データのロケーションと転送
このページでは、転送構成のロケーションとソースデータのロケーションのコンセプトについて説明し、またロケーションと転送の相互作用についても説明します。
より一般的な BigQuery のロケーションの情報については、データセットのロケーションをご覧ください。
主なコンセプト
転送のロケーション
転送構成にはロケーションも含まれます。転送を設定するときに、宛先データセットが存在しない場合は、BigQuery に宛先データセットを作成した後で転送を構成する必要があります。宛先データセットと同じプロジェクト内で転送構成を作成します。転送構成のロケーションは、宛先データセットで指定したロケーションと同じロケーションに自動的に設定されます。BigQuery Data Transfer Service では、宛先の BigQuery データセットと同じロケーションにあるデータが処理され、ステージングされます。
ソースデータのロケーション
BigQuery に転送するソースデータには、リージョンが含まれている場合もあります。ソースデータが格納されるリージョンと、BigQuery の宛先データセットのロケーションは、関連がないこともあります。関連する場合、データセットとソースデータは、同じリージョン内に配置されている必要があります。
コロケーションを必要とする転送では、ソースデータのリージョンと異なる、または互換性のないリージョンの転送先データセットへの転送を設定すると、構成エラーとなる場合があります。
転送に関するロケーションの考慮事項
コロケーションが不要の場合
BigQuery Data Transfer Service によって行われる次のタイプの転送はロケーション固有ではないため、BigQuery データセットのロケーションとは無関係です。
- Google のプロダクトやサービスのレポート
- 外部ソースからの転送
コロケーションが必要な場合
Cloud Storage
BigQuery への Cloud Storage からの転送では、Cloud Storage バケットと BigQuery 宛先データセットを同じロケーションに配置する必要があります。
データを転送するには Cloud Storage バケットを同じリージョンに配置します。
- BigQuery データセットがマルチリージョンにある場合、転送するデータが含まれている Cloud Storage バケットは、同じマルチリージョンまたはマルチリージョンに含まれるロケーションに存在する必要があります。たとえば、BigQuery データセットが「EU」マルチリージョンにある場合、Cloud Storage バケットは EU 内の「europe-west1」ベルギー リージョンに配置できます。
- データセットが特定のリージョンにある場合、Cloud Storage バケットは同じリージョンに存在する必要があります。たとえば、データセットが「asia-northeast1」東京リージョンにある場合、Cloud Storage バケットを「ASIA」マルチリージョンに配置することはできません。
データ ウェアハウスの移行
Teradata からのデータ ウェアハウスの移行では、移行プロセスの一環として Cloud Storage バケットが必要になります。Cloud Storage バケットは、BigQuery 宛先データセットと同じロケーションに配置する必要があります。
Redshift データ ウェアハウスの移行では、同じロケーションに配置された Cloud Storage バケットは必要ありません。
次のステップ
- 世界中のロケーションで利用可能なすべての Google Cloud サービスを確認する。
- 他の Google Cloud サービスに適用される、ゾーンなどの追加のロケーションに基づくコンセプトを確認する。