酒殿駅
福岡県糟屋郡粕屋町にある九州旅客鉄道の駅
酒殿駅(さかどえき)は、福岡県糟屋郡粕屋町大字酒殿にある、九州旅客鉄道(JR九州)香椎線の駅である。駅番号はJD12。
酒殿駅 | |
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駅舎(南口) | |
さかど Sakado | |
◄JD11 長者原 (1.4 km) (1.3 km) 須恵 JD13► | |
所在地 | 福岡県糟屋郡粕屋町大字酒殿884 |
駅番号 | JD 12 |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
所属路線 | ■香椎線 |
キロ程 | 20.6 km(西戸崎起点) |
電報略号 | カト←サカト |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
662人/日(降車客含まず) -2021年- |
開業年月日 | 1904年(明治37年)1月1日[2] |
備考 |
無人駅 駅集中管理システム(Smart Support Station)導入駅 |
歴史
編集- 1904年(明治37年)1月1日:博多湾鉄道(1920年、博多湾鉄道汽船に改称)が開設[3]。
- 1905年(明治38年)7月21日:酒殿停車場閉鎖[4]。
- 1909年(明治42年)8月1日:糟屋線の貨物支線として酒殿 - 志免間の旅石支線が開通し酒殿停車場復活[5]。同日、
- 1909年(明治42年)8月1日:酒殿 - 志免駅間貨物専用旅石支線開業(1915年3月11日、旅石に延長)[2]。
- 1942年(昭和17年)9月19日:陸上交通事業調整法の為に戦時合併が行われ、博多湾鉄道汽船は筑前参宮鉄道等と九州電気軌道と合併で、西日本鉄道糟屋線所属の西鉄酒殿駅となる。
- 1944年(昭和19年)5月1日:西日本鉄道糟屋線が戦時買収により国有化され、運輸通信省香椎線に継承[2]。同酒殿駅となる。
- 1961年(昭和36年)12月21日:貨物業務取扱廃止[2]。
- 1974年(昭和49年)3月5日:荷物扱い廃止[2]。出札駅員無配置駅となる.但し、列車交換等のタブレット閉塞取扱と、貨物の転轍機と信号の取扱要員の,運転要員は1985年度末迄は配置.1986年度のCTC運用開始で、自動信号の運用開始され、完全無人化実施。[6]。
- 1985年(昭和60年)1月1日:貨物専用旅石支線廃止[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、九州旅客鉄道(JR九州)の駅となる[2]。
- 1993年(平成5年)11月28日:午後4時ごろ、不審火により駅舎が全焼[7]。
- 2006年(平成18年)4月1日:有人化。
- 2009年(平成21年)3月1日:ICカード「SUGOCA」の利用が可能となる[8]。
- 2015年(平成27年)3月14日:駅遠隔案内システム(Smart Support Station)「ANSWER」の導入に伴い無人化[9]。
- 2018年(平成30年):駅周辺の「粕屋町酒殿駅南土地区画整理事業」により、駅前広場や駅舎などの整備を開始[10]。
- 2022年(令和4年)3月12日:土地区画整備事業が竣工[11]。駅前ロータリーにシンボルアート、竣工碑及び緑色の公衆トイレ整備。
駅構造
編集相対式ホーム2面2線を有する無人駅。ホーム間は構内踏切で結ばれている。
かつては北東側(下りホーム側。主な酒殿集落の反対側。乗客は貨物線の線路敷を伝い出入りをして居た)のみ駅舎があったが1993年に焼失し、駅舎跡地に待合室が建てられた。その後、2006年に有人化(その後、香椎線の他の駅と同様に2015年にANSWERシステム導入により再び無人化)に合わせて、主な酒殿集落の在る南西側に出入口と簡易駅舎を新設した。
のりば
編集のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 香椎線 | 上り | 香椎・西戸崎方面[12] |
2 | 下り | 宇美方面[12] |
利用状況
編集2020年(令和2年)度の1日平均乗車人員は557人である[13]。
年度 | 1日平均 乗降人員[14] |
1日平均 乗車人員 |
---|---|---|
2006年 | 300 | - |
2007年 | 700 | |
2008年 | 800 | |
2009年 | 900 | |
2010年 | 900 | |
2011年 | 1,000 | |
2012年 | 1,00 | |
2013年 | 1,100 | |
2014年 | 1,100 | |
2015年 | 1,100 | |
2016年 | 1,100 | 581[15] |
2017年 | 620[16] | |
2018年 | 653[17] | |
2019年 | 673[18] | |
2020年 | 557[13] |
駅周辺
編集国鉄時代は田園地帯で人家は疎らであったが、2000年代から至近に大型商業施設が進出、ほかにも近年マンションや一戸建ての住宅が急激に増え、駅の利用客も数年で倍増した。2018年より「粕屋町酒殿駅南土地区画整理事業」が始まり[10]、駅前広場・新駅舎建設・公園・マンション・戸建て住宅などを整備し、2022年3月に竣工した[11]。
- イオンモール福岡
- エフコープかすや店
- ドラッグコスモス粕屋店
- コメダ珈琲店福岡粕屋店
- 駕与丁公園(駕与丁池)
- 西鉄バス「萱場」停留所
- かよいちょう保育園
- 酒殿芝生公園
- 九州縦貫自動車道
- 福岡県道24号福岡東環状線
- 福岡県道91号志免須恵線
バス路線
編集駅ロータリー内に「JR酒殿駅前」停留所があり、ふれあいバス(粕屋町福祉巡回バス)の路線が発着する[19]。
- ふれあいバス(粕屋町福祉巡回バス)
- ※片回り循環のため、粕屋フォーラム(粕屋町立図書館・歴史資料館)方面への乗車はできない。
隣の駅
編集かつて存在した路線
編集- 日本国有鉄道
- 香椎線旅石支線(貨物専用)
- 酒殿駅 - 志免駅
脚注
編集- ^ 『週刊 JR全駅・全車両基地』 08号 博多駅・伊万里駅・西戸崎駅ほか81駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年9月30日、24頁。
- ^ a b c d e f g 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、696頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 「運輸開始」『官報』1904年1月11日(国立国会図書館デジタル化資料)
- ^ 「停車場閉鎖」『官報』1905年8月3日(国立国会図書館デジタル化資料)
- ^ 「運輸開始並停車場新設」『官報』1909年8月5日(国立国会図書館デジタル化資料)
- ^ “「通報」●室木線八尋駅ほか16駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 4. (1974年3月5日)
- ^ “福岡のJR酒殿駅、駅舎が全焼3200人に影響”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社): p. 17. (1994年11月29日)
- ^ 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2009年3月3日)
- ^ 『香椎線の各駅が「Smart Support Station」に変わります』(PDF)(プレスリリース)九州旅客鉄道、2014年12月22日。オリジナルの2019年1月20日時点におけるアーカイブ 。2020年2月7日閲覧。
- ^ a b “都市再生整備計画 - 粕屋町”. 粕屋町 (2020年2月). 2022年9月13日閲覧。
- ^ a b “酒殿駅南の区画整理が完成 粕屋町で式典”. 西日本新聞me. 西日本新聞社 (2022年3月17日). 2022年9月13日閲覧。
- ^ a b “酒殿駅 時刻表(JR九州)”. 九州旅客鉄道. 2022年9月13日閲覧。
- ^ a b “駅別乗車人員上位300駅(2020年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2021年9月9日閲覧。
- ^ 粕屋町 町勢要覧 JR各駅別利用状況
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(平成28年度)” (PDF). 九州旅客鉄道 (2017年7月31日). 2017年8月7日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2017年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2019年7月24日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2018年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2019年7月24日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2019年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2020年12月26日閲覧。
- ^ “ふれあいバス(粕屋町福祉巡回バス)|粕屋町”. www.town.kasuya.fukuoka.jp. 2022年9月13日閲覧。
- ^ “ふれあいバス(粕屋町福祉巡回バス) Bコース路線図”. 粕屋町. 2022年9月12日閲覧。
- ^ “ふれあいバス(粕屋町福祉巡回バス) Bコース時刻表”. 粕屋町. 2022年9月12日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 酒殿駅(駅情報) - 九州旅客鉄道