メトロ (リヨン)
リヨン・メトロ(フランス語: Métro de Lyon)は、フランスのリヨンを中心としたメトロポール・ド・リヨンで運行されている1978年に開業した地下鉄。現在4路線で構成されている。運営はリヨン公共交通機関(TCL)によって行われている。
リヨン・メトロ | |
---|---|
基本情報 | |
国 | フランス |
所在地 | メトロポール・ド・リヨン |
種類 | 地下鉄 |
開業 | 1974年12月9日 |
所有者 | SYTRALモビリテ |
運営者 | リヨン公共交通機関 |
詳細情報 | |
総延長距離 | 34.4 km |
路線数 | 4路線 |
駅数 | 42駅 |
輸送人員 | 2億821.4万人/年(2023年) |
1日利用者数 | 82.9万人(2018年) |
保有車両数 | 73両 |
軌間 | 1,435 mm |
電化方式 | 直流750V |
最高速度 | 78 km/h |
通行方向 | 左側通行 |
路線図 | |
リヨンのメトロはフランス国鉄や日本の地下鉄と同じように左側通行となっており、他のフランス国内の地下鉄とは通行方式が異なっている。車体幅は2.90mとヨーロッパ各地を走る地下鉄の平均に比べると余裕がある。営業距離は30kmでそのうち80%は地下区間となっている。
路線網
編集A、B、C、Dの4路線で構成されている。
路線 | 開業年 | キロ程 | 駅数 | 区間 | |
---|---|---|---|---|---|
A線 | 1978年 | 9.2km | 14 | ペラーシュ駅 〜 ヴォー=アン=ヴラン=ラ・スワ駅 | |
B線 | 1978年 | 10.1km | 12 | シャルペンヌ=シャルル・エルニュ駅 〜 サン・ジェニ・ラヴァル=オピタル・リヨン・スドゥ駅 | |
C線 | 1974年 | 2.5km | 5 | オテル・ド・ヴィル=ルイ・プラデル駅 〜 キュイール駅 | |
D線 | 1991年 | 12.6km | 15 | ヴェーズ=ジェラール・コロン駅 〜 ヴェニシュー駅 |
A線・B線
編集A線(ペラーシュ駅〜ローラン・ボンヌヴェイ=アストロバル駅)とB線(シャルペンヌ=シャルル・エルニュ駅〜パール=デュー=ヴィヴィエ・マール駅)は開削工法で建設され、1978年5月2日に開業した。これらはゴムタイヤ式となっている(詳しくはパリ地下鉄を参照)。
C線
編集C線は、リヨンのメトロで唯一鉄輪式・架空電車線で、一部区間は急勾配のためラック式となっている。ケーブルカーであった「クロワ=ルース=クロワ=パケ鋼索鉄道」を1974年にラック式の鉄道に改修した路線である。1978年リヨン・メトロに統合されC線となり、都心へ延伸された(オテル・ド・ヴィル=ルイ・プラデル駅〜クロワ=ルース駅)。1984年12月8日にキュイール駅まで延伸されている。C線は様々な工法で建設されている。傾斜が急な所は深いトンネルを利用し、平坦なクロワ・ルースでは開削工法などが利用されている。クロワ=パケ駅ではヨーロッパの地下鉄ではもっとも勾配があり17%となっており、その区間ではラック式鉄道となっている。営業距離は2.5kmである。キュイール駅手前は単線である。
D線
編集D線は有人運転で1991年9月4日にゴルジュ・ド・ルー駅とグランジ・ブランシュ駅間で運行を開始した。D線はゴムタイヤ方式の地下鉄で自動運転装置MAGGALY(Métro Automatique à Grand Gabarit de l’Agglomération Lyonnaise)も装備している。1992年12月11日にヴェニシュー駅まで延伸され、自動運転も開始された。1997年4月28日にはヴェーズ=ジェラール・コロン駅まで延伸されている。 D線はリヨンでは最も深い路線で、工事ではトンネルボーリングマシンを使用し、ローヌ川とソーヌ川両河川の下を通っている。営業距離は13kmとリヨンメトロでは最も長い。