国鳥
国を代表したり、象徴する鳥
解説
編集国鳥は、国家機関が選定する場合や、全国的な鳥類学術機関が選定する場合、特に選定されず歴史的に認知されている場合など、様々な例があり、国により国民の認知度にも差がある。
アジアではキジ科の鳥が国鳥となる例が多い。また、アフリカではツル目が、ヨーロッパではスズメ目の例が多い。中央アメリカではキヌバネドリ目が、南アメリカではコンドル類が多い。
国鳥は手厚く保護される場合もあるが、選考の決め手として、単に容姿や分布のみならず、狩猟文化や食文化なども含めた国民的な知名度・親近感が考慮されることも多い。たとえば、日本は(非公式ではあるが)国鳥であるキジ(雉)を狩猟している[1]。また、フランスの国鳥の鶏は家禽である。ほか、モーリシャスの国鳥のドードーは人間(つまりモーリシャス国民の先祖)の進出によって絶滅した鳥である。
各国の国鳥
編集アジア
編集国名 | 国鳥 | 備考 |
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アゼルバイジャン | オジロワシ | |
アルメニア | コウノトリ | |
カンボジア | オニトキ | |
イラク | イワシャコ | |
インド | インドクジャク | |
インドネシア | ジャワクマタカ | |
ウズベキスタン | カワラバト | |
カザフスタン | オジロワシ | |
キルギス | オジロワシ | |
ジョージア | オジロワシ | |
シンガポール | キゴシタイヨウチョウ | |
スリランカ | セイロンヤケイ | |
タイ | シマハッカン | |
大韓民国 | カササギ | 公式には定められていない[2]。1964年の韓国日報の国鳥公募で選ばれたもの[3]。 |
タジキスタン | シロハラサケイ | |
中華民国 | ミカドキジ | 非公式。 |
中華人民共和国 | キンケイ、タンチョウ | いずれも非公式。 |
朝鮮民主主義人民共和国 | オオタカ [4] | |
トルクメニスタン | オジロワシ | |
トルコ | ワキアカツグミ | |
日本 | キジ | →「一万円紙幣 § D号券(現行の紙幣ではない)」も参照 非公式。1947年に民間団体の日本鳥学会が国鳥に選定した。
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ネパール | ニジキジ | |
パキスタン | イワシャコ | |
バングラデシュ | シキチョウ | |
フィリピン | フィリピンワシ | 1995年7月4日に制定[5]。 |
ブータン | ワタリガラス | |
ミャンマー | ハイイロコクジャク | 非公式[6]。 |
モンゴル | オジロワシ |
アフリカ
編集国名 | 国鳥 | 備考 |
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ウガンダ | ホオジロカンムリヅル | |
エリトリア | ホオジロエボシドリ | |
サントメ・プリンシペ | ヨウム 、トビ | |
ザンビア | サンショクウミワシ | |
ジンバブエ | サンショクウミワシ | |
ナイジェリア | カンムリヅル | |
ナミビア | ハジロアカハラヤブモズ | |
南アフリカ共和国 | ハゴロモヅル | |
南スーダン | サンショクウミワシ | |
モーリシャス | ドードー | 17世紀に絶滅している。 |
ヨーロッパ
編集国名 | 国鳥 | 備考 |
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アイスランド | シロハヤブサ | |
アイルランド | ミヤコドリ | ミソサザイやタゲリとする資料もある |
アルバニア | イヌワシ | |
イギリス | ヨーロッパコマドリ | |
イタリア | イタリアスズメ | |
ウクライナ | ヨーロッパコマドリ | |
エストニア | ツバメ | |
オーストリア | ツバメ | |
オランダ | オグロシギ | 法的に定められてはいないが、インターネット投票では一番の人気を得た[7]。 |
ギリシャ | コキンメフクロウ | |
クロアチア | サヨナキドリ | |
スウェーデン | クロウタドリ | |
スペイン | イベリアカタシロワシ | 法的に定められてはいない |
デンマーク | コブハクチョウ | |
ドイツ | シュバシコウ | |
ノルウェー | ムナジロカワガラス | |
ハンガリー | ノガン | |
フランス | ニワトリ(雄鶏) | 法的に定められてはいない[8]。 |
フィンランド | オオハクチョウ | |
フェロー諸島 | ノガン | ミヤコドリとする資料もある |
ベラルーシ | シュバシコウ | |
ベルギー | チョウゲンボウ | |
ポーランド | シュバシコウ | オジロワシ とする資料もある |
ポルトガル | ニワトリ(雄鶏) | |
マルタ | イソヒヨドリ | |
モルドバ | クロハゲワシ | |
ラトビア | タイリクハクセキレイ | |
リトアニア | シュバシコウ | |
ルーマニア | モモイロペリカン | 法的に定められてはいない |
ルクセンブルク | キクイタダキ | |
ロシア | ゴシキヒワ | コハクチョウとする資料もある |
北アメリカ・中央アメリカ
編集国名 | 国鳥 | 備考 |
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アメリカ合衆国 | ハクトウワシ[9] | |
キューバ | キューバキヌバネドリ | |
グアテマラ | ケツァール | |
コスタリカ | バフムジツグミ | |
ジャマイカ | フキナガシハチドリ | |
ドミニカ共和国 | ヤシドリ | |
ドミニカ国 | ミカドボウシインコ | |
トリニダード・トバゴ | ハチドリ | |
ニカラグア | アオマユハチクイモドキ | |
ハイチ | ヒスパニオラキヌバネドリ | |
パナマ | オウギワシ | |
バハマ | フラミンゴ | |
メキシコ | カラカラ |
南アメリカ
編集国名 | 国鳥 | 備考 |
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アルゼンチン | セアカカマドドリ | |
ウルグアイ | ナンベイタゲリ | |
エクアドル | アンデスコンドル | |
ガイアナ | ツメバケイ | |
グレナダ | グレナダバト | |
コロンビア | アンデスコンドル | |
チリ | コンドル | |
パラグアイ | ハゲノドスズドリ | |
ブラジル | ナンベイコマツグミ | 2002年に指定[10]。 |
ベネズエラ | ツリスドリ | |
ペルー | アンデスイワドリ |
オセアニア
編集国名 | 国鳥 | 備考 |
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オーストラリア | コトドリ | |
キリバス | グンカンドリ | |
ニューカレドニア | カグー | |
ニュージーランド | キーウィ | 法的に定められてはいない。 |
パプアニューギニア | ゴクラクチョウ | |
パラオ | ホリイヒメアオバト [11] |
脚注
編集- ^ “狩猟制度の概要”. 環境省. 2012年4月4日閲覧。
- ^ 黒田勝弘「【外信コラム】ソウルからヨボセヨ カササギ追放?」MSN産経ニュース(産経新聞)、2009年1月3日付、2009年12月10日閲覧。
- ^ 「ソウルのシンボル」 Seoul, 2002 FIFA World Cup、2009年12月10日閲覧。
- ^ Naenara-朝鮮民主主義人民共和国の国鳥 、2017年5月9日閲覧。
- ^ “Proclamation No. 615, s. 1995” (英語). フィリピン政府. 2018年8月25日閲覧。
- ^ “Myanmar's peacock: a national symbol dying off in the wild” (英語). Phys.org. 2018年8月25日閲覧。
- ^ “National Bird of The Netherlands”. True Nature Foundation. 2017年8月20日閲覧。
- ^ 「フランス共和国を表すシンボル」 在日フランス大使館、2010年1月2日閲覧。
- ^ 「シンボル」 在日米国大使館、2009年12月10日閲覧。
- ^ “National Symbols”. 駐米ブラジル大使館. 2017年8月20日閲覧。
- ^ Minahan, James (2009). The Complete Guide to National Symbols and Emblems [2 Volumes]. Santa Barbara: ABC-CLIO. p. 146. ISBN 9780313344978