垂水駅
垂水駅(たるみえき)は、兵庫県神戸市垂水区神田町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽本線の駅である[1]。駅番号はJR-A70。「JR神戸線」の愛称区間に含まれている。山陽電気鉄道の山陽垂水駅が隣接しており、乗り換えが可能となっている[1]。
垂水駅[* 1] | |
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西口外観(2007年10月) | |
たるみ Tarumi | |
◄JR-A69 塩屋 (2.9 km) (2.0 km) 舞子 JR-A71► | |
所在地 | 神戸市垂水区神田町1-20[1] |
駅番号 | JR-A70 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■山陽本線(JR神戸線) |
キロ程 |
13.1 km(神戸起点) 大阪から46.2 km |
電報略号 | タル |
駅構造 | 高架駅[1] |
ホーム | 1面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
26,864人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1888年(明治21年)11月1日[1][2] |
乗換 | 山陽垂水駅(山陽電気鉄道本線) [1] |
備考 | |
|
歴史
編集- 1888年(明治21年)11月1日:山陽鉄道の兵庫駅 - 明石駅間の開通と同時に、垂水駅として開業[1][2]。旅客・貨物の取り扱いを開始[2]。
- 1889年(明治22年)
- 1899年(明治32年)4月1日:再び垂水駅に改称[1][2]。
- 1906年(明治39年)12月1日:山陽鉄道の国有化[2]により官設鉄道の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定。山陽本線の所属となる。
- 1934年(昭和9年)9月20日:当駅を含む須磨駅 - 明石駅間で電気運転を開始し、当駅にも電車が停車するようになる。
- 1959年(昭和34年)10月1日:貨物の取り扱いを廃止[2]。
- 1965年(昭和40年)3月28日:高架駅化[1]。
- 1972年(昭和47年)3月15日:快速の停車駅となる。
- 1986年(昭和61年)11月1日:(新聞紙を除く)荷物扱いを廃止[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[2]。
- 1988年(昭和63年)3月13日:路線愛称の制定により、「JR神戸線」の愛称を使用開始。
- 1995年(平成7年)
- 1997年(平成9年)
- 2002年(平成14年)7月29日:JR京都・神戸線運行管理システム導入[7]。
- 2003年(平成15年)11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる。
- 2005年(平成17年)3月17日:ビエント垂水口(現在のプリコ垂水口)開設。
- 2007年(平成19年)3月18日:駅自動放送を更新。
- 2015年(平成27年)3月12日:入線警告音の見直しに伴い、接近メロディをJR神戸線標準接近メロディ「さざなみ」の音質見直し版に再び変更する[8]。
- 2018年(平成30年)3月17日:駅ナンバリングが導入される[9]。
- 2023年(令和5年)9月6日:東口のみどりの券売機を撤去[3]。
駅構造
編集直営駅であり高架駅[1]。アーバンネットワークエリアに属し、ICOCA及び提携ICカードの利用が可能である。 列車線にホームが設けられず、電車線のみ島式1面2線のホームがある。ホームは20m級の車両で12両編成に対応している。分岐器や絶対信号機を持たないため停留所に分類される。普通と電車線経由の快速が停車する。なお、夜に運転される電車線経由の新快速は通過する。
東口と西口があり、西口にはエレベーターが設置されている。2005年3月17日のプリコ垂水(開業当時の名称はビエント垂水)の開業に伴いプリコ垂水口も新設された。
2011年(平成23年)2月9日に、ホーム上の電光掲示板が高彩度の物に交換された。また、安全対策として車掌がホームの安全確認をするためのモニターの交換および設置角度の変更がされている。
のりば
編集のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | JR神戸線 | 下り | 明石・姫路方面[10] |
2 | 上り | 三ノ宮・神戸・大阪方面[10] |
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
ダイヤ
編集日中時間帯は1時間に8本(快速・普通が4本ずつ)が停車する。朝夕は本数が多くなる。なお、三ノ宮・大阪方面の朝時間帯は普通のみの設定となっている。
本数 | 路線(西方向) | 系統・種別 | 路線(東方向) | 本数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
4本/時 | 網干・加古川-・・・-西明石-明石-舞子-垂水 | 快速 | 垂水-須磨-兵庫-神戸-元町-三ノ宮-・・・-野洲・米原 | 4本/時 | |
4本/時 | 加古川・西明石-明石-朝霧-舞子-垂水 | 普通 | 垂水-塩屋-須磨-須磨海浜公園-鷹取-・・・-高槻・四条畷 | 4本/時 |
利用状況
編集「兵庫県統計書[11]」によると、2023年(令和5年)度の1日平均乗車人員は26,864人で、これはJR西日本の駅では第28位であり、神戸市内の駅では三ノ宮駅・神戸駅・住吉駅・元町駅に次いで5番目である[12]。 また、新快速通過駅としては茨木駅・住吉駅・元町駅に次いで4番目である。 「神戸市統計書」(神戸市企画調整局総合計画課・編)および「兵庫県統計書[11]」によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1999年 | 36,713 |
2000年 | 37,280 |
2001年 | 36,235 |
2002年 | 35,461 |
2003年 | 35,468 |
2004年 | 34,796 |
2005年 | 34,680 |
2006年 | 34,700 |
2007年 | 34,836 |
2008年 | 35,073 |
2009年 | 34,961 |
2010年 | 34,735 |
2011年 | 34,374 |
2012年 | 34,434 |
2013年 | 34,643 |
2014年 | 33,137 |
2015年 | 33,505 |
2016年 | 33,322 |
2017年 | 33,087 |
2018年 | 32,431 |
2019年 | 31,948 |
2020年 | 26,279 |
2021年 | 26,300 |
2022年 | 27,312 |
2023年 | 26,864 |
駅周辺
編集駅周辺は垂水区役所や区を代表する図書館垂水図書館が位置するレバンテ垂水がある。特に駅北側には賑やかな商店街が広がる。
駅南側に海神社が隣接[1]。その南は国道2号を隔てて海があり、海岸には垂水漁港(神戸港)・マリンピア神戸(三井アウトレットパーク マリンピア神戸)(現在臨時休業中)がある。駅近くのバス停は三井アウトレットパーク マリンピア神戸へ、向かう無料シャトルバスが毎日運行中(事情によっては運行停止をしている可能性あり)、毎日バス停に10人程度の人が並んでいるのが分かる。駅の東西両面から垂水区北部の住宅地に向かう道路がのび、このうち東側を「長坂垂水線(県道488号線)」・西側を「商大筋」という。商大筋という名称は、かつて沿線に存在した神戸商科大学(現兵庫県立大学)にちなんだものであり、1990年(平成2年)の移転後もこの名前で呼ばれる。
北側に山陽垂水駅(山陽電気鉄道本線)が隣接。高架下にはショッピングモールがある。
駅前再開発
編集駅北側の商店街付近の道路が狭い、東口側バス停が駅から離れ分かりにくい、などの問題を解消するため、1990年代から再開発が行なわれた。再開発により東口側に「レバンテ垂水(1 - 3番館)」、西口側に「ウエステ垂水」の再開発ビルが建設。
また、垂水駅東西地区の再開発事業に遅れをとっていた垂水駅前中央地区は具体的な再開発計画案を東地区が神戸市に提出した[13][14]ものの、東地区単独での再開発案は議会にあげられることもなく、再び西・南地区と共同で再開発案を練り直すことが決定された。※計画では地上33階建ての超高層ビルを建設し、住宅210戸と商業施設を併設する予定であった。
ウエステ垂水
編集西口を再開発した複合商業施設[1]。主要テナントは以下の通り。
- イオン垂水店
レバンテ垂水
編集東口を再開発した複合商業施設[1]。主要テナントは以下の通り。
- 1番館
- コープこうべコープ垂水
- ライフスポーツKTV
- 2番館
- 3番館
- 3番館はほとんどが住宅である。
駅構内
編集- プリコ垂水(JR高架下) - 旧JRたるせん[1]。2005年3月17日「ビエント垂水」としてリニューアルオープン[1]。2012年4月1日「プリコ垂水」に名称変更。(運営はJR西日本アーバン開発)
- モルティたるみ(山陽高架下) - 旧山陽たるせん[1]。2004年12月3日リニューアルオープン[1]。
- イオン銀行ATM(コンコース上)
商業施設
編集- 神戸垂水センター街[15]
- マリンピア神戸[1]
- 三井アウトレットパーク マリンピア神戸[1](現在臨時休業中)
- 業務スーパー神戸垂水駅前店
- ダイソー(大創産業)
- コープこうべコープ高丸
- SPA専太平の湯
過去に存在した商業施設
編集公的機関
編集- 神戸市垂水区役所・垂水保健所・神戸市立垂水図書館・勤労市民センター
教育
編集- 神戸市立垂水小学校
- 神戸市立高丸小学校
- 神戸市立千鳥が丘小学校
- 神戸市立垂水中学校
- 愛徳学園高等学校
- 兵庫県立星陵高等学校
- 神戸市立たるみ幼稚園
- 星陵台めぐみ幼稚園
- 愛徳幼稚園
- たるみ保育園
- 東垂水保育園
- 千鳥が丘親和保育園
- 神戸市立垂水養護学校
- 兵庫県立神戸聴覚特別支援学校
- 神戸朝鮮高級学校
- エディック垂水校
金融機関
編集文化
編集道路
編集バス路線
編集各路線の詳細は各バス事業者の記事を参照。
発着場所 | 運行事業者 | 系統・行先 | 備考 |
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垂水駅バスターミナル | 山陽バス | 1:霞ヶ丘・歌敷山方面循環 2・4・8:清水が丘 3:ゴルフ場 5:名谷駅 6:西舞子方面循環 7:多聞団地方面循環 48・171:学が丘・学園都市駅 59:舞子駅 環:星陵高校前・ゴルフ場・上高丸団地方面循環 |
「48」「59」「171」は神戸市バス・山陽バスの共同運行路線。「48」は全便山陽バスが、「171」は全便神戸市バスが担当 |
垂水東口バスターミナル | 10:上千鳥 11:学が丘・学園都市駅 12・13:名谷駅 23:つつじが丘・掖済会病院 30:美山台・塩屋北町方面循環 57:王居殿・青山台方面循環[注 1] |
「57」は神戸市バス・山陽バスの共同運行路線 | |
垂水西側ロータリー | 三井アウトレットパークマリンピア神戸行き無料バス | 土曜日・日曜日・祝日および多客期のみ |
隣の駅
編集脚注
編集注釈
編集- ^ 行き先表示は「垂水東中学校」と表示。
出典
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、41頁。ISBN 9784343006028。
- ^ a b c d e f g h i 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、216頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b “垂水駅|駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月4日閲覧。
- ^ 東京朝日新聞 1889年7月9日1面「停車場焼失」より。神戸又新日報1912.5.19-1912.6.12 (明治45)「県下の停車場 (一〜十二)」(神戸大学附属図書館新聞記事文庫)では焼失が1890年10月8日、再築落成を1891年2月としているが誤記か、翌年再び焼失したのかは不明。更に神戸又新日報同記事では垂水駅への再改称が1899年12月と間違っている。
- ^ “列車接近をメロディーで JR神戸線塚本-姫路間”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1997年3月11日)
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '98年版』ジェー・アール・アール、1998年7月1日、185頁。ISBN 4-88283-119-8。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '03年版』ジェー・アール・アール、2003年7月1日、189頁。ISBN 4-88283-124-4。
- ^ 琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線・大阪環状線の駅のホームで使用している「入線警告音」の音質を見直します
- ^ 近畿エリアの12路線 のべ300駅に「駅ナンバー」を導入します!
- ^ a b “垂水駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月31日閲覧。
- ^ a b 兵庫県統計書
- ^ データで見るJR西日本2023 (PDF) - JR西日本
- ^ 垂水駅前市街地再開発事業〜33階建ての再開発ビル建設〜 - Nikken Times
- ^ 神田町東地区の再開発の都市計画決定に関する地元からの要望書の提出について - 神戸市(PDF)
- ^ 垂水商店街振興組合
関連項目
編集外部リンク
編集- 垂水駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道
- PLiCO垂水公式サイト