は、4・29両国大会での愛川ゆず季戦以来となるコーナー最上段からのダイビング・セントーンを解禁して3カウント!
世IV虎の1人残りで新星が勝利すると、世IV虎は里村に向かって「うちはな、やられたお前とやるためにここに来たんじゃねぇんだよ。仙台でビッグマッチがあるらしいな。うちはそこのメイン張るつもりで行くから。お前、シングル組めよ」と、仙女11・16仙台サンプラザホール大会でのシングルマッチを要求。
だが、それを聞いた花月が「オイ、お前勝手なこと言ってんじゃねぇぞ! 仙台はこっちのホームなんだよ。里村vs.花月やるに決まってるだろ」と反論。新星として何度かタッグを組んでいる両者だが、元々はライバル。それだけに花月と口論になった世IV虎は「ゴチャゴチャうっせーからよ、テメーをシングルでぶっ潰してから里村とやってやるよ。オイ、近々シングル組んでおけよな」と、まずは花月潰しを予告。
さらに「ちょっと確かめたいことがあるんですよ」と言ってリングを降りた里村が南側客席の階段を登っていき、師匠である長与に近づいていって無言で睨み付ける。だが、そこに花月が割って入るようにして里村の前に立ちはだかる。自分の師匠の里村ではなく、長与についた花月。すると里村は花月に張り手を見舞うと、無言のままリングに戻っていき、ニヤリと笑った長与は花月を連れて会場を出ていった。
リング上でマイクを持った里村は「これは決着つけないとダメですね。今日は結果は負けです! でも、何か私に火が付きましたね。このままじゃ私はただの丸くなった1レスラーで終わるんだよ。絶対ここから這い上がってやるから! でも長与千種がこれからやろうとしていること......何かあの人は企んでいるからな。トコトン......トコトンあいつが育てた花月と勝負してやりますよ。今日は重鎮が負けましたけど、こんなんで引退する重鎮はいますか? 絶対いないですよね。皆さん、部下に辞めろって言われて辞めますか? 辞めないですよね? ここから重鎮はさらに這い上がるべきなんですよ。昔に戻るんじゃないよ! また新しい道があるんですよ! 今日はこの闘いをやって、何かを私も感じました。この続きを絶対に提示しますから、皆さん待っていてください」と、さらなる"女子プロレス大変革"を提示することを予告して後楽園大会を締めくくった。
また、アジャに「(今回の超世代闘争に出ていない)狭間の世代は何をやってんの? アイツらこそいらないんじゃないの?」と言われた"狭間の世代"の一人、松本浩代はこの日の第1試合で元仙女の水波綾と組んで十文字姉妹と対戦。
気迫漲るファイトで幸子を下すと、「勝ったぞ、オラー! オイ、里村明衣子! アジャ・コング! 中間世代はいらない? 私をアイツらと一緒の括りにするな! 松本浩代を舐めてんじゃねぇぞ!」と吠えた。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 スペシャルタッグマッチ 15分1本勝負
DASH.チサコ/●仙台幸子
13分7秒 旋回式ライガーボム→エビ固め
○松本浩代(エスオベーション)/水波綾(WAVE)
▼第2試合 シングルマッチ 15分1本勝負
●旧姓・広田さくら
10分40秒 フロッグスプラッシュ→体固め
○ライディーン・鋼(JWP)
▼第3試合 超世代闘争【新星VS重鎮】シングルマッチ勝ち抜き戦8vs.8 各10分1本勝負
○[新星]花月/志田光(アイスリボン)/彩羽匠(スターダム)/夕陽(ZERO1野良犬道場)/Sareee(ディアナ)/勝愛実(JWP)/世IV虎(スターダム)/朱里(WNC)
1-0
●[重鎮]里村明衣子/アジャ・コング(OZアカデミー)/ダイナマイト関西(OZアカデミー)/豊田真奈美(フリー)/コマンド・ボリショイ(JWP)/井上貴子(LLPW-X)/井上京子(ディアナ)/ダンプ松本(極悪同盟)
<1>
[新星1人目]○彩羽匠(スターダム)
3分34秒 反則負け
[重鎮1人目]●ダンプ松本(極悪同盟)
<2>
[新星1人目]●彩羽匠(スターダム)
3分30秒 ラリアット→体固め
[重鎮2人目]○井上京子(ディアナ)
<3>
[新星2人目]△朱里(WNC)
10分時間切れ引き分け
[重鎮2人目]△井上京子(ディアナ)
<4>
[新星3人目]●Sareee(ディアナ)
3分34秒 センセイ固めII→ギブアップ
[重鎮3人目]○コマンド・ボリショイ(JWP)
<5>
[新星4人目]○志田光(アイスリボン)
4分12秒 魂のスリーカウント→エビ固め
[重鎮3人目]●コマンド・ボリショイ(JWP)
<6>
[新星4人目]●志田光(アイスリボン)
5分53秒 ジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックス・ホールド
[重鎮4人目]○豊田真奈美(フリー)
<7>
[新星5人目]●勝愛実(JWP)
3分47秒 ジャパニーズ・オーシャン・クインビーボム→体固め
[重鎮4人目]○豊田真奈美(フリー)
<8>
[新星6人目]○夕陽(ZERO1野良犬道場)
3分37秒 ハニートラップ
[重鎮4人目]●豊田真奈美(フリー)
<9>
[新星6人目]○夕陽(ZERO1野良犬道場)
5分35秒 後方回転エビ固め
[重鎮5人目]●井上貴子(LLPW-X)
<10>
[新星6人目]○夕陽(ZERO1野良犬道場)
4分30秒 ハニートラップ
[重鎮6人目]●ダイナマイト関西(OZアカデミー)
<11>
[新星6人目]●夕陽(ZERO1野良犬道場)
21秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め
[重鎮7人目]○アジャ・コング(OZアカデミー)
<12>
[新星7人目]○花月
4分52秒 首固め
[重鎮7人目]●アジャ・コング(OZアカデミー)
<13>
[新星7人目]●花月
5分38秒 デスバレーボム→片エビ固め
[重鎮8人目]○里村明衣子
<14>
[新星8人目]○世IV虎(スターダム)
6分26秒 ダイビングセントーン→体固め
[重鎮8人目]●里村明衣子
※世IV虎の一人残りで新星が勝利
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