「ダイヤモンド ジュエリー」の誕生80周年を祝した2012年以降、「シャネル パトリモニー」のアーカイブには、現代の作品も充実させていくことになりました。そのなかから「シャネル」ならではのアイコンをモチーフにした作品をピックアップし、ガブリエル・シャネルの人生の物語とともにご紹介します。
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ファインジュエリー不朽のアーカイブを日本初取材!「シャネル パトリモニー」新たな伝説の始まり
シャネル・ハイジュエリーコレクションの行方は? 宝飾界に衝撃を与えた「ダイヤモンド ジュエリー」展の真実
CHANEL N°5「シャネル N°5」
1921年にガブリエル・シャネルとメゾンの初代専属調香師エルネスト・ボーが生み出した名香「シャネル N°5」。80種以上の天然香料に合成香料をブレンドした複雑な香り、シンプルで洗練されたボトルなど、すべてがアイコニックなデザインモチーフに。
STAR「星」
人生に寄り添い、輝き続けた 星、彗星、星座のモチーフ
1932年に発表された「ダイヤモンド ジュエリー」コレクションで、鮮烈な印象を残したコメットをはじめとする星のモチーフ。ガブリエルが幼少期を過ごした孤児院の石畳も星で飾られており、彼女の人生はいつも星に守られているかのようでした。
LION「ライオン」
ヴェネチアで出会った「有翼の獅子」に運命を感じて
獅子座生まれのガブリエル・シャネルにとって、ライオンは自らを守護してくれる永遠のモチーフでした。ヴェネチアを気に入って、幾度となく訪れた彼女は、共和国時代からシンボルとして親しまれる「有翼の獅子」との出会いに運命を感じていたのかもしれません。
COROMANDEL SCREEN「コロマンデル」
どこに行こうとも共にあった、漆塗りのコロマンデル屛風
カンボン通りのアパルトマン、リッツ パリのスイートルーム、ローザンヌの別荘…。どこに移り住もうとも、彼女と一緒だったのが、漆塗りのコロマンデル屛風でした。そこに描かれたお気に入りの世界は今、ジュエリーデザインの優美なモチーフとなっています。
PEARL「パール」
お守りのような存在だった、あらゆる装いに不可欠なパール
パールのジュエリーをあらゆるシーンで愛用していたガブリエル・シャネル。彼女は1連チョーカーやロングネックレスなど、さまざまなタイプを用意し、装いに合わせてアレンジしていました。ボリュームがあっても華美にならないところも、パールの魅力といえます。
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