佐渡空港
佐渡空港(さどくうこう、英: Sado Airport)は、新潟県佐渡市(佐渡島)にある地方管理空港である。現在、定期便の就航は無い。
佐渡空港 Sado Airport | |||||||||
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IATA: SDS - ICAO: RJSD | |||||||||
概要 | |||||||||
国・地域 | 日本 | ||||||||
所在地 | 新潟県佐渡市 | ||||||||
種類 | 商業 | ||||||||
運営者 | 新潟県 | ||||||||
運用時間 | 8:45 - 17:15 | ||||||||
標高 | 27 m (88 ft) | ||||||||
座標 | 北緯38度03分36秒 東経138度24分50秒 / 北緯38.06000度 東経138.41389度座標: 北緯38度03分36秒 東経138度24分50秒 / 北緯38.06000度 東経138.41389度 | ||||||||
地図 | |||||||||
佐渡空港の位置 | |||||||||
滑走路 | |||||||||
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空港の一覧 |
概要
編集佐渡島北東部の国仲平野に位置し、佐渡市の中心部からは南西約4kmの地点にある。北方には標高1,172mの金北山を頂点とする大佐渡連峰、南方には標高645m級の小佐渡連山を眺望することができる。
1958年に陸上自衛隊の協力によって建設され、1959年より新潟県が管理している。2024年現在は定期便が就航していないが、定期便があった時代は新潟空港までの所要時間は約25分で、1970年代には利用者が年間3万人を超えていた年もあった。しかし、1977年には佐渡汽船のジェットフォイルが就航し、空路の利用客が減少した[1]。
現空港の総面積は147,980m2[2]。滑走路の長さは890m、幅25m[2]。
滑走路距離が短いために離着陸できる機材が限られていることから、新潟県ではリージョナルジェットやボーイング737級が離着陸可能な2000メートル滑走路を備えた拡張整備事業を進めている[3][4]。新滑走路は現滑走路の東をかすめる形で概ね南西から北東方面に向かって設置される計画となっている。新滑走路の完成後は災害拠点活用や国際線など小型ジェット機の運航も可能となる。
2021年の時点で、トキエアが新潟空港との間で路線開設の計画を発表している[5]。機材は短距離離着陸 (STOL) 性能向上型のATR42-600Sを用い、早ければ2022年度にLCCを運航する計画であった。
沿革
編集- 1958年(昭和33年)11月7日 - 新潟空港の場外飛行場として開港
- 1959年(昭和34年)8月1日 - 富士航空(現・日本航空)が新潟 - 佐渡航路を開設
- 1965年(昭和40年) - 日本国内航空(後の日本エアシステム、現・日本航空)が同区間の航路を開設(1966年休止)
- 1968年(昭和43年) - 横浜航空(後の日本近距離航空)が同区間の定期航路を開設
- 1971年(昭和46年)6月1日 - 空港の管理が県に移管
- 1971年(昭和46年)時期不明 - 航空法により、長さ900メートル以上の滑走路では空港周辺の建物・立木を撤去する必要があるため、それを回避するために滑走路が890メートルになる[1]。
- 1974年(昭和49年)8月 - 日本近距離航空(現・全日本空輸)が横浜航空を吸収合併、DHC-6型機による定期航路となる(1980年9月30日をもって廃止)
- 1980年(昭和55年)10月 - 新中央航空が同区間のコミューター空路を開設(1994年9月30日廃止)
- 1996年(平成8年)4月 - 旭伸航空が同区間のコミューター空路を開設(2008年9月30日廃止)
- 2008年(平成20年)10月2日 - ATR 72-500型機を用いて羽田空港へのデモフライト(新潟空港経由)が実施。キングフィッシャー航空の機体が利用された。定員は66名だが、滑走路長の関係で30名のみ搭乗となった[6][7]
- 2009年(平成21年)2月 - 新潟 - 佐渡間参入を表明していたエアードルフィンが親会社の破綻により参入撤回
- 2011年(平成23年)7月29日 - 新日本航空により新潟 - 佐渡航路が再開
- 2014年(平成26年)3月31日 - 新日本航空の新潟 - 佐渡航路が無期限運休[8]
- 2024年 (令和6年)
施設
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- 佐渡空港関連画像
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旭伸航空のブリテン・ノーマン アイランダー
(2008年撮影) -
滑走路に着陸した旭伸航空のブリテン・ノーマン アイランダー
(2008年撮影) -
佐渡空港の施設を滑走路側から望む。
(2008年撮影) -
ターミナルビル内の受付カウンター
(2008年撮影) -
空港前の広場。左端が県道282号線の終端部。
(2008年) -
空港ターミナルビルと駐機中の新日本航空BN-2。
(2012年撮影)
就航路線
編集2011年(平成23年)2月15日に、新潟県、佐渡市、鹿児島県の新日本航空の三者による合意があり、2011年7月29日から新日本航空による新潟空港とを結ぶ空路が1日4往復(冬季は3往復)で再開した[10][11][12][13][14]。ただし、再開初日は悪天候のため、すべての便が欠航した[15]。その後、2014年3月31日から体制整備を理由に無期限で運休に入ると共に、翌月には新潟運航所を閉鎖した。
アクセス
編集- 乗合タクシー
- 新潟発佐渡着の便を利用する場合、新潟空港で搭乗手続きの際に新日本航空の係員に利用予約する旨を申し出ると、佐渡空港到着後に待たずに乗車できる。佐渡空港到着後の利用予約も可能だが配車の都合上、待ち時間が生じる場合がある。
- 運行コースは両津港佐渡汽船ターミナル前、佐渡総合病院経由 佐渡市役所、トキの森公園の3コースで、ルート途中での降車も可能。
- 両津港からタクシーで約10分
- 両津港佐渡汽船ターミナル(両津埠頭バス停)から新潟交通佐渡バス「1【本線】佐和田・相川」行で「秋津」下車後徒歩約10分
- 両津港から国道350号・新潟県道282号佐渡空港線経由で車で約10分
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b “佐渡空港、よみがえる1000メートルの壁 定期便再開左右”. 日本経済新聞 (2021年10月7日). 2021年10月9日閲覧。
- ^ a b “新潟県ホーム > 交通・運輸 > 佐渡空港”. 新潟県公式ページ (新潟県) 2021年11月22日閲覧。
- ^ “佐渡空港拡張整備計画”. 新潟県. 2021年11月22日閲覧。
- ^ “佐渡空港拡張整備計画”. 佐渡新航空路開設促進協議会. 2021年11月22日閲覧。
- ^ LCCトキエア 新潟事務所開設へ 新潟空港拠点 再来年にも運航開始 新潟日報 2020年9月4日付[リンク切れ]
- ^ “佐渡新航空路開設促進協議会の歩み”. 佐渡新航空路開設促進協議会. 2021年11月22日閲覧。
- ^ “「令和元年度 佐渡新航空路開設促進協議会 定期総会」を開催しました。”. 佐渡新航空路開設促進協議会 (2019年7月25日). 2021年11月22日閲覧。
- ^ “新日本航空、新潟〜佐渡線を無期限で運休 体制整備のため”. Traicy (2014年3月29日). 2014年3月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月22日閲覧。
- ^ 佐渡空港、トキエア就航へ着々 ターミナル・誘導路整備(朝日デジタル・2024年5月7日閲覧)
- ^ “佐渡―新潟空路、7月再開で合意 県庁で覚書締結式”. 新潟日報. (2011年2月15日). オリジナルの2011年2月22日時点におけるアーカイブ。 2021年11月22日閲覧。
- ^ “佐渡への空路7月に再開 新潟県などが財政支援”. MSN産経ニュース (2011年2月15日). 2011年2月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月22日閲覧。
- ^ 佐渡―新潟便、7月にも再開 新日本航空 - asahi.com 2011年1月21日[リンク切れ]
- ^ 佐渡新潟空路:1日4往復で再開 7月から、大筋合意/新潟[リンク切れ] - 毎日jp 2011年2月11日
- ^ “「佐渡-新潟線」就航日決定のお知らせ”. 新潟県 (2011年7月14日). 2011年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月22日閲覧。
- ^ 佐渡新潟空路:再開祝賀セレモニー 初日は欠航 /新潟[リンク切れ] - 毎日新聞 2011年7月30日